2007年08月29日

劇団四季・東京「キャッツ」44回目・45回目

今日と明日は私の夏休み(有給休暇中)です。
今日は家の中の大掃除に励みたいと思っていますが、その前に書きそびれている
事を書いておかないと、どもう気持ち悪いのでアップしておきます。

劇団四季・東京「キャッツ」44回目・45回目@東京 キャッツ・シアター


8月14日(火)の夜の回を4月から約4ヶ月ぶりの1階S回転席で観ました。


この日の主な配役です。

長老猫オールドデュトロノミー・・・種井静夫
娼婦猫グリザベラ・・・重水由紀
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・田邊真也
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・杜彦昊
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・岸佳宏


西門宇翔さんのマンカストラップを観るのは、初めてだと思います。
頼りがいのあるボス猫風のマンカストラップ、私も好きな猫です。

6月から場内で会員向けのクイズ「ジェリクル・ワールド」クイズ・リレーが開催されています。
会員なら誰でも応募できるようになっていますが、この日の配布物に書かれ
ていたクイズは「2幕目のシャム猫軍団は何匹?」というものでした。
そんなのわかんないよ、と思いましたがその場面をみるとこのシーンは、登場の
シャム猫軍団が勢揃いでしばらくそこにとどまっているんですね。
だからボーッとしてる私でも、ゆっくり数えることができました。


8月25日(土)に1階C席で観ています。

この日の主な配役です。

長老猫オールドデュトロノミー・・・種井静夫
娼婦猫グリザベラ・・・重水由紀
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・田邊真也
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・金子信弛
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・岸佳宏

私が大好きな猫はミストフェリーズです。キャスト表を見ないうちに場内に入って
しまったのでこの日は杜彦昊さんか松島勇気さんかどっちだろうかと思いつつ舞台を
観ていました。
小柄ミストフェリーズ・・・・しかし、なんかちょっと歌が下手(^_^;
松島勇気さんは歌は上手だし、杜彦昊さんもはじめこそムムでしたが最近は、だん
だん上手になってきた・・・ではこの方は誰!?
休憩時間にキャスト表をもらってきました。
どうやらこの日のミストフェリーズ役・金子信弛さんを観るのは私は初めてです。

劇団四季はミストフェリーズ役にはとにかくダンスのうまい人を持ってくるようです、
歌は練習すればだんだんうまくなってくるから、とそれでヨシとしてるみたいですね。
初めて観る金子さん、動きはすごいと思いました。
歌の方もがんばってください。



会員向けのクイズ「ジェリクル・ワールド」クイズ・リレーが開催されていますが、前回と
同じ8月だからクイズも同じだろうと思ったのに、この日のクイズは違っていました。
6月、7月も2回観に行ってますが同じ月の時は、クイズも確か同じだったのです。

この日のクイズは「わたくしアスパラガスとジェリーロラムが歌う『ガス 劇場猫』という
曲の中に『ガス』という言葉は何回出てくるか」でした。
ひょっとすると、前回のシャム猫軍団は全部で何匹?という質問は座っている位置に
よっては全部の数が見えないから、急きょ質問を変更したのかしら?と思いました。



posted by みどり at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

「線の迷宮U 鉛筆と黒鉛の旋律」

「線の迷宮U 鉛筆と黒鉛の旋律」


「線の迷宮(らびりんす)U 鉛筆と黒鉛の旋律」@目黒区立美術館
7月7日〜9月9日まで
公式サイトはこちら



8月14日(火)世間がお盆休みに入っていた頃、私の職場はいつもより早い午後3
時で終業となったので、行ってみることにしました。
目黒区立美術館へ行ったのは、今回が初めてでした。


今回の展覧会「線の迷宮U」とあったので「T」があったわけですが、前回の展覧会
は全く知りませんでした。


9人の作家による作品の展示ですが、使用している画材が紙のほかは鉛筆と消しゴ
ムのみというシンプルさ。
色づけに水彩絵の具を少々使っている方もありますが、何の解説もなければ鉛筆だ
けで描かれているとは思えない作品ばかりでした。
描いている対象は具象的な物や、抽象的な物など作家によって様々。
鉛筆という画材をこれだけとことん使いこなしている作家さん達がいるとは知りませんでした。

今回の展覧会を見るまで、鉛筆と黒鉛の違いを知りませんでした。
長くなりますが公式サイトの説明文をそのまま引用しますと「鉛筆は、人間が、書く・
描く行為のなかで基本的な材料として用いられてきた比較的新しい描画材です。
黒鉛という細かい粒子を固めて棒状の形をつくり、焼成することにより微妙な圧力を受けられる
強度と弾力のある芯ができあがります。
(中略)
また黒色の鉛筆は、黒鉛とは質の異なる闇を表すことが可能で、その黒によるトーンの幅は
しっとりとした空間と空気を感じさせ、黒鉛とは違う魅力を投げかけてくれます」とのこと。

各作家さん達は、その微妙な違いもちゃんと把握して使いこなしているようです。
私にとって鉛筆といったらせいぜい、メモのためのあるいは下書きの為の筆記具という
認識しかなかったのですが、展示されている作品を観ていると鉛筆、黒鉛という画材で
ここまで極めることができるのかと思いました。



各作家さんで気の付いたこと、書き留めておきます。

<篠田教夫 しのだのりお>
砂浜に埋まった貝殻や、スジだけになったホオズキの実、などとても写実的。
よく見ると砂浜が女性の裸体に見えたり、大きく描かれた貝殻の表面を細かく描いて
いるなと思っていると、下の方に鳥居が見えていて貝殻の表面と思っていたのが断崖
絶壁に見えたり一枚の絵の中でイメージがダブります。
思わず絵に近づいて何度見ても、その細かい描写には感心します。

<関根直子 せきねなおこ>
かなり抽象的な作品を描く作家さんです。
鉛筆で描いて、練り消しゴムで消していく作業を繰り返しているようです。
消しゴムで消すと言うより、鉛筆で描いた黒の中から白を描き出している感じです。

<妻木良三 つまきりょうぞう>
この方も抽象的な世界を描いています。
プラスチックがとろけたような物体ばかりが描かれています。硬質なプラスチックが
いったんとろけてから固まったような柔らかさと硬質さが同居しています。

<小川百合 おがわゆり>
描かれているのは実際にある建物の内部らしいです。
暗闇の中に浮かび上がる階段や、図書館の書棚で並んでいる本達。
闇の中のどこからか柔らかな光が差し込んでいます。
並んでいる本はなんだか取り出せそうな感じもします。
人は描かれていないのに、少し前に確かにそこに人がいたに違いない、そんな存在の気配というか、残像を感じました。

<佐伯洋江 さえきひろえ>
描かれているのは花鳥風月。しかしかなり抽象的でシュールです。
大きくあいた白い空間も聞いています。
何度間近で見ても印刷された絵に見えてしまいます。

<磯邉一郎 いそべいちろう>
抽象的な絵を描く方。
大きな顔らしき物が描かれていますが、よく見れば線に見えた部分にまた人らしき
物体があります。

<小川信治 おがわしんじ>
今回一番、観てびっくりした作家さん。
一見すると、古い風景写真のように見えますが、絵の中に描かれて物で本来は一つ
しかない物がもう一つ描かれ、結局二つが絵の中で同居しています。
風景はまるで本物の写真のようですが、写真よりもリアルな感じさえします。
描かれているのは風景なのに、なんだかとても生々しい物を感じます。
不思議です。

また別のシリーズでは実際にある絵画作品を元にして、本来あるはずの中央部分
にある物を取り除いて改めて鉛筆で描き出していますが、これも言われないとそう
とは分かりませんでした。

<木下晋 きのしたすすむ>
人の背丈以上もある大きな紙に描かれた巨大な顔。
実在している方をモデルにしたその顔は、しわの一本一本まで執拗に描き込まれて
います。
顔の写真を拡大すればしわは描けるけれど、しわとしわの間の皮膚をどう表現する
かで、作家の技量が現れるんだろうと思います。


<斎鹿逸郎 さいかいつろう>
今回の展覧会の直前の6月19日に亡くなったそうです。
展覧会の一室、壁一面に張り込まれた紙には鉛筆の線が無限に続いています。
何を描き出したかったのか分かりませんが、描くという行為そのものを止められなかっ
た方のように見えました。


posted by みどり at 07:25| Comment(5) | TrackBack(2) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

映画「オーシャンズ13」

映画「オーシャンズ13」


映画「オーシャンズ13」@MOVIX亀有
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ビット、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、他


8月11日(土)に21時10分上映開始のレイトショーを観に行ってます。
自宅から亀有の映画館までは1時間弱。通勤定期券の途中下車だから交通費ゼロ。
夜9時前後に上映開始のレイトショーもやってくれる(しかも当日料金通常1800円のところ1200円になる)
から土日に自宅で夕飯済ませてから映画を観に行く、なんて事ができ
るので私にとってはうれしい映画館です。

前作「オーシャンズ12」も大元の昔の映画「オーシャンと11人の仲間」も観たことが
ありませんが、今回の映画は楽しめました。

物語は単純です。
天才的な頭脳犯、凄腕ハッカー、詐欺師、変装の名人など、その道では超一流の
腕を持ったプロフェッショナル集団「オーシャンズ」。
そのメンバーの古参の一人が、信じた相手にだまされ全財産を失い瀕死の状態に。
仲間の仇討ちの為、大富豪で超高級ホテルを5つ持つホテル王バンク(アル・パチー
ノ)の財産と名誉を奪うため、オーシャンズが動き出します。


自信たっぷりで、鼻っ柱の強いバンク役に大物俳優アル・パチーノを持ってきたとこは
すごいですね。
そうでもしないことには、12対1のドラマは成り立たないでしょうから。

バンク本人が気がつかないところで、オーシャンズが策略を巡らしてじわじわと彼を
追い詰めていくところは観てきて気持ちいいですが、あまり問題が起こらないで進ん
でいくというのもどうか。
オーシャンズの一人が乗り込んだ工場が、ストライキに入ってしまい思うように動け
なくなりというアクシデントがあることはあるのですが、物語全体からみるとあまり
大きな問題にはなっていませんね。
どうせうまくいくんでしょう?と見ている側に思わせてしまうのはあんまり良いことでは
無いと思うのですが、コレだから安心してみていられるという方もいるのかも。

私にとってはまあまあの娯楽作品でしたが、前作やオリジナルを知る方にとって
はかなり肩すかしで物足りないかも知れません。
posted by みどり at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「パルマ展」

「パルマ展」

「パルマ展」@国立西洋美術館
5月29日〜8月26日まで  終了しています

8月11日(土)に観に行っています。
この日は、午前中に用事があったのですが急きょ無くなったのでコレ幸いと展覧会へ
飛んでいきました。

意外にも会場内はさほど混んでいなかったので、ゆっくり観ることができました。
話がそれますが、人気展覧会の大混雑ぶりあれは何とかならないんだろうかといつも
思います。
入るまで一時間待ちは当たり前、中に入れば満員の通勤電車並の状態。
こんなの美術鑑賞の環境ではありません。
その意味で今年になって私にとって最悪だったのは国立新美術館の「モネ大回顧展」
でした。
平日行けばいいのでしょうが、毎回そういう訳にはいかないし。
多くの美術ファンが同じ悩みを抱えていると思います。


さて、話がそれました。「パルマ展」です。
じつはパルマというのがイタリア北西部の都市の名前とは今まで知りませんでした。
今回の展覧会はそのパルマで16世紀から17世紀に書けて花開いた美術を紹介
したものだそうです。

絵画や各聖堂内の写真の展示。

会場には行ってすぐの所にあったのは、絵で美しく彩られた写本。
私がとても興味をひかれたのは「聖歌隊席で歌うベネディクト修道会たち 合唱する
天使たちと羊飼いたちへのお告げ」とタイトルが付いていた写本。

4本一組の横に並んだ平行線が、ページ全体に描かれていて、小さな黒い四角形が
散らばっています。平行線の上下にはアルファベットの言葉らしいものが描かれて
います。
これって楽譜・・・ですよね?そのあたりの解説がどこにもありませんでしたが。
現在楽譜と言ったら五線譜ですが、この時代は四線譜と言うことですね。
と、するとこの楽譜はどう読むんだろうか?
歌詞が描かれているから、現在伝わっている聖歌と照らし合わせればこの四線譜楽
譜は解読することができそうですね。
私は今回の展覧会で、この古い楽譜(たぶん)に一番興味を惹かれました。

後、気になった作品について書き留めておきます。

「階段の聖母」 コレッジョ作
元は壁に描かれた物らしく、今は全体像が残っていませんが幼子キリストと聖母が
観られます。
目を閉じた聖母がとても若々しく愛らしい感じ。幼子キリストはやや目つきが鋭い気がしました。

「幼子キリストを礼拝する聖母」 コレッジョ作
キリストを下に置いて、両手を開き見下ろしている聖母。
聖母子像といったら、母子が抱き合っている絵しか観たことが無かった気がします。
母子が離れた姿を見るのは初めてな気がして、新鮮でした。

「キリストの墓の前のマリアたち」  バルトロメオ・スエドーニ
白い衣をまとった若々しい若者の姿の天使が美しいです。
天使のそばで彼に驚くマリア達女性三人。三人の衣も手前が黄みがかった黄土、
奥がえんじ色、深緑色と続きその配色の大胆さに目がひかれました。

「聖母子と幼子洗礼者聖ヨハネ、聖エリサベツ、マグダラのマリア」
ジョルジョ・カンディーニ・デル・グラーノ作
チラシに使われている作品です。
キリストとヨハネは幼子の姿で描かれることが多いこと、去年あたりからやっと知った
私ですf(^―^;


「聖家族と幼い洗礼者ヨハネ、プットたち」
アレッサンドロ・ベトリ・マッツォーラ作
真ん中に聖母子、左端にヨハネ、周りに数人の幼子の姿の天使が何人も描かれていますが、なんか変。
端にいる一人の天使の頭がどう見ても無い。
後方に頭が見えるけれど、手前の胴体とつながらない。
描いた人、(弟子もつかってるだろうし)間違えちゃったんでしょうね。


聖堂の天井画の写真の中で、聖母昇天は聖母が天使達に迎えられて天上に昇る
様子が描かれています。
天空に吸い込まれそうな感じもします。
実際この場所に行って、この絵を観たらこれはきっと荘厳な感じがしてすごいだろうと
思いました。

posted by みどり at 12:24| Comment(2) | TrackBack(1) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月26日

Piper結成10周年公演「ひーはー」

Piper結成10周年公演「ひーはー」



Piper(ぴっぱー)結成10周年公演「ひーはー」@下北沢  本多劇場
作・演出:後藤ひろひと
出演:川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之助、片桐仁、他

8月10日(金)に観に行っています。
今、ノリに乗ってる感じの人気劇作家のひとり、後藤ひろひとさんの最新作です。
観ている間、笑えておもしろくて後に何にも残らないドタバタコメディ・娯楽作品のお手
本みたいな公演でした。

私は観てないのですが、以前あった公演「スプーキーハウス」の続編的な繋がりの
ある公演らしいです。
公演名にもなっている「ひーはー」は西部劇でカウボーイが、馬に乗っているときの
叫びから来ているとか。

<あらすじ>
日本のとあるド田舎でのこと。
友人からステーキハウスの店番を頼まれた夫婦がいた(子ども一人)。
友人が戻らないまま数年、客は来ないし夫婦も店を開いている自覚まったく無し。
そんな時、友人から手紙が届く。
友人がアメリカで知り合ったギタリストが店に来るらしい。
この人を迎えるために、あわてて店の用意をする夫婦。
一家があたふたしているところに、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのコミュニ
ティの西部劇マニアのオフ会の連中がやって来たり、人を殺してしまったと思いこんで
いる男女がやって来たり、店番夫婦のかつての高校の同級生だった今は傭兵の
軍人がある任務を遂行するためやって来る。
それぞれがお互いの正体を知らぬまま、思いこみと嘘と勘違いが重なり、事態は
とんでもない方向へ行ってしまいます。


嘘と勘違いが重なるドタバタコメディというと、7月に同じ本多劇場で三谷幸喜の「社
長放浪記」を観たばかり。
「社長・・・」は観てる途中で「いい加減ウソ止めた方がいいのに」と飽きてしまったので
すが、今回の「ひーはー」はウソの重ね具合や、登場人物達がそれぞれに事態を飲み込むタイミングがじつにちょうど良い。
なんというかつまり「社長・・・」が漫然としつこくドタバタを続けていたのに比べて「ひー
はー」はその進め具合とストップのタイミングがちょうどいい。キレが良い。
そんな風に感じました。
これは好みの問題かも知れませんが今回の公演は楽しかったです。
「社長放浪記」は主演が伊東四朗さんだったせいか、場内みわますと年配の方が多かったし、
「ひーはー」は若い方が多かったです。


店番夫婦役は楠見薫さんと内山圭哉さん、その子ども役は平田敦子さん。
子どもに見えない(当たり前ですが)平田敦子さん演じる肥満児女子が、父親をビビら
せるシーンは単純だけど笑えます。

体力勝負のパワーマイムが売りの腹筋善之助さんは、高校生時代のイジメがトラウ
マとなっている軍人役で、今回はマイム無し。
普通の演技だけで勝負の舞台となりましたが、かつてのあこがれの人から頼まれたと
思いこんだ「任務」をひたすら遂行する姿はなかなかどうして、かっこよかったと思い
ました。

ちょっと外れるときもあるけれど、後藤ひろひとさん作・演出の公演はやはり眼が離せ
ないです。

posted by みどり at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」

「ロマンス」


こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」@世田谷パブリックシアター
作:井上ひさし  演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己、松たか子


8月9日(木)に1階S席で観に行きました。
しかし、18時半開演だったのに19時開演と思いこんでいたため20分遅刻して
しまいました。
おおまぬけ!(T.T)
この日は、職場の同僚が一人休みだったので18時半開演と分かっていてもたぶん
間に合わなかったと思いますが・・・せっかくいい位置の席が取れていたのにもったい
ないことをしました。
こんな私ですから感想を書く資格がありませんが、少し内容をご紹介しておきます。


内容は作家チェーホフの人生を、歌と劇中劇を織り交ぜながら綴っていったもの。
6人の出演者がそれぞれ複数の役をこなしています。

私はチェーホフの作品は全く読んだことがありません。彼の作品の舞台劇「かもめ」
「桜の園」を見たことがあるくらいです。
作家自身については全く知りませんでした。
1860年生まれ。モスクワ大学医学部在学中から様々なペンネームで雑誌に短編や
小品を発表。医師となるも身体の方は肺を病む。
44歳で亡くなっているそうです。


今回の舞台、見所はチェーホフを四人の役者さんが演じているとこかと思います。
少年時代を井上芳雄さん、青年時代を生瀬勝久さん、壮年時代を段田安則さん、
晩年(といっても40代)を木場勝己さんが演じています。
こんなおいしい出演者による公演だったのに、井上さん演じる少年時代は完全に
見逃してしまいました。

青年時代の生瀬さんはいいなと思いました。
医師としての使命を果たそうと必至になり、患者が良くなったと知ると自分もうれしいと
感じる事ができる、そんな誠実で優しい青年医師。
この時の生瀬さんは、三谷幸喜の舞台「コンフィダント」で画家のゴッホを好演して
いたのと同じくらいいいものを感じました。
私が生瀬さんのファンのせいかもしれませんが、この青年チェーホフならずっと見て
いたいくらいでした。

壮年時代の段田安則さん。
私の場合、冒頭の少年時代チェーホフを見ておらず、年代によって演じる役者さんが
違うとは知らなかったので、段田さんが登場しても彼がチェーホフとはすぐには分かりませんでした。
ちょっと混乱した頭でみていたせいか段田チェーホフ、見てから2週間たった今では
あまり印象に残っていません。ごめんなさい。

晩年のチェーホフは木場勝己さん。
嫌いな役者さんではないのですが、木場さんのチェーホフなんだか年を取りすぎて
いるように見えてしょうがなかったです。
肺を病んでいるチェーホフだからこれもありでいいのでしょう。

結婚もせず、生涯チェーホフのそばで彼の面倒をみていた妹マリア。
演じる松たか子さんはとてもかわいく見えました。

大竹しのぶさんは、チェーホフの患者や彼の妻だった女優オリガ・クニッペルなどを
演じて大忙し。
いずれにしても大竹さんが舞台に登場すると、大竹さんの迫力で他の出演者が
目に入らなくなってしまいます。
大竹さんは、元気いっぱいの人物を演じるとぴったりはまるようです。

今回の舞台の音楽は後藤浩明さんによるピアノ生演奏付きでした。
ミュージカルというほどではないのですが、所々で出演者の歌が入る公演でした。
出演者の歌はうまかった?と聞かれそうですね。
なにしろ出演者の方は井上さん以外は、歌は素人の方ばかり。
それを考えれば皆さんがんばっていて、うまかったと思います。

作家チェーホフにやっと興味が持てたので、今後彼の作品を読んでみたいと思います。
posted by みどり at 06:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

映画「トランスフォーマー」

映画「トランスフォーマー」

映画「トランスフォーマー」@松戸シネマサンシャイン
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、他

8月8日(水)に観に行っています。
予告編を見る限りは、この夏一番の期待作だったのですが実際見てみてると、私に
とってはかなり期待はずれの作品となってしまいました。
地球侵略物のシリアスなSFかと思ったのですが、かなり違いました。

<あらすじ>
未知の惑星からあらゆるテクノロジー機器に姿を変えられる金属生命体は、地球へと
到達しある目的のために姿を変えていた。
やがてかれらは攻撃的なロボット状の姿へとトランスフォームし、攻撃を開始するのでした。
アメリカのとある都市に住む16才のサム(シャイア・ラブーフ)。
彼の祖父は、昔南極で失明した探検家だった
この祖父の遺品の一つが、姿を変えていた「彼ら」が探し求めている秘密の一端
だったことは知るはずもなく・・・・。



映像と音楽はスピルバーグの「宇宙戦争」の二番煎じという感想も聞きますが、私は
特別二番煎じという感じもなく、文句ありませんでした。
次々変わる映像は、まるでジェットコースターに乗ってるような感じでとても迫力が
ありすごいです。
機械達がしゃべり出す、というのはいいとしても肝心の物語のほうがお粗末過ぎると感じました。
悪い意味でマンガの域を出ていません。
主人公の男の子(と、書いたけれどもう20才だそうです)も、一生懸命演じているの
は分かるけどいっこうに感情移入できない。
彼があこがれているクラスメートのミカエラ(ミーガン・フォックス)も、ナイスバディの
美女というだけでこれといった魅力を感じません。
見ている途中で帰りたくなる映画というのも久しぶりでした。


後でパンフレットを見たら主役の男の子を演じたシャイア・ラブーフは、以前キアヌ・リ
ーブス主演の「コンスタンティン」に出演していたと知り、びっくりしました。
映画を見ているときは、全く気がつきませんでした。
エクソシストのコンスタンティンと一緒に行動するタクシーの運転手役でしたが、この
時は脇役にもかかわらずとても印象に残ったのです。
「コンスタンティン」の後、どんな映画で活躍してくれるかと期待してたのですが・・・。
今回はとても残念でした。
今回の映画TVで放送されたら、もう一回彼をよく見ておこうと思います。
posted by みどり at 07:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

イッセー尾形のとまらない生活2007 in 真夏のクエスト

イッセー尾形のとまらない生活2007 in 真夏のクエスト@原宿 クエスト・ホール
演出:森田雄三  出演:イッセー尾形
イッセー尾形公式サイトはこちら


8月6日(月)に観に行っています。
一人芝居のイッセー尾形さんの新作公演です。

内容のご紹介と感想を書き留めておきます。

<その1>
空港で飛行機に乗る前にカツカレーを食べてる中年サラリーマンがイッセーさん
なにかと携帯電話がなってゆっくり食べられない。

携帯電話で話をするため、席を外し終わって戻ってみるとカツカレーが別の場所に移動させられている。
常識あるサラリーマンですから、面だって怒りを表さないけれどいらいらしてる様子が
なんだかおもしろいイッセーさん。
なんのひねりもないサラリーマンネタですが、今回の新作の中でこれが一番おもしろ
かったです。

<その2>
どうやら小さな喫茶店の店番を頼まれたらしい中年女性がイッセーさん。
お客さんにモーニングセットを注文されても、すぐには自分が用意するとは分からな
くて、お客さんにあれこれ教えてもらう始末。

ちょっとぴんとのずれた女性がおもしろさを出してますね。

<その3>
グランドキャバレーの店長さんがイッセーさん。
開店前に従業員に「グランドキャバレーに夢が無くなったらどうすんだい」とお説教。

すごみをきかせた感じの店長さん。でも漫画家を目指してるアルバイト君に漫画に専念
しろとか、長年務めてる従業員におまえは続けていろとか、もういい加減トシくって
きたフロアーレディにそうとは言わずに、もう田舎に帰った方が良いだろう、とか何かと
気をつかって人の良さがかいま見えるところがいいです。
これも今回の公演の中で好きなネタです。

<その4>
図書館に本を借りに来た男性がイッセーさん。
読みやすい本をかりようとしますが・・・。

一般常識として本を読まねばいかん、本を読みたいけれど面倒くさいと誰しも思うとこ
ろをネタにしたんでしょう。
気持は分かるけれど、この男性の姿勢がやたらクニャクニャしてます。
イッセーさんの場合扮装で笑わせるのはありでも、アクションで笑わせるのは嫌みに感じて
このネタ、好きになれません。

<その5>
孫とハイキングにやって来たおじいちゃんがイッセーさん。
気は若いが体力がともなわないじいちゃん。

一見頑固そう。気力はあっても体力が伴わないから、途中でギブアップ。
そんなガンコじいちゃんですが、最後にはかわいく見てくるところがいいです。

<その6>
どこかの外国の日本語教室に、臨時講師として招かれたらしい男がイッセーさん。
彼はどうも自称書道家、らしい。

講師なんてたぶん初めての男のとまどい、でもそんな様子を悟られてはまずいと
なんだか見栄はってるようすがおもしろい。

<その7>
仕事から帰ってきた中年女性がイッセーさん。
一人暮らしらしく、心の慰めは家にある琵琶をかき鳴らしながら愚痴を言いまくること。

自分が職場のみんなと、年代的になにかとズレを感じて少々焦ってる女性をイッセーさんが好演しています。
私自身かなり思い当たるふしもあり、素直に笑えませんわf(^―^;


もう一つネタがあったような気がするのですが、すいません忘れましたm(__)m
posted by みどり at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

映画「街のあかり」

映画「街のあかり」


映画「街のあかり」@渋谷 ユーロスペース
監督・脚本:アキ・カウリスマキ  フィンランド映画
出演:ヤンネ・フーティアイネン、マリア・ヤルヴェンヘルミ、他
公式サイトはこちら


8月4日(土)に観に行っています。
フィンランドの監督アキ・カウリスマキの新作です。
監督曰く「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作の最終章だそうです。
この2作は、見ていますが好きな作品です。
監督は「敗者三部作」と言っていますが、私には物語の中の人々は「敗者」とは
とても思えません。
たしかに登場人物達は人生の中で大成功するわけではなく、仕事を失ったり
失敗をしたりします。
派手な見せ場も、派手な展開も無いし、後味ほのぼのしているわけでもないですが
ごく普通の人々のささやかな幸せと、小さな希望が描かれていると思えるからです。

ついでに書いておくとこの監督の「白い花びら」は、完全に悲劇でこの作品は
さすがに私も苦手です。

今回の映画、人によって好き嫌いが大きく別れるだろうと思いました。

<あらすじ>
舞台は現代のヘルシンキ。
夜景の仕事をしているコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)は、恋人も友人も
いない一人暮らしの孤独な男。
ある日、カフェで近づいてきた美しい女性ミルヤ(マリア・ヤルヴェンヘルミ)に、コイス
ティネンは一目惚れ。
ミルヤもいやではないのか、慎ましやかなデートを重ねる二人。
ある夜中、突然コイスティネンの仕事場にやって来たミルヤ。
「一緒にウィンドウ・ショッピングを」という誘いを断り切れず、宝石店の警備に
入るとき彼女を一緒に連れて行ってしまう。

彼が警備をしていた宝石店に泥棒が入り、その容疑をかけられたコイスティネン。
実はミルヤはマフィアのボスの女で、彼が宝石店に入る時に入力する暗証番号をしっかり
記憶してマフィアの男達が宝石を盗んでいたのです。
ミルヤにだまされたと分かっても、彼女に恋した弱みで警察に真実を言わない
コイスティネンは結局、単独犯行の犯人にされてしまい刑務所行きになってしまい
ます。



こうやってあらすじを書いてみるとかなり悲惨なお話ですね。
実際、最初の方で仕事を終えて一人で店に入って一杯やる彼が立っているのは
店のトイレの横。トイレから出る客がいて、開けたドアが彼の頭に当たります。
おいおいよりによって、何でそんなところに立っている君はと言いたくなるくらい
情けないシーンです。

しかし、私は映画を見ていて悲惨な物語という感じをあまり受けませんでした。
だぶんそれは、主人公のコイスティネンを演じるヤンネ・フーティアイネンの演技の
せいだと思います。
彼はなにが起きても喜怒哀楽の表情がほとんどありません。
起きること全てを受け入れてしまい「しかたないさ」とでも言っているようです。
彼の顔はちょっと世間を悲しそうに眺めているようにも見え、なんとなく捨てられた
小犬のようにも見えてきて、おもわず抱き上げたくなってきます。

映画が悲惨な感じがあまりしないもう一つの原因はミルヤの存在だと思います。
最初こそ、マフィアのボスの命令でコイスティネンに近づきますがやがて彼女も
彼にひかれてきた様子。
彼に済まないという気持もわいてきたように見えます。
完全に彼を切り捨てているように見えないところが、こちらとしては救われます。
ただし、彼女もあまり表情の変化がありません

この映画でコイスティネンは自分で気がついていませんが、一人彼のことを
いつも見守っていてくれる女性がいます。
最後の最後で、どん底のいる彼と彼女が再会します。
ささやかな幸せを予感させてくれるラストシーンで、それまでの全てが救われます。
心底悪者もいるけれど、そういう人ばかりではない。
この監督の言葉少なく、でもきめ細かい、人々の描き方が好きです。

幸せの「青い鳥」を探しに出かけたチルチルとミチルの兄妹。
結局「青い鳥」は一番身近にいた、というお話ですが「街のあかり」も「青い鳥」
の変形版のようです。

posted by みどり at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ルドンの黒」展

「ルドンの黒」展


「ルドンの黒」展@Bunkamura ザ・ミュージアム
7月28日〜8月26日まで  (金・土曜は夜9時まで開館)
公式サイトはこちら


8月4日(土)に観に行っています。
今まで私が知っていたオディロン・ルドン(1840-1916)の絵は、花を描いた
華やかな作品が多かったのですが、今回の展覧会は素描・版画と種類は異なり
ますが白黒で描かれた作品ばかりが展示されています。
会場の最後の方に、華やかな花の絵は数点展示されていました。

今回の展覧会、暗闇の中から浮かび上がってくるような奇怪な生き物たちの博覧会と
なっていました。


「眼は奇妙な気球のように無限に向かう」は大きな眼球のような、気球が描かれた
作品。
瞳は上を向いていて、何かを見つめているようにも、焦点が定まらずなにも観てない
ようにも見えます。
色のない海と空は、どこまでも無限に続くような広がりを感じさせます。
この作品は大好きです。

ルドンの作品のいくつかはCGで、動く映像としてみせてくれています。
会場入り口では、ルドンの描いた人の顔をした愛嬌のある蜘蛛がチョロチョロ動き
回っている映像が見られます。
人によっては作品の威厳を傷つける冒涜行為だと、いう意見も出るかと思いますが
私は観ていてとても楽しかったです。

今回は展覧会カタログは買わなかったのですが、ついついこのCG映像を納めた
DVD(1700円)を購入してしまいました。
私のお気に入りの蜘蛛は、会場で上映されていたのとは少し違うバージョンだった
のでちょっとがっかりです。

この日は会場を出ると、歩いて数分の映画館「ユーロスペース」へ向かいアキ・カウリ
スマキ監督の「街のあかり」を観に行きました。
こちらの感想は、又後ほど。


posted by みどり at 03:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする