2007年04月30日

TEAM発砲・B−ZIN(ちーむはっぽうびじん)15周年記念&解散公演「ジューゴ」 +「春のはっぽうまんがまつり」

TEAM発砲・B−ZIN(ちーむはっぽうびじん)15周年記念&解散公演「ジューゴ」

TEAM発砲・B−ZIN(ちーむはっぽうびじん)15周年記念&解散公演「ジューゴ」
+「春のはっぽうまんがまつり」@下北沢 本多劇場

作・演出:きだつよし
出演:きだつよし、小林愛、平野勲人、工藤潤矢、武藤晃子、西ノ園達大、他


TEAM発砲・B−ZIN最終公演「ジューゴ」

こちらは4月19日(木)に観に行っています。
結成15年を迎えた劇団ですが、今回で最終公演としたそうです。
私がこちらの劇団の公演を観るようになったのは1998年の「トランスフォーム
リホーム」の時からでした。
と言うことは、9年間お付き合いしたことになりますね。
小林愛さん演じる宇宙刑事・ジャスティの活躍するジャスキスシリーズは傑作でした。
宇宙から地球に潜入した犯罪者が人間の体の中に入り込み、人間同士がキスするこ
とで人から人へと移動していく、という設定なので出演者は舞台上でキスしまくりでした。

主催で作・演出も担当するきだつよしさんは、最近はTVドラマの脚本を書いたり、
大劇場の公演の演出をされたり、と劇団外での活動も目立っていました。
この劇団で上演された「センゴクプー」は、後に「嵐」の大野智さん主演で大劇場でも
上演されてます。


今回のお話は、人気マンガを元にして作られたアトラクション「ジューゴ」の中が舞台。
お客さんはコンピューターで管理された仮想空間のゲームの中に意識だけ入り、マン
ガの各キャラクターに扮して遊ぶという趣向。
ところがある日その電脳世界が何者かにハッキングされ、ゲームの中に入っていた
お客さん達と案内係が現実世界に戻れなくなってしまいます。
何とか脱出使用とするお客さんと案内係ですが、あれこれする内それぞれの持つ
事情もだんだんと判明していきます。


舞台を出演者が入れ替わり立ち替わり飛び回っているので、一つのセットだけで見せ
ているという感じがしません。
本当にそこに広い世界が見えてくるので、うまい演出だと思います。
出演者に合うような台本の書き方をしてるせいもあるでしょうが、各役者さんに
雰囲気がぴったり合ってるキャラクター達が登場します。
最後の公演だし、それぞれにいい見せ場を作ってあげたようです。

出演者では、やはり小林愛さん演じる案内係のベレッタはキュート。
武藤晃子さん演じる、飲み屋黒木屋の女社長はど迫力。武藤さんの小さな体に
似合わず少々やけっぱちのバリバリのおかみさんと言う感じが楽しいです。
福田千亜紀さん演じるレミントンは、衣装が派手なのでコスプレみたいでかわいい
し、よく似合っていました。
きだつよしさんは妹が心配で様子を観に来た兄役であまり強い印象が無いので、
今までに比べると他の出演者に見せ場をゆずった感じです。
平野勲人さんのスミスはかっこいい。
工藤潤矢さんは最後で、実は!というキャラクターですが観ている間は印象がかなり
薄いです。
西ノ園達大さん、ちょっとキザなヤツだけどじつは好きな人に声もかけられないとこが
かわいい。

公演終了後、劇団員の罰ゲームだとかで平野勲人さんが一人でロックグループ
「クイーン」のボーカル、フレディー・マーキュリーの物まねを大熱演してくれました。

今回の公演は、思いがけず最前列の席で観てしまったので迫力もひとしおでした。


☆「春のはっぽうまんがまつり」
4月29日(日)
こちらは「ジューゴ」の東京公演終了後一日だけ開催された劇団のイベント公演です。

文字通り最後の公演なので、ぜひ見たかったのですが残念ながら前売り券は入手
できませんでした。
これであきらめるわけにはいかないので、当然ながら当日券で行く覚悟でいましたが
一体何時間前から並んだものか?と思っていました。

開演が午後2時。当日券販売が午後1時から。
1時に行ったのでは遅すぎるのは分かっているけど2時間前?3時間前?どのくらい
前からファンの方が並ぶのか予測がつかない。
とりあえず当日私が劇場に着いたのは午前10時半。
しかしすでにすごい人数!
係の方もならんでいる人数を見て、急きょ当日券販売のための整理券を発行してくれ
ることになり、私は整理番号60番でした。
(券を手にしたのが11時頃、1時に戻ってきてくださいとのことなのでいったん外へ
行きました)
最終的に130数名の方が、当日券を求めに来たそうです。
私は、劇場が階段状になっているので、通路の階段に座る事ができましたが、場内は
立ち見の人もいるし、中に入りきれずロビーでモニターでの鑑賞になった人もかなり
いたようです。


この日の公演は第1部は、今までの芝居の中で登場したキャラクター達が登場して
のスペシャル公演。
私にとっては小林愛さんが演じてきたキャラクター、宇宙刑事ジャスティ、うさぎに似た
宇宙人イーヤ・シバヤッコが印象的でしたが、今回は舞台上にそのキャラがいっぺん
に登場。
もちろん一人ではできないから、武藤さんがジャスティの衣装を着たりとか他の出演
者の方がそのキャラの衣装を着て登場してくれました。
男前(?)の平野勲人さんの演じる普通の人から一瞬でデビルマンにかわるシーン
も再登場(服にひもがついてるらしく、スタッフが後ろからパッとひっぱるらしい)
今回は衣装が引っかかって、かっこよく決められなかったけれどファンとしてはそれで
もやはり最後の最後でこのキャラが見られるのはうれしいです。

第2部は劇団員の「卒業式」という趣向。
各劇団員が卒業証書を授与され、あとは公演で使われたテーマソングによるスペシャ
ル歌謡ショーとなりました。
きだつよしさんのお父上まで舞台に登場して、自ら音頭を取って三三七拍子。
(きだつよしさん、こういう展開になるとは聞いてなかったようです)
まるで役者さんのようなパワフルな方でした。

最後の最後は、握手会。
立ち見のお客さんから順番に舞台に行き、並んでいる役者さん達全員と握手できるこ
とになりました。
これは待っている間、けっこうドキドキしてしまいました。
出演者の方に気の利いた言葉をかけてあげたかったのですが、緊張してダメですね。
小林愛さん、間近で見てやっぱりかわいい方だなあと思いました。
武藤晃子さんこんなに小さな方だっけ?と思いました。身長150センチの私より小さ
い?

2時に開演したおまつりも、会場をでる頃はもう6時になっていました。

TEAM発砲・B−ZINの皆さん、今まで楽しい公演ありがとうございました。


posted by みどり at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

柳家花緑口演・落語「子別れ(通し)」

柳家花緑口演・落語「子別れ(通し)」

<花緑まつり>
柳家花緑口演・落語「子別れ(通し)」@上野 鈴本演芸場

4月18日(水)に立ち見(1700円)で聴きに行ってきました。
鈴本演芸場へ行ったのは今回が初めてです。

落語家の柳家花緑(やなぎやかろく)さん。
TV番組のナビゲーターや、演劇公演や映画、TVドラマで役者としても出演されて
いるのを何度も観てきたので、一度寄席で落語を聴きたいと思っていました。

落語の「子別れ」は通常は上「強飯の女郎買い」、中「子別れ」、下「子は鎹(かすが
い)」の三つにわかれて口演が行われることがほとんどで、通しで演じられることは
滅多にないそうです。
三つの中では、離縁した夫婦がよりを戻す「子は鎹」が演じられることが多いようです。
私もラジオやTVの落語番組で何度も聴いたことがあります。
花緑さんの噺(はなし)も聴けるし、「子別れ」を通しで聴けるしで、今回はとてもいい機会でした。

今回の<花緑まつり>は4月1日〜6日までが赤坂RED THEATERで新作落語
(作:真柴あずき)の口演、4月11日〜20日までが鈴本演芸場で「子別れ」の口演
という構成になっていました。

鈴本演芸場での口演は、午後5時半からの寄席のトリとして演じられてたものです。
5時半からなんてとても行かれませんが、18日は仕事も早めに終わったので7時前
には鈴本演芸場へ行かれそうだったので飛んでいきました。
(花緑さんの登場は7時45分からだったので)
行ってびっくり、場内は立ち見客でいっぱい!
私の後も、次々立ち見客が来るので小さい会場にはいりきれないくらいでした。

寄席の途中からでしたが花緑さんの前に、この日私が見たのは名前を忘れましたが
漫才コンビの漫談と、ちょうど脱税問題で話題になった林屋正蔵さんの落語でした。
正蔵さんの落語は「妖怪」
お母さんがろくろっ首、兄弟は一つ目小僧に三ツ目小僧の一家に五体満足で生まれ
てしまった妖怪の坊やが「豆腐小僧」になって人を脅かそうとするけどうまくいかなくて
・・・と、いうお話。
このお話は、私も以前TVで観たことがあります。
なんと言っても大ベテランの落語はやはり聴いていて楽しいです。

正蔵さんの落語が終わっていったんお中入り(休憩)。
立ち見客の多くは正蔵さん目当てだったのか、次に花緑さんの噺が始まる頃には
人数が減っていました。

「子別れ」の通しは花緑さん、たっぷり1時間半語ってくれました。
女遊びばかりして仕事をしなくなった男。
妻と離縁していったんは女郎を妻に迎えるが、彼女はすぐにさっさと逃げてしまう。
男は最初の妻を捨てたことを後悔し、心を入れ替えて大工仕事に励みある日、別れた
妻の所にいる子どもと出会い、これが縁で再び元の妻とヨリを戻す事になります。
前半がやや退屈なのですが、後半は展開もあかるくパッピーエンドで終わる
ので聴いていて気持のいい話です。
後半、花緑さんはひとりで男とその妻、子どもを演じることになりますがそれぞれの
演じ分けも見事です。
聴いていると、目の前に本当に三人の人物がいるような感じになるから不思議。
立ち見でしたが、いい噺が聴けてよかったと思いました。
posted by みどり at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

演劇集団キャラメルボックス公演「まつさをな」

演劇集団キャラメルボックス公演「まつさをな」


演劇集団キャラメルボックス公演「まつさをな」@サンシャイン劇場
〜5月6日まで
脚本・演出:成井豊+真柴あずき
出演:温井摩耶、岡田達也、坂口理恵、粟根まこと(客演)、他

4月17日(火)に観ています。

<物語>
時代は幕末。
芝居小屋での芸人だが、亡くなった娘にうり二つだと言うことで小田藩士の青柳家の
養女になった千鶴(温井摩耶)。
青柳家の長男、青柳敬一郎(岡田達也)に好意を寄せるようになる千鶴。
養父の青柳徳右衛門(粟根まこと)は、藩の重役達と共に大砲の台場建設を進めて
いたが、その重役達が何者かに次々襲われる事件が発生。
徳右衛門の身にも危険がせまり、千鶴の生活もめまぐるしい変化に見舞われることに
なります。


観ていて私にとって苦しいのは、この劇団を見始めてこの劇団が好きになった頃の
役者さんが全く出演してないことです。
世代交代が完全に済んでしまったわけですね。
劇団は存続していても、脚本・演出を担当している方が以前と同じでも全く違う劇団の
公演を観ている気分です。

劇団☆新感線からの客演、粟根まことさんはそこにいるだけで存在感のある役者さん
で、観ていて楽しい方です。

話の方は、なぜわざわざ時代を幕末にするのかと感じます。
幕末を時代背景にすれば、それだけで物語の雰囲気が劇的になるからそれを利用
しているだけのように見えてしまいます。
無理に幕末を選ばなくても、時代を現代(あるいは終戦直後)にして描いた方が
とっつきやすい気がしました。
その場合、青柳徳右衛門の職業を何にするかが思案のしどころですが、政治問題とか
会社乗っ取りとかいろいろとできるはずと思いました。
posted by みどり at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月26日

「生誕100年 靉光展」

「生誕100年 靉光展」

「生誕100年 靉光(あいみつ)展」@東京国立近代美術館
〜5月27日まで

4月15日(日)に観に行っています。
靉光(本名:石村日郎、1907-1946)という画家の存在は、美術ファンでないと知らない
方が多いと思います。
私も彼のことは、東京国立近代美術館で常設展示されている「眼のある風景」以外
まったく知りませんでした。
今回チラシに使われている作品です。

終戦後まもなく上海でわずか38才で病死したそうです。
今回は初期作品から招集まえに残した最後の作品、3点の自画像が展示されて
います。
「目のある風景」の印象があまりにも強烈なので、幻想的な絵ばかり描いていた方
かと思っていたのですが、日本画のように繊細に美しく描かれてた花の絵も多くあり
やはりはばひろい見方、描き方ができた方だと分かりました。

今回の展覧会では、4つの区分に分けて作品が紹介されています。
「第1章 初期作品」
油絵で描かれた風景画や静物画は観ていると、やはり妙な感じがします。
うまく言えないのですが、どこか一癖ある感じです。
後年の幻想的な作品に向けての準備が、このあたりからできてくるようです。

「第2章 ライオン連作から<目のある風景>へ」
「眼のある風景」は荒れ地のようなところに肉のかたまりのようなものと、巨大な目の
ある謎めいた作品です。
こちらからの質問を拒否するような雰囲気までありますが、一度観たら忘れられない
しなぜか何度でも観たくなる作品です。
以前、TVの美術作品でも紹介・解説がされているのをみたことがありますが、この
画家はライオンを何作も描いていて、現存していないが写真が残されている作品と
構図がそっくりの物があるそうです。
目の位置、体の向き、肛門の位置とかがほぼ同じだとか。
ライオンから発展した作品らしいですが、それでもこれだけの変貌をとげるのは
やはりこの作家の内面世界が独特なものを持っているせいなのでしょう。

「第3章 東洋画へのまなざし」
油絵で描かれた植物画は、妖しい雰囲気があります。
1, 2章で見た作品とはまったくちがう美しく繊細な植物画も並んでいます。
墨、水彩で描かれたこちらの作品はちょっと観ただけでは、とても同じ作家の作品と
は思えないくらいです。

「第4章 自画像連作へ」
会場の最後に3枚の自画像が展示されています。
人物、背景の表現が少々デフォルメされた自画像です。
最後の一室に三枚の絵が並べられ、これを観て会場を出ようとするとその横に
小さなガラスケースの中に、彼が戦争中に使っていた飯ごうが展示されています。
改めて、三枚の自画像を見るとまるで三つの墓標のようにも見えてきました。
いい展示のされた方だと思いました。


画業の短かった画家の全貌の一端がわかる今回の回顧展、とてもよい機会だったと
おもいました。
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2007年04月24日

ミュージカル「エリザベート」 ウィーン・オリジナル・バージョン

ミュージカル「エリザベート」 ウィーン・オリジナル・バージョン

ミュージカル「エリザベート」 ウィーン・オリジナル・バージョン@大阪 梅田芸術劇場
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ  音楽:シルベスター・リーヴァイ
演出:ハリー・クプファー
出演:マヤ・ハクフォート(エリザベート)、マテ・カマラス(トート)、
ブルーノ・グラッシーニ(ルキーニ)、ルカス・ペルマン(ルドルフ皇太子)他


4月21日(土) 昼の部を3階2列目のA席で、夜の部を1階21列目のS席で観て
きました。
21日の夜公演を観てからすぐに夜行バスに乗って帰ってきましたが、未だに公演の
余韻醒めません。

日本では宝塚歌劇団が最初に上演し、以後各組で上演、さらに東宝ミュージカルと
しても上演されていきた人気ミュージカル。
今回ウィーンからのオリジナル版の来日公演と聞き、行かずにはいられなくなりました。

今回の日本公演は、大阪・梅田芸術劇場で劇場を大幅に改修することで行われる
完全引っ越し公演と、舞台上にオーケストラが並びキャストが入れ替わり立ち替わり
登場する東京・新宿コマ劇場のコンサート形式での上演となっています。
そう聞いて、大阪公演をぜひ観たくてでかけました。


物語は19世紀末のオーストリア。
オーストリア皇后エリザベートの波乱の人生を史実を元に描きつつ、「死」を擬人化し
た「トート」との愛の物語にもなっています。

私も一路真輝さんがトート役を演じた宝塚初演版(=日本初演版)からの各組宝塚版、
東宝版を何度も観てきましたが、今回の来日公演出演者の方達の歌もオーケストラ
の演奏も桁違いの迫力がありました。

細部までがちがちに演出が決められていて、日本で上演する際は勝手に演出を変え
られない「キャッツ」や「オペラ座の怪人」と違って、「エリザベート」はある程度演出の
変更は許されているので上演されている各国で微妙に味わいがちがうそうです。

日本での公演と違い、舞台装置では、ヤスリをモチーフにしたという跳ね橋が目を引
きます。
日本版と全く違うのは街のカフェに集まる人々が遊園地で遊んでいるかのように、
ゴーカートに乗って走り回っている場面や、2幕目でゾフィーと側近達が馬の張りぼて
を身につけ、今後の相談をしているその下がチェスの盤になっている場面です。
日本版と違い子どもじみた感じがするので、人によっては気に入らないかも。

出演者で日本と一番違うのはトート。
日本では宝塚版も東宝版も華麗さと神秘さを強調していますが、マテ・カマラスさんの
トートはロック歌手のような迫力と野性的な荒々しさがあります。

マヤ・ハクフォートさんの歌声の音域の広さと、豊かな表現力にも感心。
エリザベートと何かと対立する、姑にあたる皇太后ゾフィーはメイクや黒の衣装の時など
まるで魔女に見えます。

ブルーノ・グラッシーニさん演じる暗殺者ルキーニは、なんだか愛嬌も感じられ単なる
悪役の感じはしません。

ルカス・ペルマンさんの皇太子はとてもハンサムなので、日本での女性ファンが
増えそうな気がします。

第1部のラストで着飾ったエリザベートが登場するシーンはまさに絵の中から抜け出
してきたようです。
よく知られている肖像がそのまんまで、とてもきれいです。

今回の公演出では第2部でルキーニ役のブルーノ・グラッシーニさんが一場面だけ
日本語で歌うという大サービスを披露してくれました。

あれ?と思ったのは悩めるルドルフ皇太子が、母エリザベートの元に行って皇帝への取りなし
を頼むシーン。
舞台上でエリザベートは額縁の中で身支度をしているのが見えますが、このシーン
3階席で観ているとエリザベートと、オーケストラを指揮している指揮者の方が完全に
重なって見えているのでこういう演出なのかと思っていたのですが、1階席では指揮
者は映らないので単なる偶然だったんですね。

ルドルフ皇太子の少年時代を演じる男の子が、ずいぶんと歌が下手(ごめん)なので
?と、思ったのですが、この子たちは日本のドイツ人学校にかよう子ども達だと
後で分かりました。
完全引っ越し公演と聞いていましたが、子役は現地調達だったようです(^_^;)

昼夜の公演ともすばらしくて、終演後も客席が大いに盛り上がっていました。
これなら何度でも観たいと思いました。

ウィーンオリジナル版の輸入DVDも会場で発売されていました。
以前はネット上での販売もあったので私はこちらで入手していました。
DVD版は、出演者がエリザベートのマヤ・ハクフォートさんと、トート役のマテ・カマラ
スさん以外はほとんど違うので要注意。
今回の来日公演で出演の皇太子役のルカス・ペルマンさん、ルキーニ役のブルーノ・
グラッシーニさんは出演していませんので気をつけてください。
輸入盤なので当然日本語字幕はついていませんが、演出は今回の来日公演とほと
んど同じなので問題なく楽しめます。

夜公演を見終わってからは、食欲が無かったのですがここで食べておかないと夜中
にお腹空いて困るに違いないので、たまたま見つけたカレーのお店でビールカレーを
食べました(500円)
その後、大阪駅桜橋口から22時10分発の夜行バスに乗り、翌朝7時半頃には
千葉県の自宅に帰ってきました。

5月には新宿コマ劇場でのコンサート形式の東京公演を観ます。
完全引っ越し公演でないのが残念ですが、今から楽しみです。
posted by みどり at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

「ベルギー王立美術館展」in 大阪

「ベルギー王立美術館展」in大阪

「ベルギー王立美術館展」in 大阪@大阪・中之島  国立国際美術館

千葉県民の私ですが、大阪へ行ってきました!
4月20日(金)の夜11時半に東京駅八重洲口を出発。翌朝の朝7時半頃に
大阪駅桜橋口に到着しました。
今回の大阪行きの目的は、梅田芸術劇場でミュージカル「エリザベート」の本場
ウィーンからの来日公演を観るためです。
土曜日の昼・夜公演を観てきました。
こちらの感想は、後で書くことにして今回はその前に観た「ベルギー王立美術館展」
の感想です。


そもそも今回の大阪行きは「エリザベート」を観るためで、行く間際まであいてる
時間をどう過ごすかは、あまり考えていませんでした。
朝早く大阪に着くし「エリザベート」の開演は12時なので、それまで大阪市立美術館
へ行ってみようかと、漠然と考えていました。
いま観られるのは「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」
しかしこれ、今年2月に東京の太田記念美術館ですでに観ていたのです。
この後、大阪に巡回していたとは知りませんでした。

バスが大阪に着く直前に、大阪天満宮に行ってみようと気が変わりました。
JR大阪環状線に乗って京橋駅に向かっていると、車内のチラシに目がとまりました。
国立国際美術館の「ベルギー王立美術館展」
え?なにこれ??あ、これがいい!これにしよう!!
しかし、国立国際美術館なんて行ったことがないし慣れない大阪では場所がまったく
わかりません。(今回うっかりして地図も路線図も持ってきていませんでした)
それでも何とか携帯電話を駆使し、御堂筋線の淀屋橋駅を降りてから迷いつつ交番
のおまわりさんにも教えてもらって、ようやくたどり着きました。
国立国際美術館!

国立国際美術館


開館今年で30周年だそうですが、今回行くまでまったく知りませんでした。
行く途中で気がついたのですがこの展覧会も去年か、今年の頭に東京でやっていた
展覧会ですね。東京で開催されていたときは、見逃していました。

10時の開館と同時に入ったので、お客さんも少なくゆっくりじっくり見ることができました。
人の頭にじゃまされないで、心ゆくまで名作の前にたたずんで鑑賞できるなんて
久し振りです。

入ってすぐに目につくのはピーテル・ブリューゲル(父)が描いたと言われている
「イカロスの墜落」
空を飛び、でも太陽に近づきすぎたため海に落ちたイカロス。
でも手前に描かれているのは土地を耕しているらしい農夫だし、遙か下に見える
海面に手足だけ見えておぼれている人間がイカロスらしい。
このタイトルが無ければ、彼がイカロスとはとても思えない絵です。
非常時のイカロス、彼に気がつかないらしい農夫ののどかな農作業ぶり。
奇妙な対象を見せるこの絵はどこか幻想的です。


フランソワ=ジョゼフ・ナヴェスの「砂漠のハガルとイシマエル」も目を引きます。
ハガルとその息子イシマエルの話は旧約聖書に出てくるそうです。
女奴隷のハガルは主人との間に息子イシマエルをもうけるが、正妻の恨みをかって
息子共々家を追い出される。砂漠をさまよい、水も底をつき、子どもが死ぬのをみる
に忍びなく泣いていると神の使いが現れて井戸へと案内したとか。
イシマエルの苦悶の表情と、息子を抱えて悲しそうな母の顔。
何もない砂漠にたたずんでいる二人の姿がとても印象的な作品です。

フェリシアン・ロップスの「口論」もいいです。
1877年の作品。
着飾った上流階級の女性二人が、階段の上と下にいてなにやら口論をしてる場面。
でもよく見れば下にいる女性が手にした扇は破れているし、上にいる女性は下の
女性に向かって拳を突き出している。どうやら扇でひっぱたかれたんでしょう。
周りの男女はなんだかおもしろそうに観ています。
演劇的にも見える構図。

コルネリウス・ハイスブレフツの「ヴァニタス」は今回一番気に入りました。
ヴァニタスがどういう意味か分からなかったのですが、どうも人間の「はかなさ」という
意味らしいです。
中央には半開きの戸棚。周りにはメモ書きらしい紙やハサミ、筆記具などが貼り付け
られています。
よく見れば戸棚の中には古そうな黒光りしてる頭蓋骨が。
解説によると周りの紙は請求書や、手紙、何かの証書らしいです。
もう一度タイトルを思い出すと、なんだか意味深。
現代の作家の作品です、と言われたらそのまま納得してしまいそうな普遍性をもった
作品と感じました。

作家については私も今まで知りませんでしたし、詳しい生没年も分かっていないそうです。
1650年代から1670年代前後に活躍していた画家らしいとか。


出口近くにあるのはルネ・マグリットと、ポール・デルヴォーの作品。
どちらも大好きな画家です。
なかでもマグリットの「光の帝国」(1954年作)は何度観ても飽きません。
絵の下の部分は一軒の家、木々。薄暗い中に一つの街頭がともっています。
なのに絵の上の部分は明るい青空が広がっている。
矛盾した関係なのに、この矛盾が詩的に神秘的に見える作品です。


今回は思いがけず、すばらしい展覧会が観られてラッキーでした。
ここを11時に出てからは「エリザベート」を観るため急いで梅田芸術劇場へ向かいました。


posted by みどり at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「ハッピー・フィート」

映画「ハッピー・フィート」


映画「ハッピー・フィート」@松戸シネマサンシャイン
監督・共同脚本・制作:ジョージ・ミラー

4月14日(土)に私の地元の映画館へ久し振りに行きました。
予告編で観たCGアニメのペンギンのかわいらしさにつられて観てきました。
日本語吹き替え版をみたのですが、後になって原語版は主役ペンギンのマンブルの
声を大好きなイライジャ・ウッド君がやってると知りました。しまった・・・。
原語版観に行こうかと思ってしまいます。

舞台は南極、皇帝ペンギンたちのお話。
ハンサムペンギン・メンフィスとセクシーペンギンのノーマ・ジーンの間に生まれたの
が男の子のマンブル(吹き替え版は手越裕也)。
彼らにとって一番大切な物は「心の歌」
大人になるまでに自分だけの歌を見つけ、自分のパートナーにふさわしいペンギン
をみつけ「心の歌」で、相手の愛をゲットするのが最大のイベント。
歌を歌うのが何よりも大事、歌えなきゃペンギンじゃない!とまで考えられているのに
マンブルは恐ろしく音痴。そして、歌うことより踊ることの方が大好き。
成長したマンブルはある日、氷に流されてたどり着いた地で、踊ることが大切と考える
アデリーペンギン達と出会います。
ふるさとに戻っても、みんなは深刻な魚不足で困っている。
マンブルは自分を証明するため、仲間達を救うため旅にでます。


メンフィスといったらエルビス・プレスリーを思い出すし、ノーマ・ジーンと言ったら今は
亡きセクシー女優マリリン・モンローの本名ですね。
皇帝ペンギンの生態も性格に描かれています。以前観たリュック・ジャケ監督・脚本の
ドキュメンタリー映画「皇帝ペンギン」のアニメ化かと思うくらいです。
CGも、子どもペンギンの毛並みのふわふわした質感まで出していてみごとです。

歌いまくり、踊りまくるペンギンたちはかわいいし観ていて楽しいです。
観る前はかわいいだけの話かと思ったら、環境問題をあつかっていたりと大人の鑑賞
にも耐えうる作りになっています。
逆に小さい子供たちには、もしかしてちょっと取っつきにくいかな、わかりにくいかな
と言う気もしてしまいました。
大人の皇帝ペンギンの顔は、ちょっと怖い気がするのです。
お客さんのターゲットが絞り切れてない感じがしました。

マンブルは成長しても、毛並みが大人に変わらないからパンパ者扱いされますが
映像表現的には表情が出しやすく、かわいいのでこの演出はうまいと思いました。

それにしてもこのアニメ、あまり人気ないんでしょうか。
私が観に行ったときなど、土曜の夜の回なのにガラガラを通り越してお客さんが誰も
いなかったんです。
つまり客は私一人!
あらま、びっくりの私一人のための貸し切り上映会になってしまいました(^_^;)

私一人じゃ、映画館ももうけにならないだろうなあ。気の毒・・・。
posted by みどり at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季・東京「キャッツ」35、36回目

劇団四季・東京「キャッツ」35、36回目@東京 キャッツ・シアター

<35回目>
3月31日(土)に1階C席で観ています。
この日の主な配役です。

長老猫オールドデュトロノミー・・・石井健三
娼婦猫グリザベラ・・・奥田久美子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・阿久津陽一郎
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・松島勇気
ボス猫(?)マンカストラップ・・・青山裕士

この日の感想は、割愛させてくださいm(__)m

<36回目>
4月12日(火)に1階S回転席の前から3列目で観ています。
この日の主な配役です。

長老猫オールドデュトロノミー・・・石井健三
娼婦猫グリザベラ・・・奥田久美子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・キムスンラ
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・杜彦昊
ボス猫(?)マンカストラップ・・・青山裕士

一番気になったのは、キムスンラさんのラム・ラム・タガーに迫力がないことです。
カリスマ性を感じさせてほしい役なのに、全くそれを感じません。
キムスンラさんをキャッツで観るのは約1年ぶり。
以前もタガー、スキンブルシャンクス、バストファジョーンス(アスパラガス)を演じて
いますが、どうもこれ!とぴったりくる役がないようです。
この方、がんばっている割に個性がはっきりしてないし、声が高音で音域が広くないよ
うに感じます。
それでも今まで観た役の中では、スキンブルシャンクスが似合ってるように感じました。

南めぐみさんのシラバブは、ほんとにかわいらしい少女猫にみえます。

長老猫のオールドデュトロノミーが最初に登場するとき、集まってる猫たちが彼が
やってくることに気がつきますが、それは姿を見たからではなく「におい」でだと
言うことが初めて分かりました。
舞台の一番前にいるオス猫(誰だったかわすれましたが)が、「オールドデュトロノミ
ー!」と最初に気がつきますが、その前に鼻をひくひくさせていることに初めて気が
つきました。
posted by みどり at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

映画「ブラッド・ダイヤモンド」

映画「ブラッド・ダイヤモンド」

映画「ブラッド・ダイヤモンド」@MOVIX亀有
監督:エドワード・ズウィック、 脚本:チャールズ・レビット
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、他


4月11日(水)に夜8時過ぎに上映のレイトショーを観に行っています。
見応えのある映画で、今まで知らなかったこと「紛争ダイヤモンド」や「キンバリー・プ
ロセス」など、たくさん教えてもらえました。


ダイヤの価値を決める「4つのC」があるそうです。
「COLOR(色)」 「CUT(カット)」「CLARITY(透明度)」 「CARAT(カラット)」。
そして、実は5つ目のC─「CONFLICT(紛争)」があるのだそうです。
内戦を資金面で支えたのがダイヤモンド。このため「紛争ダイヤモンド」と呼ばれるそうです。
「キンバリープロセス認証制度(KPCS)」とは国際的なダイヤモンドの認証制度。
2003年に確立されたにもかかわらず、紛争ダイヤモンドはガーナを通じて合法的なダ
イヤモンド市場へと流れ込んでいるのだとか。


映画の舞台は、西アフリカの小国シエラレオネで1991年から10年続いた内戦。
その中で何とかこの生活から抜け出したいと考えているダイヤの密売人ダニー・アー
チャー(レオナルド・ディカプリオ)、家族と離ればなれになり闇のダイヤの採掘場に
強制的に連れてこられたソロモン(ジャイモン・フンスー)、ジャーナリストのマディー・
ボウエン(ジェニファー・コネリー)の三人を描くことで物語が展開していきます。

子ども兵士、内戦、そして武器取引といった背景を緻密に描かれています。
ソロモンが採掘場で大粒のピンクダイヤを見つけ、隠したことから三人の人生が
絡み合っていきますが、とても見応えのある映画になっていました。

映画で描かれている内線の様子はすさまじいです。
私は今までディカプリオをいいなと思ったことが無かったのですが、今回は今までと
かなり違う印象でとてもいいです。
自分の利益優先のダイヤの密売人ですが、最後はソロモンのために自分を犠牲に
してしまうようすが胸を締め付けられます。

一見なにを考えいるのか分からない寡黙なソロモンですが家族と再会するために、
ピンクダイヤを切り札に考えている複雑なキャラクターをジャイモン・フンスーは熱演
していました。
ジェニファー・コネリーは今までかわいいだけの人かと思いましたが、この映画で
別の面を見せてもらえた気がします。


アムネスティ・インターナショナル日本で映画のこと、紛争ダイヤモンド、キンバリー・
プロセスについてもわかりやすく紹介されていますので、参考にしていただきたいと思いました。



posted by みどり at 07:01| Comment(0) | TrackBack(7) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月19日

宝塚歌劇 花組公演 「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」

「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」


宝塚歌劇 花組公演
「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴(くろとかげ)」「TUXEDO JAZZ」@東京宝塚劇場

4月10日(火)に2階B席で観に行っています。

☆ 「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」
原作:江戸川乱歩  脚本・演出:木村信司


江戸川乱歩作の「黒蜥蜴」を宝塚で、それも好きな春野寿美礼さんが主演する花組
での公演というのでとても楽しみにしていたのですが、今回はがっかりしました。

以下、ネタバレを含みます。宝塚ファンの方が読んだら怒るかも知れません。
ごめんなさい。

今回は宝塚のオリジナル脚本での公演です。
前半はほぼ原作通りなのですが、後半に至ってだいぶ原作を改変していたからです。
しかも、私に言わせるとこれはもはや改悪。
原作は推理小説の古典。
戦後間もない東京を舞台にし、女賊・怪盗黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決を描
いた物語。
何度も映画化、舞台化されていますが有名なのは三島由紀夫の脚本です。
三島由紀夫の脚本は、敵対する二人が互いの才能に惹かれあう様子を強調して
耽美な雰囲気まである名作に仕上げていました。

春野寿美礼さん演じる名探偵・明智小五郎はスマートでかっこいいし、桜乃彩音さん
の黒蜥蜴は和装・洋装とっかえひっかえで登場なので舞台はとても華やかです。
出演者の方にはなんの問題もありません。

しかし話の方は、後半になると原作に無いことが出てきます。
名探偵は黒蜥蜴に愛の告白をして結婚しようとはっきり言ってしまうし、実は二人は戦争で
離ればなれになっていた兄妹で、それを知った黒蜥蜴は結ばれないことを悲観してピストル自殺。
見てるこちらが恥ずかしいくらいの陳腐な展開。
ここまで原作の持ち味をぶちこわしにした今回の宝塚版、がっかりというよりあぜんと
してしまいました。

☆ 「TUXEDO JAZZ」
作・演出:萩田浩一

こちらは文句なく華やかで楽しいショーです。
簡単すぎますがこれにて・・・。

posted by みどり at 12:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする