2007年02月20日

「都路華香(つじかこう)展」

キ路華香展


「都路華香(つじかこう)展」@東京国立近代美術館
2007年1月19日〜3月4日まで
この後、京都国立近代美術館、笠岡市竹喬美術館へ巡回

2月15日(木)に観に行っています。
この日は市役所と銀行へ行く用事を済ますため、職場は有給休暇を取っていました。
しかし用事が思うように済まず、結局午後の時間がぽっかり空いてしまったので
これはチャンス!と行ってきました。

都路華香(明治3年〜昭和6年、1871〜1931)と言う方、今まで全く知りませんでした。
チラシを見ると、京都市内に生まれ満9才で幸野楳嶺(こうのばいれい)に師事
しているのだそうです。

幸野楳嶺と言ったら、写実に重きをおく四条派の流れをくむ日本画家。
門下生には「班猫(はんびょう)」でも有名な竹内栖鳳(たけうちせいほう)もいた
なと、思ったらこの二人は門下生四天王と呼ばれていたのだそうです。(後の二人は誰なのか?)
残念ながら東京では展示がないのですが竹内栖鳳との合作「春月図・秋月図」もある
そうです。
会場に置いてあったパンフレットには載っていたので見ておきましたが、一枚の絵の
中での合作ではなく、掛け軸の形で片方が春月図、片方が秋月図を描いていました。

「秋霽」(1895年製作)このタイトルをなんと読むのか確認しそびれました。
「霽」は初めて見た字ですが、「はれ」と読むようなので「あきばれ」のようです。
違ってたらごめんなさい。
おばあちゃんと、孫?と二人の足下には子猫が寝ています。
ばあちゃんと子どもの表情は少々あくが強いですが、なんだかほほえましい図です。

「水底遊図」(1901年作)の魚の写実的描写にはちょっとびっくりします。

「萬年台の遊」(1920年作)は朝鮮半島を旅した後に描かれたそうで、朝鮮風の
建物と手前は牛が一頭だけいるのどかな草原。

「祇園祭礼図」(1914年作)は祭りの風景の一部ですが、御輿をかついでいる人々の
足だけ描いた絵。もつれ合う足が軟体動物のようにも、植物のようにも見える
見ていておもしろい絵です。

チラシにも使われている「達磨」(1917年作)は日本画と言うより、漫画のような
素朴な楽しい雰囲気があります。

どうも都路華香は初期の頃は写実的な絵を描いていたのが、だんだんと写実
を追求することより、別の方向を目指すようになったようです。
今まで知らなかった方のせいか、今回の展覧会だけではちょっと物足りない
感じがしてしまいました。もっといろいろ見てみたかったです。

横山大観 生々流転


特別公開「横山大観 生々流転(せいせいるてん)」(1923年作)
1月2日〜3月4日まで(3月4日は無料観覧日だそうです)  1階特設ギャラリー

都路華香展を観ると、横山大観(1868〜1958)の大作「生々流転」も観ることができます。
この作品はよく展示はされるのですが、たいていがその一部分だけ。
それが今回はすばらしいことに、全長40メートル一挙展示されています。
山奥の小さな水の流れがやがて大きな川になり、大海に流れ、暗雲の中から龍が
現れて空に消えてゆく。
大宇宙の神秘がこの40メートルの中に閉じこめられたような雄大な作品です。

「柳宗理 生活のなかのデザイン」

「柳宗理(やなぎそうり) 生活のなかのデザイン」
1月19日〜3月4日まで(3月4日は無料観覧日) 

こちらも都路華香展を観ると、観ることができるので行ってみました。
柳宗理(1915〜)さん、私はてっきりお亡くなりになっている方かと思っていました。
柔らかな曲線の食器達。本を開いたような形の部分がおしりに当たる小さな椅子。
チラシにも使われているティーカップは思わず手にとってみたくなりました。
柳さんのデザインは、装飾性は極力排除してるようですが、しかし冷たい感じはありま
せん。どれをみてもさわってみたくなるのですから。
posted by みどり at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする