2007年02月02日

こまつ座公演「私はだれでしょう」

こまつ座公演「私はだれでしょう」

こまつ座公演「私はだれでしょう」@紀伊國屋サザンシアター
  作:井上ひさし  演出:栗山民也
  出演:浅野ゆう子、梅沢昌代、川平慈英、佐々木蔵之介、他
  ピアノ奏者:朴勝哲(ぱくすんつぉる)

1月25日(木)に観に行っています。
井上ひさしさんの新作公演ですが、1月14日の初日の幕があけられず20日開幕に延期したのに、
さらに延期の22日からの開幕となったそうです。

私は新作公演なら、公演期間の前の方でチケットを取ると危ないと思って25日にした
のですが、それでも危ないところでした。
公式HPによると、台本脱稿が1月16日だったというのですから、出演者の方達も
大変だったことでしょう。
間に合わせられない本人も悪いけれど、これを許してしまってる周りも悪いと
思うのですが、とりあえず見てきた感想です。

ピアノ伴奏のみ、歌入りの音楽劇です。
ミュージカルというほどではありませんが、ちょっとしんみり、でもなかなか楽しい作品
となっていました。

<あらすじ>
終戦直後、戦争で離ればなれになった肉親、知人の消息を尋ねるラジオ番組「尋ね
人」が始まったばかりの日本放送協会の一室が舞台。
日系二世のフランク馬場(佐々木蔵之介)は、占領下日本の放送を監督する
CIE(民間情報教育局)のラジオ担当官。
「尋ね人」を担当する脚本班分室には、フランクと三人の女性職員(梅沢昌代、浅野
ゆう子、前田亜季)がいる。
放送したくても原爆を落とされた広島の人からの投書は、検閲があって放送すること
ができない。もめる職員達。
ここへ「ラジオで私を捜してほしい」という記憶喪失の男(川平慈英)がやってくる。
一時は身元が分かったかと思ったが、記憶がないのをいいことに彼を利用しようと
する人だったりで、彼の正体はいっこうに判明しない。
が、彼が何でも器用にこなすことからどうやら中野学校(戦時中のスパイ養成所)の
出らしいことが分かってきます。


二つの国籍をもつフランクと、身元の分からない男、そしてひたむきにラジオ放送に
取り組む人々のお話です。
この三つの話がたくみに織り込まれて、やはり井上ひさしさんの物語作りはうまいな
と感じます。

出演者では、やはりミュージカルに出演することの多い川平さんが飛び抜けて目立ち
ます。
歌はうまいし、この方が登場すると舞台がとたんにパッと明るく華やかになりますね。
自分が誰だか分からないけれど、なんだかそんなに落ち込んでいるようにもみえず
とりあず現状を受け入れて「ま、いっか」といった感じの男・通称山田太郎を好演して
います。

佐々木蔵之介さん演じるフランクは、軽く陽気な山田太郎に比べると硬派の印象が
あります。
対照的でいいと思うのですが、川平さんに比べると今回の佐々木蔵之介さんは、
今ひとつ精彩を欠いているような気がしました。

私は佐々木蔵之介さんのファンで、今回の公演も佐々木さんが観たくて行ったような
ものだったので少々期待はずれでした。
しかし、私が見たのはまだ公演が始まったばかりの時。
公演期間後半の頃はもっと変わっているような気がします。

まじめな川北(浅野ゆう子)と、元気いっぱいのオバサン山本(梅沢昌代)、若手の
脇村(前田亜季)達のやりとりは、明るくにぎやか。
これから自分たちは何をしていかなければいけないのかと問い直し、目標に向かって
がんばるようすが、すがすがしかったです。
posted by みどり at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする