2007年01月31日

映画「不都合な真実」

映画「不都合な真実」

映画「不都合な真実」@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
  監督:デイビス・グッゲンハイム 

1月23日(火)に観に行っています。
この映画館の会員(シネマイレージカード)になっていますが、火曜日は会員の
サービスデーで会員は窓口料金1300円(一般は1800円)なので行ってきました。
火曜日に行ったのは初めてです。

地球の環境問題を扱ったドキュメンタリー映画で、アメリカでは、ドキュメンタリー映画
史上記録的な大ヒットになったそうです。
不都合な真実というは、環境破壊の事を指しています。
環境が現在進行形で悪化していることに、目をそらしている人々に警告を発している
わけです。

アメリカの元副大統領のアル・ゴアさんは、地球温暖化によって引き起こされる
数々の問題に心を痛め、人々の意識改革に乗り出すべく、環境問題に関する
スライド講演を世界中で開き、地球と人類の危機を訴えて来ているのだそうです。
そういえば先日、日本にも見えたようでTV出演もされていたようですがその番組は
うっかりして見逃してしまいました。

地球温暖化、と言葉で言われてもピンと来ませんが映画にも出てくるタンザニアの
最高峰キリマンジャロやヒマラヤ山脈の写真で、数十年前と最近のものを比べて
みると一目瞭然、山の頭の雪の量が減っているのがよく分かります。

温暖化が続けば、過ごしやすくなるんじゃないの?と単純に思ってしまうかも
知れないけれどこれがとんでもない間違いで、ハリケーンが大型になることが
予想されるんだそうです。
そうなると、嵐により洪水が起き、その他の地域では干ばつが起きたりする。
新種のペストや、疫病の発生も予想され、さらには環境破壊により多くの植物や
動物が絶滅する可能性もある。
結果、地球の環境に頼って生活している人間も絶滅する可能性もある、というわけで
すね。

じゃあ、どうしたらいいのか。
環境破壊をしないような生活をするのが一番手っ取り早い事だそうでエネルギーの
効率化や節約に務めるのがいいと。
と、いっても具体的に日々できることは何か・・・というと省エネルギー型の電気製品を
使ったり、こまめに水道の蛇口を閉めることからできるというのですから、これなら
私もできそうです(^_^;

映画を観たと言うより、アル・ゴアさんのレクチャーに参加したような、しっかり勉強
した気分になりました。
ほとんどNHKの教育番組か、放送大学の放送授業を視聴してる感じでした。
映画を観て、製造している日本のトヨタやホンダが環境問題について考え省エネ、
ガス排出量の軽減などクリーンな車を作ることで、アメリカの車企業よりよい成果を
出していることを知ってちょっとうれしくなりました。

アル・ゴアさんは、昔幼い息子が交通事故で大けがをしたり、お姉さんがたばこを吸い
続けた事による肺ガンで亡くなったりしているそうです。
アル・ゴアさんの家は代々たばこを栽培していていたというのが、何とも皮肉。
映画ではそのことも紹介されています。
アル・ゴアさんのお姉さんが亡くなったのは、家のたばこのせいではないとしても
たばこが無ければ、お姉さんが亡くなることも無かったはず。

アル・ゴアさんが、今できることから始めよう、始めるべきだ、と訴えるその行動の
源を見た思いでした。

posted by みどり at 01:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

寿初春大歌舞伎 昼の部

寿初春大歌舞伎 昼の部@東京・歌舞伎座
「松竹梅」「俊寛(しゅんかん)」「勧進帳(かんじんちょう)」「喜撰(きせん)」

1月21日(日)に、三階A席(5000円)で観ています。
三階席とはいえ一番前なので、とても観やすかったです。
歌舞伎初心者なので、たいした感想が書けません。
新春のおめでたい歌舞伎座の雰囲気を味わってきました。
それだけではあんまりなのですからほんの少し感想を。

「松竹梅」
舞踊演目です。雀に扮した役者が三人・・・じゃなくて三羽登場でけっこうかわいい。
後になってからこの雀たち、笹平、藪平、雪平と名前があった事が分かりました(^◇^;)
松竹梅に雀、おめでたい雰囲気です。

「俊寛」
作:近松門左衛門
浄瑠璃「平家女護島(へいけじょごのしま)」の中の一部です。
元の話の全体像を知りませんが、この「俊寛」は以前TVで観たことがあります。

鬼界ヶ島に流刑なっている俊寛(中村吉右衛門)が、赦免になって国に帰れるはずだったのに、
仲間が島の娘と結婚したのに妻は島に置きざりにされてしまうのを見て
自分が身代わりになって島に残る事を決心する。
しかし最後の最後で、孤独感にさいなまれて去ってゆく船に向かって叫び続ける。

ラストシーンは舞台が回り、波の模様の布をどんどん取りのけていくことで、特大
スクリーンの劇場映画にも負けない迫力がありました。
三階席後ろからの「千両役者!!」のかけ声にはちょっと笑いも起こってたけど、
歌舞伎座らしくてなかなかはまって、たのしいですね。


「勧進帳」
源義経の一行が山伏の姿に変装して、都を脱出。
このことを聞いた源頼朝は、全国に関所を設け厳戒態勢。
とある関所で、何とかうまく通り抜けできそうか・・・という時になって呼び止められて
しまう。
が、弁慶(松本幸四郎)が機転をきかせて強力姿の義経を、おまえがぐずぐずしてい
るからだとばかりに打ちすえます。

厳つい弁慶が、酒を勧められよっぱらてしまう様子は結構かわいい。
今回、夜の部が見たかったのは松本幸四郎さんの「勧進帳」が観たかったからです。
濃い歌舞伎メイクだから、素顔が分からないのですが、それでもこれがきっかけで
松本幸四郎さんに惚れなおしました(#^_^#)
昔のTVドラマで幸四郎さんが主演、三谷幸喜作の「王様のレストラン」のDVDを
見直しているところです。

「喜撰」
舞踊演目です。
こちらは出演の坂東玉三郎お目当てでした。
夜の部でみた「金閣寺」のお姫様役とは違って、こちらは祇園のお茶くみ女お梶役。
大人の艶っぽさを感じさせる玉三郎さんでした。
高僧の喜撰法師(中村勘三郎)が、美女に翻弄される様子が華やかです。

この日は開演前に、たい焼きを買って一匹食べて、2回目の休憩時間に
3階のコーヒーショップでカレーライス食べて、しっかり歌舞伎見物を堪能してきました。


<おことわり>
「俊寛」の寛の字は、うかんむりの下は「見」で横棒2本が本来の字なのですが、この字で
このブログに投稿しすると文字化けしてしまうので、横棒一本の「寛」で入力しています。
posted by みどり at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

中西俊博Leapingbow 2007 

中西俊博Leapingbow 2007 


中西俊博Leapingbow 2007 @青山円形劇場
演出:吉澤耕一  ヴァイオリン:中西俊博

1月20日(土)の夜の回を聴きに行っています。
6時半開演だったのですが、7時開演と勘違いして約30分遅刻してしまいました。
中西さんのヴァイオリンは大好きですが、青山円形劇場での公演以外は聴きに
行ったことがありません。

中西さんの名前を知らないと言う方でも、気づかず中西さんの音楽を耳にしてる
いると思います。
今、この文を書いているときもTV番組のBGMで中西さんの音楽が聞こえて
きているくらいです。

いつもはヴァイオリンは中西さん一人、なのですが今回は他に8名の奏者を
加えての演奏会でした。
全員中西さんのヴァイオリン教室の生徒さんだそうで、しかも全員女性。
中西さんの指導は厳しいそうで、男性はわりとすぐ止めてしまうのに女性は
かなり粘り強いのだそうです。

いつもは静かな曲、おしゃれな感じの曲を聞かせてくれることが多いのですが
今回は9名のアンサンブルなのでさすがにスピード感と迫力がありました。

今回演奏された曲の中でうれしかったのはアントニオ・カルロス・ジョビン
の名曲「バラに降る雨」を聞けたこと。
(中西さんのヴァイオリンと林さんのピアノだけの演奏です)
ピアノ担当の林正樹さんの選曲だったそうですが、原曲はピアノがメインの曲で、
中西さんのヴァイオリンによるアレンジもまたよかったです。

演出の吉澤耕一さんは、昔あった劇団、遊機械全自動シアターの演出を
担当していた方。
ちょっと思い出すと、最近の吉澤さんが演出を手がけたのは青山円形劇場の年末
恒例「ア・ラ・カルト」と、去年の秋の「ROLLY Glory Rolly 2006」。
吉澤さんの演出はちょっとおしゃれで、それでいて無駄をそぎ落としたようなすっきり
した感じがあり好きです。
posted by みどり at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団「アルカサーブとそのグループムスタヒールアリス」公演 「バグダッドの夢」

劇団「アルカサーブ とそのグループ ムスタヒールアリス」公演

劇団「アルカサーブ とそのグループ ムスタヒールアリス」公演
「バグダッドの夢」@浅草 アサヒアートスクエア
  作・演出:S・アルカサーブ

1月20日(土)に観に行っています。
何かと物騒なニュースが伝わってくるイラク。その首都のバグダッドからやって来た
劇団の公演です。

なんでこの劇団を知ったかというと、年末に新宿の小さな劇場、タイニイアリスでの
某演劇公演を観に行ったとき、劇場側からその日のお客さん達全員に招待券が
配られたからです。この公演の主催者の一つがタイニイアリスでした。
日本では全く無名の外国劇団なのに公演当日、会場がお客さんでいっぱいだった
のは、招待券を大量配布していたせいらしいです。

「バグダッドの夢」は、席は全席自由。
開演と同時に、会場内に入るのですが中が真っ暗で席がどこにあるのか分からない。
入るとき懐中電灯を渡された人もいるのですが、私はもらい損ねたので空いてる席が
分からず、前の方の桟敷の方へ行くことにしました。
やっとこさ落ちついて舞台になってる前方を見ると、テーブルを挟んで座っている
男性一人、女性二人。
レインコートを着たままで食事をしてるのは、屋根が壊れていて雨漏りがしている
為らしい。
場内が真っ暗だったのは、観客にも廃屋でのできごとだと言うのを体感してもらう
という趣向らしい。
夫婦と、子どもの三人家族なのか。姉夫婦と妹なのか、三人兄弟の食事風景なのか
三人の関係はよく分かりません。
台詞はほとんど無いし、あっても言葉が全く分かりません。

三人は、なにやらこれからの生活のことでもめている様子。
やがて部屋の脇にあった、マネキン人形かと思っていたのが動き出すのでやっと
生身の男性だと分かりました。
三人の暮らしをかき回しに来た人物のようにも、何かの災いの象徴のようにも見えます。
不安と混沌を、台詞無しでイメージのつながりで表現しているらしいです。
現実と夢の世界の同時に表そうとしているようにも見えました。
出演者の動きも照明も、見ようによってはダンス公演のようにも見えとても
きれいでした。

作・演出のアルカサーブさんはバグダッド大学演劇学科主任教授なのだそうです。
フセイン政権下では、実験的な演劇公演の上演は困難だったそうですが、それにたて
ついて、演劇で夢を見ることを考え続けた方のようです。

おもしろかったのか、つまらなかったのかよくわかない公演でしたが、イラクの演劇
の今のほんの一端がかいま見えた貴重な公演でした。

この公演のすぐ後で、アルカサーブさんを招いてのトークがありました。
通訳の方は、日本でアラビア語の教師をしていると言うことでしたが、プロの通訳では
無いためかせっかくのアルカサーブさんの発言も、要領の得ない意味にしか翻訳して
もらえずもどかしかったです。


公演とは関係ないことですがちょっとだけ。
アサヒアートスクエアへ行くのはこれが二度目ですが、妙な構造の建物で中に入ろう、
外に出ようと思ってもどこが出入り口なのかよく分からないし、トイレも使いづらい。
外観はカップに入れた泡ののったビールらしいですが、そのオブジェの事を地元の
子ども達はみんな「う○ち」と呼んでいます(職場の同僚が浅草の住人です)
見ようによってはおもしろいという言い方もできますが・・・。
外国の有名な建築家の設計らしいですが、利用者の使い勝手を考慮に入れないで
建築家の趣味に走った設計らしく、好きになれない建物です。

posted by みどり at 03:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

「禿禿祭(はげちびさい)」

「禿禿祭(はげちびさい)」

「禿禿祭(はげちびさい)」@世田谷パブリックシアター
演出・構成:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:高橋克実、八嶋智人

1月19日(金)に1階立ち見席(5000円・整理番号つきで当日立ち位置の指定あり)で
観ています。
TV番組「トリビアの泉」でも出演していた高橋克実さんと八嶋智人さんの魅力が
たっぷり楽しめる公演でした。

2部構成になっていました。前半約一時間がお芝居。
第1部「命を弄ぶ男ふたり」
☆作:岸田國士  演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
夜中、線路の脇でたまたまであった男ふたり。
それぞれ事情があって、飛び込み自殺をしようとしてやって来たのに、結局お互い
足の引っ張り合いをして、自殺未遂・・・。

一見まじめそうなのに、どこか間が抜けた感じの男ふたりを高橋さんと八嶋さんが
それぞれ好演していました。
今まで知らなかった戯曲ですが、岸田國士の作なのでかなり古い戯曲のようです。
ケラさんの演出は、深刻になりすぎずからりと明るいです。


☆第2部「ゲストを招いてのトーク」
公演期間中、日替わりでゲストをまねいてのトークショウになっていました。
私が観に行った日のゲストは、アニメ「アンパンマン」の声でも有名な戸田恵子さん
でした。
三人は、仕事で一緒になることはないけれど何かと出会うことは多いそうです。

アニメの声の吹き替えでの苦労話も興味深い物でしたが、後半八嶋さんが演技をして
戸田さんが即興で声を当てる事をやって見せてくれたのがおもしろかったです。
八嶋さんが演じたのは男の子が朝起きたら、可愛がっていた小鳥が死んでるを
見つけてしまう・・・というもの。
戸田さんの声はしっかりかわいい男の子になっていて、びっくり。
第一声を聞いただけで、場内の皆さんから「おーっ」と感心した声があがったほどです。
ちなみに戸田さんが小鳥につけた名前は「カツミ」でした(^^;

それにしても今回の公演なかなか前評判が高かったようで、チケット発売日を忘れて
いて気がついたときにはすでに完売状態。
前売りの立ち見席と言うのが急きょ発売され、こちらを購入しました。
通常の演劇公演というより、タイトル通り「お祭り」という感じでした。

高橋さん、八嶋さんの人柄の良さが感じられる気持ちの良い、おもしろい公演でした
がこの内容で1階の立ち見席で、A席と同じ料金の5000円というのはボッタクリだな
あと感じました。

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2007年01月25日

「黒井健 絵本の世界展」

「黒井健 絵本の世界展」

「黒井健 絵本の世界展」@松屋銀座8階大催事場
1月17日〜1月22日

1月18日(木)に観に行っています。
主に色鉛筆でイラストを描いている黒井健さん。
黒井さんが絵を描いた絵本を中心に、その原画を展示した展覧会でした。

黒井さんの絵は、絵の具を使うより淡く優しく、パステルだけよりも繊細です。
観てると、こちらも優しい気持ちになれます。
「ごんぎつね」の為に描かれた絵は、みとれてしまうほど美しいです。
絵本の表紙にもなっている、羊歯の生えている草むらの中のごんの姿は、気高さ
まで感じられます。
この絵本は大好きで、数年前に買い込んでいました。

黒井さんのふるさと、新潟の風景を描いた絵も、絵の中に風も光も感じられます。

黒井さんの風景画を間近に見てすごいと思ったのは、描こうとする風景のどこを
強調してどこを省略するか、この選択がじつに的確だということでした。
(これは物だけでなく色彩についても言えます)
私も多少、絵を描く人間なので感じるのですが風景でも静物画でも難しいのは、自分
が観た物を絵として紙の上に描くとき、どこを強調してどこを省略するかなのです。
なにも省略しないで描くならそれは写真になってしまいますから。

一枚の絵として整えるためなら、実際の風景にはない木や建物を追加して描いたり
余分だと思える枝や物を描かない時もあります。
これは反則ではなく、絵を描く人なら誰でもやることです。
しかしこの追加と省略の加減がとびきり難しい。
加減がうまいのがプロで、加減が下手なのが多くの素人・・・・f(^―^;


今回はついつい絵本を一冊購入してしまいました。
宮沢賢治作の「猫の事務所」です。
事務所で働く書記の猫たち。一匹だけみんなにのけ者にされている猫がいます。
夜はかまどで寝ている「かま猫」がその猫。
ラストで、その様子を見た獅子は事務所を廃止してしまいます。
ラストの「ぼくは半分獅子に同感です」が宮沢健治自身の言葉のように聞こえて
なんだか不思議な余韻を残すお話です。
読み終わってとても気になることが残りました。
半分同感て、どういう事なんでしょう?
もちろん最初の半分は、かま猫に対しての同情であり他の猫達へのお仕置き
の意味のはず。
もう半分は?
私が思ったのは、事務所が廃止になったらかま猫まで失業してしまう為ではないでしょうか。
その場の憤りで事務所廃止!の獅子の決断は少々無謀ではないか、そんなことをにおわせて
いるような気がします。


小さい子どもが読んで、意味の分かるお話とは思えないのですが、黒井健さんの
絵は他の黒井さんの絵本とはちょっと違って色数も少なく、見ようによってはシュール
な雰囲気もあります。
私はどうもそこが気に入ったようです。





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2007年01月23日

映画「硫黄島からの手紙」

映画「硫黄島からの手紙」


映画「硫黄島からの手紙」@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
 監督:クリント・イーストウッド  脚本:アイリス・ヤマシタ
 出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、他

1月17日(水)に英語字幕版を観に行っています。
アメリカ映画ですが全編日本語、わずかにある英語のシーンには日本語字幕が
ついているので、英語字幕版と言ってもなんの不自由もありませんでした。

それにしてもアメリカ映画なのに、全編日本語の映画というのは初めて観ました。
昔のアメリカ映画など、東洋人が出演する場面でもアメリカ人俳優を使っていた
のに時代は変わりましたね。びっくりです。

「硫黄島」二部作の第一弾が硫黄島の戦いをアメリカから見た「父親達の星条旗」
だそうですが、こちらの方は見逃してしまいました。
硫黄島の戦いを日本側から見たのが今回の「硫黄島からの手紙」です。

私も詳しいことは今まで知らなかったのですが「硫黄島の戦い」とは、第二次大戦
末期の1945年(昭和20年)2月16日から約1ヶ月間ほど、硫黄島で繰り広げ
られた日米の戦いだそうです。

<あらすじ>
現代の硫黄島の地中から発見された数百通の手紙。
これを書いたのはどんな人達なのか。
指揮官、栗林中将(渡辺謙)の指揮の元、アメリカと戦うことになる日本兵達。
アメリカ留学経験のある栗林の発言は兵士達に「死ぬな」と命じたりで、一部の古参の
将校たちの反発も招きます。
栗林に反発し、軍人らしく玉砕を貫こうとする伊藤中尉(中村獅童)や、逆に栗林に
尊敬とあこがれを感じる元パン屋の西郷(二宮和也)。
西郷はどこか全てのことをあきらめているような無気力さがありますが、日本には
妻とまだ顔も見ていない生まれたばかりの子どもがあります。
硫黄島での日本人の様子が描かれていきます。


感傷的になりすぎず、淡々と描かれた映画です。
二宮和也演じる西郷は、すこし少年のような面影もあるごく平凡な兵隊です。
映画は彼の目から見た面と、栗林中将から観た面で描かれているのでとてもわかり
やすいです。
特に西郷には感情移入しやすく、観ていて彼には最後まで生き残ってほしいと
願ってしまいました。
渡辺謙演じる栗林中将はとても知的な感じがします。
栗林中将の当時の常識にとらわれない発言ややり方が、他の多くの日本人にも
できていたら第二次大戦の死傷者はもっと少なかったでしょうに・・・。

日本映画と錯覚するくらい、日本人の感情がよく描かれていました。
私は見逃してしまいましたが、やはりこの映画は「父親達の星条旗」とあわせて
観ることでさらに感動が深まるようです。

ところで私が観に行ったのは英語字幕版だし、場所は六本木という場所柄のせいか
場内のお客さんも外国人の方が多かったです。私の隣も、後ろも外国人の方。
それにしても上映中、この方達が時々くすくす笑っているのが気になりました。
やはり日本人の言動は、外国人から観ると特殊なようですね。
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2007年01月22日

2007年1月後半〜2月中の鑑賞予定

以前から自分でも、書いた方がいいかなと思っていた私の鑑賞予定を
ご紹介していこうと思います。
書いてほしいとのご要望もありましたのでf(^―^;

毎月二十日頃、その月の後半から、翌月中の鑑賞予定やお勧め展示や公演など、
書いていこうと思います。
どういう書き方をするのが一番いいかは、ちょっと模索中です。
私の観る予定作品=私のお薦め公演のつもりです。

演劇は基本的にチケット購入済み分、美術展、映画は当日チケット買うことが
多いので気になる展示、作品について書いています。
後日、予定が増えればこの記事に書き足してゆくつもりです。


2007年1月後半〜2月中の鑑賞予定です。

<演劇>
☆「えっとおいらは誰だっけ?」@青山円形劇場
脚本がマイケル・クーニーだと言うことが気になりチケット購入。

こまつ座公演「私はだれでしょう」@紀伊國屋サザンシアター
井上ひさしさんのお芝居は好きなので。

☆「遊*ASOBU」@世田谷パブリックシアター
ジョセフ・ナジさん振付・演出のダンス公演らしいのでチェック。

☆劇団四季「コンタクト」@四季劇場「秋」
☆劇団四季「オペラ座の怪人」@電通四季劇場「海」
☆劇団四季「キャッツ」@キャッツ・シアター

宝塚歌劇宙組公演「維新回天・竜馬伝!」「ザ・クラシック」@東京宝塚劇場
宝塚公演はとりあえずチェック。

MO−2(黄色舞伎團2)公演「ハムレットマシーン」@日暮里SUNNY HALL
ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの問題作「ハムレットマシーン」
テキストはいわゆる脚本の形で書かれてなく、まるで一編の詩です。
これをどういうゆう風に料理するかが、演出家の腕のみせどころ。
MO−2は実験的な演劇公演を見せてくれる劇団ですがしばらく観ていなかったので、
今回どんな世界を見せてくれるか楽しみです。

宝塚歌劇月組公演「パリの空よりも高く」「ファンシー・ダンス」@東京宝塚劇場

☆ 「HYSTERIA ヒステリア」@シアタートラム
シュールレアリズムの巨匠サルバドール・ダリをモチーフにした公演らしいです。

かわせみ座公演
「バッパカ・バーバ、『チビリュウ迷路』に住まないで」@中野ザ・ポケット
人形劇団のかわせみ座。人形のかわいらしさがたまりません。


<音楽>
バッハ・コレギウム・ジャパン第75回定期演奏会@東京オペラシティコンサートホール
「J.S.バッハ 教会カンタータシリーズ 48」

ドレスデン聖十字架合唱団「J.S.バッハ マタイ受難曲」@サントリーホール
2月から3月にかけて複数の「マタイ受難曲」の演奏会があります。
「マタイ受難曲」は大好きなのでとりあえず一公演押さえました。

<映画>
☆「マリー・アントワネット
ポップな感じのマリー・アントワネットが観られるらしいです。
大いに期待はずれだった日本のミュージカル版と比較してみたいです。

☆「不都合な真実
環境問題を扱ったドキュメンタリーらしいです。
アメリカで記録的な大ヒットとなったとか。

無声映画鑑賞会@門仲天門ホール
1月29日(月)6時30分開演
小津安二郎監督「生まれてはみたけれど」 野村芳亭監督「母」
名作上映です。
が、二本とも観たことあるし受講している放送大学の単位認定試験の前なので
行かないかも知れません。

☆日本映画史横断2 
歌謡・ミュージカル映画名作選」@東京国立近代美術館フィルムセンター
1月5日〜2月4日まで特集が組まれています。
ミュージカル映画と言ったら外国の物と思われがちですが、日本でも結構つくられて
います。
私が一番みたい、一押しは1月25日夜7時から上映の「そよかぜ」
この映画の主題歌が、終戦直後大ヒットした「リンゴの歌」(あーかいーリンゴに
くちびーるよーせーてー♪・・・)です。
この日は別の予定が入っていて、行かれないのが残念です。


☆「シリーズ日本の撮影監督2」@東京国立近代美術館フィルムセンター
2月6日〜3月31日まで特集が組まれています。
一番観たいのは黒澤明監督、伊藤武夫撮影の「酔いどれ天使」です。

無声映画鑑賞会@門仲天井ホール  
「市川右太衛門 生誕100年記念鑑賞会」
2月26日(月曜)午後6時30分開演
上映作品 『錦絵江戸姿 旗本と町奴』『怒苦呂』『市川右太衛門傑作場面集』



<美術展>

「両洋の眼」展@日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
2日13日〜2月18日まで
毎年この時期になると開かれる展覧会です。
チラシによると「両洋の眼」展は「東西・南北の両洋を貫通する人間の眼」の複眼・
交錯する思想によって、新しい美術の創造を目指す画家達の運動体、だそうです。
今が旬の画家数十名の新作が集まるそうなので楽しみです。


「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900−2005 ポンピドー・センター所蔵作展」 @国立新美術館
平成19(2007)年2月7日(水)〜5月7日(月)
1月21日に開館した新しい美術館です。
混雑時でも待たずに入れる、日時指定前売り券もあるのでこちらを購入するつもりです。



☆ 「悠久の美 中国国家博物館名品展」@東京国立博物館 平成館特別展示室第3・4室
 〜2月25日(日)までです。

☆「ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」@太田記念美術館
〜2月25日(日)までです。
なかなか観られない浮世絵の名品がそろうようです。

☆ 「ムットーニのからくり書物」展@世田谷文学館
2月17日〜4月8日まで
自動人形師ムットーニさんの作品展です。

毎週土曜日の夜6時より有料で、定員30名のナイトツアー(作者の口上による上演会)があります。
往復はがきで申し込みをして応募多数の場合抽選だそうです。
世田谷文学館のHPを見ても、友人といきたい場合はどう申し込みするのかよく分からなかったので、
電話して直接伺ったところ申し込みは1人につき、ハガキ1通だそうです。
できだけ多くの方に、機会を持たせたいのでこの方法をとってるそうです。

なのでたとえば自分ともう1人の友人と行きたいなら、友人の分は別に申し込みを
して下さいとのことでした。


申込人の名前は同一でもいいそうです。
ただしもし、自分が当選して友人が落選になった場合はキャセルしたい、ということならその旨を
ハガキに明記しておいてくれば、ある程度考慮しますとのことでした。
(しかしそれなら、一通のハガキに参加したい人数を明記して申し込みでもよいのでは?と
思うのですが、1月30日に世田谷文学館の方に伺ったお答えは上記のようでした)

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2007年01月21日

ミュージカル「タイタニック」

ミュージカル「タイタニック」

ミュージカル「タイタニック」@東京国際フォーラム ホールC
  脚本・原案:ピーター・ストーン  作詞・作曲:モーリー・イェストン
  演出:グレン・ウォルフォード
  出演:松岡充、鈴木綜馬、岡幸二郎、浦井健治、紫吹淳、森口博子、他


1月16日(火)に観に行っています。
当初興味がなかったのですが、公演直前になって気になり観たくなりました。
さすがに公演間際では通常チケットがほぼ完売になっていたのですが、なぜか
パンフレット付で9000円、席は当日窓口引き替えで、席種はSS、S、A席のいずれ
かになる、というチケットが「ぴあ」で販売されていたのでこちらを購入しました。

こんな売り方をしたのは、当初のぴあ割り当て分は完売したのにおそらく他の取扱所
で思いがけずチケットが売れなかったため、急きょこんな販売をしたのだと思います。
パンフレット付きとはいえ、席種が分からないのはさすがに躊躇しましたが購入。
ちなみにこの公演、土日はSS席は12600円、S席は8500円、A席は7000円。
平日はそれぞれ1000円引きになっています。

さて、当日窓口へ行くと席は2階のSS席。パンフレットは2000円。
合計11600円+2000円=13600円分を、9000円で買ったことになりました。


前置きが長くなりました、公演の方の感想です。
ディカプリオ主演の映画でも有名な豪華客船タイタニック号の沈没事件をモチーフに
したミュージカルです。
この映画のミュージカル化ではなく、オリジナルストーリィでのミュージカルです。
アメリカのミュージカルに与えられる賞、トニー賞の最優秀ミュージカル賞、脚本賞、
楽曲賞、編曲賞、装置賞の5つの賞を受賞しているそうです。

1912年(明治45年・大正元年)4月10日、イングランドサウサンプトン港から
到着地ニューヨークを目指す処女航海へと旅だったタイタニック号。
4月14日の深夜、氷山に衝突し15日未明には船は沈没します。

残念ながら、私は見始めて数十分で飽きてしまいました。
第一部が終わってから、本気で帰ろうかと思ってしまったくらいです。
観てるのがつらいミュージカルでした。

歴史的大事件を扱っているのに、物語の展開はまるで緊張感がありません。
もちろん最初はまだ船は沈没してないから、緊張感がないのは当然かも知れません
が、それでも観ていて飽きてしまうというのは変です。

後から考えて気がついたのは、この豪華客船はこれが処女航海であり、乗っている
お客さんにしてもうれしい、晴れがましい船旅のはずなのにこのミュージカルからは
そのドキドキわくわくする感覚が伝わってきてないということでした。
後半は、いよいよ船が沈んでしまうとうのに乗客の様子からは慌ててる演技は
していてもやはりその感じは伝わって来ませんでした。

モーリー・イェストンの音楽は、それだけ取り出して聞いているならクラシックな香り
がありとても優雅できれいなのですが、この物語にはあっていないような気がしました。
音楽の中にももう少し緊張感がほしくなりました。
イェストンの音楽は以前、宝塚歌劇で上演された宝塚版・オペラ座の怪人の
「ファントム」で堪能しました。
去年見たときの感想はこちらに。
この時は物語の古典的な雰囲気と音楽がぴったりあっていて、ロイド・ウェイバー版
とは違った格調高さがあり、とてもすばらしいと思ったのですが・・・。

もちろん緊張感が感じられないのは、音楽の性だけではなく演出のせいでもあるはず。
出演者の方達は、がんばっていましたし歌や演技が悪かったとは思えません。
でも逆に、この方がすばらしかった!という方も特にいなかったようです。
ベテラン、諏訪マリーさんに私は期待してたのですが。

光枝明彦さんが、この作品に出ていたのは観に来て初めて知りました。
劇団四季のベテラン俳優さんで「夢から醒めた夢」でのデビル役が、印象的でしたが
四季を退団されてたとは、知りませんでした。



タイタニック号の事件を元にした映画は、何本も作られていますが最近ではディカプリ
オ主演のジェームズ・キャメロン監督版が有名ですね。
私が好きなのは、子どもの頃TVでみた「S0Sタイタニック 忘れえぬ夜」です。
これは1958年製作のイギリス映画。
DVDを持っているので改めて見直してみましたが、乗客・乗員のそれぞれの様子がきめ細かく描かれ、
ドキュメンタリータッチで今観てもやはりおもしろいです。
タイタニック作品の中でも最高峰の呼び声が高いそうです。
通信士役のデヴィット・マッカラムが素敵です。
この方、今は噂を聞かないけれどどうしているのでしょうか。

もう1本、サイレント映画で「タイタニック」と言う作品を見たことがあるのですが
手元の資料も見つからず、どこの制作だったのかよくわかりません。
1915年のイタリア映画だったようです。
ドキュメンタリーフィルムのような、2,30分だったか60分くらいだったか・・・
とにかく短い作品だったと記憶しています。




posted by みどり at 22:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月20日

「川崎小虎と東山魁夷展」

「川崎小虎と東山魁夷展」

「川崎小虎と東山魁夷展」@日本橋三越本店 新館7階ギャラリー


1月14日(日)に、東京都庭園美術館へ行った帰りに観に行っています。
川崎小虎(1886-1977)と言う日本画家を、今回の展覧会で初めて知りました。

なぜこの日本画家と、東山魁夷(ひがしやまかいい 1980-1999)がカップリングになっているのか?
と思ったら東山魁夷は東京美術学校に入学した当時、川崎小虎の作品に大いに感動し、
さらには川崎小虎の長女すみさんと、結婚しているのだそうです。
つまり川崎小虎と、東山魁夷は義理の親子関係にあったのですね。

川崎小虎の絵は、淡い色彩で描かれていてよく見れば柔らかな感じがするのに
パッと観たときはどこかかっちりした印象がありました。
隅から隅まで気を抜かないでしっかり描かれているせいなのか・・・。

晩年の1975年に描かれた「春庭」という作品がとても気に入りました。
二匹の子犬が重なって居眠りしている絵。
あまり気張らすさらっとスケッチ風に描かれた絵ですが、ひょっとするとこれは高齢
の為に、手に力が入らなかった結果なのかも知れません。
でも、これは気に入ったので絵はがきを購入(^^)

東山魁夷の作品は昔から大好きです。
絵の中から、風景の向こうの空気のにおいや、静けさまで感じられるようです。
川崎小虎に影響されたからこそ、東山魁夷のこういった作品が生まれてきたのかと
思うと感慨深いです。

この日はさっと見てしまったのですが、二人の作家の作品をじっくり比較検討すれば
するほど、いろんな発見が出てきそうな展覧会でした。


posted by みどり at 06:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする