2006年08月23日

市川市東山魁夷記念館

市川市東山魁夷記念館


8月15日(火)は、職場の仕事は午前中のみで午後は休業。
ならばと、午後は以前から気になっていた「市川市東山魁夷記念館」へ行ってみる
事にしました。2005年11月に開館したばかりの所です。
東山魁夷さんの絵は大好きなのです。

日本画の大御所、東山魁夷(ひがしやまかいい・1908-1999)さんは横浜生まれです
が、昭和28年から亡くなるまで千葉県市川市に住んでいたのだそうです。
長年暮らしていた地にできた記念館というわけです。
ちなみに自宅の設計は、美術学校で同期だった建築家の吉村順三さんが手がけた
のだそうです。
どんな家だったのか、とても興味があります。
吉村順三さんの設計の家というと、障子をつかってやわらかな自然光を家の中に取り
込むように作られた部屋があったり、モダンだけれどどこか「和」の心も忘れないつくり
になっているので私も大好きです。
もしも私が将来家を建て直すなら、吉村順三さんに設計をお願いしたいくらいです
・・・・が、それは永久に無理。吉村さんはもう亡くなられているからです。


話がそれました。
記念館は東山魁夷画伯の自宅跡に作られたというわけではないようです。
(このあたり未確認)

行ったときは午後2時の、係の方のギャラリートークが始まったばかりでちょうど
良いタイミングでした。

1階は、画伯の足跡を簡単にたどれるようにパネルと遺品の展示、映像での紹介が
あります。
美術学校卒業後、ドイツ留学をしていた頃のスケッチブックや、雑誌への連載記事の
ための手書き原稿などが展示されていました。
50本の瓶に入れられた岩絵の具は興味深いです。
青から緑へのグラデーションになるように並べられた岩絵の具だけで50本なのです。

1階には売店・カフェテリア、小さな多目的室では画伯の経歴を紹介したビデオの
上映があり観てきました。

2階は作品の展示。
残念ながら、ほとんどがリトグラフでした。版画の一種ですが、悪く言うとできの良い
複製画です。

皇居吹き上げ御所の為に描いた絵「萬緑新」・・・・の実物はないのですが、この絵の
制作のための水彩画で描かれた小さめの下図(中下図)と、コンテで描かれた実物大
の下図(大下図)があるのは制作の過程がうかがえておもしろいです。

記念館なのに、肉筆画がほとんど無いというのはちょっと惜しいです。
これから集めるのではお金がかかりすぎるだろうし。
せっかく画伯が長年暮らした土地にできた記念館なのですから、なんとか良い情報
発信の場になってくれたらな、と思います。

ところで、この日は記念館へ行くのにJR下総中山駅から歩いていきましたがけっこう
距離がありました。(私の足で約25分)
駅を出てから、地元の大きなお寺さん・法華経寺の横を通り記念館への矢印の表示
を信じて進んでいくと、どんどん普通の住宅地に入ってしまうのです。
「こっちでいいの?」・・・と、思ったところでまた矢印。さらに歩いていってもまだ
それらしき場所が見えてこないので「ほんとにこっちでいいの?」・・・と、思ったところ
で道路表面に記念館まで300メートルの表示あり。
こちらが気になったあたりで「もうすこしだからねー」と、なだめるような表示を見つ
けるので、なんだかおもしろかったです(^^)


<2009-12-26追記>
こちらの記念館の作品が複製画ばかりで原画がほとんどない理由がわかりました。

東山魁夷のご本人だか、ご遺族だかが作品を長年住んでいた市川市に寄贈しようとしたら、市側が断ったので
長野県の方に行ってしまったのだそうです。

日本画の巨匠の作品群を逃すとは。
一体誰がこんな決定をしたのやら・・・バカですねえ。
なんてもったいないことをしたのか。




posted by みどり at 02:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「ホワイト・プラネット」

映画「ホワイト・プラネット」


映画「ホワイト・プラネット」@TOHOシネマズ六本木ヒルズ
 監督:ティエリー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ

8月14日(月)に観に行っています。
この映画館の会員になってからすでに8本観ています。
6本観ると次に1本ご招待、と言うシステムになっているので、この日初めて
この権利を使ってきました。タダより安い物はありません(^^)V

フランスとカナダの合作映画。北極のドキュメンタリーです。
メスのホッキョクグマが二匹の子を産んで、子育をしていく様子をメインに、約1年後
の子別れの時までを追うことで、北極の一年間を見せてくれます。
ホッキョクグマの子供たちのかわいらしさといったら、まるでぬいぐるみ。
おもわず抱き上げたくなります。

アザラシやホッキョククジラや、カリブーの大群、そのほかさまざまな動物たちが
大自然の中で生きていくようすを丹念に記録した映像は、今私が知っている地球とは
別の世界に見えてくるのでした。
母クマの狩りのようすで興味深かったのは、雪の隙間に隠れたつもりのアザラシを
においで場所を突き止めて、捕まえてしまうところです。
雪の隙間にいるアザラシをよくカメラで捕らえたなと、思います。

撮影は大変だったろうなと思いますが、観ていてちょっとばかり眠くなってくるのでした。
冷房の効いた映画館の中で、のんびり観ながらこんな事思うのは贅沢ですね。
たくましく生き抜いている北極の動物たちに、なんだか申し訳ない。

映画の中で流れるブリュノ・クレの音楽が良かったです。
どう良かったの?と聞かれたら、言葉ではうまく説明できないので困ってしまうのです
が、感動作でしょう?と、盛り上げるわけでもなく、かといって淡々とした感じでもなく
あえて言うなら、白い世界にしみ通るような音楽・・・と、言っておきたいです。
posted by みどり at 01:03| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする