2006年08月16日

「アクロバティック 白鳥の湖」

「アクロバティック白鳥」


広東雑技団公演「アクロバティック 白鳥の湖」@渋谷 オーチャード・ホール
  音楽:チャイコフスキー  演出・振り付け:趙明(ジャオ・ミン)
  出演:ウ・ジェンダン(白鳥)、ウェイ・バォホァ(王子)、他 
      
8月5日(土)に2階席後ろのB席で観ています。
あまりにもきれいで、アクロバティックな演技にびっくりしました。

普通のバレエ公演ではないらしい・・・と、しか知らずにチケットを購入した公演でした。
チラシに写っているアジア系の男女のきれいな写真に惹かれたせいもあります。

バレエ団ではなく、中国の広東雑技団(正式名称は広州軍戦士雑技団)の公演で
バレエの演技もみせてくれるけれど、アクロバット的な雑技(平たく言うと曲芸)の方が
メインの公演でした。

内容は、バレエの「白鳥の湖」のお話(魔法で白鳥の姿に変えられてしまったお姫様
を、王子様が愛の力で救い出す)を舞台進行の為の枠組みにして、超人的な雑技を
次々見せてくれるのです。
これはうまい方法です。
一つ一つの雑技そのものは時間にすると5分からせいぜい10分くらい。
いくら超人的ですばらしい雑技でも、それだけいくつも並べて2時間の公演にしても
観客の集中力は持ちませんが、一つの物語に組み込まれているなら問題ありません。

華麗なバレエを見せつつ、超人的な雑技もみせてくれるこの公演は一度で二度
おいしいと言いたくなりました。

雑技団の公演じゃバレエといってもたいしたことないでしょう?と、思われるでしょうが
これとんでもない、しっかり「バレエ」なのです。これもびっくりです。
バレエ団の公演じゃないのか?と思うくらいしっかり「バレエ」。なのにしっかり中国
雑技も披露するのです。
これはいったいどういう事なのかと思ったら、雑技を完成させるには10年、15年と
鍛錬を積まなければならないのだそうですが
こういう修行を積んだ方達はバレエの訓練をすると1,2年で完全にマスターして
しまうのだそうです。


なんと言っても圧巻は、白鳥のウ・ジェンダンさんと、王子のウェイ・バォホァさんの
お二人の演技。姿は普通の「白鳥の湖」の衣装です。
華麗に舞いつつ、白鳥は王子の肩や、頭の上で片足のつま先でトウシューズで
立ってポーズを決めてしまうのです。
チラシの写真で見たときは合成写真じゃないのか、と思ったのですがこれは目の前で
本当に演じられているのです。
肩の上に立つときは素肌の上に立っていましたが、さすがに頭の上の時は王子様
頭に何かつけていました。で、ないと禿げちゃいますよね(^_^;


雑技には「対頂」と呼ばれる物があり、これは2人一組になって一方が相手の体の
一部に一方が片足で立って、バランスをとるものだそうです。
そもそも今回の公演は、演出・振り付けの趙明(ジャオ・ミン)さんがお二人の「対頂」の演技を
みて、バレエ公演として発展させたものなのだそうです。
だからお二人もそれから、バレエ技術をマスターしたのだそうです。

ウェイ・バォホァさんいわく、雑技とバレエでは筋肉の使い方がまるで違うそうですが
それでも1,2年でマスターしてしまうと言うのはすごいです。

ところでウ・ジェンダンさんと、ウェイ・バォホァさんは現在プライベートでもご夫婦
とのこと。道理で息もぴったり合っていました。

posted by みどり at 07:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする