2006年08月07日

かわせみ座公演「バーレルセルの森にて」

かわせみ座公演「バーレルセルの森にて」


かわせみ座公演「バーレルセルの森にて」@下北沢・北沢タウンホール
  作・演出・美術:山本由也  脚本:ナカヤマカズコ 
  キャスト(人形操作):山本由也、益村泉、永田陽二、速見美佐子、冬木

7月29日(土)に観ています。
子供向けの人形劇ですが、子供だけの物にしてはあまりにももったいない。
大人が観てもおもしろいし何よりも人形造形が美しく、楽しい公演でしたので
ご紹介しておきます。

かわせみ座は、糸操り人形劇を見せてくれている劇団です。
しばらく公演を観ていなかったのですが、今年になって数年ぶりに観た公演
「キラの森」がとてもおもしろくてびっくり。
観ることを中断していたことを後悔しました。
観なくなったのは、おもしろくないとかそんな特別理由があったわけではなくて
なんとなく行きそびれていたのでした。

今回上演の「バーレルセルの森」は作・演出・美術の山本由也さん自身とても
愛着のある演目らしく、何度も再演を重ねているようです。


お話は子供にもわかりやすく簡単です。

(あまり観る機会のない公演だと思いますので、最後までご紹介しておきます)
妖精達の住むバーレルセルの森での出来事。
そこで出会ったひとりぼっち達。
妖精のキウィ、鳥のガーバ、カンガルーの子?のストック、カバのような馬のダバダバ
ある日、キチキチ星から大きな玉子が落ちてきた。
生まれてきたのは竜の子のキチキチ(山本由也)。

キチキチと森の仲間はすぐ仲良しになるけれど、生まれてから何も食べていない
キチキチはおなかがすいて今にも倒れそう。
キチキチが食べられるのは、キチキチ星の植物・ゲルモネラだけ。
星に戻れないキチキチのために、森の仲間はあれこれ知恵を絞りますが
うまくいきません

万策尽きたと思った夜、へたり込んだキチキチの背中が割れて大きな翼が現れます。
そうしてキチキチは、ゲルモネラがあり、お母さんのいるはずのキチキチ星へ
帰って行くのでした。



人形は、二本足の妖精、二本足の鳥、四本足の動物、竜と、その操作がそれぞれ
違っている作りになっています。

公演当日に配布された簡単なパンフレットを見ると、そもそもこの演目を山本さんが
最初に考えた時は、5,6体の人形がでてそれぞれ動きと表現方法が異なる物を
手がけてみたいという、思いからだったそうです。
きっかけは簡単でも、実際にそれを具体化しようとなるとその苦労は大変なもの
だったようです。


山本さん以下、出演者の方達は人形を操作しつつ人形達の声も担当しています。
キチキチの動きは胴体、しっぽ、手足、目に至るまで細かく表現されていて、どうして
こうまで隅から隅まで神経が行き届くものなのか、と不思議になるくらいです。

人形達はどれもとても愛らしいです。
形はもちろん色彩的にも、派手すぎず地味すぎない。

お話を考え人形をデザインした山本さんは、特に子供向けの物を作ろうとは思って
いないのだろうと思います。
意図的に「子供向け」と思ってつくると、どこか子供にこびた「いやらしさ」を感じる
のですが、このかわせみ座はそういうことを一切感じさせません。
違和感ないくらい、でも現実の動物からはかけ離れた造形の人形達はまるで宝石を
みるような感じでした。



posted by みどり at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする