2006年08月31日

ムットーニの世界「武藤政彦自動人形制作秘話」開講

自動人形の制作をしているアーティスト、ムットーニこと武藤政彦さん。
その武藤さんから、直接人形制作についてのお話が聞ける講座が毎年、東京池袋の
池袋コミュニティ・カレッジ」で開講されていますが、今年もあるそうです。

11月23日(木・祝日)のみで時間は午後1時半から三時半までと、4時半から
6時半までの二回。内容は同じだそうです。


「THE NIGHT ELEMENTS OF MUTTONI」が原宿のLAPNET SHIPで
9月30日(土)〜10月18日(水)に開催されるそうです。

池袋コミュニティ・カレッジの方は申し込みを済ませましたし、展示会もとても楽しみで
す(^^) 



posted by みどり at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月30日

「ニコラス・マクファーソン」

「ニコラス・マクファーソン」


「ニコラス・マクファーソン」@紀伊國屋サザンシアター
  作:後藤ひろひと  演出:竹下宏太郎 
 出演:小須田泰人、みのすけ、三上一郎、六角慎司、平田敦子、アドゴニー、
      川下大洋

8月18日(金)に観に行っています。
仕事も忙しいので、7時の開演時間に駆けつけるのはいつもかなり難しいことに
なっています。7時半に開演ならなあ・・・と思うのですが。

この演目は再演だそうです。初演版は観ていません。
とてもおもしろかったです。

チラシの言葉をそのまま借りて、内容のご紹介とします。
「白翠館、葵の間。日本との国交成立の調印式出席のため来日したとある国賓
ニコラス・マクファーソン。
しかし、国交成立に反対する組織により、調印式の場にて彼を暗殺するとの情報
が!
ニコラス・マクファーソンを暗殺の聴きから守るべく迎賓館で夜通しボディーガード
のリハーサルを行う二人の刑事。一方迎賓館近くの倉庫に迎賓館内部とまったく
同じセットを作りニコラス・マクファーソン暗殺の予行演習を行う殺し屋二人。
はなしてどちらの作戦が勝つのか?」

これだけ読むとなーんだ、と思われるでしょうが実際の舞台上はそんなに簡単な
事になっていませんでした。

舞台にあるのは迎賓館の内部らしい、ソファーのある豪華な一室。
そこにベテラン殺し屋と、新米殺し屋が現れて殺しの相談。そして暗殺を阻止
すべく計画を練っている刑事達が登場します。
最初は、なんか変だけどなにが変なのかわからないまま舞台が進行していきました。

しばらくしてやっと気がつきました。
頭のいい人はすぐ気がつくのでしょうが、私は時間がかかりました。

つまり、別々の場所での、暗殺犯人達のやりとりと暗殺を阻止しようとしている刑事達
のやりとりを一つのセットをつかって、ほぼ同時進行で観客に見せているのです。
このことに時間がかかったのは、会話のやりとりと、人物の登場の仕方と退場の
仕方が、まるでジグゾーパズルをはめ込んでいくかのように実に巧みに構成
されているからです。うまいです。

さすが後藤ひろひとさんの作だと思いました。

出演者の中では紅一点の平田敦子さんが良かったです。
私は、この方は加藤健一事務所やその他の公演で客演しているのを観ますが
今回は宅配ピザ屋の役という、どちらかというと平田さんの等身大の人柄に
近いのではと思える女性役でした。

川下大洋さん、何度か演劇公演で観てきた方、今まではあまり好感を持っていな
かったのですが、今回の殺し屋役、意外とニヒルな感じが出ていて良かったです。

公演時間は1時間40分ぐらいだったかと思いました。
あれれ、どうなってるの?と思い芝居の中の仕掛けに気がついてからはあっと
いう間に終わってしまうので多少物足りなさもありましたが、こういう込み入った
話はこれぐらいでまとめてくれる方がすっきりしてちょうど良いなと感じました。

posted by みどり at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季「オペラ座の怪人」東京公演、千秋楽落選



現在東京で公演中の劇団四季の「オペラ座の怪人」の千秋楽の日時が発表に
なっています。
来年2007年3月21日だそうです。

四季の会員向けには、この千秋楽公演は抽選販売になり往復ハガキで申し込み
することになっていたのでもちろん申し込みしました。
29日に待ちに待った当落の結果が到着しました。

結果は「落選」(T.T)

まあ、しかたないでしょう。
9月10日に会員向け先行予約が始まりますが、販売されるのは2006年12月20日
から2007年3月20日の公演分になります。千秋楽公演の販売はありません。
どの席種で、何公演観ることにしようかと考えています。
posted by みどり at 03:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月28日

舞台版「シザーハンズ」

舞台版「シザーハンズ」


舞台版「シザーハンズ」@東京・五反田 ゆうぽうと簡易保険ホール
  原作:ティム・バートン監督「シザーハンズ」  演出・振り付け:マシュー・ボーン
  
8月17日(木)に観に行っています。
ティム・バートン監督の名作映画「シザーハンズ」のバレエ化作品です。
「シザーハンズ」は大好きな映画です。
しかも演出は男性ダンサーのみで構成した「白鳥の湖」で有名なマシュー・ボーン。
こう来たら、期待するのも当然の成り行きでチケットを購入しました。

今回の舞台もとてもすばらしかった・・・と、言いたいのですが、どうも変。
見ている間も、見終わってからも不満が残りました。

音楽は映画の物をそのまま使っていると思います。

ハサミの手を持つ男・エドワードの物語。
とある一家の世話になるのですが、ここの少女と仲良しになります。しかし彼女には
恋人がいて、この少年がエドワードに嫉妬したことから悲劇が起こります。
と、これもほぼそのまま。
導入部のみ少々違っていました。

映画では年老いた発明家が、ハサミの手を持つ作業ロボットを改造して人型ロボット
を作ろうと計画。
しかし計画途中で、老人が急死したためロボット・エドワードは手だけがハサミのまま
になってしまったといういきさつでした。

舞台版では、ハサミを持って遊ぶことが好きだった幼い少年が冒頭現れます。
この子が死んでしまったことから、父親が亡き息子を偲んで手がハサミになった人型
ロボットを作った・・・と、言うことになっています。

実は舞台版には出演者の台詞が一切ありません。
冒頭のみに字幕が出ますが、あとは台詞がいっさいなし。それでも話はわかるように
なっていたと思います。
でも、これは私が映画を観ているからわかることで、全く知らない方にはどうだったか
なと思いました。
話の最初と、最後で老婦人が登場しますが、映画を知らない人には彼女がどういう
人なのかわからないのでは?と思いました。
老婦人は、エドワードと仲良くなった少女の未来の姿なのです。
映画は、彼女の思い出話という枠組みで構成されていました。

舞台の上では、全ての物語が音楽と踊りで構成されていますが、この踊りも
きれいだなとは思いますが、期待した以上のものにはみえないのです。
原作映画をそのままなぞっているだけの舞台なのですから。
あの踊りのすばらしさがわからんのか、といわれそうですが・・・。

良くできていると思いますが、名作映画を超えていない物足りなさがありました。



ひとつ舞台と関係ないところで疑問です。
私が入手したA4サイズチラシには「公演当日に本チラシをご持参ください。会場にて
グッズとお引き換えいたします」とあったのですが、当日会場にはそれらしき引換所が
ありませんでした。私が気がつかなかっただけなのか?
見回してわからなかったので、あえて聞いて確かめる気にはなれず(後味悪い思いを
しそうなので)そのまま帰りました。




posted by みどり at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少年王者館公演「イキル」

少年王者館公演「イキル」


少年王者館公演「イキル」@下北沢 ザ・スズナリ
  作・演出:天野天街(あまのてんがい)  
  8月16日〜8月20日

8月16日(水)行こうかどうしようかと迷いつつ、結局当日券で観てきました。
名古屋を活動の中心にしている劇団の東京公演です。
東京には毎年たいてい夏頃に、来てくれるようです。

ここ数年、東京公演の時は見るようにしているのですが、毎回同じ公演を観てる
ような気がします。
原因は明確なストーリィが無い、というのが一番の理由。

舞台の上は日常的な世界だったのが、言葉の連想からどんどん非日常の世界へと
変貌していきます。
しかも舞台上の光景は、フィルムを早回ししたようにめまぐるしく変わるので
どういう公演だったか、とご紹介するのが私には難しいのです。

今回は一郎の物語・・・のようです。
一郎は本当にいる人物なのか、死んでしまった人物なのか。よくわかりません。
タイトルの「イキル(I KILL)」もいくつもの意味を重ねているようです。
「生きる」「活きる」「I(私) KILL(殺す)」・・・などなど。
天野天街は言葉遊びをしながら、観客を迷宮世界へ連れて行くのが好きなようです。

少年王者館で天野天街が描き出す世界は、いつも戦前の日本の家庭のようななんとく
妙に懐かしい感じがあります。

一度観ると、ちょっと癖になる味を持った劇団です。

posted by みどり at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月27日

映画「日本沈没」

映画「日本沈没」


映画「日本沈没」@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
 監督:樋口真嗣   原作:小松左京   出演:くさなぎ剛、柴崎コウ、他

8月16日(水)に岡本太郎さんの壁画「明日の神話」を観た後で、行っています。
お盆休みの方が多いらしく、平日の昼間なのに映画館の中はほぼ満席でした。

原作は読んだことはありませんが発行当時大ベストセラーになっています。
映画も作られこちらも大ヒットしています。
日本列島が徐々に海に沈んで行き、人々は徐々に海外へ脱出していくようになり、
まだ日本に残っている人々の様子が描き出されていきます。
おおかたの評判は良いようですが、私はちょっとダメでした。

今回の映画はリメイクです。
総理大臣役に石坂浩二さん。小泉さんにそっくりです。
飲み屋のお客というちょい役に、演劇ファンならおなじみの大倉孝二さんや手塚
とおるさんが出演しているので、ずいぶん贅沢な配役だなと思いました。

日本が沈没していくSFXは見事で、とてもお金をかけたんだろうなと思います。
しかし、大変な惨状なのに人々が避難していく様子が人ごとのようにしか見えて
こないのです。

海底を研究する潜水艇のパイロットにくさなぎ剛さん。レスキュー隊員に柴崎コウさん。
この2人は偶然に出会ってから恋に落ちます。この2人が主役なので2人のファン
の方ならそれだけで大満足だろうと思います。
しかし、私には2人の会話のやりとりが聞いていて、こっちが恥ずかしくなってくるの
です。どうしてなんだろう。
(後から考えてわかりました。惹かれあう過程が全く描かれていないからです)
くさなぎさんの演技は、可もなく不可もなくといったところですが表情の変化がとぼしい
ので、この方やっぱり役者じゃないなと思いました。
柴崎コウさんの演じる女性は、仕事一途で少々思いこみの強い女性役なので
かえってそのことから言葉は悪いですが、ちょっとアホの子にみえてしまいました。

大地真央さんが政府の高官役で出演していますが、この方、日本が沈んでいってると
いう非常時なのに、いつでも目元のメイクがバッチリ、髪型さっぱりというのも不自然。
大女優の特権なのかも知れませんが、私はこういうのとても気になってしまいます。

期待した割には、肩すかしをくわされたような映画でした。

(くさなぎさんの名字を正式な字で入力して、投稿するとなぜか文字化けしてしまう
のでひらがなで入力しました)
posted by みどり at 04:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岡本太郎作・明日(あす)の神話

岡本太郎作・明日の神話


「岡本太郎作 明日(あす)の神話」@
東京 汐留 日本テレビ 日テレプラザ ゼロスタ広場にて(入場無料)
 2006年7月8日(土)〜8月31日(木)毎日11:00〜19:00


8月16日(水)に観に行っています。世間はお盆休み真っ最中の時です。
この日は一年ぶりの病院での検診があり(6年前に手術を受けているので)午前中は、
職場は休みを取っていました。
検査も終わり、昼から出社のつもりで急いで職場へ向かっていると途中で上司と遭遇。
「今日はヒマだから社長が、昼でおしまいにするって」ですと。
なんて、いい加減な社長でしょう!
これだから売り上げが下降線なんだ・・・と言いたいけど、臨時休業ならこちらも
それなりに考えがあります。
遊んでしまうだけですが(^_^;


いつ行こうかと考えていた、岡本太郎さんの壁画を見に行くことにしました。
岡本太郎さんが、メキシコの某ホテルの依頼で壁画を描き完成させていたのですが、
肝心のホテルが倒産。以後、壁画が長いこと行方不明になっていたそうです。
この壁画が三年前にメキシコシティ郊外で野ざらしで発見されたときは、いくつもの
破片に砕けていたのだそうです。

約一年かけて修復された壁画は、縦約5.5メートル、横約30メートルの巨大な物。
それが今、汐留で無料で展示されているのです。
台の上から間近に見たい人は、列に並ぶ必要がありますが、私が行った日は
約15分待ちでようやく壁画の前に行かれました。

とにかく大きいです。ど迫力です!
写真に撮りたくても、とてもその全貌は写せないくらいです。
それに修復された壁画だと、聞いていたのでさぞやヒビだらけなのでは?と、思った
のですが、亀裂、割れ目などは間近に見なければ気にならないくらいきれいに
修復されていました。

この作品はコンクリートの板の上に、絵の具で描かれているそうです。
岡本太郎さんらしく「爆発」した色彩で色とりどりに絵の具が塗られ、絵柄も人のような
中央には骸骨になった人物。そのほか魚のような、雲のような、よくわからない抽象的
な物体が描きこまれています。荒々しさと、優美さが同居しています。
説明されなければこの絵は、生命の躍動と賛歌を描いたもの、と判断してもおかしく
ないな、と思いました。

しかし、この絵は原爆の核が炸裂する瞬間を描いた物なのだそうです。
ホテルに飾るための壁画が原爆の絵とは・・・。

ワクにとらわれず、巨大な絵を描けるチャンスを有効に使ったんだな・・・と
私にはそう感じられました。


posted by みどり at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月25日

ヨロヨロン 束芋(たばいも)

「ヨロヨロン 束芋」



「ヨロヨロン 束芋(たばいも)」 @ 原美術館
6月3日〜8月27日まで

8月23日(水)に観に行っています。会期終了前にご紹介しておきたいと思って
急いで書くことにしました。

束芋(たばいも)、という不思議な名前(本名は田端綾子)を名乗っているこの方は
1975年生まれの女性です。
この展覧会があるのも20日にNHKで放送された新日曜美術館のアートシーンで
紹介されたのを見てから知りました。

束芋さんの事を初めて知ったのは数年前の、NHKの美術番組「美と出会う」を見て
からです。
映像作家と、言っても良いと思いますが、単に「映像作家」という範疇には収まらない
作品を作っている方だと思えます。
たとえば1999年京都造形芸術大学卒業制作として学長賞を受賞した「にっぽんの台
所」は和風の部屋が作られて部屋の奥と左右の三面に違う映像が投影された作品。
正面では、台所で料理をしている醜悪な中年女性の姿。
煮立っている鍋の中には人間の脳らしき物。横の映像では街の様子。
ビルの屋上から少年が飛び降り、台所の電子レンジの中では政治家がくるくる回って
叫んでいる。リストラされた男性は台所の女性にまな板の上で包丁で首を切られる
かなり毒のある展開を見せます。
しかし絵の線、色彩はどこか浮世絵を思わせとてもきれいです。
どうもコンピューターで浮世絵の色を取り込んで処理した物らしいです。

TVで紹介された作品群を初めて見た時は、かなり毒のある映像に嫌悪感を感じ、
その一方で作者が若い女性なので、作品とご本人とのギャップにびっくりしたもの
でした。
映像の中には社会への批判・・・というとありきたりですが束芋さん自身が感じた
社会の現実と不条理さが描きこまれているようです。

今回の展覧会では日没後にしか見られない作品があるというし、美術館は水曜
のみ8時まで開館で、会期は27日まででは23日しかチャンスがないとあわてて
行ってきたのです。

夜7時に会場に着くと、中はすでに多くの人でごった返していました。
原美術館は行ったことがある方はすぐわかると思いますが、とても小さな美術館です。
こんな大人数で時間内に作品を見られるだろうかと心配になりました。
観に来ている方を見回すと、ほとんどが10代、20代と思われる方達。
束芋さんは、若い人たちに大人気のようです。


「にっぽんの台所」は日本の部屋(かなり変形です)が作られていて鑑賞できます。
後は小さなモニターで鑑賞できる作品群があり、通路にはドローイング作品も
ありました。


今回の展覧会用に作られた作品は「ギニョラマ」「公衆便女」「真夜中の海」です。

「ギニョラマ」
外に設置されたスクリーンに投影された映像を、美術館の中の窓から眺める作品。
なので、これが夜しか見られない作品です。
映し出されているのは「手のひら」。
束芋さん自身が、幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩まされたそうでその経験が、
自分の手なのに、自分の思い通りにならない手のことが描かれているようです。

一つの手のひらに、別の手のひらが合体し分離し、めまぐるしく変形していきます。
オレンジや青を使った水彩画のような色彩はきれいなような、気持ち悪いような・・・
形を確認したいと思いつつ、よくわからないまま終了してしまいます。
描かれた物を確認するためにも、何度でも見たくなってきます


「公衆便女」
奥と、左右の三面を使った映像作品。
トイレの前にやって来たのは、ランドセルを背負ってパンティのみはいている女性。
個室に入った女性は便器の中へ携帯電話を落としてしまい、水着に着替え便器の中へ
ダイビングして消える。
大きな手のひらにのった大きな蛾。飛んでいってトイレの中に入っていくとカメラの
シャッターが切れる音が響く。盗撮か?
不特定多数の人が集まる公衆便所。
いろんな人がいるのに他人には全く無関心の女性達に束芋さんは興味をもち、作品
化したようです。


「真夜中の海」
これを見るためには並んで長時間待たねばなりませんでした。
2階のバルコニーから下に映し出されてた映像を見るのですが、場所が狭いから
一度に5,6人しか見られないからです。
ひんやりした部屋の中。真っ暗海に波が寄せています。
時々スポットライトが当たるように見え来るのは、動き回る藻のような物体。
すぐ消えてしまうのですが、どうも海の中・・・と、思っていたのは体の中のようです。
体の各パーツ、内蔵の各パーツ、それぞれがいったん分解されて、無秩序に合体
した世界の中を「藻のような物」は動き回っているのです。

プログラムを読むと束芋さんの言葉でこう紹介されていました。
「としを重ねた体内にはカミノケが蠢(うごめ)く。魚のように動き回るカミノケは
共存することを拒めば内蔵に悪影響を及ぼしかねない。日本独特のこのようなこんな
関係性は、私の意識に強く刻み込まれている」
私自身はそんな関係性(言い伝え)は、全く聞いたことがありませんが、よく見ると
気持ち悪いのに、静けさと美しさも同居しているこの作品は何度でも見たくなりました、



「真夜中の夜」を見るために列の最後尾につくと、次に来た方が「今、束芋さんが
きてますよ!」とサインをもらったカタログを見せて教えてくれました。
おおおーっ、と思い私も急いで売店へ。
カタログを買うと、その横で束芋さんはさらさらとイラストを描いて、サインを入れて
くれました。
ごくごく普通のお姉さんでした(あたりまえですが)
一番下に載せたのはこの時のサインです。線が印刷したみたいにきれいです。

別の部屋では、「ギニョラマ」「公衆便女」「真夜中の海」の原画の展示がありましたが
やはり線がとてもきれいでした。



「真夜中の海」を見るための列に並んでいる間に、美術館の方とお話ができましたが
この日束芋さんが来ることは、美術館の方も知らなかったそうです。
この展覧会が始まったばかりの時はそんなに混まなかったそうですが、もう終了間際
になったせいか館員のかたもびっくりするほど混んできたのだそうです。

それに、この日の開館は8時までだったはずですが「来た方には、作品を観ていた
だきたいので」と時間を大幅延長して開館してくれました。
私が「真夜中の海」を観たのはもう9時だったのです。
9時25分まで開館してくださった原美術館に大感謝です。

土日にこの展覧会を観ようと思った方はぜひ、時間に余裕を持って出かけてください。

束芋さんサイン


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2006年08月24日

宝塚歌劇月組「暁のローマ」「レ・ビジュー・ブリアン」

宝塚月組公演「暁のローマ」「レ・ビジュー・ブリアン」


宝塚歌劇・月組公演 「暁のローマ」「レ・ビジュー・ブリアン」@東京宝塚劇場

8月15日(火) 午後、市川市東山魁夷記念館へ行った後、観に行っています。
2階B席にて。


☆まず前半はロック・オペラ「暁のローマ」 脚本・演出:木村信司

オペラと言ってますが、軽いミュージカルです。
シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を原作にした舞台です。
古代ローマを舞台にて、内容は古代ローマを舞台にしてカエサル(シーザー)
や、ブルータス、アントニウス、エジプト女王クレオパトラの登場する歴史劇。

とはいっても堅い感じにならないようにという配慮か音楽は軽いロック、衣装デザインが今風です。
ロック風というか最近のビデオゲームのヒーロー達がこんなカッコしてたっけ?と言う
感じの現代に古代をアレンジした感じの衣装でした。
衣装の色も、ビビッドカラーが多い宝塚にしては珍しく押さえた色調でした。
このあたり、好感が持てます。

カエサルを演じた轟悠さんは主人公のはずですが、今回はブルータスを演じた
洩召犬紊鵑気鵑筺▲屮襦璽織垢陵Э優�シウスを演じた大空祐飛さんに惹かれました。


☆ 後半はレビュー「レ・ビジュー・ブリアン」 作・演出:酒井澄夫

特別ストーリィのないショー仕立てなので、気楽に見ていられます。
男役ダンサーのピシッとした動きが好きです。
posted by みどり at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月23日

市川市東山魁夷記念館

市川市東山魁夷記念館


8月15日(火)は、職場の仕事は午前中のみで午後は休業。
ならばと、午後は以前から気になっていた「市川市東山魁夷記念館」へ行ってみる
事にしました。2005年11月に開館したばかりの所です。
東山魁夷さんの絵は大好きなのです。

日本画の大御所、東山魁夷(ひがしやまかいい・1908-1999)さんは横浜生まれです
が、昭和28年から亡くなるまで千葉県市川市に住んでいたのだそうです。
長年暮らしていた地にできた記念館というわけです。
ちなみに自宅の設計は、美術学校で同期だった建築家の吉村順三さんが手がけた
のだそうです。
どんな家だったのか、とても興味があります。
吉村順三さんの設計の家というと、障子をつかってやわらかな自然光を家の中に取り
込むように作られた部屋があったり、モダンだけれどどこか「和」の心も忘れないつくり
になっているので私も大好きです。
もしも私が将来家を建て直すなら、吉村順三さんに設計をお願いしたいくらいです
・・・・が、それは永久に無理。吉村さんはもう亡くなられているからです。


話がそれました。
記念館は東山魁夷画伯の自宅跡に作られたというわけではないようです。
(このあたり未確認)

行ったときは午後2時の、係の方のギャラリートークが始まったばかりでちょうど
良いタイミングでした。

1階は、画伯の足跡を簡単にたどれるようにパネルと遺品の展示、映像での紹介が
あります。
美術学校卒業後、ドイツ留学をしていた頃のスケッチブックや、雑誌への連載記事の
ための手書き原稿などが展示されていました。
50本の瓶に入れられた岩絵の具は興味深いです。
青から緑へのグラデーションになるように並べられた岩絵の具だけで50本なのです。

1階には売店・カフェテリア、小さな多目的室では画伯の経歴を紹介したビデオの
上映があり観てきました。

2階は作品の展示。
残念ながら、ほとんどがリトグラフでした。版画の一種ですが、悪く言うとできの良い
複製画です。

皇居吹き上げ御所の為に描いた絵「萬緑新」・・・・の実物はないのですが、この絵の
制作のための水彩画で描かれた小さめの下図(中下図)と、コンテで描かれた実物大
の下図(大下図)があるのは制作の過程がうかがえておもしろいです。

記念館なのに、肉筆画がほとんど無いというのはちょっと惜しいです。
これから集めるのではお金がかかりすぎるだろうし。
せっかく画伯が長年暮らした土地にできた記念館なのですから、なんとか良い情報
発信の場になってくれたらな、と思います。

ところで、この日は記念館へ行くのにJR下総中山駅から歩いていきましたがけっこう
距離がありました。(私の足で約25分)
駅を出てから、地元の大きなお寺さん・法華経寺の横を通り記念館への矢印の表示
を信じて進んでいくと、どんどん普通の住宅地に入ってしまうのです。
「こっちでいいの?」・・・と、思ったところでまた矢印。さらに歩いていってもまだ
それらしき場所が見えてこないので「ほんとにこっちでいいの?」・・・と、思ったところ
で道路表面に記念館まで300メートルの表示あり。
こちらが気になったあたりで「もうすこしだからねー」と、なだめるような表示を見つ
けるので、なんだかおもしろかったです(^^)


<2009-12-26追記>
こちらの記念館の作品が複製画ばかりで原画がほとんどない理由がわかりました。

東山魁夷のご本人だか、ご遺族だかが作品を長年住んでいた市川市に寄贈しようとしたら、市側が断ったので
長野県の方に行ってしまったのだそうです。

日本画の巨匠の作品群を逃すとは。
一体誰がこんな決定をしたのやら・・・バカですねえ。
なんてもったいないことをしたのか。




posted by みどり at 02:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする