2006年07月30日

映画「嫌われ松子の一生」

映画「嫌われ松子の一生」


映画「嫌われ松子の一生」@ MOVIX 亀有
  監督・脚本:中島哲也  原作:山田宗樹


観てからだいぶ日がたってしまったのですが、とても気に入った映画なので
ご紹介しておきます。

6月21日(水)都内亀有駅近くにできた新しい映画館「MOVIX亀有」へ
初めて行ってきました。 

原作は知らなかったのですが、劇場予告をみておもしろそうだなと思ったのです。
予告を観たときは、何となく派手でオバカそうな、でも単純に楽しめる映画かな?
いやいや、意外とつまらないかも・・・とさほど期待しなかったのですが。
なかなかどうして!結論から言うととてもおもしろかったです。


内容のご紹介です。
50代の松子さん(中谷美紀)が、遺体で発見。
一度もあったことのなかった甥が、松子おばさんの住んでいたアパートの後始末を
しに行くことになります。
「松子さんてどんな人だったの?」と思う甥。
いろいろな人と会ううちに、松子さんの歩んできた人生がだんだんとわかって
くるのでした。

中学教師だったの松子さん。
修学旅行の旅館の売店で、お金が盗まれる事件が発生。
松子さんの受け持ちの生徒が、どうやら犯人らしい・・・・が、生徒は簡単に白状するわけもなく
早くその場を切り抜けたかった松子さんは、つい「自分がやりました」と言ってしまう。
そのことがきっかけで、松子さんは家を飛び出す。
その後の人生は転落していくばかり。

作家志望の恋人と同棲するが、相手が自殺。
別の作家の愛人になるが捨てられる。
ソープ嬢になってすばらしいテクニックで店のトップになるが、その栄光の時もわずか。
やがて店をクビ。

その後、知り合った恋人には裏切られ思わず相手を殺害して刑務所行き。
刑務所で美容師の資格習得。
元生徒(修学旅行でお金を盗んだ犯人)で、今はやくざの男と同棲するが組のお金を
持ち出したのがばれて追いかけられる。
組の上層部に捕まりそうになった2人は、逆に警察に保護を求め窮地を脱出。
男は刑務所行きになるが、けなげにひたすら出所の時をまつ松子さん。
出所の日、刑務所の外で真っ赤な薔薇の花束を持って男を待ってる松子さんですが、
男は松子さんを不幸にしたくなくて、彼女を殴って(^_^; 逃げ出してしまう。

もう誰も愛さない、と決めひらすら食べて寝るだけの精神ボロボロの生活になってしまう松子さん。
病院へ行った際、以前刑務所で一緒だっためぐみと再会。
今は夫と会社を経営してるめぐみ。美容師を探してるからいつでも来てと名刺を渡す。
一度は名刺を捨ててしまう松子さんですが、「私まだやれる」と考え直し、夜中に
捨てた名刺を探しに行くのですが・・・・・・。




歌が多く入っているので、ミュージカル映画と分類してもいいくらいです。
上に書いた内容だけ読むと、とんでもない悲惨なお話と思われるでしょうが
映画そのものは意外とカラッとしています。
映像も色調を誇張している場面が多く、パワフルかつおとぎ話風な雰囲気になって
いるせいだと思います。
中谷美紀演じる松子さん、これ同一人物?とおもうくらい場面ごとにずいぶん
印象が違って見えます。

一生懸命なのにどんどん不幸になってしまう松子さん。
笑えます。でも後半ボロボロ泣けてきます。
一途に思い続ける松子さんの姿を見てると、これは純愛映画だと思いました。
相手がたとえどんな悪いやつであろうと、相手の全てを受け入れて愛してしまう
松子さんは、どこかキリストに似ているように思えました。

予告編を見たときは、こんなに泣ける映画とはおもいませんでした。
泣けるけど、後味は悪くないです。
むしろ松子さんから、いっぱい元気をもらったような感じになりました。

とてもいい映画だったと思います。



「MOVIX亀有」についてです。

いつからできてたのか知らなかったのですが、かなり大きな敷地にスーパーの
イトーヨーカドーができてその中にいくつものお店が入り、ついでの映画館もという
ことになったようです。
「MOVIX亀有」はスクリーンが10個もあります。
どうせ小さいスクリーンだろうと思ってましたが、今回観た会場は小さい方でしたが
スクリーンは思ったより大きかったです。

最初に500円が必要ですが会員カードを作ると、最初にサービスで10ポイントつき、
その後は1本映画を観るごとに10ポイント加算され60ポイントたまると、映画の
招待券1枚とポップコーンSサイズ1個の引換券がもらえるそうです。
映画はネットで席の予約をすると、1本につき12ポイントつけてくれるそうなので
ネット予約の方がポイントが早くたまるシステムになってます。

それにしても、都心にこんな広い場所あいてたのかなあ・・・と、思ったらここは某
製紙会社の工場跡地だと判明しました。

一つ不満を言うと、パンフレットとグッズを売っているコーナーがとっても狭いことです。
チケット売り場、飲み物売り場は広いスペースに面した方にレジカウンターがある
のに、パンフコーナーだけ、くぼみのような奥に引っ込んだような構造になっていて、
2,3人お客さんがいるとそれだけでいっぱい。
映画が終わるとパンフを買う人の列が伸びているし、並んでたつもりなのに
いつのまにやらグッズを見てたはずの人が、列の間に入り込んで並んでるでは
ないですか(-_-メ)
狭いからお互い、並んでるのかそうでないのかわからないんですね。
何であんな妙な売り場構造になってるのか、とっても不満でした。


私の場合、亀有なら職場の帰り途中下車でいかれるので便利。
今年になって六本木ヒルズの映画館の会員になりましたが、サービス内容は
ほぼ同じなので、どちらをメインに利用しようかと迷うところです。




posted by みどり at 13:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「吉原治良展」

吉原治良展


「吉原治良展」@東京国立近代美術館
  6月13日〜7月30日まで

7月26日(水)、放送大学の試験終了後、会場を出たその足で観に行っています。

金券ショップで展覧会券を見たとき、黒字に赤の線で描かれた円のデザインが目を
引き購入しました。
吉原治良さんのことは、実は今まで全く知りませんでした。

吉原治良(よしはらじろう、1905-1972)さん、今年生誕100年だそうで、チラシを
見ると前衛美術のパイオニアなのだそうです。
そんなことも知らなかったのかと言われそうで、ちょっと恥ずかしいですが。

しかしデザイン関係の方の中では、有名なのでしょうチラシにも使われている黒字に
赤の線で描かれた円、これそっくりのデザインならあちこちで眼にしたことがあるのです。
私の仕事関係の某会社のマークはパクリといっても、いいくらいそっくりです。


会場にはいると、最初にあるのは写実的な静物画が展示されていました。
魚が多いのに気がつきます。
魚の造形が気に入っていたのか、はたまた身近にあって画題として扱いやすかった
のか、それともいつも食卓に上っていた食材だったのか。
そのあたりはわかりません。

1930年代から具象から抽象に画風が変わっていたようです。
1949年(昭和24年)の「涙を流す顔」は黒い画面の中に、子供が描いたような
人物の上半身がありますが、顔は左は人の横顔のようでもあり、右は眼だけが
大きく描かれていて涙がひとしずくこぼれ落ちそう。
口は何か言いたそうに開かれて、歯が見ています。
子供が描いたような絵だなと、思ってみるとその不気味なことに気がつき、そうすると
今度はこの絵から目が離せなくなってしまいました。
作者は何を思ってこの絵を描いたのでしょうか。


展示の後半は、「円」のバリエーションの数々です。
黒字の白の点で円が表現されていたり、黒字に白い線で円だったり。
円から少し離れて、青地の上下に赤い筆で描いたような点があったり。

知らなかったのは線で描かれた円が、一見見たところ筆にたっぷり絵の具を含ませて
一気に描いているように見えていても実は、しっかり下書きをしたうえで線を少しずつ
慎重に描いていることを知りました。
素人が考えるような、安直なことはしてなかったのですね。
「描く」と言うことに、とことんこだわりを持っていた方だと感じました。
posted by みどり at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

試験は無事終了(^^)

7月26日(水)は、受講している放送大学の「中世日本の物語と絵画」の単位認定
試験でした。
試験会場は、学生登録をしている東京・足立学習センター(足立区・学びピア21内)。

試験間近まで、試験は記述式と思っていたのですが、実際は択一式でした。
よく見れば、送られていた「注意事項」にしっかり書かれているではありませんか。
今までは、記述式、択一式のことは記載されていなかったので、受講途中で提出する
「通信指導」で判断していました。
つまり「通信指導」の問題と同じ形式で、単位認定試験も出題されていたのです。

今回の「中世日本・・・」の通信指導は記述式だったので、これは大変だなと思って
いました。
おもしろい科目ですが、扱う内容は幅広く知らないことばかりだったので覚えることが
もりだくさんだったのです。

試験間際まで、テキストを繰り返し読んでいたしテキスト持ち込みOKなので試験は
楽勝でした(^^)V

問題は全部で10題。
1題につき、5つの文章がありその中から間違っている物をあげよ、と言うものでした。
(もちろん内容は中世日本美術についての記述)
各文章についての比較検討時間は、試験時間50分なので単純計算すると1分です。
いくらテキスト持ち込みOKとは言っても、結構紛らわしい文もあり、テキスト内容を
事前に頭に入れていないと解答できるものではないと思いました。
この会場での受験者は23人でしたが、試験時間終了前に退出(試験開始30分経過
するとOK)したのは私含め3人だったと思います。


「中世日本の物語と絵画」はとてもおもしろかったです。
担当講師が、何となくどこかで見たような・・・と言う方ばかりなのもおもしろい。
主任講師の佐野みどり先生は、女優の木野花さんに似ています。

もう一人の並木誠士先生もどっかでみたような感じだけど・・・と、思ってしばらく
わからなかったのですが放送授業で黒いシャツ、黒い上着で登場したときにやっと
わかりました。
映画「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプ先生に似てる!!(^◇^;)
ちなみにこの先生、京都工芸繊維大学工芸学部教授だそうです。


授業内容をご紹介する変わりに、授業全15課の目次を記載しておきますね。
これから受講を考えてる方は、参考にしてください。
1. 物語と絵画
2. 絵巻の主題と形式
3. 絵巻の時間と空間
4. 風俗表現の意味と機能
5. 源氏物語絵巻と美麗の造形
6. 和歌と絵画
7. 祖師の伝記
8. 「往生要集」と地獄の絵画
9. 絵解きと物語絵画
10. 戦記文学と絵画
11. 室町時代の絵巻
12. 信仰と美術
13. 絵巻と風俗
14. 小画面から大画面へ
15. 詞画軸の世界−漢詩と絵画

以上です。
posted by みどり at 10:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月26日

26日は試験です

今放送大学を受講していますが、22日から単位認定試験が始まっています。
今回受講してるのは「中世日本の物語と絵画」と「多変数の微積分」です。
しかし「多変数・・・」はなかなか手強くて、今回試験パスします(^_^;

「中世日本の・・・」は26日が試験。試験時間が11時35分から12時25分までと
一日のうちでかなり中途半端な時刻なので、職場は休みを取りました。
受講途中で提出する問題の答えが、記述式だったのでてっきり試験も記述式
と思い込んでいたのですが、さっき明日の試験のための注意書き等をよく見たら
試験は選択式、しかもテキスト持ち込みOK。今頃気がつきました。

試験が心配だったけど、これなら何とかなりそうです。
と、言って油断大敵なのでこれから再度、テキスト読み込みにかかります。


話変わりますが、この頃やけに「コメント」と称してただ「こんにちは」とか「ブログ始め
たので参考にさせてください」とだけ書いてリンクさせる方が多いのですが、これは
私が書いたことに対しての「コメント」ではないので、削除させていただきますね。
ごめんなさい。
posted by みどり at 00:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「眼展」銀座・青木画廊

「眼展」 @東京 銀座・青木画廊
  7月10日(月)〜7月22日(土)

7月22日(土)の最終日の夕方駆け込むように観に行っています。
小さなビルの2,3階にある青木画廊は今回始めていきました。
私のお目当ては、自動人形を数多く制作しているムットーニ(武藤政彦)さんの
オルゴール作品。
一点出品されているときいたので、是非みたいと思って出かけました。

今回の「眼展」は開廊45周年にともない開催されたそうで、青木画廊ゆかりの作家
28人が出品。
好きな宇野亜喜良さん、四谷シモンさんの作品もあると聞き実物をこの目で初めて
見る機会となりました。
ムットーニさんは1987年と88年に個展を開催した経歴があるそうです。


今回の展覧会で目に付いた作品は、大竹茂夫さんの「M氏のコレクション」という
かなり小さな作品。縦10センチ、横20センチくらいだったでしょうか。
鳥が小さな女の子に自分の部屋に飾ってあるコレクションを見せています。
部屋には銛(もり)のような物がたっていて、それぞれに虫やら、動物やら、三葉虫
やら、女の子が刺さっています。
鳥はモズで、コレクションはモズの贄(にえ)なのでしょう。
シュールな作品なのに、モズや女の子はむしろ漫画的でかわいいくらい。
不思議な雰囲気の作品でした。(16万円、売約済みでした)

山本じんさんの、ポリエステル樹脂・大理石仕様の作品はきれいです。
まんまる、ふんわりした少女の体を表した作品や、少女の足だけを表現した作品。
大理石のような白い材質が、硬質で清潔な感じを醸し出していました。(各20万円)

宇野亜喜良さんの作品は、印刷物で見る方がきれいに見えました(^_^;
実物は画面に、いろいろ手を加えているのがはっきりわかり、それが汚れのように
見えるのでした。ちょっと意外でした。

四谷シモンさんの作品は、人形の頭。
きれいな顔の人形でしたが、頭だけではなんと評価していいのやらわかりません。

ムットーニ作品はちょっとひょうきんなロボットが「星に願いを」のメロディーに乗せ
ゆっくりと動く、高さ約30センチくらいの、かなり小型のオルゴール作品。
タイトルは「セパレート・ランデブー」


いつかは私も小さくていいから、オルゴール作品が手元にほしいと思っています。
今持っているムットーニ作品はCGプリント作品と、限定版のCD(ムットーニさんの
創作お話と、ご自身の語り入り)だけです。
あと、一般に販売されてる作品紹介のDVDとビデオ。
小さなオルゴール作品でも4,50万円と聞きますし、展示会の時はほぼ即日完売
だそうなので私の経済力ではまだまだ無理と思っています。
会期終了日の夕方にいったとき、付いていたお値段は38万円。
値段が付いているということはまだうれてないということ?
私の経済力ではまだ簡単には買えません。
posted by みどり at 00:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

宝塚歌劇花組「ファントム」

宝塚歌劇花組「ファントム」


宝塚歌劇花組公演「ファントム」@宝塚市 宝塚大劇場
  原作:ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」
  脚本;アーサー・コピット 作詞・作曲:モーリー・イェストン
  潤色・演出:中村一徳  翻訳:青鹿宏二

7月17日(月)手塚治虫記念館によった後、午前11時の回を観に行っています。
宝塚大劇場で公演を見るのは、2002年瀬戸内海の犬島で行われた維新派公演を
観に行く途中で立ち寄って以来の、4年ぶりとなりました。
(私は千葉県民です。今回は大阪へ、劇団維新派の公演を見に来たので宝塚市へも
よりました)

劇団四季の公演や、何度も映画化されて有名なガストン・ルルー原作の「オペラ座の
怪人」の宝塚版です。
オリジナルは1991年アメリカで作られて、日本では2004年に宝塚歌劇宙組で
上演されました。
この時は私もチケットを購入していたのですが、当日開演に間に合わなくて2幕目
からしか見ていません。なので、全体像を知るのは今回が初めてです。

結論から言うと、これはすばらしい!と思いました。
物語の方は原作の、オペラ座の地下に潜むファントム(怪人)と、歌姫クリスティーヌ・
ダーエとの悲恋物語はそのままに。
怪人の過去はすっかり脚色され、ラストは全く変えられています。

怪人が地下に潜んでいるのは、原作では彼は追われる身で、追っ手から逃れる為
というはっきりした理由付けがされているのですが、今までの舞台も今回も、そして
映画もたいていこの辺、ばっさり切り捨てているのがほとんど。
醜い姿なので世間から身を隠している、と言うことで観客は納得するし、物語が煩雑
になるのを避けるため、これですませてるのでしょう。
ちなみに原作では怪人と、追っ手の男の間には奇妙な友情が芽生えていて、
ラストの方でクリスティーヌをあきらめた心情を告白する場面があります。


今回の公演の感想です。
音楽は、少し昔のミュージカル風の感じがしましたが、物語の舞台が19世紀のパリ
ですから雰囲気としてはあまり問題ないと思いました。
未だに耳に残るメロディーもあります。

何よりも春野寿美礼さん演じる、美しいファントム(怪人)がよかったです。
美しいファントムというのも変ですが、醜い怪人をとびきりの美形が演じるという舞台
ならではの演出、表現がおもしろい。
観客は、姿は醜くても内面は美しい人という見方を自然としますから。
細身の長身に、長い黒髪のファントム。
ほれぼれしました。
桜乃彩音さんのクリスティーヌ・ダーエは、清楚な感じで、歌声も透き通るようで
良かったです。

途中の紫色の衣装も、私はきれいだなと思ったのですが、終演後回りから聞こえて
くる感想の中には、前に使った衣装の使い回しみたいでヤダ・・・と言ってる方も
いました。実際そうなのかどうかはわかりませんが。

私が劇団四季版(アンドリュー・ロイド=ウェバー版)の「オペラ座の怪人」で、一番
きになるのはクリスティーヌがファントムのことを慕っていたはずなのに、醜い顔を見
たとたん、こんな人だったのとばかりさっさと逃げ出してしまうところです。
歌の指導をしてくれて、オペラ公演の主役になれたのはファントムのおかげのはず
なのに、それはないでしょうが。
今回公演では、いったんは逃げ出すものの悪かったわ・・・と言ってる場面があるのが
救われました。

全体に優しい感じのする「オペラ座の怪人」だと思いました。

今回気になったのは、原作を脚色しすぎたせいでしょうか見終わった後「オペラ座の
怪人」を観たと言うより、なんとなくビクトル・ユーゴーの「ノートルダムのせむし男」を
思い出してしまったことです。
どちらも「美女と野獣」の変形バージョンですから、似ていて当然ですが・・・。
脚色とは難しいと思いました。


今回は休憩時間に、劇場内のプチミュージアムに入ってみました。
前回来たときは行きそびれたところです。
入館料400円。
今までの公演ポスターや、衣装などの展示があり写真撮影もOK。
このプチミュージアムは、外からでも会場ロビーからでも入れるので休憩時間中に
入るときは公演チケットを持って行かないと、再入場できないので注意。
じつは私、チケットを持って行くのを忘れてしまったのですが(座席に置いた荷物の
中)、「次回は忘れないようにしてください」と係の方に言われて、再度ロビー内に
入れました。
次回はいつ来られるかな。


8月後半からの東京公演も是非見たかったのですが、チケット入手できませんでした。
うっかりして、宝塚友の会の抽選予約の申し込みを忘れましたし、チケット会社の
優先抽選予約もハズレ。
最後の頼みの一般発売日の今日23日、朝からチケットぴあのカウンター前に朝から
並びましたがそれでもダメでした。
私は前から3番目。前のお二人も、私の後ろの方も同じチケットねらいの方。
前のお二人は買えましたが、私の時はもうダメ。
10時発売開始で、この時10時4分くらいだったと思います。
おそるべし花組「ファントム」・・・・(T.T)

冒頭に載せた画像のチラシは東京公演の物です。


posted by みどり at 20:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

2006年の手塚治虫記念館

2006手塚修記念館



7月17日(月)は大阪は朝から雨降りでした。
折りたたみ傘持ってきてよかったーと、思ったら開かない(T.T)
いえ、開くんですが、開いたままになってくれない。つまり壊れてました(^◇^;)
旅行に行く時にだけ使っている、黄緑色の傘で、手で握る部分がカエルの顔になって
いるお気に入りでした。
出かける前には、事前の点検が必要でした。
幸い泊まっていたホテルのすぐそばにはコンビニがあったので、早速購入。

この日は、大阪から少し足を伸ばして宝塚市へ行くつもりでした。
宝塚と言ったら、漫画家の故手塚治虫氏の故郷、そして宝塚歌劇団の本拠地です。
手塚治虫記念館と宝塚歌劇場はすぐそばにあります。

2002年に劇団維新派の公演を観に行ったときも、宝塚市へ行きましたが、めったに
来られない場所ですから、今回もこの両方へ行くことにしました。

大阪から宝塚市へ行こうとすると阪急宝塚線、福知山線(JR宝塚線)、阪急今津線と
三つのルートが使えます。
前回は阪急宝塚線を利用して宝塚駅から手塚治虫記念館へ向かったのですが、今回
は阪急今津線宝塚南口駅下車、宝塚歌劇団の大きな劇場を眺めながら武庫川にかかる
宝塚大橋を渡り、宝塚市立手塚治虫記念館へ行きました。

入り口には大きな「火の鳥」のオブジェがあります。
入場料大人500円。学生(中高生)300円。小学生100円。

1階では手塚治虫氏の原画の展示や、作品の紹介がされています。
でも、原画と思って見ると展示されているのは保護のためか実物ではなくて複製
ばかりです。
手塚治虫氏の長男・手塚真さん監修のオリジナル短編アニメーションの上映もあり
ますが、本数はいくらもないようで今回上映されていた「都会のブッチー」は前回
観たのと同じ作品でした。
新作を年数本でいいから、作って公開するならお客さんを呼ぶにもいい宣伝に
なるのに・・・費用が無いのかもしれません。

台詞はなく無声アニメーションです。
<あらすじ>
都会の片隅で気ままにのんきにホームレスとして暮らしている青年(手塚治虫氏に
そっくり)が、ひょんなことから大スターの女性と知り合いに。
あたしの舞台見に来てね、とさそっても青年はお金がないから劇場へ行っても門前
払いをくわされる。
客席に青年の姿がないのでがっかりする女性。
しかし、青年は劇場潜入に成功し、すっかり仲良くなる2人でした。


女性はどう見ても宝塚歌劇の大スター。手塚氏は宝塚歌劇のファンでもあった
のでこういう作品になったようです。

漫画作品を数多く残した方ですが、本来はアニメーションを作りたかったらしいです。
漫画を書くのはアニメ制作のための資金稼ぎ、という意識が強かったようでです。


地下は、使える時間が決まってるので、今回はのぞいただけですがコンピュータを
使って簡単なアニメが作れるアニメ工房があります。
そして、手塚氏の仕事場の再現コーナーも。

2階の企画展示室では、年3回入れ替わりで手塚治虫に関連する展示をしてるそう
ですが、7月13日〜11月21日までは「手塚治虫文化賞10周年記念展」というのが
開かれていました。
受賞者の作品紹介と原画(こちらは本物)展示がありました。

2階では、漫画作品も読めるコーナーもありますし、映像作品も観られるブース
もあります。
もちろん楽しいグッズ売り場も。



前回(2002年)に来たときは、記念館内に大きなアトムの人形が寝ていました。
原作では、アトム誕生は2003年4月7日だそうで、それにあわせてのカウントダウン
イベントが行われていたのです。
申し込みをすると、2003年4月7日に特別の消印付きでハガキが届く、ということも
やっていたのでもちろん申し込んでおいて、ハガキが届くのを楽しみに待ちました。
(4月7日に届くのか、4月7日付の消印が付くのか忘れましたが・・・)

聞いた話では2003年4月7日の前(3月はじめ)に、とりあえずアトム人形は起こさ
れたということです。
誕生日当日は、1時間ごとにアトム人形が起き上がったていたそうです。

特別なイベントがなくなってしまった記念館、存続はたいじょぶなのでしょうか。
閑散としてたのは雨の日だったせい?
ちょっと心配です。
posted by みどり at 08:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

プラド美術館展 in 大阪

プラド美術館展・大阪市立美術館



「プラド美術館展」@ 大阪市立美術館
  7月15日〜10月15日まで

7月16日(日)に観に行っています。
東京でも観た展覧会ですが、大阪の劇団維新派の公演を観に行くことにしていた
ので、大阪で始まったばかりの「プラド美術館展」を少しでも観てこようと時間を作る
ことにして出かけました。

東京の展覧会チラシはティツィアーノの「アモールと音楽にくつろぐヴィーナス」が
使われていましたが、大阪展はムリーリョの「貝殻の子供たち」でした。
デザイン的にも、集客を見込むためにもこちらの方がずっと印象がいい感じがします。
「アモール・・・」悪いというのではありませんが、なんだか意味深すぎるので
かわいい子供たちが描かれた「貝殻の・・・」の方が、と思ってしまったわけです。


さて、初めて行く大阪市立美術館はJR天王寺駅からすぐのところでした。
今年で開館70周年だそうです。
高台の上に立つ美術館を背中にして街の方を観ると、大阪のランドマークの一つ
通天閣がよく見えました。

会場は、東京都美術館よりも建物内はゆったりしたと広さを感じました。
午前中に行ったのですが会期の始まったばかりなのでさぞ混んでいるのでは?と、
心配したのですがさほどでもありませんでした。
会期終了間際の東京展のほうが、よっぽど混んでいたくらいです。

人の頭を気にすることもなく、一回観ている展覧会なので時間もあまりないので
(午後からは梅田芸術劇場で劇団維新派の公演をみにいく予定でしたから)
お目当ての絵以外は、もったいないけれどさっさと観るだけにしました。

お目当てというのは、ムリーリョ、バルトロメ・エステバンの「エル・エスコリアルの
無原罪の御宿り」「貝殻の子供たち」「聖パウロの改宗」とバルデス・レアル、ファン・
デの「ミラノ司教に叙階される聖アンブロシウス」の4作品がどう展示されているのか
それを確認したかったのです。
東京都美術館では少しくぼんだコーナーに4枚が集められ展示されていました。
作品の大きさが縦長の作品、四角い作品と交互に並べられているので視覚的にも
変化がつけられていましたし、描かれている内容の組み合わせも関連性があって
とても味わいがあったからです。

大阪ではやはりコーナーを利用しての展示でしたが、場所の広さの関係もあった
のでしょう、正面にマリア様を描いた「無原罪の御宿り」、コーナーの右の壁に
「貝殻の子供たち」、左側の壁に「聖パウロの改宗」がありました。
「ミラノ司教・・・」は一つ部屋を移した次の場所での展示となっていました。

それにしても「貝殻の子供たち」は何度観てもあきない作品です。
この絵なら、何十分でも眺めていられそう。
この絵の前に立った人たちも、皆さんとてもいい笑顔になっていました(^^)

今回観て、改めていいなと思ったのはベラスケスの「道化ディエゴ・デ・アセド、
エル・プリモ」でした。
少しバランスの崩れた体型の中に、知性と威厳を感じさせる人物。
人物の着ている服の黒も、とても美しい作品でした。

あと、気になったってまたまたしっかり観てきたのはメレンデスの「風景のなかの
すいかと林檎」です。赤いすいかの実がどうしても、目を引きます。
上野の国立西洋美術館の常設展示作品の中にこれと似た作品があったような
ような気がしてしょうがないので、今度行った時は確認しておこうと思います。
posted by みどり at 01:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月19日

劇団維新派公演「ナツノトビラ」

維新派公演「ナツノトビラ」



劇団維新派公演 「光と陰のモノクローム・デジャ・ヴ  ナツノトビラ」
   @大阪 梅田芸術劇場・メインホール   

作・演出:松本雄吉  音楽:内橋和久


7月16日(日)の昼公演と夜公演を観ています。
千葉県民の私ですが、維新派公演見たさに大阪まで行ってきました。

大阪を根拠地とする維新派は、ほぼ年に一度大規模な野外劇を上演する劇団です。
私が初めて観たのは、1991年の東京・汐留旧国鉄コンテナヤード跡地(現在の
汐サイト)で行われた野外劇「少年街(しょうねんがい)」。
巨大なセットと、「大阪弁ケチャ」「ジャンジャン・オペラ」とも称される、台詞と言うより歌
のような音楽のような言葉の羅列がおもしろくてたちまちファンになりました。
(出演者は毎回、全員白塗りで登場します)

なかなか関東へ来てくれない劇団なので、観られないのは残念と思っていましたが
向こうが来てくれないなら、こっちから行けばいいんだ!とやっと気がつき
実行に移したのが2001年の奈良県室生村での野外劇「さかしま」の時でした。

2002年、瀬戸内海の小さな島・犬島での「犬島アーツフェスティバル」の一環として
上演された野外劇「カンカラ」も観に行ってしまいました。
日本のあちこちで公演をする維新派の公演を観に行き、ついでに周辺の観光もする
ことが私の年一度のお楽しみとなりました。

2003年は東京・新国立劇場の公演「nocturne(ノクターン)」は仕事帰りに楽々
行かれる場所でしたので計3回観に行きました。

そして2004年10月。
大阪・南港ふれあい港館広場での野外劇「キートン」の時ももちろん観に行きました。
しかし、私が前売りチケットを買った日は、大阪は台風の直撃を受け公演中止(T.T)
劇団の方は「他の日に振り替えます!」と言ってくれたけど、また千葉県から出直す
お金も時間もないので、結局観ることができませんでした。

今回の公演は、去年メキシコ・ブラジルで上演をした作品の日本バージョンだそうです。

<あらすじ>
夏休み。
一人、部屋の中でテレビを一日中つけっぱなしで昼寝している少女。
目覚めてから、亡くなった弟の墓参りへ。
街で行き交う人々。ナイフを持って斬りつけてくる少年。宅配便の少年。日傘の少女。
そして、死んだはずの弟の姿。
途中で出会う風景は、本物なのか妄想なのか。

昔々の、けだるい夏の日の午後の思い出を描いたような情景でした。
はっきりとしたストーリィはありませんが、出演者達の歌うような呪文のような台詞と、
次々移動していくセットで、作られては消えてゆく町並みから紡ぎ出される物語の
断片はそれだけでも魅力的です。
毎公演そうですが、松本雄吉の演出と内橋和久の音楽が、ぴったりと合ってると
おもえます。
しかし、公演そのものは全体に整理されすぎたのかちょっとだけ途中退屈なのも確か。

ラストのアンコールでの27名のメンバー全員でのパフォーマンス「路地の機関車」は
とてもよかったです。
初めて維新派を観たときにびっくりしたのが、まさにコレでした。
言葉と全身で表現するパフォーマンスで、見えてくるのは街の中を爆走する機関車!
これには客席も大いにわいて、拍手喝采でした。
私も他のお客さんも、本当はコレがみたくて劇場に来たんじゃないかと感じました。
エネルギーがはじけるような人間機関車。

アンコールを観てはっきりわかったのは、今の維新派の公演には、これが・・・
猥雑さというかエネルギーの満ちた感じがなくなって、整理されすぎてる、という
ことでした。
雑でもいい、はじけるようなあの猥雑さ。これがほしかった。

昼公演は1階中央ブロックで、夜公演は3階中央ブロックで観ています。
3階の時の方が舞台全体を見渡せて、1階で観たときよりもさらに迫力を感じました。

昼公演の後は、作・演出の松本雄吉さんのアフタートークがありました。
それも広い舞台にお一人で。普通は対談相手がいるものですが・・・(^_^;
近所の公園にひまわりの種を勝手にまいたら、けっこう成長してきてるなんて
お話や、平城京跡で公演やってみたいけどあそこは宮内庁の管轄だから
難しいかもなんてお話もありました。
平城京跡での公演いいですね。案外実現するかも?

30分お話をすることになっていましたが、さすがに一人で30分はもたなくて
お客さんからの質問にも答えてました。

チラシやパンフレットには、舞台に大きなセミがあったし、出演者がカブトムシの
帽子みたいのかぶってたのに実際の舞台にはなかったのはなぜ?との質問に
メキシコで公演をやったとき、メキシコにはセミがいなくてアレは何だと聞かれて
スタッフの誰かがシラミと答えて、日本はシラミが空を飛んでると思われたよう
なので、嫌になってやめたんだ・・・とか。
カブトムシも、カブトみたいだと言われてイヤになってやめたとか。
どうも松本さん、イチャモンつけられるとさっさと演出を変えてしまうようです。
両方ともあった方が、おもしろかったのに・・・・残念です。

東京公演はやらないのか?との質問に、「東京は疲れる。田舎もんは来なくていい、
こっちから行ってやると言われたし」とのこと。
なるほど。ファンはどこで公演やろうと、確かに行きますね。私がそうですし。

今は松本さんの故郷、九州・天草で公演をやらないか、とのお誘いがあるそうです。
こちらはどうも実現しそうなお話でした。
天草で公演をやるなら、私も遠いところに行くきっかけができるからうれしいです。
たのしみが増えました。






posted by みどり at 23:24| Comment(6) | TrackBack(2) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

熱海五郎一座公演「静かなるドンチャン騒ぎ」

熱海五郎一座公演「静かなるドンチャン騒ぎ」


熱海五郎一座公演「静かなるドンチャン騒ぎ」@サンシャイン劇場
  作:妹尾匡夫  構成・演出・出演:三宅裕司
  出演:三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、辺見えみり、
春風亭昇太、他


7月11日(火)に観に行っています。
何というか、単純に笑って楽しめる喜劇です。
豪華メンバーによるお祭り騒ぎ。笑っておしまい。
はっきり言って、後に何にも残りません。
でも、たまにはこんなのを観て、気分すっきりになるのもいいものですね。

最後の舞台挨拶の時、説明されるまで全く気がつかなかったのですが、今回の
「熱海五郎一座」という名は、去年上演された「伊東四朗一座」のパロディだったのだ
そうです。
伊東から熱海(温泉の名前ですね)、四朗から五郎という訳。

最初の「伊東四朗一座、旗揚げ解散公演 熱海迷宮事件」は観たかったけど
チケット売り切れで、見逃してます。
2回目の「伊東四朗一座、急遽再結成 喜劇芸人誕生物語」は運良く観ています。
もちろん伊東四朗さんが主役。
今回は残念ながら、伊東四朗さんがスケジュール的に出演できなかったのだそうです。
でも同じようなメンバーで公演はやりましょうよ、と言うことになったらしいです。

今回の公演、16日の千秋楽がWOWOWで生中継されるそうなので、内容をくわしく
書くことはひかめにしておきます。

今回出演できなかった伊東四朗さんは、先代組長という設定で舞台につくられた
組の事務所に写真が飾られていました(^_^;
やっぱり、伊東四朗さん観たかったです。


ヤクザの由里組(ゆりぐみ)の組長が急死。
かっこわるい死に方をした組長のため、組員達が敵対してる組の者のせいにしよう
とします。
が、その相手というのが由里組組長の娘(辺見えみり)の婚約者だったことで大騒動
になります。

今回のタイトルには「楽曲争奪ミュージカル」という訳のわからない副題がついて
います。
冒頭で、三宅さんが歌を歌う人もいるけど、歌わない・・・というか、歌えなくて歌の
シーンが消えた人もいるので、今回の公演はミュージカルと思っていたら考えを
改めてくださいと、言い訳していました(^_^;
当然ながら一番すばらしい歌声を聞かせてくれたのは、辺見えみりさんです。


今回は2階席の一番前で観てきましたが、一階席も二階席も全席同一料金
(6500円)というのは、ちょっと納得いかない。
でもWOWOW生中継は私も録画するつもりです。
自宅でゆっくり、じっくり、しっかり観られると思うと、うれしいです。
楽しみ(^^)


今回私にしては珍しく、公演チラシが手に入りませんでした。
冒頭に載せた画像は、公演パンフレット(CD付き)です。

posted by みどり at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする