
映画「嫌われ松子の一生」@ MOVIX 亀有
監督・脚本:中島哲也 原作:山田宗樹
観てからだいぶ日がたってしまったのですが、とても気に入った映画なので
ご紹介しておきます。
6月21日(水)都内亀有駅近くにできた新しい映画館「MOVIX亀有」へ
初めて行ってきました。
原作は知らなかったのですが、劇場予告をみておもしろそうだなと思ったのです。
予告を観たときは、何となく派手でオバカそうな、でも単純に楽しめる映画かな?
いやいや、意外とつまらないかも・・・とさほど期待しなかったのですが。
なかなかどうして!結論から言うととてもおもしろかったです。
内容のご紹介です。
50代の松子さん(中谷美紀)が、遺体で発見。
一度もあったことのなかった甥が、松子おばさんの住んでいたアパートの後始末を
しに行くことになります。
「松子さんてどんな人だったの?」と思う甥。
いろいろな人と会ううちに、松子さんの歩んできた人生がだんだんとわかって
くるのでした。
中学教師だったの松子さん。
修学旅行の旅館の売店で、お金が盗まれる事件が発生。
松子さんの受け持ちの生徒が、どうやら犯人らしい・・・・が、生徒は簡単に白状するわけもなく
早くその場を切り抜けたかった松子さんは、つい「自分がやりました」と言ってしまう。
そのことがきっかけで、松子さんは家を飛び出す。
その後の人生は転落していくばかり。
作家志望の恋人と同棲するが、相手が自殺。
別の作家の愛人になるが捨てられる。
ソープ嬢になってすばらしいテクニックで店のトップになるが、その栄光の時もわずか。
やがて店をクビ。
その後、知り合った恋人には裏切られ思わず相手を殺害して刑務所行き。
刑務所で美容師の資格習得。
元生徒(修学旅行でお金を盗んだ犯人)で、今はやくざの男と同棲するが組のお金を
持ち出したのがばれて追いかけられる。
組の上層部に捕まりそうになった2人は、逆に警察に保護を求め窮地を脱出。
男は刑務所行きになるが、けなげにひたすら出所の時をまつ松子さん。
出所の日、刑務所の外で真っ赤な薔薇の花束を持って男を待ってる松子さんですが、
男は松子さんを不幸にしたくなくて、彼女を殴って(^_^; 逃げ出してしまう。
もう誰も愛さない、と決めひらすら食べて寝るだけの精神ボロボロの生活になってしまう松子さん。
病院へ行った際、以前刑務所で一緒だっためぐみと再会。
今は夫と会社を経営してるめぐみ。美容師を探してるからいつでも来てと名刺を渡す。
一度は名刺を捨ててしまう松子さんですが、「私まだやれる」と考え直し、夜中に
捨てた名刺を探しに行くのですが・・・・・・。
歌が多く入っているので、ミュージカル映画と分類してもいいくらいです。
上に書いた内容だけ読むと、とんでもない悲惨なお話と思われるでしょうが
映画そのものは意外とカラッとしています。
映像も色調を誇張している場面が多く、パワフルかつおとぎ話風な雰囲気になって
いるせいだと思います。
中谷美紀演じる松子さん、これ同一人物?とおもうくらい場面ごとにずいぶん
印象が違って見えます。
一生懸命なのにどんどん不幸になってしまう松子さん。
笑えます。でも後半ボロボロ泣けてきます。
一途に思い続ける松子さんの姿を見てると、これは純愛映画だと思いました。
相手がたとえどんな悪いやつであろうと、相手の全てを受け入れて愛してしまう
松子さんは、どこかキリストに似ているように思えました。
予告編を見たときは、こんなに泣ける映画とはおもいませんでした。
泣けるけど、後味は悪くないです。
むしろ松子さんから、いっぱい元気をもらったような感じになりました。
とてもいい映画だったと思います。
「MOVIX亀有」についてです。
いつからできてたのか知らなかったのですが、かなり大きな敷地にスーパーの
イトーヨーカドーができてその中にいくつものお店が入り、ついでの映画館もという
ことになったようです。
「MOVIX亀有」はスクリーンが10個もあります。
どうせ小さいスクリーンだろうと思ってましたが、今回観た会場は小さい方でしたが
スクリーンは思ったより大きかったです。
最初に500円が必要ですが会員カードを作ると、最初にサービスで10ポイントつき、
その後は1本映画を観るごとに10ポイント加算され60ポイントたまると、映画の
招待券1枚とポップコーンSサイズ1個の引換券がもらえるそうです。
映画はネットで席の予約をすると、1本につき12ポイントつけてくれるそうなので
ネット予約の方がポイントが早くたまるシステムになってます。
それにしても、都心にこんな広い場所あいてたのかなあ・・・と、思ったらここは某
製紙会社の工場跡地だと判明しました。
一つ不満を言うと、パンフレットとグッズを売っているコーナーがとっても狭いことです。
チケット売り場、飲み物売り場は広いスペースに面した方にレジカウンターがある
のに、パンフコーナーだけ、くぼみのような奥に引っ込んだような構造になっていて、
2,3人お客さんがいるとそれだけでいっぱい。
映画が終わるとパンフを買う人の列が伸びているし、並んでたつもりなのに
いつのまにやらグッズを見てたはずの人が、列の間に入り込んで並んでるでは
ないですか(-_-メ)
狭いからお互い、並んでるのかそうでないのかわからないんですね。
何であんな妙な売り場構造になってるのか、とっても不満でした。
私の場合、亀有なら職場の帰り途中下車でいかれるので便利。
今年になって六本木ヒルズの映画館の会員になりましたが、サービス内容は
ほぼ同じなので、どちらをメインに利用しようかと迷うところです。