2006年06月10日

「MYTH」

「MYTH(ミス)」



「MYTH(ミス)」@青山円形劇場
   作・演出:鈴木勝弘 出演:佐藤アツヒロ、篠井英介、影山泰、中山祐一朗
   5月11日〜5月28日まで


5月12日(金)に観ています。
会場内のお客さんの大半は、佐藤アツヒロさんのファンだと思いますが
私は篠井英介さん、影山泰さん見たさにチケットを取りました。

<あらすじ>
主を失ったアール・デコ様式の屋敷。
幼い頃父(篠井英介)に捨てられた息子・タロウ(佐藤アツヒロ)と、その幼なじみ・
ケンタロウ(中山祐一朗)が弁護士(影山泰)とともにやってくる。
母もなくなり、一人暮らしのフリーターをしていたタロウはお金を貯めると東南アジア
に行ってお金がなくなるまで滞在する、ということを繰り返していた。
父が息子に遺産として、屋敷を遺したからだったが父の記憶もろくにないタロウは
弁護士に屋敷を処分してほしいと依頼する。

弁護士とケンタロウが場を外したとき、タロウの前に幽霊になった父だ、と名乗る
男が現れる。
はじめは半信半疑だったが、タロウしか知り得ないことを知っているこの男を
自分の父と認めるタロウ。
父と話をするうちに弁護士の家庭の様子がかいま見え、いつもタロウにくっついてくる
ケンタロウの秘密も判明していきます。



完全円形の舞台で、周囲が全部客席。
舞台上には椅子があるだけのシンプルな舞台です。
アール・デコ様式の屋敷・・・という弁護士の説明があるからこちらも想像をたくましく
して屋敷を思い浮かべてみていました。
家の回りにツタと、ツル薔薇が絡まり庭には古風で小さな花のオールドローズが
咲き乱れる大きな屋敷。これが私の頭の中でできあがった屋敷のようすでした。

興味をそそる舞台と人物設定をしていますが、物語の展開はほとんどひねりがなく
わかりやすい反面、少々物足りないものになっていました。

佐藤アツヒロさんのタロウも、今時のごく普通の青年であまりこれといった印象が
残らないのがもったいない。
出演者4人の中で一番印象が薄い感じがしました。

篠井英介さんは、今回は男性の父親という今までとはかなり変わった役。
なぜならこの方、最近はTVや映画の出演も多くなっていますが舞台の方では
昔から女形専門の方だったからです。
最近の舞台ではジャン・ジュネ作「女中たち」で姉妹の女中の妹を演じていました。
舞台で男役をやるのはかなり珍しい。
なので、私などは黒の革ジャケットのしっかり「男性」姿の篠井さんが観られる
だけでもかなりうれしいのです。
篠井さんの演じる「父親」というめずらしい役。
いい役なのに脚本のせいなのか観ていてなんとなくもどかしい。
何かが起こるような感じがしつつ結局何も起こらない、変わらないのですから。

影山泰さんの弁護士。
まじめな人の良さそうな普通の弁護士で、可もなく不可もなくといった感じ。
影山さんなら、もっといい味が出せそうなものだと思い、これももったいない。

中山祐一朗さんのケンタロウ。
これはとてもよかったです。奥手そうで、気の弱そうなでも友人思いのお節介焼き。
そんな気のいい若者を演じていました。
普通の若者かと思ったら実は・・・・という役なので、出演者の中では一番おいしい
役割だったのではないでしょうか。
この方の地なのか、演技なのかよくわかりませんでしたがひょうひょうとした感じが
とてもよかったです。ぜひまた、・の舞台でこの方を観たいと思いました。

いい出演者がそろったわりに、肩すかしを食らったようなもったいないなーという
思いが残る舞台でした。


posted by みどり at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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