劇団四季・東京「キャッツ」17回目&18回目@東京 キャッツ・シアター
17回目は5月6日(土)にC席(1階8列目6番)で、18回目は5月27日(土)に
やはりC席(1階5列目4番)で観ています。
1階のC席というのは今回が初めてでした。
そもそもこの1階C席は、当初はB席として販売されたものの舞台の一部が見切れる
ということでC席に格下げになった席です。(C席は3150円です)
確かに舞台は見切れます。私の席は舞台に対して左側の端なので舞台上の
大きなオーブンが視界を遮りますし、舞台で行われていることも真横から観る
感じになります。
しかし、端っことはいっても舞台のかなり間近で観られるので、感覚的にはとても
C席という感じはしませんでした。
特に27日の5列目は目の前が通路。その向こうはS回転席なので実質的には
前から4列目くらいの感覚でした。
この1階C席は去年の秋公演の時も一度とったのですが、このときは都合で観に
いかれず知り合いにチケットを譲りました。観に行った知り合いが「すごい席だったよ」
と言ったわけも今回よくわかりました。
公演の感想です。
5月6日は、主な配役はオールドデュトロノミーは石井健三さん、マンカストラップは
田村雄一さん、ラム・タム・タガーがキムスンラさん、グリザベラは金志賢さん、
ミストフェリーズは蔡暁強さん。
私はミストフェリーズが蔡暁強さんだというのが、うれしかったです。
この方の軽々と飛び回るダンスと、仕草のかわいらしさ、眼が離せなくなって
しまうのです。
カーテンコール時に雌猫さんと握手できましたが、あの方はどなただったか・・・
すみません忘れてしまいました。ジェリーロラム(遠山さやかさん)だったか・・・。
5月27日は、オールドデュトロノミーはお健三さん、マンカストラップは田村雄一
さん、ラム・タム・タガーは初めて観た阿久津裕一郎さん、そしてこの日の
キムスンラさんはバストファージョーンズとアスパラガス=グロールタイガー役。
グリザベラは金志賢さん、ミストフェリーズは蔡暁強さん。
阿久津裕一郎さんのプレイボーイ猫ラム・タム・タガーは、しっかり者のヒーローの
ようで、少々ワルの突っ張り猫には見えませんでした。
まだ歌うことだけに一生懸命のようです。
キムスンラさんのバストファージョーンズとグロールタイガーは、何度か観ていますが
何度観てもあわないなと思ってしまいます。
キムスンラさんの声は高いのに、あの役はどちらかというと太いそれこそドスのきいた
声の方の方があうと思うのです。
蔡暁強さんのミストフェリーズは、大好きなものですからもうこの方を観てると
私の顔はゆるみっぱなしになります。
この日はカーテンコールで、たぶん前回と同じ雌猫さん(ごめんなさい誰だかわかり
ませんでした)と、うれしいことにもう一匹、鉄道猫のスキンブルシャンクス
(ユチャンミンさん)と握手できました。
ところでこの日の休憩時間、私の隣の方は同じ会場にきていた知り合いの方とお話
をしていた会話がついつい耳に入ってしまい・・・・しっかり聞いてしまいました。
この方かなりの「キャッツ」ファン。今まで観た公演チケットも束にして持ち歩いてる
ようす。私より回数もすごいです。
しかもこの日のチケットはネットオークションで買ったとのこと。
いったいいくらで買ったのでしょう・・・・。
ネットオークションで、いろんな公演チケットが売られてるのは私も知ってますが
私は絶対にオークションでチケットは買いません。
全て正規の販売でとることにして、とれなかったらあきらめます。
だってオークションでチケット売るなんてダフ屋行為ではないですか。
チケットを買うから、そこで売ってもうけようとする人が出てきて通常の発売の時
ますますチケットがとれなくなる。
そんな完全な悪循環に、私は手を貸すつもりはありません。
ネットオークションはグッズを買うための利用したことはあります。
ほしかった品物が手に入る便利さは私も認めますが、気をつけないと出品者が
別のIDで入札してわざと高値で落札させるという、そんな出品者もいるのです。
後でわかったのですが、私もやられたことがありました。
オークションを通じて知り合いになった方(出品専門の方)から、指摘されて
わかりました。
お金さえ出せば、どんなチケットでも手にはいるようになりました。
でもその便利さの陰にあるツケも、忘れてはいけないと思うのです、私は。
お節介ながら書かずにはいられませんでした。
2006年05月31日
ウィーン少年合唱団2006日本ツアー プログラムA
ウィーン少年合唱団2006日本ツアー プログラムA@東京 サントリーホール
〜6月11日まで日本各地で公演
5月3日(水)C席(2500円)で聴きに行ってます。
去年もきてくれたウィーン合唱団の公演です。去年とは来日メンバーは
違いますが少年たちの歌声はやはりきれいでいいものです。
サントリーホールのC席は舞台のほぼ真横。少年たちがたつと見えるのはほとんど
背中。これなら一番安い舞台真後ろのP席でも同じだったなと思いました。
ちょっとがっかりです。
この日歌われた日本の歌は杉本竜一作詞・作曲の「ビリーブ」と、「赤とんぼ」
「世界に一つだけの花」の三曲。
「ビリーブ」はNHKのTV番組「生きもの世界紀行」のエンディング・テーマ曲。
今や小学校の音楽の教科書にも載ってる曲なのだそうです。
まったく知りませんでした。
当たり前ですが「たとえば君が傷ついて、くじけそうになったときは・・・」と、日本語
で歌ってくれるとダイレクトに意味が伝わってくる。やはりいいものです。
いいメロディーだけど意味のわからない外国語の歌ばかり聴いた後では
なおさらそう思いました。
6月の東京でのプログラムBの公演も聴きに行く予定です。
〜6月11日まで日本各地で公演
5月3日(水)C席(2500円)で聴きに行ってます。
去年もきてくれたウィーン合唱団の公演です。去年とは来日メンバーは
違いますが少年たちの歌声はやはりきれいでいいものです。
サントリーホールのC席は舞台のほぼ真横。少年たちがたつと見えるのはほとんど
背中。これなら一番安い舞台真後ろのP席でも同じだったなと思いました。
ちょっとがっかりです。
この日歌われた日本の歌は杉本竜一作詞・作曲の「ビリーブ」と、「赤とんぼ」
「世界に一つだけの花」の三曲。
「ビリーブ」はNHKのTV番組「生きもの世界紀行」のエンディング・テーマ曲。
今や小学校の音楽の教科書にも載ってる曲なのだそうです。
まったく知りませんでした。
当たり前ですが「たとえば君が傷ついて、くじけそうになったときは・・・」と、日本語
で歌ってくれるとダイレクトに意味が伝わってくる。やはりいいものです。
いいメロディーだけど意味のわからない外国語の歌ばかり聴いた後では
なおさらそう思いました。
6月の東京でのプログラムBの公演も聴きに行く予定です。
2006年05月27日
映画「かもめ食堂」

映画「かもめ食堂」@シネスイッチ銀座
原作:群ようこ 脚本・監督:荻上直子
出演:小林雅美、片桐はいり、もたいまさこ、他
5月3日(水)に観に行ってます。
この日は午前中、家のお寺の定例永代経法要(お坊さんからいろいろとありがたい
お話を聞くというものです)に出かけ、お布施という名の一万円を置いて特製豪華
弁当をもらい行事のほうには参加しないで銀座へ行っています。
お寺は浄土真宗本願寺派です。
永代経法要は以前きちんと参加したことはあるので、今回はパス。
このお寺のお宝「中将姫真作蓮糸織阿弥陀如来尊像」のご開帳もあるけど
これも依然見ているので今回はパス。
昼間はウィーン少年合唱団の公演を聴きに行く予定でしたが、その前に銀座へ行き
シネスイッチ銀座で夜の回の「かもめ食堂」の整理券をもらってきました。
相当人気があると聞いていたので、早めに整理券をとることにしたのです。
12時前に映画館についたので、さすがに整理番号1番でした。
映画は脱力系・癒し系です。
ほわ〜ほわ〜としています。ほのぼのとはちょっとちがう。
どう違うんだ、といわれてもうまく説明できないのですが・・・。
ペタリとくっついてまとわりつく優しさではなくて、ふわりと少しはなれたした優しさ
というんでしょうか。
お話はこんな風です。
サチエ(小林聡美)はフィンランドで和食のレストランを開いたが、お客はさっぱり。
そこへなんとなく日本からやってきたミドリ(片桐はいり)、そしてまさこ(もたいまさこ)
が加わってくる。
最初のお客で、日本のアニメファンの変った青年トンミ。
最初は外から様子を伺っていただけの近所の人々。
小さな店の席が満席になるまでの、なんとなくの日々が描かれていきます。
3人の女性がフィンランドにやって来た理由はそれぞれあるんだろうけど、ハッキリと
は描かれていません。
サチエは人に言うときの理由が、言うたびに違ってる。詰まるとことなんとなく。
ミドリは目をつぶって世界地図を指さしたところがフィンランドだったから。
まさこは両親の介護を20年間していて、その両親が亡くなったのでなんとなく。
和食の店といっても純和食ではなくて、焼き鮭の定食や、ブタの生姜焼き定食
と梅・おかか・鮭のおにぎりがメインの店。
映画を見る前は、何でそんなメニューなの?と思いましたが映画を見てると
気負いが無いこのメニューが、この主人公たちにピタリとあってるなと感じました。
あと、コーヒーとシナモンロールも出てきましたっけ。
こうやってこの文章を書いてるだけで、みんな食べたくなってきました。
三人の女性の描き方が淡々としているけどこれがまたいいです。
この手の映画だと大抵、つきあってる、または過去の男性の事など出てきそうだけど
それが一切なし。
店にやってくる地元の女性の話で旦那さんのことがでてくるくらいでメインの3人の
女性についてはまったく男っ気なし!これがいいんだと思う。
互いのプライベートなことには一切触れないということですね。
そんなのさびしいじゃないのとおっしゃる方もいるでしょうが、こういう関係もさっぱり
してかえって互いに気を使わないでラクなんでしょうね。
このあたりは「今風」の描き方だなと感じました。
なんだか大人のための童話。そんな雰囲気を感じました。
音楽もよかったです。

作曲は近藤達郎さん。今まで全然知らなかったのですが映画の中の曲も脱力系で癒し系。
昔あった外国のグループ「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の音楽に似てるなと
思いました。
映画を見た後すぐ、映画館のロビーで売っていたCD買いましたが今じゃほぼ毎日
必ずといっていいほど生活のBGMとして流しています。
このCDは買って大正解でした。
映画を見終わると、美味しいコーヒーがいれたくなり、炊き立てごはんでおにぎり
作って食べたくなる映画です。
今までは自分でおにぎり作ることがまったくといっていいほど無かったのですが、
この映画を見てからこまめに作るようになりました。
炊き立てご飯で作るおにぎりって、おいしかったんですね・・・。
映画「Vフォー・ヴェンデッタ」

映画「Vフォー・ヴェンデッタ」@ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
監督:ジェイムズ・マクティーグ 脚本:ウォシャウスキー兄弟
出演:ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーイング、他
5月1日(月)の「映画の日」に観に行ってます。
コミックが原作だそうです。
この映画が見たかった一番の理由は、そのコミック版の原案担当がアラン・ムーア
だったことです。アラン・ムーアはやはり映画「コンスタンティン」の原作となった
コミック「ヘルブレイザー」も生み出しています。
(あくまでも原案の担当で、作画は別の方です)
「ロード・オブ・ザ・リング」でエルフのエルロンドを演じたヒューゴ・ウィーイング。
今回は仮面をかぶって、まったく素顔を見せない謎の人物「V」を演じています。
本当に一度も素顔が見えません。
ある意味、挑戦でもあるのでしょうがこういうの役者にとって、かなりつらいこと
ではないのでしょうか。
<あらすじ>
第三次世界大戦後、独裁国家と化した近未来のイギリスが舞台。
若き労働者のイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、外出禁止されている時間帯に
友人宅に行こうとしたところを、秘密警察に見つかってしまう。
危ないところを、黒マントに仮面の男「V」(ヒューゴ・ウィーイング)に助けられる。
中央刑事裁判所を爆破し、TV局を占拠し電波ジャックする「V」
「V」の協力者としてマークされたイヴィーはある日、捕らえられ投獄されてしまう。
判決は死刑。
拷問を受け「V」の正体を明かせば減刑するといわれるが応じないイヴィー。
そして、死を覚悟した彼女の前に現れたのは「V」・・・。
ナタリー・ポートマンは美人だけど、この映画では丸坊主のスキンヘッドになって
がんばっています。
拷問を受けるシーンで、髪を刈られるのですが実際の撮影でも取り直しの
きかない一回勝負で自分の髪を刈ったんだそうです。
役者魂もすごいものですね。
真っ白で、にまーっと笑った仮面は一度見たら忘れられません。
仮面の下でヒューゴ・ウィーイングはどんな顔をしてるんだろうと、そればかり
気になりました。
クラシック音楽とともに建物を爆破したり、踊るようにナイフの二刀流で敵を
倒していく「V」
かっこいいというには語弊がありますが、面白いキャラクターです。
この映画、しっかり物語を把握しようとストーリィ展開の細部まで気にしてたら
かえって煙に巻かれてわからなくなってきました。
「V」が民衆にとって敵なのか味方なのか最後までイマイチはっきりしませんが
細かいことは気にしないで、混沌の未来世界で弾けている謎のテロリスト「V」の
活躍を楽しむ。これがこの映画の楽しみ方のようです。
2006年05月26日
平常 晦日ロングラン2006「毛皮のマリー」

平常(たいらじょう)晦日ロングラン2006 「毛皮のマリー」@新宿 プーク人形劇場
原作:寺山修二 人形操作・出演:平常
4月30日(日)観に行ってます
一人で人形劇を上演して、全国を飛び回っている平常さん。
都内で4月から1,2ヶ月に一度のペースで各月の晦日に、コンスタントに大人向けの
人形劇を上演していこうという企画の第1弾です。
小さい子供たちに囲まれないですむので、こちらも安心して見られるというものです。
「毛皮のマリー」は、故寺山修二が俳優・三輪明宏にあてがきして書かれた戯曲。
毛皮のマリーと呼ばれている中年の男娼マリーと、彼が育てている息子の欣也との
物語です。
平常さんによる自作人形と、ご自身が出演しての今回の公演は「R15指定」人形劇。
以前にも上演されて好評をはくし「全国優秀人形劇顕彰制度・銀賞受賞作品」を
受賞しているそうです。
私も2年前の東京での最初の上演を観ています。
自分で操作する人形でマリーを演じ、マリーを演じつつご自身は欣也を演じる。
相当忙しい一人芝居を、難なく演じてみせてしまう平さんには本当に感心します。
両手で操作する人形「マリー」、片手だけで操作する人形「美少女」、マネキンを
使った「水夫」、スポンジ球をつかった「美女たちの亡霊」、仮面だけをつかった
「下男」など人形達の造形は独特ですが、どれも平らさんの個性とアイデアが
あふれています。
当日のパンフレットに平らさんが書いていますが、「大人のための人形劇公演に
人は集まりません。公演を興行として成り立たせるのは至難の業です(中略)
ときどき観れるでは意味がない。コンスタントに見ていただける機会を作らなくては
いつまでたっても定着しない・・・。そんな思いから、今回の晦日ロングランという
企画が誕生しました」とのこと。
全国飛び回りながら、この公演を行っていくことは大変なことですがそれを「うれしい
試練です」と書かれる平らさんの意気込みに、ファンの私もうれしくなります。
平さん、がんばって!とここで書くしかできないのがもどかしいです。
この日の公演は客席も満席。上演終了後は平らさん、ロングラン公演の初日
ということもあるのか泣いていました。
この後、うれしいことにお客さんにチョコレート(ロッテガーナチョコ)1枚の
プレゼントがありました。
このロングラン公演の今後の予定ですが
5月31日「毛皮のマリー」、7月31日は新作でオスカー・ワイルド作の「サロメ」、
10月31日は再演に泉鏡花作「天守物語」、12月31日「たいらじょうの人形劇
大全集」と続くそうです。
とても楽しみです!
ところで今回のチラシの裏を見ると、前回までの公演のお客さんの感想が匿名で
掲載されていますが、その中の二つがなんだか身に覚えのある文章でした。
つまり証明はできないけど・・・たぶん私の書いた文・・・。
私は演劇公演を見ると、渡されたアンケートはまずほとんど感想を書いて
出すようにしています。
こんな風に、公演チラシに感想文が使われたこと以前にもありましたが
やっぱりうれしいものです。
絹谷幸二展

一ヶ月前の展覧会ですが、書き留めておきます。
絹谷幸二(きぬたにこうじ)展@東京 日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
4月18日〜4月30日まで
4月29日(土)に観に行っています。今回初めて知った方です。
1943年生まれ。
1971年にはイタリアに留学、ヴェネツィア・アカデミアでアフレスコ古典画法
や現代アフレスコ画の研究に取り組んだそうです。
今回展示された作品は「イタリア」をテーマにした作品が多く、どれも色彩鮮やか
で、とても華やか。
筆のタッチも躍動感があり、絵の中に生きる喜びがあふれているような感じ。
観ていてこちらも、とても楽しくなってきます。
金箔が使われていたり、海の波の中に着物柄の「青海波(せいがいは)」と
呼ばれている波を図案化した模様が描きこまれていたりしていて、色使いや
描かれた内容をぱっと見ると、日本人が描いたようには見えないのですが、
よく見ると絵の中のあちこちに和のテイストがちりばめられているのが
とてもおもしろかったです。
2006年05月23日
藤田嗣治展@東京国立近代美術館

藤田嗣治展@東京国立近代美術館
5月21日まで(終了しています)
このごろ書くことがすっかりたまってしまいました。仕事で家に帰ってからは、疲れて
なかなかかけません。ゴールデンウィーク中のことなどすっかり書きそびれています。
見に行ったこと全部かけないかもしれないのが、気になっています。
丸一日書くことに集中できたら・・・と、思うのですがそんな時間が取れないのが
悲しいです。
さてさて藤田嗣治展(ふじたつぐはる 1886-1968)。5月14日(日)に観に行ってます。
東京美術学校を卒業後フランスに渡り、かの地で活躍、有名になりその後日本に
帰国。第二次大戦後は再びフランスに渡り、日本に戻ることはなかったそうです。
今回の展覧会は最初のパリ時代から、晩年までの作品が見ることができる大規模な
展覧会でした。
そのせいかTVの美術番組ではさかんに彼の作品を取り上げていたので、これは
大変な人気でぜったい混むだろうと思い、午前中に行くことにしました。
しかし、10時15分ごろ到着でもう入場制限の列ができてるではありませんか!
当日券の窓口では5,60人が並んでいるのであせりました。
前売り券を買っておいたので、早速列の最後尾へ。
幸い、待ち時間10分ほどで入れました。
でも、もう少し場内整理してくれないかな・・・と思うくらい中はごった返してしました。
なかなか絵の前にいかれないし、いらいらしながら絵を見るなんて最悪です。
気持ちを何とか落ち着けて絵の前へ。
この美術館には彼の作品の所蔵作品があり、常設展示でも観たことがありました。
細い面相筆をもってこちらを見てる1929年の自画像と、十数匹の猫たちが大騒ぎ
している「猫」という作品。さらには第二次大戦中に描いた、戦場の絵。
おかっぱ頭でちょび髭、フレームが丸いロイドめがねにイヤリングまでした男。
あの時代に、あのスタイルを通した日本人。
おそらく常識から大きく外れた人だろうと思っていました。
いろんな意味で、その予想は当たったようです。
最初のパリ時代の裸婦像は、うわさどうり白い肌が美しい。
あの「白」は、彼の数々の試行錯誤の結果生み出されたものだそうです
そして裸婦の周りの白い布地のしわや、カーテン地の模様のきめ細かさには
感心してしまいます。
中でも「眠れる女」(1931年)がとてもいいです。
ベッドに横になって眠る女性の白いしなやかな肢体と、ベッドのシーツの細かなしわの
取り合わせもそれだけでもいいのですが、この女性の傍らに小さな猫が丸くなって
眠っているのがこれまたいい。小さな子猫。
ずっと観ていると、子猫は眠る女性に守られて安心しきっているような感じに見えます。
裸婦の美しさと、心配もなく眠っている子猫の様子がとても愛らしい絵でした。
一時日本に帰国してからは、壁画も多く手がけたそうです
「銀座コロンバン」の店内用の壁画「母と子」は、まるで聖母子像のような気品が
感じられます。
第二次大戦中に戦意高揚のため軍部から依頼されて描かれた戦場の絵は、あの
美しい裸婦を描いたのと同じ人とは思えないくらいすさまじい。
「アッツ島玉砕」は死体の山、「血戦ガダルカナル」も日本刀を振り回して戦ってる
様子は果たして勝ってるのが負けてるのかよくわからない。
戦意高揚のための絵、というと勇ましく戦って勝利してる絵を描きそうなもので
実際そういう作品を描いている画家も多いのですが、藤田は考えが少し違った
ようです。
戦後は、戦争画を描いたことで責任を取らされたようです。
一人責任を取らされて、そんな日本に嫌気が差したのでしょう日本を離れます。
一時南米旅行をしていたころの絵は、以前の絵とはがらりと雰囲気が変ります。
色使いも派手、筆遣いもタッチが荒く、言われなければ藤田の絵とは思えません。
再びパリに戻ってきてからの絵は、あの白い肌の美しい絵がよみがえっています。
以前のパリ時代と少し雰囲気が変ったように見えました。
昔はぴんぴんと来るような気迫のようなものを感じましたが、このころの絵には
気負いのない穏やかなものを感じます。
三人の裸婦を描いた「優美神」や「ジャン・ロスタンの肖像」の穏やかさは見ていて
なんだかホッとします。
晩年は小さな子供を描いた絵も多くなります。でもその顔はあまりかわいくない。
藤田自身は子供はいなかったそうです
でも、近所の子供たちを自宅に招くこともよくあったそうで、子供はかわいいだけじゃ
ないくいろんな面を持っているいうこと、逆によくわかっていたんじゃないのか、と
思いました。
いろんな面をすべてまとめて、子供たちが大好きだったのでしょうね。
いつもはカタログを買わない私ですが今回はカタログとボックスつきポストカードセット
を購入。
ボックスつきポストカードセットは、今回の展覧会のための特製品だそうでお値段
三千円と、ちょっと張りますがカードが全種類25枚セットですから妥当なところでしょう。
箱は彼の作品「カフェにて」の頬杖をついた女性を真ん中にして、回りが抑えた淡い
ピンク色。上品でおしゃれな感じでとても素敵でした。
これは私の「お宝」になりそうです。
2006年05月20日
ミュージカル「エリザベート」の輸入版DVD

日生劇場へ「エリザベート」を見に行って、初めて輸入版DVDが発売されていることを知りました。
この日は、所持金不足で購入できませんでしたが、ネット販売もされてることがわかり
後日購入しました。
本場、ドイツ・ウィーンでの公演を全幕収録したものです。
日本では宝塚公演版DVDは全て発売されていますが、東宝版はなし。
本場の公演DVDも発売は、今回初めてのようです。
2005年10月30、31日のアン・ディア・ウィーン劇場での公演を収録・編集した
ものです。
内容の感想です。
輸入版ですから日本語の字幕も、解説もついていませんが、日本版をご覧になった
方なら何の問題もないでしょう。
劇場がだいぶ広いところのようで、音の響きがすばらしいです。
舞台のセットは、初演版とは違ってるのでしょうが、日本の公演と比べるとかなり
簡素です。
冒頭の全員登場のシーンは、いかにも亡霊たちの登場といった感じで私は
マイケル・ジャクソンの「スリラー」のビデオクリップを思い出しました。
たとえが古すぎましたかね(^_^;
皇帝が皇后エリザベートに会いたくて彼女の居る部屋のドアのところに来るシーン
がありますが、この前に少年時代のルドルフ皇太子と祖母に当たる皇太后ゾフィーが、
一緒に居る場面がありました。
ルドルフはゾフィーの監視下で育てられている、というようすを見せているシーンです。
どうやらルドルフは「ママに会いたい」と言ってるのにゾフィーは「だめよ!」といってる
ようです。
日本版には宝塚版も東宝版もこんなシーン一度もなかったと思いました。
皇帝をエリザベートに取られたと皇太后が、臣下の者たちとこれからどうするか
と相談してるシーンは、舞台の床は白黒の市松模様になっていて、皇太后たちは
張りぼての馬を身につけて、乗馬してるように見えるので巨大なチェスのゲームを
してるような演出になっています。
一幕目のラスト、は舞台にあるのは巨大な額ぶちがいくつか。
真っ暗闇の中に浮かび上がる純白のドレス姿のエリザベートは、よく本や公演
プログラムでも見る肖像画と同じ、背中のほうを見せて振り返ってるあの姿。
一瞬、等身大の肖像画かと思ったくらいです。
エリザベート役の方は美人。当たり前というか、少女時代を演じていてもとても大人っぽく見えます。
この方を見ると、日本の一路真紀さんのエリザベートがとてもかわいらしく見えました。
トート役も、日本とはかなりイメージが違います。
髪もロングではなくて、肩まで。かつらはつけていません。
最初は、胸の辺りで布がひらひらしたアレ・・・何というのか知りませんがまるで
カウボーイかエルビス・プレスリーか?みたいな衣装で登場します。
後になると、スーツっぽい衣装。声はとても張りがあって、力強く日本の幻想的な
トートよりより、もっと即物的でワイルドな感じです。
暗殺者・ルキーニ
この方もよく通る声。いかもずるがしこそうでいい感じです。
フランツ・ヨーゼフ皇帝役の方。
可もなく不可もなく、といった感じでしょうか。
ルドルフ皇太子(少年時代)役
緊張してるのか、声がちょっと震え気味。もともとひ弱な少年役なのでかえって
役にあってるかも。とてもかわいらしい男の子です。
問題は青年ルドルフ皇太子役。
声は若々しいのですが、体型が少々太めで服も前のボタンをとめずだらしない格好。
悩める若き皇太子というより、リストラされて落ち込んでる中年サラリーマンのようで
なんだかがっかりしました。
これからDVDを購入しようとお考えの方にぜひ、気をつけていただきたいのは今、
日本で発売されているDVDが2種類あることです。
たとえば現在「宝塚アン」での取り扱い品。
こちらは、日本で普通に発売されているプレイヤーでは見ることのできない
「PAL方式」で録画されています。もともとドイツで開発された方式なのでドイツ国内では
この方式を使っているようです。
パソコンのDVDドライブでなら、見られるようですが一部パソコンではダメのようです。
価格は税込み7560円
東宝のサイトでの取り扱い品。
こちらは日本で流通している規格、「NTSC方式」で録画されていてます。
同じ「NTSC方式」で録画した製品でも、国別にコード管理(リージョナルコードやカントリーコード
といわれてます)されている時は、やはり日本の通常のプレーヤーでは
見られませんが、この品物はリージョンフリーになってるので大丈夫です。
価格も税込み5000円。
私は、こちらを購入しました。水曜日にネット上で申し込んで木曜に銀行振り込みしたら
月曜日には届きました。
「宝塚アン」さんの営業妨害をするつもりではありませんが、日本で見られないほうを
高いお金出して買うことはありません。
日本では「PAL方式」が最初に発売されて、少し後になってから「NTSC方式」が
出たので、一刻も早く見たいと思って「PAL方式」の方を購入した方たちから不満の
声が上がったようです。
2006年05月17日
「エリザベート」 山口祐一郎バージョン

ミュージカル「エリザベート」 トート役・山口祐一郎バージョン @日生劇場
脚本・歌詞:ミャエル・クンツェ 音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
出演:一路真輝、山口祐一郎、浦井健治、他
〜5月28日まで
5月8日(月)観てきました。
実在したオーストリア皇后・エリザベート(一路真輝)の生涯を描いたミュージカル。
少女のエリザベートに恋をした黄泉の帝王・トート(山口祐一郎)を登場させ、幻想的な
作品となっています。
皇后を暗殺したルイジ・ルキーニ(高島政宏)が狂言回しの、物語の進行役となっています。
ミヒャエル・クンツェの音楽は、どれも美しく印象的です。
去年の秋公演はとうとうチケットが取れず悔しい思いをしました。
今年は、最先行の「東宝ナビザーブ」の抽選予約に申し込んだらこれが奇跡的に当選。
座席も最前列・中央ブロック(A列27番)。
去年の不運を一気に取り返すような、すごい席でした。
トート役は毎年ダブルキャストですが、今年は新たにトート役として武田真治さんが登場
してます。
当然武田さんの公演も観たかったのですが、やっぱりというかチケットは取れませんでした。
「エリザベート」も大好きなミュージカルなので、宝塚歌劇団の公演、東宝の公演、両方とも
観たいと思ってるのですが、年々チケットが取りづらくなってくるようです。
(日本での上演権は宝塚歌劇団が持っています)
さて、今回の公演。
思いがけないすごい席でしたので、当日は朝からワクワク。
夜は「エリザベート」が観られる!と、思えば仕事にも張りが出ます。
劇場は、以前なら東宝版は(東京では)帝国劇場での上演ですが、今回は改修工事かある
とかで少し離れた日生劇場での公演となっています。
会場のロビーにはいると、当たり前ですがもうお客さんでいっぱい。
3,4人の友人同士で見に来てる人達を目にすると、おもわず「どうやってチケット
とったんですか?」と聞いてみたくなりました。
公演の方の感想です。
まず、冒頭。
少女時代のエリザベートが描かれるのですが、一番はじめに目にはいるのが彼女の
父親と、彼女の家庭教師(女性)があからさまにいちゃついてるのでちょっとびっくりです。
以前東宝版を観たときは、こんなシーンはなかった気がしました。
エリザベートは、どこでも自由に出かける父親がうらやましく、またそんな父をあこがれても
いるのですが、そんな父もただの俗物と最初から見せつけるとは。
去年の公演は観てないのですが、だいぶ演出が変わってきたようです。
姉のお見合いについてきたエリザベート。
お見合いの席で、お皿にいくつも盛ったケーキを食べてたり、転がり落ちた大きなイチゴを
拾って食べようとしたり(お付きの人に取り上げられてました)で、今までよりいっそう
子供っぽさを強調してました。
一路さんのエリザベートは、もう手慣れてる感じで歌も安心て聞いていられます。
そのうちにエリザベート役も新旧交代の時期が来るでしょうが、その時はどんな方が
やることになるのでしょうね。つい、そんなことも考えてしまいました。
トート役の山口さん。なんかお顔が前よりも丸くなってきてるみたいです。
衣装着てるから体は解りませんが、少し太ったかも。これ以上は丸くなりませんように・・・。
でもシルバーホワイトのロングヘア、黒の衣装のトートは、何度見てもすてきです。
なおさら武田真治さんバージョンも観たかった・・・。
オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフは石川禅さん。
演技も歌も悪くはないのですが、なんというかお顔がのっぺりしてる(典型的日本人顔?)
のせいか皇帝の衣装を着てもなんだかやっぱり「日本人」に見えてしまうのです。
そのことが観てる間中ずっと気になりました。
エリザベートの息子、初年時代のルドルフは苫篠和馬君。
小さいながらも、冒頭の全員のダンスシーンではけなげにしっかり演技をしてました。
かわいいです(^_^)
この幼いルドルフとトートが出会う場面では、トートはルドルフの持っていた剣をもち
後ろからこの子の首筋に、しっかり剣の切っ先を向けています。
ほんの一瞬のですが、何度見ても恐いシーンです
青年ルドルフは浦井健治さん。
民衆に持ち上げられ、ルドルフ自身が皇帝になることを想像する場面で、以前は馬車が
出てきてそれに乗り込んでいましたが、今回はそれはなし。
トートダンサーに翻弄され、悩める皇太子像が強くなったような気がしました。
最前列だったので、トートとルドルフの最期のキスシーンもしっかり間近に見て
しまい、ドキドキしてしまいました。
(同性愛ではなくて、黄泉の帝王との接吻なので、ルドルフは死に導かれることになります)
トートダンサーのダンスも以前観たときとだいぶ変わっていました。
振り付けしてる方が、違うようでしたの当然ですね。振付は島崎徹さん。
以前までのは、ダンスについ目がいってしまったのですが、今回はさほど目立たない感じ
がしました。
オーストリア皇太后、ゾフィーは寿ひずるさん。
貫禄あるいやみな皇太后です。
他で印象に残ったのは革命家のエルマー役の縄田晋さん。
そしてそれこそ、その他大勢役の俵和也さん。
俵さんは大きなミュージカル公演には大抵出演してるようです。
大勢で踊ってるシーンでも、前列の真ん中にいるのを以前観ましたし、今回も真ん中でした。
武田さんのトートは見たかったけど、今回は大満足の公演でした。
今回ロビーでは輸入盤のDVDが販売されてました。
2005年ウィーンでの公演を収録した物です。当日買いそびれましたが、後日購入
しましたので後ほどご紹介するつもりです。
新旧パソコン乗り換えほぼ完了
連休中に新しいノートパソコンを買ったのですが、なかなか利用できずにいました。
データを移動させたり、各種の設定をしないと今までどうりには使えないし・・・で、
ぐずぐずしてたのですが、ようやく乗り換えがほぼ完了。
と、言うことはまだ完了してません。この文は旧パソコンで書いていますし(^_^;
私の要領が悪いのかもしれませんが、時間かかります。
16日はPC乗り換えのため有給休暇を取りました(^_^;
旧パソコンのデータの移動が面倒だな・・・と、思っていたのですが新しいパソコン
には「PC乗り換えガイド」というのがあって、いったんフロッピーディスにガイド用の
データを入れて、このフロッピーを旧パソコンに入れると、各種のデータを圧縮して
まとめてくれるのです。
インターネットへの設定、メール設定、デスクトップ、マイドキュメント、などはまとめて
くれました。
自分で入れたソフトはダメで、後で自分で入れ直す必要がありましたがこれだけでも
助かりますね。
圧縮されたデータを、CD-RWに書き込み、これを新パソコンに入れると旧パソコンの
データが移されて、いちいち各種の設定をしなくても新パソコンですぐネットに接続できる
ようになりました。
私にとって一番ありがたいのは、メールの振り分け設定もちゃんと移動してくれたこと。
メールマガジンや、メーリングリストに参加してるため受信メールが多いので
受信時に、すぐ指定したファイルへ移動するようにしてるのです。
しかし、念のため設定のところを見てみたら、振り分けの指示は旧パソコンのとおりに
なってるのに、本来チェックのマークが入るところが「バツ印」になってるのです。
これではメール受信したときに振り分けが出来ません。
手動でなおしました(^_^;
インターネットも使えるようになったし、スキャナーの設定も、メール受信もOK。
ついでにセキュリティ対策ソフト(私が愛用してるのは「ウイルスバスター」です)をバージョンアップ。
あとは、プリンターの設定を残すのみとなりました。
やはり新旧パソコンの乗り換えは、2,3時間では出来ませんね。
私はまるまる一日かかってしまいました。
2006年05月11日
「ロダン・カリエール」展&「大正昭和前期の美術」展

☆「ロダン・カリエール」展@東京 国立西洋美術館
〜6月4日(日)まで
4月23日(日)に観に行ってます。
この頃美術展へ行くことが、めっきり減ってしまいました。
理由は簡単。
私は仕事の関係で、美術展は土日にしか行かれないのに、今年に入ってから
やらなければいけないけど、土日にしかできない用事が二つ増えてしまったからです。
しかし、この日は絶対朝から美術館へ行くぞ、前々から決めていました。
彫刻家のオーギュスト・ロダン(1840-1917)と画家のウジェーヌ・カリエール(1849-1906)
この二人は親交が深かったとか。
今回の展覧会では、そんな二人の表現を比較し、根底に流れる感覚や思想の共通性
を探ろうとするのがテーマだそうです。
私がカリエールの名前をはじめて知ったのは去年、東京都美術館での「プーシキン美術館展」
を観に行ったときでした。
「母の接吻」という作品で、黒い画面の中に二人の人物が浮かぶ様子はなんだか心霊写真
のような感じでしたが、不思議と印象に残りました。
今回の展示を観に行ったのも、ロダンの作品が観たかったのではなくカリエールの作品
見たさでした。
二人の作品を比較しながら味わうという、またとない機会だったのだと思いますが
そこまで私は味わう余裕がありませんでした。
どうも私はロダンの作品の良さが解らないのです。
男女の抱擁の様子などを、かたどった作品を観てるとそれはとても美しい形をしてるし
これを作り出した人は情熱的な方だったのだろう、と思うのですが時々疑問も感じます。
タイトルを忘れましたが、女性の下半身のみそれも両足大きく広げた物は、コレを作品を
言って良いのかどうか?
ロダンが作ったから芸術作品として、展示されてるだけではないのと思ってしまいました。
偉大な芸術家だからといって、全部の作品が素晴らしいとは思えないのでした。
そしてカリエール。
輪郭の定まらないふわふわした感じの絵。
色彩もそう多くの色を使っていない絵。セピア色が基本になってるようでした。
私の好みから言うと、好きな部類の絵ではないのですが何枚も観てるうちに
一つ気がついたことがありました。
カリエールの描く人物の、手の指のきれいなこと。
「ギュスターヴ・ジェフロワの肖像」で、男性の顔の下にそれられた両手の指。
「棄てられたファンティーヌ」の、顔を支える左手の指もきれい。
指の形と、淡い色彩があいまってとてもきれいに見えました。
手だけのデッサンを観ると、やはりカリエールは手に気を使っていたらしい、と
思えました。
ロダン・カリエール展の帰り道、目に付いた展覧会。
入場料も300円と安かったので、せっかくなので入ってみました。

☆「大正昭和前期の美術」展@東京芸術大学 大学美術館
〜5月28日(日)まで
この美術館所蔵の隠れた名品の紹介、とのこと。
チラシにも使われてる高山辰雄「砂丘」は印象的。
砂丘にしどけなく足を投げ出すように座っている、女学生の絵。
全体の感じはどうと言うことのない、健全・健康的な感じなのによく見ると少女の
こちらを見つめるまなざしが、妙に悩ましい。
不思議とエロチックな感じのする作品でした。
予想外でうれしかったのは、好きな作家長谷川潔さんの作品もあったこと。
銅版画の作家ですが、「一樹(ニレの木)」と「くりとかたつむり」の原板を見ることが
できました。
銅板に刻まれた線画の細かさには、びっくりします。
小規模の展覧会ながら、なかなかよかったです。
劇団四季・東京「キャッツ」16回目
劇団四季・東京「キャッツ」16回目@東京 キャッツ・シアター
4月22日(土)に観に行ってます。2階席1列6番。
私の好きなミストフェリーズを演じるのは、松島勇気さん。
私は蔡暁強さんが観たかったので、松島さんごめんなさい。
この日の公演は・・・今となってはあまり印象に残っていません。
主な配役は
オールドデュトロノミー:石井健三 グリザベラ:金志賢
マンカストラップ:田村雄一 ラム・タム・タガー:キムスンラ
ミストフェリーズ:松島勇気 シラバブ:小粥眞弓
カーテンコール時にはタンブルブルータス(岩崎晋也さん)と握手できました。
4月22日(土)に観に行ってます。2階席1列6番。
私の好きなミストフェリーズを演じるのは、松島勇気さん。
私は蔡暁強さんが観たかったので、松島さんごめんなさい。
この日の公演は・・・今となってはあまり印象に残っていません。
主な配役は
オールドデュトロノミー:石井健三 グリザベラ:金志賢
マンカストラップ:田村雄一 ラム・タム・タガー:キムスンラ
ミストフェリーズ:松島勇気 シラバブ:小粥眞弓
カーテンコール時にはタンブルブルータス(岩崎晋也さん)と握手できました。
新しいノートパソコン
連休中に、秋葉原の電気街で新しいノートパソコンを買いました。
まだ使ってないのですが。
今までのは、この5月で使い始めて6年たってしまいました。
OSは未だにWindows98だし、ディスプレイにも鉛筆使って定規でひいたような線が
1本入ってしまったし、無理矢理そのまま使ってました。
ディスプレイを取り替えようとすると、それだけで5,6万円かかってしまうので
もう少し使ってから新しいパソコンを買おう・・・と、ずっと思っていたのでした。
今までのはディスプレイが13インチだったので、今度は14か15インチがいいな、
新品で予算は10万円くらいで・・・と考えていざ秋葉原へ。
さすが秋葉原は、安い品物なら新品でも8万円台からありました。
アレコレ迷って、決めたのは「富士通 FMV−BIBLO 40R」
石丸電気店のパソコン本館での「本日のお買い得品」でした f(^ー^;
お値段はパソコン本体(119,800円)+石丸電気3年間延長保証(5,985円)
の合計125,785円也
知らなかったのですが、最近のパソコンはもうフロッピーディスクを使わない、
使えないのですね。どうしても使いたい場合は外付けの機器を使うことになるのだとか。
今回購入したのは、CDとフロッピーディスクが使えます。
が、DVDは使えない。買うときはそれでもいいや、と思ったのですが今になると、
やっぱりDVDも使える機種にしとけばよかった、と少々後悔。
次にしなければならないのは、今まで使っていたパソコンから新しいパソコンへの
データの移動。
それをしないと、とても今までどうりになんて使えません。
古いパソコンからCDにデータを入れて、これを使って新しいパソコンに移動も出来る
けど、もっと簡単そうなパソコン同士をつなげる方法をとろうと計画。
パソコン同士をつなげることをLAN(ラン)と、これまたはじめて知りました(#^_^#)
(今頃かい、といわれそうですね)
一番簡単なつなげ方、ケーブルを使って2台のパソコンを直につなげようとケーブルを
買いましたがコレではダメだと、後から気が付きました。
私が買ってきたのは「ストレートケーブル」というタイプ。
必要だったのは「クロスケーブル」だったのです。
またケーブル買いに行かねばー(T.T)
と、いっても買いに行く時間もなかなかとれない生活をしてるので、新しいパソコンが
使えるようになるのはもう少し先になりそうです。
2006年05月10日
映画「カフェ・エレクトリック」
映画「カフェ・エレクトリック」@東京 港区麻布区民センター
1927年 オーストリア サーシャ・コウラート製作 無声映画
監督:グスタフ・ウチッキー 原作:フェリックス・フィッシャー(戯曲)
出演:マレーネ・デートリッヒ、ヴィリー・フォルスト、他
4月20日(木)
マレーネ・デートリッヒ主演で、日本では劇場未公開作品というチラシが気になり
観に行ってます。
実際は、準主演という役割の映画でした。
今回は、澤登翠さんの活弁付き、さらにオーストリア無声映画伴奏ピアニストの
第一人者と言われてるゲルハルト・グルーパーさんが初来日しての伴奏付き上映会でした。
無声映画の上映会で伴奏をつけることを専門にするピアニストさんは、外国では
よくいらっしゃるようです。
以前も、別の外国のピアニストさんの演奏付き上映会に行ったことがありますが
どの方も楽譜無しの即興演奏。
上映中は場内が暗くなるので、楽譜なんて見えないからでしょうね。
映画の内容を事前によく知っているからこそ、即興演奏ができるそうです。
監督のグスタフ・ウチッキーは画家クリムトの息子だそうです。
出演のヴィリー・フォルストは俳優だけでなく「たそがれの維納(うぃーん)」「未完成交響楽」
の監督・脚本家としても活躍した方だそうです。
この映画のプリントはオリジナルプリントからオーストリア国立フィルムアーカイヴが
修復したそうですが、現在はラストの方が欠落してます。
<あらすじ>
資産家の令嬢エアニ(マレーネ・デートリッヒ)は泥棒でジゴロのフェルディ(ヴィルヘルム・
ブルック)に夢中で恋人のマックスを振ってしまう。
夜の女ハンヅィはカフェにやってきたマックスに近づくが、自分に見向きもしないことに
新鮮な驚きを感じる。やがて恋に落ちる二人。
エアニはフェルディに言われままに、父親のお金と指輪を盗んで渡してしまう。
これが元で、家を勘当されるエアニ。
別の事件で警察に捕まり、刑務所行きになるフェルディ。
ハンヅィは夜の仕事を辞め、マックスと結婚するが二人の生活は苦しい。
マックスから昔の仲間とは会わないようにと言われていたハンヅィだったが、お金を
借りようと以前いた店へ行ったところを、マックスに見られてしまう。
裏切られたと、思うマックス。
(以下、フィルム欠落で字幕で内容説明があります)
フェルナンドは刑務所を出所。
自分が刑務所行きになったのはハンヅィのせい、と逆恨みし彼女を斬りつける。
ハンヅィが以前の店に行ったのは、自分のためと知ったマックスは彼女と和解。
その後二人は幸せに暮らしたのでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
物語の主役は若い恋人マックスとハンヅィのようですが、令嬢エアニとジゴロのフェルディの
ほうが印象に残ります。
マレーネ・デートリッヒが、初めてその脚線美を披露した映画だそうで下着姿で
きれいな足を見せています。彼女はその後のドイツ映画「嘆きの天使」でブレイクします。
「カフェ・エレクトリック」が作られた1927年は昭和2年。
当時の日本では公開されてませんでしたが、未婚女性が男のベッドで下着姿でいるという
のがあまりに不道徳、ということだったのかなと思いました。
わかりやすい映画の解説と、弁士を務めた澤登翠さん。
活弁も人物の演じ分けがたくみで、とても聞きやすかったです。
ゲルハルト・グルーパーさんのピアノも、流れるようでとても即興演奏とは思えないものでした。
活弁もピアノもとても良いのですが、この二つは共に個性が強いのかどちらが一方を集中して
聞こうとするとなんだか一方が耳障り。
ピアノはピアノだけ、活弁は活弁だけのほうが良いみたいな気がしました。
ピアノ伴奏つきの無声映画上映会は以前も行ったことがあると、書きましたがこの時は
活弁なしのもので、音はピアノの演奏のみに耳を傾けていればよかったので聞きやすかったのです。
2006年05月06日
映画「ゲルマニウムの夜」

映画「ゲルマニウムの夜」@東京国立博物館内 一角座
原作:花村萬月 監督:大森立嗣 出演:新井浩文、石橋蓮司、他
6月頃まで上映中
5月2日(火)職場の仕事が思ったより早く終わったので、私にしては珍しく前売り券を
購入しておいた映画を観てきました。
映画でも、美術展でも「行ける!」と思った時に行かないと、行きそびれてしまうものです。
前売り券には、東京国立博物館の来年1月末まで利用できる平常展券がついています。
当日券の場合も平常展券がついてるそうです。
上映してるのが全国で一カ所だけ、東京国立博物館・敷地内の特設映画館
(ごく簡単な作りの建物です)「一角座」。

映画が観たかったと言うより、このシチュエーションが気に入って行ったようなものです。
私の好きな、石橋蓮司さんや麿赤児さんも出演してる、と言うのもチェックポイントでした。
約半年ここで上映するそうで、私もお正月に博物館展示を観に行った時、この映画の
ことを知りました。博物館もよく許可したなと思います。
私は全然知らなかったのですが、原作は芥川賞受賞作。
監督はこれが長編デビューの大森立嗣(おおもりたつし)。
私にとってのびっくりはこの方、舞踏集団「大駱駝艦」を主宰してる麿赤児さんの
息子さんだと言うことでした。麿さん、この映画にもちょっとだけ出てます。
セリフも説明もほとんどありません。
舞台はカトリック系修道会内の福祉施設・・・らしい。
そこにいるのは神父・シスター、そして施設内の養豚場や養鶏場で仕事をしている人達。
その中に、主人公の少年朧(ろう・新井浩文)がいます。
年は二十歳になるかどうか。
どうも、カップルを殺したことでここへ来た不良少年らしい。
しかし何というかここ、罰当たり修道院。物語はとんでもないです。
師とならなければいけない小宮院長(石橋蓮司)は、聖書を朗読しながら少年達を
自分の快楽の道具にしてるのです。朧も院長のされるがまま。
具体的に何をどうしてるか、なんてことは私はとても書けません。
確認したい方は是非、一角座へ。
朧は、施設内で出会った少女と親密になったり、仕事仲間を呼びだして殴りつけたり、
やはり神父の快楽の道具にされてる少年から悩みを相談されたり、シスターを襲ったり
(その場面はないけど、後でシスターが妊娠したことがわかります)してる。
一見物静かな少年に見えますが、行動はかなり凶暴性を秘めています。
神父が神父なので、朧は神の存在など信じていないでしょう。
しかし、この「朧」という名前も意味深。
朦朧(もうろう)の「朧」の字を、作者があてたのですから。
タイトルの由来は、朧が模型店で「ゲルマニウム・ラジオ」を買って組み立て
その簡単な構造のラジオを時々聴いているところから来ています。
しかし、彼がラジオで何を聴いているのかは観てるこちらには全く解りません。
ニュースなのか、音楽番組なのか、それとも朧自身全く理解できない外国の言葉の
遥か彼方からの電波なのか。
静かな映画だけど、暴力・セックスなどの描写がはげしいです。
直接描いたり、暗示的だったりはしてますが。
私は観ていて吐き気がしたくらいで万人向けではないです。
猥雑な映画ですが、総てを浄化するかのように外の景色は真っ白な雪。
そして罰当たりな神父が司る教会の、内部やステンドグラスは美術品のように美しいです。
作者がこの物語で何を描きたかったのか、なんてことは私の頭ではわからない。
神の存在、何が善で、何が悪か、を描こうとした・・・というのは簡単ですがここでそんな
ことを書くと、花村萬月さんから「やっりお前は、利口そうなふりをしてるアホだな」と
言われそうです。
濃い映画だと思います。しかし見終わってもなんだか物足りない。
この日は夜の回だったのできませんでしたが、映画の後で博物館を観る、というこの
行動をペアでやるのがベストのようです。
ちょっとうれしいのは、観に行ったら小さなロビーで、エスプレッソと一口サイズの
チョコをもらったこと。
この日の観客は私含めて8人でした。
(余談:私は過去に一人で映画観へ行ったら、客が私一人だったと言う状況を体験してます)
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団公演 「カフェ・ミュラー」「春の祭典」
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団公演
「カフェ・ミュラー」「春の祭典」@東京 国立劇場 大劇場
演出・振付:ピナ・バウシュ
4月15日(土)チケット代の高さにうんざりしながらも、3階D席(5000円)で観ています。
ドイツの舞踊団の公演です。ここ数年は毎年のように来日公演をしてくれています。
見せてくれるのは「ダンス+演劇」のようなもの。
普通のバレエ公演のようなのを期待してると、かなり違う物なのでとまどうでしょう。
☆「カフェ・ミュラー」
最近は演出・振付のみの、ピナ・ヴァウシュが出演するというので観たくなりました。
1978年初演の作品で、もともと彼女が出演した作品とのこと。
日本で「カフェ・ミュラー」で踊るのは20年ぶりだそうです。
記憶がハッキリしないのですがこの公演は以前観たような気がしました。
日本での20年前の公演は観てないし・・・・以前ドイツ文化センターでフィルム上映会が
あったので、その時観てるのかもしれません。
ピナ・バウシュの少女時代の記憶から作られた作品らしいです。
舞台上に出来てるのは、椅子と小さなテーブルが乱雑に並べられたカフェらしき場所。
白い簡素なドレスを着たピナ・バウシュが一人、思いにとりつかれたようにゆっくり踊る。
カフェの中では、別の男女。
踊ってのではなく、女性の方は何か悩みに身もだえてるようにさまよっている。
男性の方は、そんな女性が気になってしょうがないが引き留めることはしていない。
心配でしょうがないけどどうしようもない、と言った風に彼女の行く手にある椅子を
急いでどけてやっている。
彼女の方は、男性のことを気づいてないらしい。
他にも数人出てきますが、それぞれ勝手に、気ままに、そのくせ憂鬱そうに振る舞っている。
コミュニケーションの不在。
舞台上に現れたのは、ピナ・バウシュが子供の頃みた男女の光景なのでしょうか。
「カフェ・ミュラー」が終わり、休憩。
ここで舞台ではテーブル、椅子が片づけられ、大きなコンテナが運び込まれてそこから
「土」がだされ、広げ、大人数であれよあれよという間にならされていきました。
休憩時間だから席を外してる人も多かったけど、舞台上に大地が作られていくこんな
おもしろい光景を見ないなんてもったいない。
☆「春の祭典」
ストラビンスキーの名曲「春の祭典」にのせて、ピナ・バウシュがイメージをふくらませた作品。
「春の祭典」はいろんな人が振付をしたくなる音楽のようです。
次第に泥だらけになっていくダンサー達のダンスは迫力があります。
ダンスの中で描かれている物語は私にはよくわからないけど、全員がなにか悩みを
抱えているような苦しそうな感じ。
ピナ・バウシュは本当はこの公演は本物の大地の上でやりたかったのではないのか。
実際、森の中でダンサー達がエネルギッシュに踊るそんな場面を観たくなりました。
ナイロン100℃公演「カラフルメリィでオハヨ いつもの軽い致命傷の朝」

ナイロン100℃公演「カラフルメリィでオハヨ いつもの軽い致命傷の朝」@下北沢 本多劇場
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
4月14日(金)観ています。
1988年の初演から数えて、今回で4演目の上演だそうです。
私が観たのは2,3演目に引き続いて、3回目。
「カラフルメリィでオハヨ」なんて、なんだか楽しいタイトルではないですか。
でも、その後に続く副題が「いつもの軽い致命傷の朝」、となにやら危ない雰囲気。
ボケはじめた父(山崎一)と、そんな父の言動に振り回される息子夫婦の物語。
その息子夫婦の高校生の娘と、彼女の同級生達の小さな事件。
病院にほぼ「監禁」状態の「みのすけ」(実は父の頭の中の分身でもある)と
その仲間達の脱走劇。
三つの世界が、同時並行で描かれていきます。
ボケ老人の言動を観て、笑うだけの人もいるでしょうけどもちろんそれでもOK。
でもこの公演は、観れば観るほど恐くなるほど幾重にもいろんな物語が潜んでいるな、
と思います。
山崎一さん演じるボケ老人は、ただおもしろおかしく描かれているのではなく実際の
認知症の人の言動をよくわかって書かれていると言うことに改めて気が付きました。
私も身内に認知症の人間がいるようになって、そのことが解りました。
ケラさん自身、初演時この作品の脚本を書いていたときは父親が入院中で、
その介護をしながら書いていたという経緯があるそうです。
しかもそのお父さんは、公演中になくなったとか。
山崎さんは好きな俳優さんです。
一見穏やかで、しっかりした上品そうな老人、でもその人間が壊れていく、という表現が
びったりの悲しい経過を見せてくれました。
昔々「パラノイア百貨店」というホラー専門の小劇団に出演していた頃は、こんな演技を
見せてくれるようになるとは思いませんでした。
老人の言動は最初は笑ってしまうのですが、最後の方では私、泣けてしまいました。
老人の息子の奥さんも、老人の面倒を見て、夫や娘のよき妻・よき母・・・のように
みえながら実はいつの間にか、新興宗教に入信しているという状態。
どこにでもあるような家族が、壊れていくのは案外たやすいのか。
そのとうりさ、と言わんばかりに最後の方では娘の外人の恋人が登場したり
めちゃくちゃな展開を見せていきます。
そんな物語の中で、老人の思考の中で登場する青年「みのすけ」は、自由と未来に
向かって羽ばたいていくような存在に見えます。
セリフも細部が違ってるせいか人物描写が、今回は前回よりあっさりした印象がありました。
そのせいか、私にとっては前回公演(3演目)のほうが印象深い公演でした。
花組芝居公演「ザ・隅田川」

花組芝居公演「ザ・隅田川」@草月ホール
作・演出:加納幸和
4月13日(木)に観に行ってます。
「素ネオかぶき」と銘打たれたこの公演。
出演者は役に合わせたカツラや、衣装を付けることをあえてしていません。
着物に袴のみ。
物語は由だけの嫡子松若が弟の梅若をそそのかし、お家のお宝「鯉魚の一軸
(りぎょのいちじく)」に「目」を入れたとたんに鯉の絵が逃げ出してしまったことから
始まります。
が、私、恥ずかしながら見事に今回の公演、話が分かりませんでした。
言葉が頭の中を素通り。少し古い言葉を使ってるとはいえ、日本語なのに。
と、いうわけで感想が書けません。
ごめんなさいm(__)m
2006年05月04日
映画「プロデューサーズ」

映画「プロデューサーズ」@ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
監督:スーザン・ストローマン 脚本:メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
4月12日(水)観に行ってます。
アメリカで、ロングランヒットしてるミュージカルの映画化。
私は観に行きませんでしたが、去年東京で来日公演も行われていました。
映画の方は、往年のミュージカル映画「雨に唄えば」見たいのを期待してたのですが
はずれました。
映画と舞台は別物と思いますが、こういう内容の舞台がロングランヒットしてる
というのがちょっと信じられませんでした。
1968年に作られた映画を元に、2001年ミュージカルが作られ、さらにそれを元に
今回の映画が作られたと言う経緯があります。
こういうパターン、実はあまり珍しくなく「王様と私」「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」も
映画→舞台化→再度映画化という流れがあります。
内容は二人の男マックス(ネイサン・レイン)とレオ(マシュー・ブロデリック)が
「絶対失敗するミュージカル」を作ろうと奔走する話です。
舞台版でも、この同じ俳優さんが演じてるそうです。
興業を失敗させて大もうけしようとするのですが、このあたりの理屈が頭の悪い私には
よくわからない。
どうやらたくさんのお金を集めて、その資金を全部使わずミュージカルを作り、興業を
1日で終わらせて、残った資金を持ち逃げしよう・・・という事らしいです。
つまり詐欺をはたらこう、という魂胆です。
音楽はとても良いのですが、映画を見終わっても全然頭に残らないのです。
ミュージカル映画なのに、これではまずいでしょう。
しかも、歌詞はなんというか話が話なので、簡単な言い方するとお下劣、かつ下品。
マックスは資金集めのため、街中の金持ちおばあちゃんトコへ「愛」を売りに行ったり
もするのです。ここまで来ると私は嫌悪感を感じました。
オーディションにやってくる女優志願のウーラ役はユマ・サーマン。
ユマ・サーマンといったら「キル・ビル」での彼女はとっても強烈な魅力がありましたが
今回は、ただのお人形さんみたいにみえます。
こんなにスレンダーで足長の美人とは気が付かなかったし、キル・ビルの時とはまったく
別人に見えますが・・・・きれいだけど全然魅力を感じないのです。
劇中劇として舞台で演じられるミュージカルのタイトルが「春の日のヒットラー」です。
これを演出するロジャーのアシスタント兼恋人役のカルメン・ギアを演じるのが
ロジャー・バート。この人の風貌はSF映画「スター・トレック」のミスター・スポックを
思い出しました。
私はミスター・スポックが大好きなので、これは気になってしょうがない。
「いいな」ではなくて「やめてほしいな」という意味でです(^_^;
ところで「春の日のヒットラー」これは全編観たくなりました。
ヒットするような作品には、ならないでしょうけれど。
ミュージカルというと、最近カナダで「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカル版が
作られたそうです。
「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンとしては気になるのですが、詳細まったく不明です。
見たいような、見たくないような・・・・。
2006年05月01日
映画「ニュー・ワールド」

映画「ニュー・ワールド」@霞ヶ関 イイノホール
脚本・監督:テレンス・マリック
4月10日(月)知人から試写会招待券をもらい、見に行ってます。
17世紀初頭。ヨーロッパ人にとっての新大陸・アメリカが舞台。
ネイティブ・アメリカン(昔はインディアンと言ったものですが)の王の娘・ポカホンタスと
イギリスからやって来たジョン・スミスとの恋の物語です。
ポカホンタス・・・アメリカでは有名なお話しらしいですが、日本ではほとんど知られて
いないですね。
ディズニー・アニメでも「ポカホンタス」という作品が作られていますが、これは見逃しています。
公開当時の評判はあまりよくなかった、記憶があります。
<あらすじ>
自然と一体化してるネイティブ・アメリカン達の静かな生活。
新大陸にやってきたイギリス人達は、新しい世界を開拓していきますが、そのことで
ネイティブ・アメリカンと対立を深めていくことになります。
イギリス人ジョン・スミス(コリン・ファレル)と、ネイティブ・アメリカンの王の娘・ポカホンタス
(クオリアンカ・キルヒャー)は出会い互いにひかれあいますが、そのことで彼女は
自分の種族の世界から追放されてしまいます。
イギリスに帰郷したジョン・スミスが、海の事故で亡くなったと聞き悲しみくれるポカホンタス。
やがて出会った紳士ジョン・ロルフと、結婚をするポカホンタス。
子供も産まれ、ささやかでも幸せな生活をしてたころ、ジョン・スミスがロンドンで生きてる
という話をききつけるのでした。
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イギリス人とネイティブ・アメリカンの争いの場面があるものの、全体としては
セリフも会話も少なく、とても静かな映画です。音楽もとてもきれいです。
つぶやきのような、静かなナレーションが流れますが状況の説明と言うより、なんだか
詩の朗読のような感じがします。
ポカホンタスを演じるクオリアンカ・キルヒャーは15歳だそうですが、その外見は日本人の
感覚ではとても15歳には見えません。
しゃべりだしてその声を聞くとああ子供だな、と言う感じはします。
派手な戦闘場面や愛し合う恋人達の様子をしつこく描いて、情熱的なラブ・ストーリーに
することも出来たでしょうが、テレンス・マリック監督はあえてそんな描き方をさけたようです。
ジョン・スミスとポカホンタス、ポカホンタスとジョン・ロルフ、3人の揺れ動く
心の様子を静かに描き出した映画です。
最後まで観ると、ポカホンタスが愛していたのは、二人のジョンだけでなくもうひとつあった
のだ、と言うことにやっと気が付きました。
それは自然。自然に逆らわず自然と共存する生活。故郷への懐かしい思い。
それが心安らぐ幸せなこと。
監督は恋愛物語を描きつつ、このことも描きたかったのかもしれません。
見終わってから私は、タルコフスキー監督の「ノスタルジア」を思い出しました。
これもとても静かな映画ですが、心にしみこむような味わいのある作品で
雰囲気がなんとなく似てるなあ・・・と思いました。
ところで、この時の試写会は女性限定でした。男性は入場不可。
入場する際に、化粧品の試供品をもらいました。
「試写会に応募して当たったけど、女性しか入れない試写会だったから」と招待券を
譲ってくれたのは知り合いの男性。
男性なのに何で当選したのか?
彼は試写会によく応募のするそうで、これがまたよく当たるらしいのですが応募の際は
実名の他に女性名(つまり偽名)でも応募してるのです。
彼曰く「女性名の方が、当たりやすい試写会もあるから」とのこと。
しかし、自分で見に行くつもりなのに女性しか入れない試写会に応募してはイカンでしょう。
慌て者(^◇^;)

