2006年04月27日

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター  「あしたあなたあいたい」  「ミス・ダンデライオン」

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター
 「あしたあなたあいたい」「ミス・ダンデライオン」@新宿シアターアプル
 〜5月3日まで
 
 原作:梶尾真治著「クロノス・ジョウンターの伝説」
 脚本・演出;成井豊+隈部雅則

4月7日(木)の初日に観に行ってます。
今回の公演、キャラメルボックスファンや演劇鑑賞初心者にはきっと受けがいい
だろうと思います。
残念ながら私にとっては、ハッピーエンドに向けての原作者の「作為」と
今回の公演の演出法がはなについてしまい、素直に楽しめませんでした。

ハーフタイムシアターというのは通常約2時間の所、半分の約1時間の公演なので
この名前が付いています。
以前はこの劇団で「ハーフタイムシアター」といったら上演時間45分の公演のことを
いっていたのですが、時代と共に変わったようです。

原作の「クロノス・ジョウンターの伝説」は「クロノス・ジョウンター」と名付けられた
タイムマシンにまつわる三つの物語で構成されています。
ただしこのタイムマシンは未完成で欠陥があり、人は過去に行くことしかできない。
しかも、一度過去へ行くと少し後には最初にいた時代より、遙かな未来にはじき
飛ばされる(つまり元の時代に戻れない)というやっかいなおまけ付き。

1作目の「吹原和彦(すいはらかずひこ)の軌跡」はすでにこの劇団で、去年12月に
「クロノス」というタイトルで上演されています。この時は上演時間は2時間ちょっとでした。
この公演は、気に入ってしまい観劇後すぐ原作本を購入して読みました。

今回は2作目の「布川輝良(ぬのかわあきら)の軌跡」の舞台化が「あしたあなたあいたい」、
3作目の「鈴谷樹里(すずたにじゅり)の軌跡」の舞台化が「ミス・ダンデライオン」です。
この原作者のつける人名は教えてもらわないと、読めませんね。

「あしたあなたあいたい」


☆「あしたあなたあいたい」

<あらすじ>
布川輝良は、有名な建築が作ったしかし5年前に取り壊された朝日楼旅館
を一目見たいと思っていた。
タイムマシン「クロノス・ジョウンター」の人体実験の被験者に選ばれたことから
朝日楼旅館が取り壊される直前に「飛ぶ」ことを希望する。
が、まだ実験段階のタイムマシンだったため、未来から持ってきたものは手元に残らず
滞在時間も限られている。
そんな過去の時間の中で出会った女性・枢月圭(すうげつけい)との物語。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

圭にはすでに婚約者がいたが、行くところのない布川を気の毒に思い自分の
家へ連れてきます。なにかと面倒をみるうちに同情から愛情に変化してゆくのですが
原作の方は、このあたりの彼女の心の中をちゃんと描いているのでまだ納得
できるのですが舞台の方は、時間の関係もあるのでしょう描き方がたりず
圭の心変わりが唐突な感じに見えました。
出演者では圭の母親役の坂口理恵さん、のみ印象に残りました。

「ミス・ダンデライオン」


☆「ミス・ダンデライオン」

<あらすじ>
女医の鈴谷樹里は子供の頃、同じ病院に入院していて亡くなったヒー兄ちゃんが
未だに忘れられない。大人のヒー兄ちゃんは樹里にいろんな「お話し」を語ってくれた。
ヒー兄ちゃんが亡くなったのは当時はそれに効く薬がなかったから。
今、その病気に効く薬が開発されたという。
たまたま見合いした相手・野本が自分が開発したタイムマシン「クロノス・ジョウンター」の
話を樹里にしてしまう。
それを聞いた樹里は薬を持ってヒー兄ちゃんを助けに行こうと心を決める。
自分の正体を隠し、今は自分より年下のようにも見えるヒー兄ちゃんの治療にあたる樹里。
予想したよりも、この時代に滞在できる時間が短くなっているらしい。
薬は何度か投与しなければならないが、最後の投与するまで樹里がこの時代に
滞在できるかどうか怪しくなってくるのだった。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この物語では、ハッピーエンドにするための構成展開が前作よりさらに高度に
なっています。つまり、二人が問題なく結ばれるための年齢操作、をタイムマシンで
してしまうことになります。
これ以上は、ネタバレになってしまうので避けますが、このラストをロマンチックに
感じるかどうかで好き嫌いがハッキリわかれるお話しのような気がしました。
私は後者の方です。

さらにこの公演では演出方法が、気になりました。
この劇団ではよく使う手法なのですが、主人公にナレーションでこの場の説明を
えんえんと語らせてしまうのです。それも最初から最後まで。

この方法なら、誰でも間違いなく場面を理解してくれるでしょう。
でもこれはラジオドラマではなく、舞台劇なのだからちゃんと演技で「場面」を見せて
ほしいと思うのです。
しかし、それのどこが悪いの?と言う人もいるはず。
好みの問題といえばそれまでですが、ここが人気劇団であるいっぽう、ここはあまり
おもしろくない、子供向け演劇のようだという感想を持つ人も少なくない、その原因の
一つのように思えました。

前回公演を含め、3作通して登場するのは西川浩幸演じるP・フレックス(クロノス・
ジョウンターを開発した会社)の研究員・野本。
物語の中では脇役なのですが、存在感をちゃんと残しているに好感が持てました。


posted by みどり at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月25日

映画「エミリー・ローズ」

エミリー・ローズ



映画「エミリー・ローズ」@ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
 監督・脚本:スコット・デリクソン 脚本・製作:ポール・ハリス・ポードマン
 音楽:クリストファー・ヤング

4月5日(水)観ています。
てっきりホラー映画と思って観に行ったら、ホラー半分・法廷劇半分の変わった味わいの
映画でした。ホラー映画としては恐いし、法廷劇としても良くできていたと思います。
宣伝のためのウソか誠か解りませんが、実話が元になってるらしいです。


冒頭、19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が死んでしまった
ところから物語が始まります。
エミリーに悪魔払いの儀式をほどこしたムーア神父(トム・ウィルキンソン)が、過失致死罪
で起訴され法廷で裁かれることになる。
それに伴い、恐ろしい幻覚に悩まされていたエミリーの過去が明らかになっていきます。
神父の弁護を担当する、女性弁護士のエリン(ローラ・リニー)は、初めは単純に職業上の
義務感から弁護をしていたが、調べを進めるにつれ神父の無実を確信するようになり
悪魔の存在を認める方針で、エミリーへの悪魔の憑依と、神父の無罪を立証していきます。


悪魔にとりつかれたエミリーを演じる、ジェニファー・カーペンターの表情と演技が真に
迫っていて恐いです。
「狐つき」はこんな風ではないか(もちろん見たことはありませんが)と、思えるような恐い
鋭い目つきです。
音響の使い方と、クリストファー・ヤングの音楽が恐い雰囲気を盛り上げています。

ホラーから一転して法廷の場面は、激情にとりつかれ騒ぎまくるような場面はなくむしろ
たんたんとしています。
女性判事(メアリ・ベス・ハート)のあくまでも公平な判断で裁判を進行させていく様子は
見ていてすっきりと気持ちがいいです。裁判とはこうあってほしいものです。
悪魔の存在をあくまでも(あ、へんなしゃれになってしまいました)科学的に立証しようとする
弁護士エリン、自分の悪魔払いが失敗におわったことでエミリーに何が起こったのかを
法廷で証言したいと思ってる神父(最初はエリンに証言を止められています)のようすなど
は、よく考えられた法廷劇の形を取っています。
ローラ・リニー演じるエリンは、少し生活に疲れてるような感じでただのキャリアウーマン風
ではないところがいいなと思いました。

この映画はホラー映画と、法廷劇の両方を見せてくれますが、これがどちらか一方だけ
だったらおそらく退屈な映画になったのでは、と思えます。
しかしこれを交互に見せていくことで、映画の流れの中に強弱のリズムがうまれて
少しも飽きさせないものになってると思いました。


エミリーは信心深い少女です。その彼女がなぜ悪魔にとりつかれて、苦しむことになるのか
誰しも疑問に思えるところですが、映画ではそのことの説明もちゃんとされています。
映画をこれから観る方のために、そのことはここでは書きません。
そのことが明らかになる場面は、決して心安らぐものではありませんが、それでも
「そのこと」をエミリー自身が納得して受け入れるのを見るのは、ある種の「救い」を感じました。

posted by みどり at 03:53| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

市村正親・藤原竜也 二人芝居「ライフ・イン・ザ・シアター」

ライフ・イン・ザ・シアター1


市村正親・藤原竜也 二人芝居「ライフ・イン・ザ・シアター」@世田谷パブリックシアター
 作:ディヴィッド・マメット 演出:ポール・ミラー 出演・市村正親、藤原竜也
  〜4月30日まで

4月18日(火) 1階立ち見席(5000円)で観てきました。
とても見応えのある舞台でした。久しぶりに芝居らしい芝居を見た気分です。

チケットは先行販売時にすっかり忘れていて、一般発売日は売り出し開始数分で完売。
手に入らずがっかりしましたが、後日1・3階の立ち見席券の販売があり入手しました。
立ち見と言っても、ちゃんと立つ位置は指定されています。
私の位置は、一般客席の(舞台を前にみたとき)左脇通路の前から2番目でした。

大ベテラン市村正親(いちむらまさちか)さんと、若手とはいっても15歳から舞台に
立ってきた藤原竜也さんとの組み合わせ。これを聞いただけでもう夢の組み合わせ。
どうしたって期待します。


舞台上に見えるのは、ベテラン俳優・ロバートと、若手俳優・ジョンの会話。
話してる内容は芝居に対しての心構えだったり、共演してる女性に対しての悪口だったり、
舞台がはねた後、これからどこ行くの?とか・・・。
二人のいる場所は、くるくると変化します。
公演終了後の舞台裏、出番を待ってる衣装部屋、芝居をしてる舞台上(つまり私から
みると劇中劇)、楽屋口・・・。あとでパンフレットを見たら場面は26も変わっていました。

最初は舞台に立つことに不安のあるジョンに対して、父親のようにアドバイスをする
ロバート。ジョンも年上のロバートに気を使っています。
そして時が進むに連れて、二人の関係は緩やかに変化してゆきます。
役者として成長してゆくジョン、それとは反対に老いが目立ちあろうことか、ある時ついに
舞台上でセリフを完全に忘れてしまうロバート。
この場面は観てるこちらがゾッとしました。

ロバートとジョンに共通するのは、役者という仕事を真剣に愛してると言うこと。
演技に対して、人生のついて、そして老いについてなど、さまざまな問題が二人の会話
から見えてきます。
私生活面は二人の会話の中ではほとんど語られないけれど、ジョンには恋人のこと
新しい仕事のためのオーディションのことなど「外部」のことが少しだけ垣間見えます。
しかし、ロバートにはそのような「外部」が全く見えてこないのです。
そんな生活は持っていない、ということなのかもしれません。
「外部」がみえない、役者生活しかないようなロバートにそれが続けられないかもしれない
老いの様子が見えてくるのは、なんだかとても恐いです。


市村さんの演技は、セリフの一つ一つがきいています。
最初の方など、一言いうたびにそれが笑いを誘うのです。たいしたこと言ってるわけ
ではないのに、市村さんはセリフの中に言葉そのものの意味以上のいろいろな意味を
表現してしまう。まるで名人芸を見てるようでした。

このベテラン市村さんと、一対一で共演できる若手俳優はなかなかいない、と思いますが
藤原さんはしっかり受けてたっていました。
私は、初めて藤原さんを舞台で観た時(2000年の「近代能楽集・弱法師」)良い印象を
持っていなかったのですが、舞台でのこの方を観るたびにだんだん考えが変わりました。
特に今回の舞台を観てしまうとなおさらです。
現在24,5歳だと思いましたが、これからどんな舞台でどんな演技を見せてくれるのか
とても楽しみになりました。
つまり私、しっかりファンになってしまいました。

それにしてもこの公演、舞台上でお二人ともとっかえひっかえ衣装替えばかり。
さすがに演技のせいか忙しそうには見えませんが、実際は大変な思いをされてるんで
しょうね。

約1時間50分の公演、立ってるのは何でもなかった・・・と、言ったらウソになりますが
観に行って良かったと、心底思える公演でした。
この「ライフ・イン・ザ・シアター」はベテランの年配役者と、力のある若手役者の二人が
そろえば出来る芝居なので、いつの日かいろんな役者さんの組み合わせで日替わりで
観ることができたらどんなにしあわせだろうか、と考えてしまいました。

最後に・・・・
立ち見は今まで何度かしたことがありますが、私なりの楽に見る対策は舞台が始まって
場内が暗くなったらすぐ靴を脱いでしまうことです。
素足で立ってるとかなり楽・・・のような気がします。


ライフ・イン・ザ・シアター2
posted by みどり at 02:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月20日

映画「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」

映画「ナルニア国物語第1章ライオンと魔女」


映画「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」@ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
  監督:アンドリュー・アダムソン  原作:クライブ・スティープルズ・ルイス
  脚本:アン・ピーコック、アンドリュー・アダムソン、クリストファー・マルクス、
      スティーヴン・マクファーリー

4月1日(土)の「映画の日(毎月一日)」に観に行ってます。
原作は世界中で愛されている児童文学で、7つの物語から構成されています。
私はまだ1作目(今回の映画の原作)しか読んでいませんが、映画はほとんど原作
どうりの展開で見せてくれていました。

<あらすじ>
第2次大戦中のイギリス。
都会の空襲を避けるため、4人のきょうだいは田舎のカーク教授の大きな屋敷に
疎開してきます。
長男・ピーター(ウィリアム・モーリーズ)、長女スーザン(アナ・ポップルウェル)、
次男エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、そして末っ子のルーシー(ジョージー・ヘンリー)。
きょうだい達が、屋敷の中でかくれんぼ遊びをしてる時、ルーシーは大きな衣装ダンス
に隠れますが奧に行こうとすると、いくらでも行けてしまう。
やがてたどり着いたのは、雪の積もる冬の「ナルニア国」。
半神半獣のタムナスさんと出会ったルーシーは、親切なもてなしを受けます。

平和だったナルニア国は白い魔女(ティルダ・スウィントン)が支配して、100年間も
冬が続いていたのでした。
ルーシーの案内でナルニア国にやって来たきょうだい達。
ナルニア国では古くから4人の子ども達が来て、白い魔女の支配が終わるという予言が
あるのでした。さらには伝説の王「アスラン」も帰国。
アスラン、そして4人の子ども達が先頭に立ち、「春」と自由を取り戻すため、白い魔女の
軍勢に立ち向かってゆくのでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

子ども達やカーク教授の風貌、は原作の挿絵を担当したポーリン・ダイアナ・ベインズの
絵をかなり参考にしてるようでした。日本語訳の原作も、この方の挿絵付きです。
展開もセリフも原作を尊重して、とてもていねいに作られている映画です。
物語の展開もほぼ原作どうり、原作の世界がそのまま映像化されたような感覚でしたた。
魔女の軍勢との戦闘場面など、映画ならではの大迫力でした。

しかし原作どうりがおもしろいかというとそうではない、そんな気がしました。

たとえば、ルーシーが初めてタムナスさんと出会う場面。
原作を読んだ時、映画ではどんな風に見せてくれるだろうか・・・・と思ってましたが
映画がみせてくれたのは、こちらが予想したとうりだったのです。
監督や脚本家が手を加えてるのですから、原作にプラスアルファがほしいではありませんか。
アスラン・白い魔女の描写もしかり。

出演者では、子ども達はどの子もとても芸達者。
白い魔女役のティルダ・スウィントンも悪くはないけど、キアヌ・リーブスと共演した
「コンスタンティン」での天使ガブリエル役の方が、中性的でとても魅力的にみえました。
どうもこの方、人間離れした役をやることが多いようです。
サリー・ポッター監督の「オルランド」では数百年を生き、しかも途中男性から女性に
性別がいつの間にか変わってしまうと言う不思議な人物役でした。


逆に、原作から省略されてちょっとがっかりだったのはルーシーが、タムナスから
お茶のおもてなしをうける場面です。
原作の日本語訳をそのままご紹介しますと・・・
「それはすてきなお茶のもてなしでした。やわらかくゆでた茶色の卵がめいめいに一つ
ずつ出ましたし、トーストは、小イワシをのせたもの、バターをぬったもの、みつをつけた
ものがありました。そのつぎには、砂糖をかけたお菓子が出てきました」
なんだかとても美味しそうで、つい何度も読んでしまう場面です。

食べ物というと次男のエドマンドが白い魔女からもらうお菓子、ターキッシュ・ディライト
というお菓子がどんな物なのかよくわからないので興味津々です。
原作の日本語訳では「プリン」となっていましたが、日本ではなじみのないお菓子なので
「プリン」に変えた、と訳者あとがきにありました。

原作の日本語訳を担当したのは瀬田貞二さん。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作
「指輪物語」を翻訳したのもこの方なので、「指輪物語」大好きな私としてはこのあたりが
かなりうれしいです。
ちなみに「ナルニア国物語」の作者C.S.ルイスは「指輪物語」の作者J.R.R.トールキン
と親交が深かったそうです。
posted by みどり at 01:04| Comment(7) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月18日

円山応挙筆・朝顔狗子図杉戸が切手に

画家・円山応挙(まるやまおうきょ・1733〜1795)が描いた子犬の絵が切手になって
4月20日に発売になるそうです。
私は切手収集も趣味ですし、元絵の「朝顔狗子図杉戸(あさがおくしずすぎど)」は
今年のはじめ東京国立博物館で見た来たばかりでしたので、あのかわいい子犬達と、
きれいな朝顔が切手になるなんてうれしいです(^_^)


posted by みどり at 12:33| Comment(5) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」

ウォレスとグルミット


映画「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(字幕版)@シネカノン有楽町
 監督・脚本・制作:ニック・パーク

3月29日(水)観に行ってます。
今年のアカデミー賞で、長編アニメーション部門のアカデミー賞を受賞しています。
さすがによくできています。
ロビーでは大きなグルミットのぬいぐるみが、オスカー(アカデミー賞のトロフィー)を
しっかり抱えていました。(もちろんほんものではないでしょうけど)

発明家のウォレスと、愛犬で仕事仲間のグルミットのコンビが活躍するお話しです。
第1作目は1989年発表の「チーズ・ホリデー」でそれ以来、長編・短編が数本
作られています。NHKでもすでに何度も放送されているのでご覧になっかたも
多いだろうと思います。

ウォレスは、発明だけでは喰っていけないのでいろいろなアルバイトをしています。
街で野菜コンテストが開かれることになっているので、出品するための街中の人が
自分で栽培してる野菜を大事に育てている。
ウォレスとグルミットは、人々の退治にしてる畑のセキュリティ担当。
何者かが毎夜畑を荒らすがその正体は・・・・とうのが今回のお話し。

ストップ・モーションアニメーションですが、私はこういう映画が大好きです。
少しずつ動きを変えて、そのつど撮影を繰り返す作業は大変で長編作品を
作り上げるには膨大な時間がかかるそうです。

一言もしゃべらないけど、表情豊かなグルミット。犬とはいえしっかり者ので、一見
まじめそうだけどどこかオマヌケな主人のウォレスとは良いコンビです。
登場するウサギたちの造形は、鼻が大きくてブタみたいに見えるけど耳が長い
からやっぱりウサギ。その仕草はやはりかわいいです。

今回アカデミー賞にノミネートされていたのは「ウォレスとグルミット」の他にスタジオジブリの
「ハウルの動く城」とティム・バートン監督の「コープスブライド」
私は三作とも観ていますが、技術的にはどれも優劣はないと感じました。
しかし話の楽しさ、面白さからするとこれはハッキリ差があると思いました。

「ハウルの動く城」は話が分かりにくい。見終わってもおもしろかったのか、つまらな
かったのかよくわからない。
「コープスブライド」はおもしろいけど、悪い男にだまされてウエディングドレス姿のまま
殺された花嫁さんが登場する話なので、大人にはともかく子供向けにはこれは
ちょっと哀れすぎて、ブラックすぎる。観客を選ぶ作品だと思います。
そして「ウォレスとグルミット」これは平和な世界で、単純に楽しい。
これなら家族そろって楽しめます。

日本語吹き替え版ではウォレスの声は、毎回萩本欽一さんが担当しています。
TV番組で登場するときのテンションより、かなり押さえた感じで声をあてていますが
素朴でまじめ、ぼくとつな人柄が表現できていてそれがよくあっていると思います。
今回の吹き替え版はまだみていないのですが、機会があればみておきたいです。


シネカノン有楽町は有楽町駅前のビックカメラのあるビルの中で、ここに映画館が
出来てからはじめて行きました。
狭いところだろうと思いこんでましたが、ロビーは狭いものの、中はかなり広いので
ちょっとびっくりでした。同じ階の隣は、映画の試写会がよく開かれる「読売ホール」
行ったときも、何かの試写会が行われるようで大勢の人が集まってました。
何の映画だったのかな?
posted by みどり at 02:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TEAM発砲・B・ZIN公演「テングメン」

TEAM発砲・B・ZIN(ちーむぱっぽうびじん)公演「テングメン」@下北沢 本多劇場
 作・演出:きだつよし 出演:小林愛、武藤晃子、森貞文則、きだつよし、他

3月28日(火)観に行ってます。
1年2ヶ月ぶりの本公演。えらく待ちました。作・演出のきだつよしさんがなにかと
忙しかったのが本公演を出来なかった理由らしいです。
去年はTV番組の「仮面ライダー響鬼」の、複数いるライターの一人として脚本を
担当したそうです。

「大人が笑って泣けるヒーロー物」が、この劇団の目標とするところだそうですが
たしかに今までは、子供向けになりそうな変身ヒーローものを大人向けにアレンジ
したような感じの公演を見せてくれてました。
今回は、しばらくぶりと言うことで考えるところがあったのか、R指定になりそうな
お話しでした。

江戸時代。
寂しい大人の女性に「愛」を売る、顔は見えないが股間に天狗の面を着けた
謎の人物「テングメン」が出没(*^。^*)
天狗の面で、テクニックを駆使するテングメンは、江戸のおなごの間で大評判(^_^;
遊女のうさぎ(小林愛)は、嫌いな相手とはいくら金を積まれても相手にしない。
そんな、うさぎは気の弱いいぬきち(森貞文則)が気になってしょうがない。
実はいぬきちは元、忍者。しかし平和な時代になり忍び家業では喰っていけず
裏家業「テングメン」に精出していたのです。
しかし生身の自分では、女性とつきあう自身がまるでないいぬきち。
そしてテングメンを追う岡っ引きのさるきち達。あやしいそば屋。
うさぎの太股にアザがあることが解り、やがて・・・・。というお話し。


おいおいーと言いたくなるような、設定ですが普通の脚本家だったら芝居にしない
ようなことを見せてくれるのは、この劇団としては毎度のことでそれはよくやってくれ
てるなと思います。
しかし見終わってからおもしろかった、と言う感じがないのがおしい。
少々気恥ずかしい内容なので、見てる方もなんだかちょっと居心地が悪いのです。
見せる方もすこし、遠慮があるような感じがしました。

以前、この劇団で見せてくれた「ジャスキス」はおもしろかったです。
地球へ逃亡してきた宇宙人。地球人の体に入り込み、その人物の体を乗っ取って
コントロールしてしまうが、地球人同士がキスすると口から口へと移動することも
できると言う設定。経口移動宇宙人です。
なので出演者は舞台上で文字どうりキスしまくり。ほっぺや、おでこに「チュ」
なんて物ではなく、まじに口と口とで「チュ」でした(#^_^#)
犯罪者を追う宇宙刑事と、地球人の騒動を描いたこの話は3作シリーズ化
され、これは文句無くおもしろかったです。
以前からのファンとしては、こんな風に素直に楽しめる作品がまた観たいなと
思ってるのですが・・・・。
posted by みどり at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

映画「連理の枝」

連理の枝

最近、六本木ヒルズの映画館ヴァージンTOHO シネマズ
に行くことが多くなったので、シネマイレージカードの申し込みをしました。
6本観ると1本だたになるそうですし、先は長いけどマイル(ポイント)をためると
「一ヶ月フリーパスポート」が手に入るそうなので楽しみになりました。 
映画館で申し込みをしたら、その場で膝掛けをオマケでもらえました。

試写会 映画「連理の枝」@文京シビックホール 小ホール
3月27日(月)知り合いから、招待状をいただいたので観てきました。
今、日本でこういう設定で映画作ったらだったら怒られそうなくらい
の設定のメロドラマです。
韓国映画だから、許しちゃおうかと言う感じがします。

プレイボーイ(チョ・ハンソン)がある女性に出会って真実の愛に目覚めると言うもの。
しかし、その女性は難病で余命幾ばくもなく・・・・と言う展開です。
言葉が悪くなりますが、陳腐と言って言いような設定、展開ですが
ある意味エンターティメントに徹していて、ここまでくるとかえってすっきりします。
主人公の女性は、「冬のソナタ」のヒロインを演じたチェ・ジウです。

メロドラマですが全体の感じは湿っぽくなく、明るいくらいです。
脇役で、好きな女性になんとか思いを伝えようと必死になる男性や、
病院の医師と女性看護士のカップルのようすがコミカル、かつほほえましい。
つまりこの映画、笑いあり涙ありでサービス精神満点です。

「連理の枝」というのは、2本の木が寄り添うように立っていて
一本の木の見えるという意味だそうです。
物語の結末は、タイトルの意味と関連しています。

あまりの展開に、そこまでやるか、と思うか、びっくりするかで
この映画の評価もだいぶ変わってくるかと思いました。

私は、と言うと「そこまでやるか」だったのでこの映画の評価は
少し低くなってしまったのですが、文句を言いつつ
観ていて泣いてしまったので、悪い映画ではないと思いますよ。

posted by みどり at 03:25| Comment(3) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

与勇輝 人形芸術の世界

与勇輝・人形芸術の世界


与勇輝(あたえゆうき) 人形芸術の世界@東京 松屋銀座
  終了しています(3月15日から3月27日まで)

3月26日(日)人形劇のかわせみ座の公演を観に行ったその帰りに、行ってきました。
与勇輝さんの作り出す人形達は、どうしてこんなに愛らしいのか。
男性作家の手から、こんなに繊細で愛らしい人形達が生み出されていくのが信じられない。
私が自分で作れないものだから、こんな風に思ってしまのかもしれません。

人形達が来ている着物や洋服も、与さんがご自分でつくるそうです。
妖精達や、明治時代?位の時代を思わせる着物姿の子ども達は、お仕事中で
水桶を持ち上げていたり、友達同士でおしゃべりしてたり。
与さんは、古い時代が好きなのかとおもうと携帯電話を掛けてる、おしゃれな服きた
おしゃまな女の子達もいる。



今回の展示では映画監督・小津安二郎へのオマージュを捧げた作品もありました。
小津監督その人を、人形としてつりあげた作品は高さ50pくらいでしょうか。
赤鉛筆と何かの映画の台本を持って、ふっとこちらを見たような感じのお人形。
何の映画の台本なのかとても気になります。文字は書かれているので、読んでみた
かったのですが、よくわかりませんでした。

映画「東京物語」では、田舎から東京に住む子ども達のもとへ年老いた夫婦がやって
来ますが、どの子ども達も自分の生活に忙しく両親の扱いがそっけない。
自分たちの元では世話も面倒なので、両親を熱海旅行へと送り出します。
熱海へ行っても、特にやることもなく手持ちぶさたの老夫婦。
熱海の海岸で、浴衣姿で二人並んで座って海を眺めてる。
私はこのシーンが大好きなのですが、うれしいことにこのシーンが与勇輝さんの人形で
再現されていました。

それにしても、展示を見ていてなんだか変な気分でした。
この日は展示を見る数時間前まで、糸あやつりの人形を使ったかわせみ座の
公演を観ていたのですから。

かわせみ座の人形は、動かすことを大前提にして作られたもの、そして、与勇輝さんの
作り出す人形は或る動きの一瞬を切り取って、固定したもの。

同じ人形とはいっても、全く別の目的でつられた物が同じようにかわいらしい
というのがなんだかとても不思議でした。

山梨県の河口湖畔に与勇輝さんの作品を常設展示してる、河口湖ミューズ館・与勇輝館があるのでご紹介しておきます。私も一度だけ行ったことがあります。





posted by みどり at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月10日

バッハ 「マタイ受難曲 初期稿」

バッハ「マタイ受難曲初期稿」


 J.S.バッハ 「マタイ受難曲 初期稿」@ミューザ川崎 シンフォニーホール
  指揮:鈴木雅明  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

4月8日(土) 4階C席で聴きに行っています。
私はキリスト教徒ではないのですが、それでもバッハの「マタイ受難曲」は美しい音楽だと
思います。
聴きに行った印象が消えないうちに、書き留めておきたいと思います。

私も自分の頭の中を整理しておきたいので、当日のパンフレットと、手持ちの西洋音楽の
歴史について書かれた本で読んだことをまとめると以下のようになります。

「受難曲」とはマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書に描かれているキリストの
磔刑の物語を音楽で語る作品のこと。
最初は、一人の助祭が福音書の受難記事を朗読する単純な物だったのが、朗唱者が
増えていき、次第に大規模な宗教音楽に発展した物だそうです。
復活祭の一週間前から復活祭までの聖週間に演奏されるもので、バッハの時代の
ライプツィヒでは聖金曜日(キリスト受難の日)の午後に演奏された。
これはキリストが亡くなったのが午後3時頃と伝えられているので、人々はキリストの
死を、亡くなったのとほぼ同じ時期、同じ時刻に追体験する形になったんだそうです。
単純に過去の出来事を伝えるためだけではなく、信者にキリストの受難とそれによって
もたらされた救済の意義を信者に理解してもらう・・・という意味があるのだそうです。

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が作った「受難曲」は全部で5曲書いたと
言われているが現存するのは「ヨハネ受難曲」「マタイ受難曲」の2作のみ。
「マルコ受難曲」は楽譜がなくなり、現在残ってる「ルカ受難曲」は他人の作品と断定
されているそうです。あと、バッハが若い頃作曲されたものがあったらしいが残っていない。

現在一般に演奏される「マタイ受難曲」は1727年の初演時の物ではなく、1736年に
清書・改訂された物だそうです。
物語はエヴァンゲリスト(福音史家)と呼ばれる歌手の朗唱で進行し、イエスなどの各
登場人物をソリストが、群衆の言葉を合唱が歌います。
今回の演奏会では初演時や1729年の再演時の形であると考えられるものだそうです。

バッハ・コレギウム・ジャパンによる通常版「マタイ受難曲」の演奏は聴きに行ったことが
ないのですが、2003年の演奏会をNHKのBSが後日放送したものを録画して、保存して
おいたので何度も聞き直すことが出来ました。
(この演奏会で印象に残ったのは、カウンターテナー・上杉清仁さんの歌声でした。
今回も出演されていました)
それでも音楽については全くのしろうとの私には、通常版と今回の初期稿版との違いは
説明されない限り、全くと言っていいほど解りませんでした。

今回の演奏会のエヴァンゲリストはゲルト・テュルクさん。この方の
歌声がとてもきれいでした。上杉清仁さんの声もきれいでご本人の歌声を生で聞けたのが
うれしい。

「マタイ受難曲」で私が一番好きなのは第39曲のアルトで歌われるアリア「哀れみたまえ、
我が神よ(鈴木雅明訳)」です。
この曲は単独で、TV番組や映画のバックに流れているのを耳にすることも多い曲です。
この曲だけは私にも通常版と少し違うことが、聞いていてわかりました。
説明はとても出来ませんが。
通常版ではロビン・ブレイズさんが歌っていましたが、今回は上杉さんが歌っていた
ような気がしました。私の勘違いでなければですが・・・なにしろ私の席は舞台から遙か
彼方の4階で、私はかなりのド近眼なのですm(__)m

第57曲のバスで歌われるアリアは、楽器・リュートの音色がとてもきれいで印象的でした。
通常はこの楽器での演奏ではないようです。

全曲と通すと約3時間の演奏会でしたが、しっかり堪能してきました。
今回のバッハ・コレギウム・ジャパンの試みに感謝したいくらいです。
とてもよいものを聞かせてもらえました。

4月14日の聖金曜日には、東京オペラシティ・コンサートホールでも今回と同じ演奏会が
あるそうです。





posted by みどり at 05:16| Comment(2) | TrackBack(1) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする