2005年11月29日

「プーシキン美術館展」&「イサム・ノグチ展」

プーシキン美術館展



11月20日(日)展覧会を二カ所回ってます。

☆「プーシキン美術館展」@東京都美術館 
 〜12月18日まで

混みそうな展覧会は、せめて午前中に行かねばと思い早めに家を出ました。
ついたのは10時少しすぎ。待たずにすぐ入れました。

ロシア・モスクワのプーシキン美術館。
フランス近代絵画の世界的コレクターとして有名なセルゲイ・シチューキンと
イワン・モロゾフの二人のコレクションが後にプーシキン美術館の所蔵となったのだ
そうです。
今回は彼らのコレクションの中からと、その他プーシキン美術館の所蔵する版画、
さらにロシアで秘蔵されていたフランス近代絵画をあわせての展覧会なのだそうです。

一番観たかったのは40年ぶりの日本公開となるマティスの「金魚」でした。
テーブルに置かれたガラス鉢。その中を泳ぐ真っ赤な金魚。
水面にも金魚の姿が反射しています。
金魚も、テーブルの周りに飾られた草花も色彩がとても鮮やか。
色彩と構成が心地よいリズムを作り出してるようで、観てると全然あきませんでした。

ドガの踊り子や、モネの睡蓮の絵、ピカソ、ゴーギャン、ゴッホなどそうそうたる巨匠の
絵が一気に観られるとは豪華な展覧会です。

今回の展覧会で、ウジェーヌ・カリエールという画家をはじめて知りました。
彫刻家としても有名なのだそうです。
今回観たのは「母の接吻」という作品。たとえが悪いけど黒い画面の中に二人の人物
の姿がありなんだか心霊写真のような感じですが、不思議と印象に残りました。
来年3月には上野の国立西洋美術館でオーギュスト・ロダンとカリエール、二人の作品
を紹介した展覧会をするそうですのでちょっと楽しみです。

会場を出ると、すでに入場待ちの列ができていました。
やはり早めに行っておいて良かった(^_^)

この日、この後すぐ帰るつもりでしたが「イサム・ノグチ展」が27日までだったと気が付き
こちらにも行って来ました。

イサムノグチ展

☆「イサム・ノグチ展」@東京都現代美術館

こちらの美術館は久しぶりでした。
以前はよく、金曜・土曜に夜も開館してくれてたのでそれを利用して行くことが多かった
のですが最近は、すっかり行きづらくなってしまいました。

イサム・ノグチ(1904−1988)。
お父さんが日本人、お母さんがアメリカ人なのだそうです。
詩人のお父さんの作品を英語に翻訳してたのが縁で、二人は結婚したのだとか。
二つの世界を行き来する人生は苦労も多かったのでしょうが、芸術家としてはプラスに
なることもきっと多かったのではないでしょうか。

彫刻家として有名ですが、私は彼の照明作品が大好きです。
和紙や竹を使って、あんどんや提灯(ちょうちん)をイメージさせる照明の数々は
観てるとホッとします。
今回の展示では、展覧会場とは別の場所に彼の「あかり」作品を置いた一室があり
そこのソファに座るとなんだかそのままずーっと、そこにいたくなるくらいでした。

狭くてもいいから、彼の照明を一つ置いて好きな音楽(ジャズかボサノバか
クラシック)を聞きつつ本を読めたら最高だろうな・・・・と、思いました。
リラックスできそうです。

イサム・ノグチ展の後は常設展ものぞいてきました。
3階の一室が以前は大好きだったのですが、今回行ってみてアレレと思いました。
照明が黄色っぽくなってるではないですか!
以前は白い照明だったのになぜ??
おかげで、せっかくのサム・フランシスの色鮮やかな作品がすっかり色あせて見えました。
この一室は周りを総て彼の大型の作品で囲むように展示してあり、白い画面に色彩
が飛び散り踊ってるような感覚は、いつまで観ても見飽きない楽しい物でした。
が、こんな黄色っぽい照明では・・・・。
せっかくの作品が台無しですよ。すぐやめてほしいなあ。

美術館出た後は、清澄白河駅へ向かいました。
今回は入らなかったけど、この近くにある「深川宿」(宿泊所ではなくて、飲食店)
の「深川飯」はお勧めです。
アサリの炊き込みご飯と、アサリを味噌で煮てあったかご飯にかける2タイプ有り。
昼時は行列ができてるくらいの人気店ですが、夕方だとたいていすぐ入れます。
ああ・・・食べたくなってきました。

しかし、一日二カ所回るのはつかれました・・・・・(x_x) 
posted by みどり at 03:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季・東京「オペラ座の怪人」6回目

書きたいことはたくさんあるのですが最近、職場の仕事は忙しいわ、自宅にいても
用事が絶えないわで、自宅のノートパソコンあける前にバテてることが多くなって
ます。当然、放送大学の勉強も進んでません。どうしよう・・・・。
と、いいつつミュージカル観てます。

劇団四季・東京「オペラ座の怪人」6回目@四季劇場・海

11月19日(土)に2階席一番後ろのC席で観に行ってます。
この日の主な配役は、怪人・高井治さん、クリスティーヌ・高木美果さん、
ラウル・北澤祐輔さんでした。

観てから一週間以上たってしまった今では、これと言った印象が残ってないのですが
今回の東京公演、6回目にして初めて気が付いたシーンがありました。
2幕目冒頭の仮面舞踏会(マスカレード)の、クリスティーヌとラウルが会話してる場面で
クリスティーヌの周りを一人の道化師がくるくる回りながらしきりにちょっかい出して
るのです。
何度も観てるシーンなのになんで気が付かなかったのか。

道化師がクリスティーヌの片腕まで取ってるのに、彼女の方はラウルに向かって婚約
したことは周囲には内緒よ、と歌ってるので全然相手にしてないのです。
道化師の方は「もー、全然ダメか」と言いたげな様子を見せ向こうに行ってしまいます。

場内で販売されてる、グッズについて少々。
「The PHANTOM of the OPERA」のロゴが入った黒のトートバックが2000円で
販売されてるのですが、これデザインがシンプルだしたっぷり入るしで、すっかり気に
入り通勤にも使ってます(^_^)
怪人のマスクのアクセサリーまでついてますが、これ1000円で販売されてる携帯電話
のストラップにも使われてるマスクと同じ物なのでちょっとうれしいです。

posted by みどり at 02:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

映画「コープスブライド」

コープスブライド


映画「コープスブライド」@有楽町 丸の内ピカデリー2
監督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン 製作:ティム・バートン、アリンソン・アベイト
声の出演:ジョニー・ディップ、ヘレナ・ボナム=カーター、クリストファー・リー、他

11月16日(水)観に行っています。
CGが幅をきかせてる中、少し動かしては撮影、これを繰り返すおそろしく
手間暇かかる手法で作られたストップ・モーション・アニメです。

これはとても良かったです。
お話しは単純ですが、しかしラストがいいです。
チラシや雑誌の写真で見るとそうでもないのですが、映画館の大きなスクリーンで
動いているところを観ると、映像がとびきり美しいです。

<あらすじ>
19世紀末頃。
魚屋だけど大金持ちのドート家と、貴族だけど落ちぶれて大貧乏のエバーグロット家。
魚屋は息子のビクターを、貴族の方は娘のビクトリアを結婚させようとしています。
魚屋は地位目当て、貴族は金目当ての政略結婚。

明日は結婚式。
でも、ビクターもビクトリアもそれまで一度もあったことがなく双方不安でいっぱい。
それでも結婚式のリハーサルで、初めて会い互いに惹かれるものを感じます。
これなら愛し合えそう?と、なんとなく二人とも安心。
しかし気の小さいビクターはリハーサルで緊張のしっぱなし。
誓いの言葉もまともに言えない。
一人で町はずれの森をさまよいながら「誓いの言葉」の練習。
誰もいないとうまく言えて、「これをわが妻に」と花嫁に指輪をはめるつもりで枯れ枝に
指輪を引っかけると、「お受けします」と言う声と共に地中から現れたのはなんと
「コープスブライド(死体の花嫁)」。

枯れ枝と思ったのは死んで朽ち果てた、女性の指だったのです。
彼女はかつて、ある男にだまされウェディングドレスを着たまま殺されたという哀しい
過去の持ち主。

思いがけず死体と結婚してしまったビクター。
なんとか「結婚」を取り消したいと、思うのですが、さてさてどうなることやら。

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骸骨が出てくるのは小さい子だったらこわがらないでしょうか。
日本語吹き替え版の上映もしてますが、場内で泣き出してないかな?
泣いてしまった子には、もう少し大きくなってからこのアニメをみてほしいです。
これは、やはり大人向けのアニメ作品だと感じます。

声の出演者は、同じティム・バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」に出演して
いたジョニー・ディップ、クリストファー・リー、ディープ・ロイも出演してます。
昼間は「チャーリー・・・」の撮影をして、夜は声の録音をするという仕事のしかたを
していたらしいです。
つまり、声を録音してからそれに合わせて人形の動きをつけていった
ということなのだそうです。
「チャーリー・・・」が気に入った方なら、声のキャストこれだけでも楽しくなると思います。
私など、「おおっ!ディープ・ロイさんまで出てるのか」と、うれしくなりました。

人形のビクターの顔は、声を担当してるジョニー・ディップににてます。
それと、やはりビクターをみてるとティム・バートン監督の「シザーハンズ」を思い
出しました。これは童話風のファンタジーですが、ちょっとせつないお話しでした。

今回のお話しは、結婚相手の男にだまされ殺されたコープスブライドが哀れすぎて
ホロリとしてきます。
私などは、ラストでここしばらく無かったくらい大泣きしてしまいました。
でも、けして後味の悪いお話しではありません。
今回も基本は楽しいファンタジー。笑わせて、ほのぼのさせてくれます。
とても良い作品でした。

ボロボロのウェディングドレスをまとったコープスブライドは無気味なはずなのに
動いているところを観ると、とてもきれいです。
破れたドレスから見え隠れする棒きれのような細い足が、動いているときには
セクシーに見えてくるのです。
この人形に動きをつけていったアニメーターさん技術が素晴らしいのでしょうね、
お見事です!と賞賛したいくらいそのシーンはとびきり美しかったです。

こういう作品はぜひ大きなスクリーンで観てほしいです。
時間があれば、公開中にもう一回観たいです。

posted by みどり at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KARA COMPLEX「調教師」


KARA COMPLEX「調教師」@Bunkamura シアターコクーン
 作:唐十郎(からじゅうろう)  演出:内藤裕敬(ないとうひろのり)
 出演:椎名桔平、黒井メイサ、他

11月15日(火)にA席で観に行ってます。
しかし・・・・睡魔に襲われ・・・。すみませんまともな感想書けませんm(__)m
席も良くなかったです、中2階のMR列。舞台を横から見下ろす席です。
いえいえ、席のせいにしてはいけない。
そもそも私は、唐さんの描き出す世界に大抵追いついていけないのです。
それでも別の人が演出した舞台なら、わかりやすい事が多い(新宿梁山泊公演とか
第七病棟公演とか)ので行ったのですが今回みごとダメでした。
唐組で上演したのを観る方が、わかりやすかったかなと思ったくらいでした。

演出の内藤裕敬さんは、主に関西で活動してる劇団「南河内万歳一座」で作・演出
をしてる方。東京公演はここ数年、続けてみています。
大抵、下北沢のスズナリか、新宿のシアタートップスで公演をしてますね。
「南河内万歳一座」はメンバーの多い劇団なので、狭い舞台上にわんさと登場させて
同じせりふを言わせるモブシーンが得意のようです。
しかも「南河内・・・」の旗揚げ公演は唐十郎作の「蛇姫様」なので、内藤さんは
今回唐さんの作品を演出すると言うことに、きっと熱意がこもってたと思います。

今回の公演もそれが活かされていたようです。
水を怖がる犬を捜す男、焼鳥屋、水中花、雨降り、水槽、男と女と・・・・。
あふれるイメージ、受け取り損ねました、私。
回転する舞台がくるくる回ってばかりいるのも気になりました。

なんだかんだと書きましたが、水槽の水の中に消えてゆく主人公の男女のシーン、
これだけは今まで見たこと無いような感覚の、とてもきれいな場面でした。
posted by みどり at 13:14| Comment(2) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

「北斎展」

北斎展


「北斎展」@東京国立博物館 
 〜12月4日まで

11月13日(日)に観に行ってます。
この日の関東圏は、朝からあっぱれ快晴のいい天気!
せっかくのお日様の恵みを無駄にするなどとてもできないので、午前中は掃除、洗濯、
布団干しと動き回り、午後になってあわてて家を飛び出しました。
日曜日の午後に美術館に行くなんて、混むのが当たり前でこんな時に行きたくないけど
しかたありません。

2時半頃美術館に着くと、すでに入場制限があり約30分まちでした。
場内は混んでいて、私は背が低い(身長150p)のでこういう時は気をつけないと、
人の間に埋もれて息苦しく、文字どうり溺れそうになりかなりつらいです。
長身の知人が、同じ状況の時、自分は周囲から頭一つ飛び出ているのであまり困らない
と言っていたのがうらやましいです。

江戸の浮世絵師、葛飾北斎(1760−1849)。
生涯で雅号(つまりペンネーム)をいくつも変えているそうです。
今回の展示では「春郎」の落款(雅号の印)の20歳のデビュー作から90歳の年齢が
記された肉筆画まであり、世界中から集めた作品が500点もそろうと言うことで
大人気となってるようです。
版画から貴重な肉筆画まで、北斎の魅力全開と言う感じの見応えのある展覧会でした。

なかでも一番人気はチラシにも使われてる「富獄三十六景 神奈川沖波裏(かながわ
おきなみうら)」
この版画の前は、人でいっぱいでした。
大いに荒れている躍動感のある海の様子と、風の音、空気と海の温度まで伝わって
来るようです。
その一方で、波の向こうに見えている富士山。ぽつんと小さく描かれていますが何事
にも動じない力強さを感じますし、荒れ狂う海の大波に負けていない存在感が
すごいです。
弧を描くように立ち上がり砕け散る波頭の描き方が独特です。
北斎の波の描き方は独特ですが、当時の欄間(らんま)などの美術工芸品での「波」の
表現法を絵画に持ち込んでいるらしいです。
(欄間・・・・これがある家庭はもはや少ないと思いますが天上とふすまとの間に空間を
つくり、通風・採光の為の格子や透かし彫りを取り付けたところです)

その他、繊細に描かれた浮世絵の数々も素晴らしいですが、北斎の意図を組んで
彫り上げた彫り師、刷り師の手仕事の細かさにも改めて感心させられました。

かなり分厚いカタログ(係りの人の話では重量約2キロらしい)もほしいけど、今回は
所持金不足でちょっと見送りました。

閉館は5時でしたが、大変場内混雑してることを考慮してか北斎展のみ6時まで開館
しますとのアナウンスがありました。
とても良心的なうれしい配慮ですね。柔軟な対応に感謝です(^_^)
posted by みどり at 10:52| Comment(2) | TrackBack(1) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月20日

映画「ロマンツェ・イン・モル」

特集ドイツ映画史縦断 1919−1980
映画「ロマンツェ・イン・モル Romanze in Moll」@東京 アテネ・フランセ文化センター
監督:ヘルムート・コイトナー 1943年作品

11月12日(土)に観に行ってます。
この映画についてはほとんど何も知らなかったのですが、とてもよい作品でした。
内容は簡単にいってしまうと不倫物なのですが、「不倫」と言う言葉が汚らわしくなる
くらい情感あふれる素晴らしい恋愛映画だったと思います。

役名を忘れてしまったのですが、内容をご紹介しておきたいと思います。

<あらすじ>
観る機会がほとんどない映画だと思いますのでラストまでご紹介しておきます。

20世紀初頭の街。
友人との賭のカードゲームを楽しんで夜遅く帰ってきた夫。もうベッドで先に休んでる
妻マドレーヌ(マリアンネ・ホッペ)に遅くなったお詫びに、もうけたお金でネックレスを
買うようにと声を掛けるが返事がない。意識不明のまま病院に運ばれる妻。
どうやら毒を飲んだらしいが、一体なぜそんなことをしたのか。
夫は事の真相を探ろうとします。

時を遡ること数ヶ月前、マドレーヌは街に買い物に出たとき宝石店のウインドウに
飾られている高価な真珠のネックレスに見とれてしまう。
そんな様子を横から見ていたのは有名な音楽家のミヒャエル。
美しいマドレーヌにすっかり一目惚れ。さっそく宝石店に入り今度あのご婦人が来たら
このネックレスを渡すようにと、購入する。

次に宝石店の前に来たとき、店主からネックレスを渡されるが当然そんな物は受け
取れないと断り、当のミヒャエルに話をしに行くマドレーヌ。
出会ってからは、まじめで人がよいだけが取り柄の夫と違う華やかなミヒャエルに
惹かれたちまち恋に落ちてしまう。
互いの時間をやりくりし、逢瀬を重ねる二人。
ある日、夫が出張することになったとき音楽家の別荘で過ごす二人。
ここでのパーティで、人々にミヒャエルの夫人と紹介されるマドレーヌ。

後日、夫の職場の新しい上司である銀行家のパーティに夫と出席するカトリーヌ。
ところが上司の銀行家というのは、ミヒャエルのパーティにもいた人物だった。
銀行家はマドレーヌが不倫していることを知り、脅迫して関係を迫ろうとします。

窮地に至ったマドレーヌはついに自殺未遂をはかったのでした。
いきさつを知ったミヒャエルは、銀行家に決闘を申し出て勝つが、マドレーヌは
意識が戻らないまま。
呆然とするミヒャエルと、総ての真相を知って気持ちが収まらずなげく夫。

意識の戻らないマドレーヌの胸元に置かれる真珠のネックレス。
ネックレスを置いたのは、誰の手なのか・・・・。

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とても第2次大戦中に作られた映画とは思えませんでした。
映画に使われてる音楽も、この映画のために作られたようで少しずつ変奏されて
繰り返し流れてきます。きれいなメロディです。

美しいマドレーヌとあまり若くもない無骨な夫がどんないきさつで結婚したのか
これも気になるところですが、このあたりの説明はありません。

音楽家・ミヒャエルのかつての愛人と、マドレーヌとのやりとりはみていて「いったい
どうなるんだ」とはらはらしますが、気の強そうな愛人のことばを穏やかにかわす
マドレーヌの姿にホッとしたり。

小さなアパルトメント住まいのマドレーヌが、豪華な屋敷に住み明るく華やかで情熱的
なミヒャエルに(夫にすまないと思いつつ)惹かれてしまうのも無理もない感じがします。

友人とカートゲームをするだけが楽しみな夫。
きれいな妻を持ってることが自慢でもある様子が、ちょっぴりかわいい感じもします。
妻と一緒に行こうと、演奏会の切符を買いますがこの演奏会の指揮者がミヒャエル。
夫とミヒャエルは互いのことを知りませんが、観ている観客は同じ場所に問題の
3人が一緒にいると言うことがおもしろく感じます。
しかも華やかな音楽会と言う設定が、ロマンチック。

ミヒャエルから送られた高価なネックレスをつけ、マドレーヌが自宅でピアノを弾く
シーンがあります。物思いに耽りながら優雅に幸せそうにピアノを弾く姿。
夫が帰ってきたことに気がつかないマドレーヌ。
夫はネックレスをみて「最近の品は良くできてるな」と、安い偽物と思いこみます。
そして冒頭の賭け事で勝って帰って来た時、彼女にネックレスを買うようにと言うのです。
このあたりのことを考えると、映画ではハッキリしませんがラストシーンでマドレーヌの
胸元にネックレスを置く手の主は、夫の手ではないかと思えるのでした。

最近の不倫物だったら、この映画のような展開には絶対ならなかったでしょう。
あの時代だったからこそ、こんな情感あふれる作品になったのではないかと
感じました。

posted by みどり at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「クーレ・ワンぺ」

特集ドイツ映画史縦断 1919−1980
映画「クーレ・ワンぺ」@東京 アテネ・フランセ文化センター

11月11日(金)観に行ってます。
アテネ・フランセ文化センターへ行くのは久しぶりでした。
あいにく上映はもう終了していますが、11月5日から19日まで「特集ドイツ映画史
縦断1919−1980」と題して1919年のエルンスト・ルビッチ監督「牡蠣の女王」から
1980年のルドルフ・トーメ監督「ベルリン・シャーミッソー広場」までの22作品が
年代順に上映されました。
ほとんどがビデオ化、DVD化されていない物ばかりなので映画好きがこんな機会は
滅多にないと喜んだはずです。

最初の方のは上映に気が付かなくて、観に行きそびれましたが今回2作品見てきました。

まずは一本。
☆スタラン・テューダー監督「クーレ・ワンぺ Kuhle Wampe」1932年作品
 
私にとってはずいぶん前に一度見逃してから、たいぶたってしまったのでやっとの思い
で観ることのできた映画です。
滅多に上映される機会のない作品ですがクラシック映画好きにはよく知られてるようで、
開場前はすでに長い列ができていました。

ところで私が持ってるキネマ旬報社発行の「ヨーロッパ映画200選」には「クウレ・ワムペ」
と表記されています。
監督名も表記はスタラン・ドゥドウとなっていました。
「M」「メトロポリス」のフィリッツ・ラング監督や、パブスト監督の助監督を務めた
事もあるそうです。

都会を直撃する、就職難など人々の生活は苦労でいっぱい。
それでもたくましく生き抜いていく人々の様子を映画いています。
クウレ・ワムペは湖畔にある有名なキャンプ地だそうです。
不景気時には家を無くした人々のテント村になったんだとか。


脚本は劇作家として名高いベルトルト・ブレヒトで演出にも関わっているそうです。
電車の中で人々がブラジルでコーヒー豆が大量に焼き捨てられたとの報道に
ついて人々がディスカッションするシーンは迫力がありますが、映画的と言うより
演劇的な感じもします。
映画もトーキーになって間もない頃なので、言い合いをするシーンの演出自体
まだまだ手探り状態だったのではと思われます。
ラストで歌われる「連帯の歌」は迫力があり、観てから一週間たついまでもメロディが
頭に残っています。

出演者では主役の青年フィリッツより、恋人アニー役のヘルタ・ティーレが印象的です。
大きな瞳と金髪(?モノクロ映画だからよくわかりませんが・・・)が魅力的。
私はまだ観たことがありませんが寄宿学校での女生徒の女教師によせるひたむきな
思慕を描いた1931年作品の「制服の処女(おとめ)」のヒロインを演じてるそうです。
こちらも、いずれは必ず観ておきたい映画だと思っています。


<追記  2007-06-28>
後日、映画「制服の処女」を観たので感想はこちらにまとめています。
posted by みどり at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

「ダブリンの鐘つきカビ人間」

PARCO+RICOMOTION Presents「ダブリンの鐘つきカビ人間」@ル・テアトル銀座
  作:後藤ひろひと 演出:G2 振付:井手茂太
  
11月10日(木)観に行ってます。
元々はこの作品は、後藤ひろひとさんが在籍していた劇団・遊気舎に書き下ろした
ものだったそうです。
2002年のパルコ劇場での公演に続き、2度目の観劇になりますが
前回に比べてよりパワーアップした感じになっていました。

<あらすじ>
真奈美(土屋アンナ)と聡(姜暢雄・きょうのぶお)のカップルは旅の途中で、奇病が蔓延
する不思議な街に迷い込んでしまう。
病気の症状は人によって違っていて、実際の年齢より老けた人、背中に天使のような
羽がはえた人がいたり、背中に柿の木がはえたり。
少女おさえ(中越典子)は思ってることの反対の言葉しかしゃべれなくなっていた。
市の教会の鐘つき男(片桐仁)は、かつては人もうらやむ美少年だったが、病気によって
すっかり醜い容姿になり人々から「カビ人間」と呼ばれきらわれていた。

街の平和を取り戻すため国王は奇跡を起こす剣・ホーグマホーンを捜すよう
おふれを出す。
この剣は千人人を斬ると奇跡が起こるのだという。
名乗り出たのは退屈しきっていた真奈美。聡を下男にして出かけることにする。

おさえの病気のことを知らないまま、彼女に惹かれるカビ人間。
見にくい姿とは裏腹に優しい心を持ったカビ人間に惹かれるおさえ。

市長(池田成志)もまた病にかかっていて、今度の年に一度のセント・スティーブンズ・
ディの正午10分前の鐘(カビ人間はいつも正午10分前に鐘を突いていた)を聞いたら
死ぬというお告げがでていた。
カビ人間に鐘を突かせないようにするため、神父(山内圭哉)と結託し教会に火をつけ
犯人はカビ人間だとの噂を流す市長。暴徒と化した市民はカビ人間を殺そうとする。

はたしてホーグマホーンは見つかり奇跡は起きるのか・・・・。

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カビ人間・片桐仁とおさえ・中越典子、真奈美・土屋アンナと聡・姜暢雄の4役以外は
前回と同じ出演者になっています。
(前回はカビ人間・大倉孝二、おさえ・水野真紀、真奈美・遠藤久美子、聡・長塚圭史)

一見童話風のばかばかしさと楽しさのある舞台ですが、優しさと残酷さが交錯した
後藤ひろひとファンタジーの傑作だと思います。

冒頭に前回なかったはずのダンスシーンがありましたが、これがダンスカンパニー、
イデビアン・クルーの井手茂太の振付のようです。
登場人物達が歩いてきて、そのまま普通に歩く動きからダンスらしい振りに変化して
行く様子は井手茂太らしい振付だと思いました。

カビ人間とおさえの関係は、ピュアな初恋の優しさを感じます。
前回公演はHNK BS2で放送されたことがあるのでこの作品のことを知ってる
方も多いようで、実際この作品は中学・高校・大学の演劇部から上演させてほしい
との問い合わせが多いそうで、その理由もわかる気がします。

佐藤史朗の音楽は、どこか中世風の舞台の雰囲気を盛り上げていたと思います。
瓜生明希葉の劇中歌はかわいらしい声で、優しさとせつなさがありとても好きです。
私、個人的にはおさえの父役の若松武史さんが印象に残っています。
(出演は他に橋本さとし、中山祐一朗、及川 健、八十田勇一、田尻茂一、TROY、
山中 崇、平田敦子)

前回より見応えがありましたが、今回新たに出演することになった4人は他の出演者
に比べてどうも印象が弱いのが気になりました。
ベテラン俳優が脇を固めて、舞台経験の浅い4人が支えられた形になっていたような
きがします。実際女性二人はこれが初舞台だそうです。
4人の中では姜暢雄さんの印象が一番弱い感じがしました。
カビ人間は私にとっては前回の大倉孝二さんのピュアな感じがとても好きだったせいか
片桐さんのカビ人間はあまりぴんときませんでした。

何度も再演されそうな舞台です。
posted by みどり at 03:26| Comment(0) | TrackBack(3) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

宝塚歌劇宙組公演「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」

宝塚歌劇 宙組公演「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」@東京宝塚劇場


11月8日(火)観に行ってます。

☆第1部☆
グランドロマンス「炎にくちづけを」  オペラ「イル・トロヴァトーレ」より
 脚本・演出:木村信司

私はモトネタを知りませんが、ヴェルディのオペラ作品からだそうです。
最近の宝塚公演にしてはモトネタをハッキリ表示してるのは珍しい感じがしました。
なぜ?思ったら今回の作品は「平成17年度文化庁芸術祭」参加作品だからのようです。
あとでつっこまれないように、最初に言っておいたということでしょうか。
宝塚公演では「コレは映画のアノ作品が原作でしょう」と、思うのでさえそのことを明記して
ないことがしばしばあるからです。

<あらすじ>
15世紀、スペインが舞台。
伯爵のルーナ(初風緑)は、女官のレオノーラ(花總まり)に恋いこがれていたが、
レオノーラはジプシーの吟遊詩人マンリーコ(和央ようか)にあこがれていた。
マンリーコの祖母はかつて先代の伯爵(ルーナの父)に殺されたいた。
マンリーコもレオノーラを愛するようになるが、それをしり嫉妬するルーナ。
キリスト教徒でないジプシーは迫害される中、マンリーコとレオノーラの恋の行方は
どうなるのか・・・。そしてマンリーコの出生の秘密も明らかになって行きます。

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宝塚公演は、組にはこだわらずどの公演も見るようにしていますが個人的には、
男役トップの和央ようかさんと、娘役トップの花總まりさんのコンビの宙組が
一番すきです。なぜか他の組より安心して観ていられます。
花總さんの艶やかな歌声と、和央さんのスマートなかっこよさがよかったです。
難を言うと、恋物語と宗教がらみの迫害問題がうまく絡み合ってないような気がしました。


☆第2部☆
ショー「ネオ・ヴォヤージュ」  作・演出:三木章雄

取り立ててストーリィはありませんが、いろいろと華やかな見せ場を盛り込んだショー
になっていました。
今回は青いスーツを着た男役ダンサーのダンスシーンが特にかっこよく見えました。
今もその時に流れていた曲が頭に浮かんでいるのですが、オリジナルのタイトルが
どうも思い出せません。

私が観に行った回は、宝塚友の会の会員向け優先販売の回。
宝塚ファンは圧倒的に女性が多いですが、友の会優先販売の回は男性ファンの姿が
多いようです。
そのせいでしょう、この日私は、席の両側を男性に挟まれるという宝塚公演では滅多に
ない経験をしました。

posted by みどり at 03:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

敷金戻ったデジカメ買った

一人暮らしのアパートから母のいる実家に引っ越して早二ヶ月たちました。
年取った母との暮らしは、私が家でする諸々の仕事が増えてその量は一人暮らしの
時の2倍ではなくて、3倍くらいになってる感じです(((;・・ヘ)

そうして先週、引っ越し後二ヶ月たってようやく敷金が戻ってきました。
アパートを借りたのも出たのも今回が初めてだったので二ヶ月と言うのが遅いのか
どうかわかりませんが、敷金なんてすぐ戻ってくるものと思っていたので
「待ってました!」と言う感じでした。

大家さんより、畳代はいいけどルームクリーニング代は引かせてくださいとのこと
だったので、もちろんOKしました。さて!戻ってきたのは思ったより少ない額でした。
(敷金+9月分日割り家賃返金)−(ルームクリーニング代+消費税)=25750円
これで畳代引かれたら、敷金なんて戻って来ないではありませんか。

何はともあれ、うれしい臨時収入(もともと私のお金ですが)なのでほしかったけど
今まで持っていなかったデジカメを買うことにしました

仕事帰りに、歩いて行かれる秋葉原の電気街へよってきました。
あれこれ見て決めたのは、10月に発売になったばかりだけどお手頃値段だった
500万画素のオリンパスCAMEDIA FE-110(19800円)+128MB増設メモリー(4980円)
+ケース(1340円)=26120円(石丸電気店にて)

戻ってきたお金+370円の出費で済んだのでいい買い物ができたようです(^_^)
posted by みどり at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする