2005年08月31日

「マシュー・バーニー展」

拘束のドローイング


「マシュー・バーニー展 拘束のドローイング」@金沢21世紀美術館

8月24日(水)観てきました。
そもそもこの展覧会のことを知ったのは、春頃東京国立博物館へ行った際そこに
おいてあったチラシで、でした。
なぜかそこは地方の美術館のチラシもおいてある。
それまでマシュー・バーニーと言う人を知りませんでした。
おもしろそうな展覧会・・・・え、金沢?遠すぎる、行かれないよ。(私は千葉県民)
関東にも巡回してくるんでしょう?・・・え、来ないでソウルに行っちゃうの?
そんな(T.T)

その後、NHKの日曜美術館の展覧会情報で見たり、雑誌「SWITCH」での特集
を見たり。ほらほら、おいでおいでと手招きされてるようで・・・。
ついに行ってしまいました。

午後1時40分頃、美術館到着。
外観は総てガラス張りのように見える、開放感のある建物です。

ちょっと気分もうきうきそわそわして、まずはマシュー・バーニー展の入場券購入です。
夏休み期間のせいか、平日なのに結構人が多い。

事前に公式HPを調べて、展覧会初日に館内で行われたアーティスト・トークの記録
ビデオの上映があることがわかり、まずはこれを最初に見るつもりでした。
2時からレクチャーホールにて。無料。
会期初日の7月2日におこなわれた物で、応募して当選したお客さんを交えて、作者
マシュー・バーニー本人が映画「拘束のドローイング9」制作の源泉となったイメージや
スケッチを紹介するものでした。約1時間40分。
このビデオ上映は8月に入ってからはじまったようです。
興味深いけど、通訳付きだし、朝早くから歩き回ってたので気持ちをゆるめると
眠ってしまいそう。
でも映画や、展示作品を観る前に作者のお話を聞けて良かったと思いました。

この後いよいよ、展覧会鑑賞。
マシュー・バーニーの日本での個展は今回が初めてだそうです。
彼は大学で医学・美術・体育を学び、フットボール選手・ファッションモデルもしたことが
あるそうでずいぶん多彩な経歴の持ち主のようです。世界中で多くの美術賞も受賞。
現在は映像・彫刻を中心に制作活動をしてるらしい。

2000年頃から実生活のパートナーは、ミュージシャンのビョーク。
映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の音楽担当・主演女優と言った方がわかりやすいかも
しれないですね。
この夏、やたらあちこちの雑誌でこの展覧会+上映映画のことが取り上げられている
のはこのあたりが原因らしいです。
「SWITCH」なんて「世紀のアーティストカップル」と副題をつけてました。

「拘束のドローイング」は作者が1987年から行っている作品制作だそうで、身体に
拘束、制限を与えてドローイング(絵・線を描く)を行うことだそうです。

最初の展示室のあるのは、優雅な曲線の足の着いた6個の透明なアクリルケース。
これは「拘束のドローイング8」。DRシリーズの8番目の作品という意味らしいです。
(以下「拘束のドローイング」DRAWING RESTRAINTをDRと略します)
中を見ると小さな額に入った絵。そしてそれを覆うようにあるカビのような物質。
パッと目にはきれいです。
描いてあるのは自由奔放に描いた線画のようにも見えるけど、よく見ると男女の性器
ではありませんかこれは。絵の正体が分かれば、わかりやすい。
でもモロ。大胆な、子供に見せていいの?と思ってしまいますが、抽象的すぎて子供
にはわからないか、たぶん。
絵だけに注目してはいけないのでしょう。ケース全部が作品です。
と、いうよりそこの展示室全体が一つの作品と捕らえた方がいいようでした。
白い展示室の中の、透明なアクリルケース。美しいです。

入ってから気がつきましたが、この展覧会、DRシリーズの1から11までの展示なの
ですが「DR1」から、つまり制作されてた順番に展示されてるわけではないので最初
ちょっととまどいました。
DR1〜8が1987年から2003年までに制作されたもので、9〜11が金沢で制作
されたものだそうです。

各展示室では作品制作の様子の映像上映と、制作された作品が展示してありました。

DR1、は床につなぎ止めたチューブを自分の体につけて、自分を移動しづらい状況に
して壁に絵(というか線)を描く。

DR2、は部屋に設置したスロープを駆け上がって、壁の上の紙に描く。

DR3は、手にまんべんなくチョークをつけて、バーベルを持ち上げようとしてバーを握る
と下にチョークの粉が床に落ちるので、これを作品とした物。

DR4は、大きな重しのような物にクレヨンを着け、なぜか女装した作者がこの重しを
動かそうとして滑らすことで、床に何かを描こうとすること。

DR5は、・・・ちょっとわかりずらかったですが、解説を見ると射撃訓練に使う銃で
陶製の皿を撃ってその破片で壁にマークを付ける。

DR6は、15度に傾斜したトランポリンの上をジャンプしながら天上に自画像を描く。

DR7は、半人半獣の角の小さな子供のサチュロスが、自分のしっぽを追いかけてる。
このサチュロスは作者が演じてます。解説に子供と書いてあるのでああそうなの?
と言う感じです。
裸の大人のようにも見えるし「子供」には見えないのでちょっと気色悪いです。
しかし、マシュー・バーニー、しっかり役者してます。
大人のサチュロス2匹が、夜の町を走るリムジンの中でじゃれあってます。

DR8は、一番最初に観た作品。

DR9は、映像作品で、映画「拘束のドローイング9」として展覧会場外で上映。
展覧会場内では、映像の一部上映と映画の中でも撮されていたオブジェの展示。
鋳型の中に油脂(ワセリン)を注入し、約1週間後に鋳型をはずすと油脂は完全に
固まっていないので自重で崩れてしまう。その崩れて、固まったものの展示。
作者は物質の変化・変容に興味があるようです。

DR10は、2005年6月20日に金沢21世紀美術館の展示室で、トランポリンの上
でジャンプしつつ天上にドローイングを描いたもの。
この展示は、展示室と言ってもとても小さく、美術館の庭に面してその一角だけ飛び出
しています。一面は通路、三方は透明な壁。ここで上を眺めるとなんだか金魚鉢の
中に自分が入ってしまったような気分になります。

DR11は、DR9の制作に合わせて制作された写真作品展示。
2005年6月25日にこの展示室で制作された(壁に描かれた)ドローイング。
壁をフリークライミングの手法で登って描いたのだそうです。
(この展示室の先には地下に降りる入り口があって、行ってみると上部に水があり
水槽を下から見上げる感じになっていました。
後で外から見るとプールがあって、その下に人がいるように見えるのです。
おもしろいです。これは他の作家の作品だそうです。)

展覧会を見て思ったのは、作品のすばらしさではなくて美術の懐の広さ。
これらを作品です、と言う方もすごいが、素晴らしい作品ですねと認めた方もすごい。
マシュー・バーニーの作品は、一見自由奔放にみえてどこか禁欲的。
「熱」「騒」ではなく、「冷」「氷」「静」だなと感じました。

展示を見た後、売店でカタログを買おうと思ったら、なんと3千円。
ちょっと高いなと思ったけど、この本のデザインもマシュー・バーニー。
せっかく来た記念ですから購入することにしました。

このあと、少し時間あったのでこの美術館の中も見て回りました。
大きな立体作品があり、これが全くの巨大な滑り台。
せっかくなので滑って・・・いえ、作品に触れてきました(^_^)
これは楽しい!事故を防ぐためか、体にマントのような大きな布を羽織って滑りました。

6時から観た映画「拘束のドローイング9」については後日、感想を書くつもりです。
posted by みどり at 03:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月27日

おおいそぎ 金沢駆け足旅行記・その2


バス停「兼六園下」で降りて、地図を頼りに左手に地方裁判所、さらに家庭裁判所を
眺めて進んでいき、細い道を入って住宅街にあったのは「寺島蔵人邸跡」です。

☆「寺島蔵人(てらしまくらんど)邸跡」
寺島蔵人は中級武士として加賀藩に仕えた人だそうです。
現在残ってるのは、広かった屋敷の一部。13畳半の座敷からの庭の眺めはきれいです。
この部屋のふすまは、絵の描かれてない白い紙のみ。
庭にはドウダンツツジが何本も植わっていて開花の頃は総て真っ白な花が咲くそうです。
きれいでしょうね。
真っ白な障子紙、真っ白なふすまの部屋の向こうに、白いツツジの花が咲き誇る。
一見簡素だけど、実に上品な色彩設計ではありませんか。


次に急いで向かうのは「泉鏡花記念館」
金沢へ行くなら是非みたいと思っていた所でした。
しかし、すでにいくつも回ってしまったのでもう12時になってました。
実は金沢21世紀美術館で上映されるマシュー・バーニーの「アーティスト・トーク」の
ビデオ上映が2時からあるのでこれに間に合うように行きたいと持ってました。
(これは展覧会初日に館内で行われたアーティスト・トークの記録ビデオの上映です)
4時からも上映がありますが、展示を観る前に作者のトークを聞きたいではありませんか。

道を間違えてかなり遠回りしてしてしまったけど、表通りから一本裏に回るとありました。

☆「泉鏡花記念館」
ここは鏡花の生家跡に作られたそうです。
未だに映画化、舞台化されることが多い「夜叉が池」「天守物語」「海神別荘」の作者です。
鏡花の幻想的な世界には惹かれます。
私が特に好きなのは「夜叉が池」、それも板東玉三郎主演の映画版が好きです。
これ、DVD化されてないらしいのが残念。
昔、TVから録画したビデオテープを未だに大事にもってます。

金沢では自分の干支から数えて七番目の物を持つと縁起がよい、とされてるそうで
鏡花は「うさぎ」の小物を集めてたそうで、ウサギの置物や直筆原稿、所蔵品の展示も
あるけど、どうもあまり大したことない印象がありました。なんでだろう・・・。
記念館では鏡花の魅力を語るビデオが上映されていました。
板東玉三郎もその一人。
ビデオを全部見ると45分かかりますがここへ来たなら、これを見ないともったいない。
見終わって1時15分頃。

記念館を出るときわかりましたが、ここは表通りの石川菓子文化会館の中に入るとそこ
から通り抜けできるではありませんか。わかってたら、遠回りしないですんだのに!
すぐそばの住計町(かずえまち)、ひがし茶屋街も回りたいけど時間がない。

2時までに・・・いや、その少し前に美術館へ着いてなければ!
たぶんこうなると思ってましたが、昼食抜きです(T.T)

私のいたバス停が反対側だったため、せっかく着たバスに乗れずがっくり。
と、思ったところで小型の観光用「金沢周遊バス」がきて乗れました。
おっ、女性ドライバーです。


1時40分ようやく、今回の旅で最大の目的地「金沢21世紀美術館」に到着です。
はるばる来ました、千葉県から!
正直言ってお腹が空いてるので、入ってすぐ横にあるカフェレストランが気になります。
時間があったら入りたかったな。

まずは「マシュー・バーニー展」の入場券を購入。
すぐ横を見ると映画「拘束のドローイング9」は完売との表示がありました。
やっぱり前売り券を買っておいて良かった。(当日券の発行はあったようです)

2時からの「マシュー・バーニー アーティスト・トーク」ビデオ上映に間に合いました。
会期初日の7月2日収録された物だそうです。
応募して当選したお客さんを交えて、作者マシュー・バーニーが映画製作についての
話しを語った物です。 約1時間40分。
映画上映までの6時までは展示を見られます。いや会場が15分前だからそのくらいに
会場に行かないと。会場のシアター21はこの美術館の中にあります。

この後でゆっくりと展示の「マシュー・バーニー展」を見ました。
立体作品、映像作品など。今回の展覧会ではじめて知ったアーティストです。

この後、映画上映まで少し時間があったのでコレクション展「アナザー・ストーリー」も
いそいで回りました。

5時40分頃、シアター21に行くとすでに入場待ちの列ができてました。
映画「拘束のドローイング9」はあえて言うなら幻想的なラブストーリィ。
日本を舞台にして、マシュー・バーニー自身と、パートナーのミュージシャン・ビョーク
(映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主演女優と言った方がわかりやすいでしょうか)
が出演してるせいかこの夏、あちこちの雑誌に取り上げられて、話題性は充分。
私は観る前にいろいろ情報が入っていたので内容はわかりやすかったのですが、
何も知らないでこの映画を観るとわけわからないんではないかな・・・と、感じました。
しかも、映画は後半かなりショッキングなシーンがあります。
「小中学生(15歳以下)の方の観覧には適しておりませんので、ご覧になれません」
と表示があるわけだ。
このシーンの後で会場から7,8人出てくのがわかりました。
8時半頃映画終了。
(展覧会と映画については、後日また詳しく感想を書くつもりです)

バス停「広坂」に向かいすぐ来たバスに乗って金沢駅へ。
9時少し前に駅に着きましたが、この時間ではもうどこの飲食店もおみやげ屋さんも
しまってる。うーん、残念です。
開いていたラーメン屋さんで、五目ラーメンが食べたかったけど終了してると言うので
味噌チャーシューと春巻き(2本)で昼食兼夕食。
今回の旅は「観る」が優先でしたからいいのです、これで(^◇^;)

しかし、職場の人に「金沢行って来る」と公言した以上、なんかおみやげを買って
おきたいんだけど・・・と、歩いてみるとコンビニが一件開いていて、少しだけど
おみやげもおいてある。たすかった!
買ってる人も多くて、みなさん、同じ状況なんだろうなあ。

市内のバスを乗るのに都合がいいだろうと思い観光フリー乗車券(900円)を購入して
ましたが、この日はバスを4回(通常200円区間X4)乗り、寺島蔵人邸・泉鏡花記念館
の2カ所がこの券で各50円引きになったので、フリー乗車券を買っても買わなくても
金額的には同じ事になりました。
でも、バス乗るときにいちいち小銭を用意しなくてすんだので楽でした。


10時20分、夜行バスは東京に向けて出発。
5時半頃、JR池袋駅東口に到着。千葉の家にも7時前につきました。

たった一日の、金沢。考えると、兼六園以外ほとんど景色を見ていませんでした。
また行ってみたい、金沢。
まるで夢のような約16時間の金沢滞在でした(^^)V
posted by みどり at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月25日

おおいそぎ 金沢駆け足旅行記・その1

一日だけ金沢に行ってきました。
一番の目的は去年できた金沢21世紀美術館へ行くことでした。
そこでの展覧会「マシュー・バーニー展」と関連イベントの上映映画「拘束のドローイング9」
が観たかったのです。

だいぶ前から、今年の夏は実家に帰ろうと何となく考えていたので、自分で引っ越しを
しない言い訳を作らないために、夏は旅行をしないと決めていました。
しかし、引っ越しを決めたので急きょ、小旅行に出ることに決めました。
そうはいってもこれからいろいろ出費がかさむので、お金はかけないことに。
往復夜行バス利用。お泊まり無し。
バスの予約と、映画前売り券(日時指定の為)の予約をしたのが出発の一週間前でした。
あわてていくことにしたのは展覧会が8月25日までだったからです。

8月23日(火)
職場からいったん自宅に帰ってから、身支度をして出直しの予定。
職場の仕事が立て込んでしまって、帰宅する途中でパソコンに入力したデータを別会社
にネットで送信する事を忘れてたことに気がつきあわてて職場に電話。
自宅に帰ると受講申し込みをした「池袋コミュニティ・カレッジ」で11月23日にだけ開講
される「ムットーニの世界・武藤雅彦自動人形製作秘話」の受講票が送られてきたけど、
見てみると申し込んだのと受講時間が違ってる。(2回あるのです)
こちらもあわてて先方に電話。

あわてまくって身支度してバス乗り場の新宿駅・新南口に着いたのはバス出発の10分
前でした(^_^;
図書館で借りてきた、実業之日本社発行「てくてく歩き・金沢能登」持参。
10時50分。金沢行きのバスは出発しました。
やれやれです。

8月24日(水)
朝、6時ちょっと過ぎにJR金沢駅前に到着。
初めての金沢です(^o^)いい天気。
トイレで顔を洗って、一日の始まりです。売店の月見そばで朝ご飯。
駅の周囲を歩いてみると、さすがに6時は人が少なかったけど7時近くになるとだいぶ
人も増えてきますね。

7時。
北陸鉄道バスの営業所が開いたので「金沢市内観光フリー乗車券」900円を購入。
市内のバス(路線バス・金沢周遊バス)が何回でも乗車可能で、観光施設が割引にも
なる券です。
今はかなり細かいことまで事前にガイドブックや、インターネットで調べられるので
ありがたいですね。
バスの時刻表まで調べられるので初めての土地に一人で行ってもあわてず安心です。

7時5分発の路線バスに乗って約10分。朝7時から開園してる兼六園へ直行。
周辺で回りたい施設はあるけど、どこも9時からなのでそれまではここをゆっくり見る
ことにしました。

☆「兼六園」
金沢と言ったら兼六園というくらい有名ですがさすがに広い!
もともとは金沢城の庭園だったそうです。
こんな時間から園内を整備してる方が多い。
そんな一人、年配の男性の方から「おはようございます」と声かけられたのでこっちも
「おはようございます」「早いね、どっから来たの?」「千葉からです」「千葉ぁ!」
ささいな会話も楽しいです。

霞が池にある「徽軫灯籠(ことじとうろう)」はその手前にある石の橋の方からの眺め
が絶景です。
私がその場に行ったときは、灯籠のすぐそばを二羽のカモが水面を泳いでいてまるで
日本画のような景色になってました。

園内には日本最古の噴水もある。噴水は西洋の物と思ってました。
園を出る前に、もう一度徽軫灯籠のカモを見たいと思って戻ってみましたが、もういなく
なっていました。
一生に一度の人との出逢いを「一期一会」というけど、一生に一度の景色との出逢いは
なんと言うんだろう。

園内を歩いていて気がつきましたが、砂利のしいてあるところを歩いているとなんだか
気分が重い。
木々が生えてるところを歩いていると、なんだか気分がいい。
池のあるところはさらに気分がいい。もっと言うと流れる水のそばを歩いてると気分が
スーーッとする。不思議です。

次に成巽閣(せいそんかく)に行ってみようかと思ったけど、水曜は休みでした。
昔の加賀藩主がお母さんの隠居所として作ったところだそうです。

ならばとすぐ隣の「石川県立伝統産業工芸館」へ行ってみると、9時開館のはずなのに
開いてない。休みじゃないはずなのに・・・・。
急いで回らなければならない今回の旅行、結局9時10分まで待っても開く気配がない
ので次へ歩いて回ることにしました。

☆「石川県立歴史博物館」
ここは本当は行くつもりではなかったのですが、すでに二カ所入れなかったので
おもしろくなかった勢いで入りました。
ここでまずは「鑑賞パスポート」600円を購入。(常設展のみ7日間有効)
周辺の」「石川県立歴史博物館」「石川県立伝統産業館」「藩老本多蔵品館」
「石川県立美術館」「石川近代文学館」の五カ所が鑑賞できます。

展示の中では、幕末から明治にかけての医学・科学に関する展示に興味が引かれました。
映像のみでしたが金沢の蘭学者・黒川良安(くろかわまさやす)が長崎で購入したという
キンストレーキ(人体模型)がなかなか精巧にできてるのがおもしろい。
普通のそろばんを8段に縦につなげたようなソロバンは6乗の方程式まで解けるという。
すごい。

歩いて戻って・・・・。

☆「石川県立伝統産業会館」
次はもう開いてるだろうと思い行ってみて、ようやく開いてました。
後でわかりましたが、いくつか入り口があるようだったので私が入ろうとした所だけ
開いてなかったのかもしれません。ちゃんと時間には開けてくれー。
加賀友禅、漆器などの展示。絢爛豪華。

歩いて次へ。

☆「藩老本多蔵品館」
加賀藩前田家の筆頭家老を務めた、本多家の所蔵してしていた美術工芸品、武具、
馬装具の展示。
一つの一族が所有していた物とは思えないくらい豪華な品々の展示。
当主と夫人が着用したという火事装束が華やかです。
別に火事か起こったときに来たのではなく、大事な行事の時に着た物らしいです。

歩いて隣は・・・。

☆「石川県立美術館」
残念ながら水曜日は休み。

この前を歩いて、時間がないので行こうか、どうしようか迷いましたがさっさと見れば
いいかと向かったのは「石川近代文学館」
途中金沢21世紀美術館の前をとうりかかることになりました。ここは後ではいる予定。
ただし帰る時のための美術館前のバス停の位置を確認しておきました。

☆「石川近代文学館」
ちょうど受付へ行った時、年配のご婦人が一人来てました。
「年会費を払いにきたとこなの。ここはいいとこですよ」とのこと。そうなのか(^_^)

旧制第四高等学校の赤れんが校舎(本館)を利用した建物は、外部も内部も重厚で
格式があります。
この建物を見るだけでも価値がありそうです。
石川県出身の文豪や、石川ゆかりの作家の遺品、直筆原稿などを展示。

これで鑑賞パスポートを使い切って気が済みました。
普通に料金はらったら1400円の所、600円ですんだことになります。
ここまではずっと、徒歩。
5カ所の美術館・博物館、そして兼六園は割と近い地域に集中してるので
時間をかけずに回ることができました。

この後やっと2回目のバス乗車をすることにしました。

バス停「兼六園下」でおりて向かうのは・・・・
長くなりましたのでこの続きは、また日を改めてご紹介します。
posted by みどり at 13:23| Comment(4) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月23日

映画「モディリアーニ 真実の愛」

映画「モディリアーニ 真実の愛」@日比谷・シャンテシネ
 監督・脚本:ミック・デイヴィス 
 出演:アンディ・ガルシア、エルザ・ジルベルスタイン、他

8月15日(月)「モディリアーニ 真実の愛」観てきました。
私には珍しく割引になる「映画の日」でも、「レディースデイ」でもない日に行きました
が私にとっては、かなり期待はずれになりました。

画家モディリアーニの生涯をモチーフにしつつ、必ずしも
史実に忠実に作った物語ではないようです。
別にそれでもおもしろければかまわないのですが、この映画
なんだか、名作映画になり損ねた映画だな・・・と感じました。

<あらすじ>
第一次大戦後のパリ。
世界中から芸術家を志す物達が集まるモンパルナス。
ユダヤ人のアメディオ・モディリアーニ(アンディ・ガルシア)もそんな一人。
しかし、彼の個性的すぎる絵は全く売れない。
酒を浴びるほどのみ、自由奔放に生きるモディリアーニ。
そんな彼だが、画学生のジャンヌ・エビュテルヌ(エルザ・ジルベルスタイン)と知り
合ってからは互いに愛し合うようになる。
しかし、ジャンヌの父はモディリアーニがユダヤ人であること、貧乏画家であること
を理由に二人の仲を認めない。
産まれた子も、取り上げられ修道院へ入れられてしまう。
それでもモディリアーニのそばにいることを望むジャンヌ

何かと対立する、モディリアーニとピカソ(オミッド・ジャリリ)。
年に一度の美術コンテスト、サロン・デ・アルティストに二人が参加することで
パリ中が大いにわく。
優勝者には多額の賞金と名誉を与えられる。
ジャンヌをモデルに絵を描くモディリアーニ。

二人の恋の行方と、コンテストの結果は・・・。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

前半、モディリアーニとピカソが対立してますがその理由がわからない。
ピカソも映画の中で言ってます。「なんできらうんだ」と。
モディリアーニのほうが一方的にピカソに対して敵意を抱いてるようですが、
なんて嫌ってるのか説明がどこにもないから見てるこちらももどかしい。
ピカソの絵が嫌いとか、金持ちなのが気にくわないとか、いろいろあると
もうのですがその辺のヒントもないし。

その一方で、冒頭にモディリアーニの恋人を登場させていきなり
観客に向かってしゃべらせてしまう唐突さ。
正確になんと言ってたか忘れましたが、本当の愛を知ってますか、みたいなことを
言ってたと思うのですが、なんか聞いてるこちらがこそばゆくなる言葉でした。
モディリアーニの最後(死に至る理由)の場面も、こんな風に見せるなんてと
気になりました。

説明不足の場面場あるかと思うと、妙に説明過多だったり。
なんだかこの映画、バランスが悪いです。

前半、私には退屈だったのですが後半、モディリアーニ達が展覧会の向けて
絵を描き出してからようやくおもしろくなってきました。

時々登場する男の子がいいです。
モディリアーニの分身、子供時代のモディリアーニ自身ですが
この子と、大人のモディリアーニとのやりとりはおもしろかったです。

この映画、いろんな画家が登場する割には、あまり彼らの絵が出てこないです。
モディリアーニが主役なんだからそれはいいとして、後半になってようやく
ピカソやキスリングの絵が出てきます。
この映画のために描いた絵なのでしょう。それぞれの画家がいかにも
描きそうな絵になっていて、この程度なら許せるなと思ってみてましたが
ユトリロの絵にはおいおいと思いました。
いくら何でもユトリロは、絶対あんな絵は描かないでしょうが!
そんな絵でした。

コクトーファンの私にとっては、この頃実際にそうだったようにピカソとジャン・コクトー
が一緒にいるところを見せてもらえてちょっとうれしかったです。

しかしこの映画、美術愛好家からは大いにつっこまれそうな映画だと思いました。
posted by みどり at 04:03| Comment(0) | TrackBack(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月22日

劇団健康VOL.15「トーキョーあたり」

引っ越し(と、いっても同じ市内の実家へ戻る)に向けて動いてます。
21日は業者さんに見積もりに来てもらったら、荷物が多いのでとってもいいお値段(¨;)
片づけとかいろいろあり、どうも今月は無理そうです。



劇団健康VOL.15「トーキョーあたり」@下北沢・本多劇場
 作・演出・音楽:ケラリーノ・サンドロビッチ
 出演:犬山イヌコ、大堀こういち、KARA、手塚とおる、他

8月12日(金)観に行ってます。
1992年の第14回公演以来の劇団健康の本公演。
その間、何にもしてなかったのかというとそうではなくて、「ナイロン100℃」と言う
集団で公演を続けていたケラさん。
劇団健康の公演は「牛の人」「カラフルメリィデオハヨ」「ウチハソバヤジャナイ」を観て
いますが、どうも私には劇団健康とナイロン100℃の差はわかりません。
作・演出はケラさんだし、出演メンバーもそんなに変わらない。
上演時間も昔も今も長いし。
劇団健康で初めて観た「牛の人」は確か3時間ちょっとあったと記憶してます。

今回の「トーキョーあたり」を観ると、ケラさんが大いに遊んで楽しんで作ってるように
感じました。
黒沢明監督の映画「生きる」と、小津安二郎監督の「東京物語」をモチーフにしつつ
・・・と言うより、この2作品を解体していい意味で、好き勝手に遊びつくしてる、そんな
気がしました。
「生きる」はそれまで何となく、でもまじめに仕事をしてきた定年退職間際の公務員の
男が、自分がガンで余命いくばくもないことを知り人の役に立つ仕事をしようと奔走
するお話し。
「東京物語」は尾道に住んでる老夫婦が、東京に住んでる子ども達のところを訪ね
帰って行くお話し。

「トーキョーあたり」のあらすじは、映画の脚本家がいいアイデアが出ず、それでも無理
矢理書いてく物語が「生きる」と「東京物語」の一部のような話しになっているがだんだん
途方もない展開になってゆくという物。
ナンセンス逆満載なので笑えるかどうかは、個人の好みの差だと思います。

冒頭の映像での、ケラさんの自虐的ギャグがおもしろかったです。
ケラさん自身が登場して、周囲のあちこちから自分の書いてる演劇がつまらない、とか
長すぎるとか、言われてる幻聴を聞き、さらに書店で自分の戯曲本が売れなくて半額
セールにになってたりして焦りまくっている・・・・。
しかし、これが一番おもしろいというのはちょっと問題有りでは・・・。

パンフレットがやけくそのようにこりまくった作りになってました。
カバーは開けばポスターになり、本は真ん中で分離するし、使用済み綴じ込みハガキ
はあるしでこれまた笑えました。










posted by みどり at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

自動人形師ムットーニの機械仕掛けの迷宮博物館・初日

「自動人形師ムットーニの機械仕掛けの迷宮博物館」@渋谷・パルコミュージアム
  8月20日〜9月12日まで

私はブログの記事は、見てきた物の順番に書いてゆくことにしてるのですが今回は
せっかく初日に行ってきましたので気持ちが新鮮なうちに書き留めておきます(^_^)

8月20日(土)本日会期初日に行ってきました!
ムットーニこと、武藤政彦さんの機械仕掛けの自動人形の展示会です。
人形だけでなく、油絵作品も多数展示されていました。

あわてて行った理由は、日時が限られている「ナイトシークレット上演会」のチケットを
購入したかったからです。これは会場受付でのみの販売です。
私(と友人)も行かれる日が限られているので、本日ちょうど12時頃会場に着いた
のでチケットを購入申し込むと、定員30名のところすでに整理番号が20,21番。
びっくりしました。

友人には申し訳ないけど、今日は私一人でお先に博物館鑑賞してきました。
私は今までは毎年2月頃の、小さなロゴスギャラリーの展示しか見たことがなかった
ので今回の大規模な展示館ははじめてみました。
新作、旧作、小型、大型、たくさんあります。
うれしいのは、ロゴスギャラリーの展示ではムットーニさんご本人がいないと、動いてる
ところは見せていただけないのですが、今回の展示では、いくつもの作品が10分から
20分くらいの間隔で自動的に動いて、ムットーニさん語りの録音が流れて鑑賞する事
ができるようになっていました。(語りのない物もあります)

ごく小さな4作品の前には椅子が一脚おかれていて、そこに座ってみることができます。
つまりその作品を鑑賞するには、その位置からがベストポジションということです。
これら4作品は20分ごとに動き出すようになってました。
横に時計がついてるので、場内が混んでいたらこれを目安に椅子に座って待ってると
しっかり見ることができます。

この4作品は以下の作品です。(ムットーニさんの語りつきで、やく3、4分の上演です)
「coffee break(コーヒーブレイク)」 2004年作品
部屋に帰ってきた透明人間の男。コーヒーを一杯飲んでくつろぎます。
誰もいない部屋、でも鏡の向こうには男の姿が浮かびます。

「Nekomachi(猫街)」2004年作品
小説をモチーフにした作品。猫の街の幻想。

「Bunny`s Memory(バニーズメモリー)」1996年作品
ナイトキャバレー。バニーガールの一夜の夢。

「Library(ライブラリー)」1997年作品
本に囲まれた部屋で読書する老人。ふと気が付くと純粋な少年の頃の自分を後ろに
見つけます。

今回はじめてみた作品では、「Gift From Daddy(ギフトフロムダディー)」2005年
作品が素晴らしかったです。部屋の中には少年とお父さん。
お父さんのプレゼントのロケットがきっかけで、少年は未来の宇宙都市を夢見ます。
その未来都市の美しいこと。

午後1時から約40分、ムットーニさんの解説付き上演会がありました。
やく50人ほど集まってたでしょうか、人数が多くて端にいた私は解説付きの上演は
あまり見えませんでした。
そのまま会場をあちこち見てたので、3時からの上演会もついでに見てしまいました。
先ほどと内容は同じですが、人数が30名弱くらいでしたので私も見てこれました。
この時の上演会場は、見てる私達の後ろにムットーニさんの大きな油絵作品があり
ました。
ムットーニさんいわく、「みんな(皆さん)壁だと思ってるんだから・・・」
見てる方がうっかり寄っかかってしまったようです。
ボッシュの「悦楽の園」のようなちょっといかがわしい感じの楽園が描かれていました。
ムットーニさんはかつては油絵作品に力を入れていたそうで、展示されていた作品も
独特の雰囲気のあるものばかりでした。

以前も観た「Cantate Domino(カンターテドミノ)」2003年作品は何度見ても
素晴らしい。
光りの使い方がとても美しいです。

私はムットーニさんの自動人形作品は大好きで、見てると全く飽きません。
この日も結局約3時間半、場内を浮遊してしまいました。

上演される作品を一度に全部観る気なら、2時間くらいかかるつもりで行った方が
いいかもしれません。で、なければ2,3度足を運ぶのもお勧めです。
半券を持ってると、次回は半額だそうです。
私はあと2回は行きそうです。


posted by みどり at 21:08| Comment(7) | TrackBack(1) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ


「フキコシ・ソロ・アクト・ライブ、Mr.モーション・ピクチャー
 ソフィスティケイティド アンダーグラウンド コメディ」@東京・スパイラルホール
   出演:吹越満

自宅の引っ越し、金曜日にようやく引っ越し業者に連絡とったところです
8月末に引っ越しできたらなと思ってます。
今すんでるアパートも8月に出ないと更新料がかかるし、年とった母のことも
心配なので、いろいろあって戻ることに決めました。
日曜日には、業者の方が見積もりに来ます。
これは家の中、キレイに片づけておかねば(^_^;)
というか、すぐにでも引っ越しできるように荷物まとめる方が先ですね、きっと。


さて本題。
8月11日(木)観に行ってます。
吹越満さんは、もともと劇団「ワハハ本補」のメンバーですがソロでの活動も
よくおこなっています。私が吹越さんのソロ公演を観るのは、これが2度目です。
文句なく、おもしろかったです!
約2時間たった一人で舞台を持たせてしまうそのエネルギー、すごいです。
そして安っぽくない。

この日はこんな事見せてくれてました。

部屋にやってきた一人の男。
暗転してまた一人やってくる、暗転後また一人。また一人。また一人。
結局計5人。これを全部一人で演じて見せてしまう吹越さん。
少しずつ座ってる位置、立ってる位置を移動して別の人物のなりきって見せてくれるの
ですが、あまりにも鮮やかでスムースで無理がない。
感心してしまいます。
下手なお笑い芸人なら途中で「あ、間違えちゃった」といって笑いを取りそうな
ところですが、吹越さんはそんなこと絶対やらない。

名作映画と同じタイトルのもう1本の映画(ただしB級)、の内容紹介という
スタイルでその一場面を見せてくれる。これももちろん一人で。
「スピード」と、あと何本もあったのですがタイトル忘れてしまいましたm(__)m



擬音「カチカチ」「ズバッ」「ポロン」「ガシャーン」「ガシャ〜ン」を舞台上のスクリーン
をうつしてそれにふさわしいショートコントを見せてくれたり。
ショートコントのできの善し悪しでOKの「ピンポン」かダメの「ブー」音がでる。
このOKかダメかはもちろん演出の一つですが、この出し方も笑いを取るタイミングを
うまくつかんでいておもしろい。
コントも見せるところ、見せないところ、そのあたりのさじ加減がうまくて見ていて
気持ちがいいです。

たとえば最初の「カチカチ」をモチーフにした場面で、「冷凍庫冷やしすぎだよ、イカの
刺身がカ・・・」と行ったところでダメだしの「ブー」音。
もちろん「カチカチ」と、言おうとするところだったのはこちらものわかる。
「カチカチ」と全部言ってしまってから「ブー」より遙かにいい。

さらに、うまいなと思ったのは「ポロン」の時です。
最初はどうもヌードの女の子が出てるらしいアダルト映画の撮影中?と言う感じだ
ったので「ブー」音。
このすぐ後の吹越さん、客席の方に顔を向けて、一瞬動きを止める。
ついさっきヌードが出たばかり(言葉の中でだけど)
何かやり出しそうなけはい。しかも彼の後ろに出てる言葉は「ポロン」。
・・・・・・・・・・・・・・「ブー」音。
これだけで場内大受け。きっと皆さん同じ事を想像してたのでしょう(^◇^;)
吹越さん、観客に同じことを想像させてしまうところがすごいではありませんか。

四角い板みたいな物の真ん中が開いていて、ここに吹越さん自分の顔をはめ込む。
板にはシール状の物が貼ってあるらしく、これを自分で一枚ずつはがしてゆくと
舞台の後ろのスクリーンに映っている部屋の景色も変化してゆく。
吹越さんが、見ている景色というわけ。
単純だけど、なんだかおもしろい。

吹越さんのソロ・アクト・ライブはおしゃれな感じも漂います。
女性客が多いのはそのせいなのでしょう。

開演前に、入場者にもれなくUCCのコーヒー飲料「Blackshot」2本のおまけ付き。
一本飲んでみたけど、カフェインが通常のコーヒーの3倍だそうで目がぱっちりと
さえました。
posted by みどり at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

映画「0:34(レイジ34フン)」

レイジ34フン


映画「0:34(レイジ34フン)」@東京・渋谷 アミューズCQN
 監督・脚本:クリストファー・スミス 出演:フランカ・ポルテ、ヴァス・ブラックウッド他
 2005年、イギリス映画

8月10日(水)観に行ってます。
「スターウォーズ」もみたいし「皇帝ペンギン」もかわいいし「モディリアーニ」もみたい
けど夏はやっぱりホラーでしょ、と「0:34(レイジ34フン)」観てきました。

上映されてる映画館が限られてるので、行ってきたのは渋谷の「アミューズCQN」と
いう初めて行く所。
渋谷駅からタワーレコードに向かって歩いていって、タワーレコードの角を右折。
JRのガードをくぐって向こう側に出るとすぐです。
こんな所に映画館ができたのか・・・。

<あらすじ>
ケイトはやり手のビジネスウーマン。
ある晩、地下鉄の終電に乗ろうとして、うっかりホームのベンチで寝てしまい気がつい
たら終電は出た後。
構内に人の気配はないし、シャッターが閉まっていて外にも出られない。
そこへ、ホームに電車が入ってくる音が。来るはずのない電車。
ドアが開き、あわてて飛び乗るケイト。

ケイトを追いかけてきた仕事仲間のガイ、駅の警備員、駅に住みついてるホームレス
のカップルが次々に何者かに惨殺されてゆく。
ケイトも、正体不明の怪物に追いかけられることになります。

はたしてケイトは始発まで、生き延びることができるのか。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



目新しくはないけど、話の展開や場面の見せ方はうまいです。ほんとに恐いです。

この映画けっこう照明の明るい場面が多いです。
ホラー映画と言ったら、場面としては薄暗いところが多くなるものなのに。
この映画ではまぶしいくらいの明かりのついた駅構内や、どこかの地下室
が話しの舞台。
明るい場所で人を怖がらせるのです、このホラーは。
ドアの向こうに何かいるんじゃないかとか、この通路の角をのぞき込んだら何かいるん
じゃないか、とハラハラさせます。
話しの展開も無駄なく、無理なく進むのでラストまでアッという間でした。
怪物が出てくると、やっぱり今時のホラーですね、ちょっとゲゲゲ・・・のシーンも
あります。

私はいつも映画館にはいるとすぐパンフレット買います。
この日は早めに映画館についたので、ついパンフを先に読んでしまったのですが
ほとんどネタバレになっていました。
先にパンフを買って読む習慣のある方は気をつけた方がいいです。
やっぱりパンフレットを読むのはどんな映画でも、観賞後の方がいいですね。
ネタがわかってもそれでも、この映画はおもしろかったです。

これから観る方のために、なるべくネタバレはしないでおきますがこの怪物につての
説明、もうすこしあったほうが良かったんじゃないかと思いました。
なぜ殺人を繰り返すのか、もう少しヒントがほしかったです。
彼が医者のまねごとをして、手術用の袋をはめるときの仕草、ちゃんと手袋がはめ
られないのですがこのシーンだけでもゾッとくるものがありました。

最初から最後までドキドキハラハラしっぱなし、見終わった後はまるでジェット
コースターに乗ってたような気分になりました。
なかなかできの良いホラー映画です。

ところで、大抵の方は終電の後は電車は通らないと思ってるでしょう?
それが違うんです。
私の住んでるところは、電車の線路が近いのでわかるのですが、終電の後・・・
夜中の1時過ぎや2時すぎに電車が通ることあるんですよ。
車両の移動ためとか、だと思うのですが。
真冬、大雪の時だと線路凍結を防ぐためか1時間に一本くらい電車が往復してます。
ゴトゴトゴトと・・・・。
posted by みどり at 00:45| Comment(10) | TrackBack(12) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月17日

ダンテ・アリギエリ著:「神曲」

ダンテ・アリギエリ著:「神曲」
  挿絵:ギュスターヴ・ドレ 訳・構成:谷口江里也
  発行:(株)アルケミア 発売:(株)九鬼   

今、自宅の引っ越しを考えています。気持ちは固まってたきたのですが、まだ引っ越し
業者に連絡もしてないし。引っ越しと言っても離れていた実家へ帰ることなのです。
自分のことですが、さてどうなるか。

本題です。
放送大学の試験終了後、無性に物語が読みたくなりました。
試験前は「幾何入門」のテキストと毎日にらめっこ状態だったので、どんな難しくても
日本語で書いてある「物語」なら何でもいい、と言う気分になってたのでさっそく職場
近くの図書館へ。

目に付いたこの本を借りできました。
「神曲」と言ったら「世界の名作」ではありませんか。
でも読んだことないし、パラパラ見るときれいな挿絵もたっぷり。
その時の「読みたい気持ち」にはぴったりでした。
縦約25センチX横約18,5センチX厚さ約3,5センチの大型の豪華本です。

約700年前のイタリア。
政治・宗教・諸派諸党の激しい抗争があり、その中でフィレンツェの街を永久追放
されたダンテ(1265−1321)。
これはそのダンテが見た不思議な物語、と言う形をとり地獄編、煉獄編、天国編の
3部構成になっています。平たく言うと、ダンテの地獄巡りの物語。
そして天上で彼の最愛の人、25歳で死んだベアトリーチェとの10年ぶりの再会が
描かれています。

<あらすじ>
地獄編。
旅の途中のダンテ。気がつくとそこは暗く深い森の中。
ローマ時代最大の詩人であるヴィルギリウスと出会うダンテ。
ヴィルギリウスはダンテを死後の世界に連れてゆくという。
彼を師(マエストロ)と仰ぐダンテは、彼の後について行きます。
川の向こうをわたると、そこはもう地獄。
地獄は、地上で罪を犯した者がいつまでもそれ相応の罰をうける世界。
黒い風にいつまでも吹き飛ばされる亡霊達。自ら命を絶った者が枯れ木にされている。
聖職者にありながら、金儲けに走った者が頭を下に埋められ足に火をともされていたり。
おぞましく、救いのない世界。

煉獄編。
二人は地獄の最下層から地上へ。海が広がる彼方には今まさに太陽が昇ろうとしてる。
「煉獄の山」に登る人を運ぶ舟に二人も乗ります。
ついた所はいわば煉獄前地。罪を犯しても、その罪を悔いた者が行く世界。
亡霊達は煉獄の、罪を浄めるため山の中原の高台にある道への入り口である門を求め、
自分で道を捜さなければならない。
高慢、うぬぼれを持っていた人が、その罪を清めるための思い石を担いでいたり、嫉妬の
罪を浄めるため、その目を閉じていたり。(まぶたは針金で縫いつけられている)
目の前に現れた天使に言われるまま、ヴィルギリウスとダンテは炎のなかへ。
気がつくと、花が咲き、清らかな川が流れる場にいる二人。

天国編。
10年前に死んだ恋人ベアトリーチェとの再会。
すでにヴィルギリウスの姿はなく、光りに包まれさらに天上へと向かうダンテとベアトリーチェ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

予想に反して、とても読みやすかったです。
訳者のあとがきに「ダンテの本質的な遺志と、作品を古典として成立させている生命力の
エッセンスのようなものを、快く今に伝えることを願い、あえて抄訳、意訳を試みた。」と
あるのでそのせいなのかもしれません。

キリスト教世界の事にうとい私は、今まで煉獄と地獄は同じものだと思っていました。
違うのですね、はじめて知りました。
(自分が仏教徒と言う意識は持ってないけど、家のお寺は浄土真宗です)
地獄は罪を犯した者が、罰を受けるところであり、煉獄は罪を悔い改めた者が天国へ
行くために修行してる場、と言う感じのようです。

本書は、全ページ右ページに文章、左ページにイラスト、と言う構成になっています。
ギュスターヴ・ドレ(1832−1883)と言う画家、たぶん今回初めて知った人です。
手法は版画ですがとても美しいイラストです。
ダンテが文で描き出してる世界のほとんどを視覚化しています。
地獄の世界のおぞましいこと。しかしギュスターヴ・ドレの絵は、醜悪な世界を描いて
いてもなぜか気品があるのです。そして天国の世界の美しさは格別です。
手元に置いておきたくなる本でした。
このギュスターヴ・ドレ版は1861年に出版され、当時爆発的な反響を呼んだそうです。

ベアトリーチェはダンテにとって美と智の女神にも値する女性だったようです。
永久の恋人、ベアトリーチェ。
文章は約700年も前に書かれたものなのに、全く古さを感じません。
「愛」「希望」「悲しみ」「怒り」そして「真理」といったことは、どんな時代であっても変わる
ことはないのですから、当然なのかもしれません。
地獄のおぞましさを経ての、天国での恋人達の再会には涙が出そうになりました。
薄っぺらな言い方しかできないのがくやしいのですが、ラストの壮大さと美しさには
圧倒されました。

posted by みどり at 01:15| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月13日

BBCラジオドラマ版「指輪物語」・第4回目

BBCラジオドラマ版「指輪物語」・第4回目

BBCラジオドラマ版「指輪物語」(THE LOAD OF THE RINGS)
 原作:J.R.R.TOLKIEN著 THE LOAD OF THE RINGS
(日本語訳タイトル「指輪物語」、 映画版タイトル「ロード・オブ・ザ・リング」) 


BCCラジオドラマ版「指輪物語」の4回目を聞き直してみました。
ブログで書くからには、きちんとしっかり聞き直してからと思うと時間がかかります。
このところラジオ講座の英語の勉強をさぼってたら、なんだかすっかり聞き取りが
できなくなったのを感じます。やっぱりさぼるとダメですね(^_^;)

前回からまた間があいてしまいましたが、以下、内容のご紹介と感想です。

Episode IV: The Ring gos South 「第4話 指輪、南へ行く」

主なキャスト
The Narrator(ナレーター):Gerald Murphy
Elrond(エルロンド):Hugh Dickson  Frodo(フロド):Ian Holm   
Bilbo(ビルボ):John Le Mesurier  Gandalf(ガンダルフ):Michael Hordern 
Aragorn(アラゴルン):Robert Stphens  Sam(サム):William Nighy  
Pippin(ピピン):John Mc Andrew  Merry(メリー):Richard O Callaghan   
Legolas(レゴラス):David Collings  Gimli(ギムリ):Douglas Bivingstone  
Boromir(ボロミア):Michael Graham Cox 

<あらすじ>
裂け谷でのエルロンドの会議で「私が指輪を持ってゆきます」と、申し出るフロド。
9人の追っ手、黒の乗り手に対抗して、9人のカンパニーを作ることになった。
エルロンドの指名により、メンバーは指輪所持者(リングベラー)のフロド以下、
ガンダルフ、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、人間のボロミア、アラソルンの息子
アラゴルン、ホビットのサム、メリー、ピピン。
7日後、出発することになった。

エレンディルの剣はエルフによって鍛え直され、アラゴルンはこれをアンドゥリル、
「西方の焔(ほのお)」と名付ける。
ビルボはフロドに「つらぬき丸(スティング)」という剣と、昔の旅でドワーフのトーリン
からもらった鎖かたびら(小さな鎖でできたシャツ)を譲り渡す。

サムが仔馬のビルも連れてゆくと言い出し、ボロミアの角笛が響き渡る。
橋を渡り、一行の旅の出発。

山を越えようとするが、大雪にはばまれる。一行は山越えをあきらめ、危険性のある
モリアの坑道を行くことにする。
入り口にやってくるが、ここは合い言葉を言わないと開かない所。
入り口にはエルフの言葉で「モリアの領主、ドゥリンの扉、唱えよ、友、そして入れ」と
書かれている。ガンダルフが合い言葉をいろいろ試すが、開かない。
やっとエルフ語で「友」である、「メルロン」と唱えると開いた。
すぐそばの湖から、巨大な怪物が一行に襲いかかり、あわてて扉の向こうの飛び込む。
扉が閉まり、前に進んでゆくしかない一行。
仔馬のビルを向こうに残してしまったことを、悲しむサム。

途中、自分たち以外の「何か」がついてきてることに気が付くフロド。

オーク達におそわれ逃げる一行。バルログが現れ、立ち向かうガンダルフだったが、
「逃げろ、馬鹿者ども!」の声を残しバルログと共に奈落に落ちてしまう。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

原作に忠実に作られているラジオドラマですが、ビルボがフロドに「つらぬき丸」を
渡す場面では、原作にあるビルボが指輪に執着を見せるシーンは省かれていました。
第1回目のビルボとガンダルフが会話してる場面ですでに、ビルボが指輪に執着を
見せるシーンはあるので、今回は省かれたようです。
ちなみにラルフ・バクシ監督のアニメ版「指輪物語」、ピーター・ジャクソン監督の
実写版にはこのシーンは入れられています。

鎖かたびらを渡すときは、小さな何かがぶつかり合うようなシャラシャラときれいな
音がしてます。何を使って作り出した音なのかと、とても気になります。
話しが飛んでしまいますが、日本のアニメ「千と千尋の神隠し」で竜が空を飛んでいて
ウロコが飛び散る場面でもシャラシャラときれいな音がしてますが、何となくあの音
にも似ています。鎖かたびらなのでもう少し金属的ですが。
「千と千尋」であの場面は、夏場、海の近くのおみや造やさんで売っている貝殻で
作った風鈴(・・・と、いう名前でいいのかな)をつかったのだそうです。

山越えのシーンでは、ビュービューとすごい音がして迫力があります。
途中、一行がオオカミたちに襲われますが、この時レゴラスがビュンビュンと矢を
放ち対抗します。きっとかっこいいんだろうなあと、その姿を想像してしまいまが、
私の頭の中でその姿はやっぱり、オーランド・ブルームのレゴラスになっています。
(ピーター・ジャクソン監督の映画版のレゴラスです)

モリアの坑道を通るとき、フロドが「何か」がついてきてると気がつきますが、
この時はそれの名前は出てきません。が、もちろんこれはゴラムのことですね。

ラジオドラマだから、最後に登場するバルログの姿はわかりませんが、
レゴラス達が大騒ぎすることで、こちらも創造力をたくましくできます。

奈落に消えるガンダルフ。見事にこの場面で第4回目が終わるので物語を知ってる
にもかかわらず次回が気になってしまいます。
この演出はとてもうまいですね。
posted by みどり at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | BBCラジオドラマ版指輪物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする