2005年06月26日

ウィーン少年合唱団日本公演Bプロ

ウィーン少年合唱団2005年日本公演Bプログラム@東京オペラシティコンサートホール

6月18日(土)P席(千円)で聴きに行ってます。
P席は舞台後方の席です。歌っている少年達の後方で、上の方という位置。
つまり通常の客席から観ると真っ正面の、さらし者状態になる席です。
しかも私の席は、その中でも「ど真ん中」というすんばらしい位置でした(^◇^;)
1000円という格安で、少年達の歌声か聞けるからいいのです。
(ちょっと負け惜しみが入りますが・・・・)

少年達の顔は全然見えないけど、指揮のラウル・ゲーリンガーさんの様子はよく見
えるのでこの際、しっかり観察してきました。
指揮するときの腕と指の動き、そして一曲終わるたびに、少年達に「はい、お辞儀して」
と合図をするようすがよくわかりました。
それに時々お辞儀しながら背中かいてる男の子がいるなんて、普通の席の人には
わかるまい(^_^)

6月7日にAプログラムを聞いてきたので、今回はBプログラムです。

P席なんて位置では、音の聞こえかたが悪いだろうと思ったのですが心配したほど
では無かった気がします。

今回特に印象に残ったのはハインリヒ・ウェルナーの「野ばら」です。
歌声の響きが、ちょっとびっくりするくらいきれいでした。
ホールの構造のせいもあるんでしょうか。
素人の私にはわからないけど、このホールは高さがかなりあってこれが音の響きを
良くしてるように思えました。

ゾルタン・コーダイ作曲の「山の夜 第1番」もとてもきれいな曲でした。
後でパンフレット見たら、この曲は最初は言葉の歌詞をもたない女性合唱曲として
つくられたのだそうです。

プログラムに「ソロ曲・当日発表」と書かれていた曲は、セバスチャン・スッパン君による
「ペルゴレージ・スタバトマーテルより  サンクト・マター」でした。

少年達の顔が唯一見えたのは、ロッシーニ作曲の「猫のデュエット」の時。
二人の少年が向かい合うようにして歌うので、その時にかわいい横顔が見えました。
数年前、サントリー・ホールでやはり少年達の後ろの席で聞いたときは、最後に少年達が
帰るときに客席に手を振ってくれるのですが、その時後ろにも手を振ってくれました。
今回はなかったのがちょっと残念。

アンコール曲はJ・シュトラウス2世「ポルカ・浮気心」とアルプス民謡の
「俺は愉快な男」の二曲でした。


去年あって、今年はなかったことがもう一つ。
去年やはり、この同じホールで公演があったとき、なんと終演後に少年達がロビーに
出てきてサインをしてくれたのです。

お客さんはみなさん、パンフレットを開いてメンバーが顔写真入りで紹介されてる
ので、写真のご本人のサインをしてもらってました。
私も数人の男の子のサインをもらいました。
でも目の前の子が、写真のどの子かわからないのですよ・・・この子どの子だ?と思って
パラパラ見てると目の前の子が、「ぼくはコレ!」と言う風に指さしてくれました。

サインをもらったのはうれしいけど、約2時間公演やったその後でこんなサービスまで
するのは少年達にとって良くないんじゃないのか・・・と気になってました。
少年達の先生なのか、付き添いなのかよくわからないけどロビーにいたそんな感じの
外国人数人が話しをしながら渋い顔してたのが印象に残ってました。
なので、今年はサイン会がないことは残念とは思わなかったです。

ところで、会場でアンケート書いてだすと抽選で来日記念グッズが当たると言うことでした。
当然期待しないでいたら・・・・なんと当たって「Tシャツ」が送られてきました!

白地で、左胸に「WIENER SANGERKNABEN」という文字が入ってます。
私のパソコンで字が出せないのですが正確には最初の「A」の字の上に二つの点がつきます。
あと、左袖に四角いマークが付いてます。シンプルなTシャツです。
プログラムを見たら、これ場内のロビーで3000円で売られていた品物でした。

7日と18日、どっちのアンケートが当たったのかはわかりませんが、2回とも1000円
のP席でしか行かなかった私なので、なんか申しわけないやら、うれしいやらです。




posted by みどり at 17:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花組芝居公演「ゴクネコ」

花組芝居公演「極猫(ごくねこ)大騒動・ゴクネコ」@東京・全労済ホール スペースゼロ
  作:小池竹見  演出:加納幸和  出演:加納幸和、竜小太郎、他

6月16日(木)観に行ってます。
花組芝居は、出演者は総て男性で、毎回加納幸和の演出で歌舞伎風のお芝居を見せて
くれる劇団です。
今回は、客演として竜小太郎さんが出演でした。
化け猫騒動のお話しでした。

<あらすじ>
江戸時代。
草間家のお家騒動の結果、兄の家頼は毒を盛られ、弟の頼貴が太守の座についた。
以来、家頼の娘・滝姫の愛猫が化け猫となって、近隣の村々で子供をさらって喰い殺す
と言う噂が流れるようになる。
その為、罪のない猫までが退治されるようになっていた。

草間家の頼貴の側室・お蒔(おまき・加納幸和)は草間家の家老(水下きよし)と
実はいい仲。
二人は懐妊した正室・操(みさお)を毒殺しようと計画。
お蒔の召使いお仲(おなか・竜小太郎)に、毒を持たせ操の元へ行かせる。
もちろん、そんなことはしたくないお仲。
お仲と恋仲の輿吉(よきち・桂憲一)は、お仲のただならぬ様子が心配。

正室・操のところには奧女中に化けた猫・トラ(八代進一)、ミケ(北沢洋)、チビ(大井
靖彦)、ブチ(松原綾央)が入り込んでいて殺された同族の恨みを晴らそうと機会を
うかがっているわ、お仲は小姓の菖蒲之介(あやめのすけ・各務立基)言い寄られるわ、
輿吉の出生の秘密は明らかになるわで、化け猫騒動はどうおさまるか・・・。

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竜小太郎さん、TVでちょっと観たことがあるくらいでどういう方かほとんど知りません
でした。
小さい頃から、大衆演劇に出ていて「浪花のちび玉」の初代を名乗ったそうです。
今では「流し目のスナイパー」が宣伝文句の名座長。
可憐な女形はもちろん、男姿にもめっきり色気が増したと評判たかいとか。

竜小太郎さん演じるお仲は、男性とはとても思えないくらいきれいでかわいい!
パンフレットに載っていた、小太りの素顔からは想像ができません。
トラ・ミケ・チビ・ブチの化け猫たちもコワイと言うより、ごっつくて結構かわいいです。
今回の公演は、花組芝居メンバー全員のなかにいながら、竜小太郎さんの魅力が
光ってる公演でした。
演出がそのようになってる、とはいってもやはりすごい。竜小太郎パワー。

定番の加納さんの女形は、きれいです。座長だから一番おいしい役をやってますね。
絢爛豪華な衣装でのお芝居と、ドタバタ喜劇の雰囲気もあるお祭りのような公演でした。

公演の最後では大衆演劇の雰囲気を味わってもらおうとの意味か「ご祝儀タイム」が
ありました。
しかしこの公演竜小太郎ファンも来ているでしょうが大半は花組芝居ファンのはず。
竜小太郎さんが、場内回ってもお花を渡す人が一人いたくらいでさすがにご祝儀を
渡す人はいなかったです。
これは予想してたのか、すぐその後で花組芝居メンバーが場内を回っていきました。

竜小太郎さんの魅力を堪能したい方には、8月9日から23日まで東京・三越劇場で
座長公演があるので、これがおすすめらしいです。
第一部がお芝居「慎吾十番勝負」、第二部が「歌謡ショー・男舞い・女形舞い」という構成。
ちょっとのぞいてみたくなります。
posted by みどり at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月24日

映画「ミリオンダラー・ベイビー」

映画「ミリオンダラー・ベイビー」@有楽町マリオン・丸の内ピカデリー1
 監督:クリント・イーストウッド 脚本:ポール・ハギス 
 原作:F・X・トォール(「Rope Burns」)
 出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
 第77回アカデミー賞4部門受賞(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞 
 
6月15日(水)観に行ってます。
感動作、泣ける映画、として話題になっていますが私にとっては観てるのが
つらい映画でした。
つまらなかったのではなく、内容がとても重いかったという意味です。

この映画について感想を書こうとすると、ネタバレ無しに書くのは難しいですが
やはり、実際に映画をみていただきたいと思うのでここではできるだけ、ネタバレ
無しにいきたいと思います。

(「あちこちの掲示板では完全ネタバレで書かれてるんだから、一部でネタバレ無し
でといっても意味がない」と、言われたことがあります。そういう方は、ネット利用者が
全員、ネット情報をくまなく全部見ていて自分で観てない作品のラストまで知りたい
人ばかりだ、と思っていらっしゃるようです。世の中そういう方ばかりではない、とは
思いもしないようです。考え方が違うと言ったらそれまでですが公開中の映画・演劇に
ついては、当ブログでは基本的にネタバレ無しでいきます。)

<あらすじ>
マギー(ヒラリー・スワンク)はプロボクサーを夢見る31歳の女性。
名トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)に弟子入りを申し込むが、「女性
ボクサーはいらない」とあっさり断られる。
それでもボクサーになるには年齢的にも最後のチャンスと自覚してる彼女は、
フランキーのジムに押しかけ、熱心にトレーニングの励む。
まじめなマギーの様子に、ついにトレーナーになることを引き受けるフランキー。

めきめきと力をつけてゆき、試合で連勝を続けるマギー。
それに連れ、マギーとフランキーの間にも信頼感を越えた、絆が芽生えてゆきます。
チャンピオンになるのも目の前、と思えた時、突然の不幸がマギーに降りかかります。

マギーとフランキーは、この試練とどう向かいあってゆくのか。


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この映画は、全く予備知識なくみてると一人の女性ボクサーが勝利を収め
上り詰めてゆく話しか・・・・と、思ってみてると突然のまるで180度方向の違う
物語に展開してゆくのでびっくりします。

マギーをおそう突然の不幸。
この映画の本当の物語は、ここからはじまってると言えます。

父を亡くし、家族からも、はみ出し者扱いされてるマギー。

実の娘はいるものの、何かの事情で絶交状態になってるフランキー。
毎週娘に手紙を出しても、差出人に舞い戻ってくる手紙。
それをまた、大切に保管してるフランキー。

父のない娘と、娘のない父が、恋愛関係にも似た絆でひかれ合ってゆく様子は
前半のマギーが連勝を続けてゆく間は、ほほえましいものがありますが
後半のマギーの不幸の後は、二人の絆は薄くなるどころか、かえって強くなって
ゆきます。本当の愛情というのは、こういうものかと感じさせます。

しかしフランキーとマギーが、肉体関係などなく純粋に深い信頼と愛情で結ばれた時、
片方が片方に命を預け、預けられた方がそれを二人だけの世界で封印してしまう。
二人の行動が一緒に外の世界に向かって開かれるのではなく、二人だけの世界に
向かって閉じてしまったのは、観ていてつらかったです。
これはやはり映画的、感動的な展開のしかたなんだろうと思います。

つらい物語の中で、ジムにやってくる少し頭の弱い感じの青年と、ジムの雑用係
スクラップ(モーガン・フリーマン)の存在はホッとするものがありました。
この青年の存在は、見てる間はなんとなく邪魔な存在にも感じるのですが後半で
生きてきます。
続きを読む(ラストに触れてます)
posted by みどり at 12:57| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月22日

宝塚歌劇花組「マラケシュ・紅の墓標」「エンター・ザ・レビュー」

宝塚歌劇花組公演「マラケシュ・紅の墓標」「エンター・ザ・レビュー」@東京宝塚劇場

6月14日(火)B席(2階・13列)で観に行ってます。
どうもこの日はちょうど読み終わったばかりのアメリカンコミック「ヘルブレイザー
(Hellblazer)」シリーズの中の1本「 Dangerous Habits」の事で頭が一杯で、かなり
うわの空状態で公演を観てました。
(「ヘルブレイザー」は映画「コンスタンティン」の原作です)
なのでごく簡単に、感想を書き留めておきます。

映画「コンスタンティン」についてはこちらに、原作コミックについてはこちらに
書いておきました)

第1部はミュージカル「マラケシュ・紅の墓標」です。
  作・演出:荻田浩一  作曲・編曲:高橋城、斎藤恒芳、青木朝子、太田健

(あらすじ)
舞台は第1次大戦後のモロッコ。砂漠の入り口の都市・マラケシュ。
砂漠で行方不明になっている、測量技師の夫・クリフォード(彩吹真央)を捜しに妻の
オリガ(ふづき美世)がやって来た。
オリガは結婚したものの、自分の心に夫への愛があるのかどうか信じられず、それを
確かめるためにも、マラケシュにやってきていたのでした。
マラケシュの雑踏に迷い込んでしまったオリガを助けたのは白人の紳士リュドヴィーク
(春野寿美礼)。
そしてリュドヴィークの仕事仲間のレオン(樹里咲穂)も姿を見せる。
実はリュドヴィークは詐欺師で、レオンも表向きはレストラン経営者だが実はペテン師。
リュドヴィークとオリガはやがて惹かれ合うようになるのでした。
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映画「カサブランカ」をかなり下敷きにしたと思える物語でした。
1942年の映画(マイケル・カーティズ監督、ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグ
マン主演)で、これは第2次大戦中のモロッコの都市カサブランカを舞台にした物語。
話がそれますが、この映画、企画の段階ではハンフリー・ボガードが演じる役は
ロナルド・レーガン(元アメリカ合衆国大統領・元俳優)だったそうな。

宝塚のオリジナルミュージカルは、はっきりそうとはどこにも書いてないけど外国映画
を下敷きに、あるいはアイデアを拝借して作品を作ってることが少なくないです。

舞台の方は第1次大戦後、と言う舞台設定のため女性はまだすその長いドレスを
着てるので視覚的に優雅に見えるのでミュージカルにするには好都合だったのでは、
と感じました。
音楽も通常のミュージカルではあまり耳にすることのない、中近東風のメロディーが
とても新鮮な感じがしました。
エキゾチックな舞台設定がいい効果を出してるようでした。


第2部はグランドレビュー「エンター・ザ・レビュー」
 作・演出:酒井澄夫 作曲・編曲:吉田優子、鞍富真一、玉麻尚一 編曲:竹内一宏

衣装の色は「白」がメインだったようで、娘役、男役共に白の衣装がとても美しかったです。
特に男役の、燕尾服の後ろの部分だけフレアースカートのように長くした衣装は動き
回るとふわりふわりときれいになびくので、とても優雅。
これ、普通のミュージカルで本当の男性が着たら絶対、似合わないと思いました。
今更かもしれませんが、宝塚の女性の男役が着るからこそ、似合う衣装もあるようです。

posted by みどり at 03:07| Comment(3) | TrackBack(2) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月21日

北斎と広重展・幻の肉筆画発見

北斎と広重


北斎と広重展・幻の肉筆画発見@東京・日本橋三越本店 新館7階ギャラリー

6月11日(土)観に行ってます。
葛飾北斎と歌川広重の浮世絵の展示で、とても見応えがありました。
19日までの展示だったので、もっと早くご紹介したかったと思いました。

今回の展示は、日本化薬株式会社の元会長、原安三郎氏(1884−1982)が蒐集
されたものからの展示だそうです。
個人蒐集でこれだけそろえるとは、その作品の質の良さと量はすごかったです。
しかもこれがコレクションの一部というのですから、またすごい。

浮世絵は絵師が原画を描いて、これを版木に貼って彫り師が掘ってしまうので
製作過程からいって、原画は残らないシステムです。
なので有名な浮世絵師の肉筆画も観られるという、今回の展示はとても珍しい物でした。

展示されてる作品を観ながら思ったのは「日本人でよかった!」と言うこと。
北斎の「富獄三十六景」や広重の「東海道五十三次」を観てると江戸の「粋」を感じます。
これらを全部通しで観る機会も、なかなかありそうでないのではないでしょうか。
古い版画ですが、保存状態がよかったのでしょう色彩もかなりきれいなものばかりでした。

私は今まで知らなかったのですが「富獄三十六景」は36枚の絵で構成されてるのですね。
36枚作ったところで評判がよかったため、さらに絵を足したので36枚より多いんだ
そうです。(しまった、全部で何枚だったかメモしそびれました)

北斎の肉筆画の「滝見巡礼」はかなり細長い絵ですが、滝の雄大さを感じさせる絵
でした。
身近な魚を描いた肉筆画は、なぜか西洋の静物画を思わせる趣がありました。


そして広重の「東海道五十三次」の絵の数は、53枚ではなくて55枚。
これは知ってました!
何でかというと、むかしお茶漬けの「永谷園」でオマケに付いてた小さな浮世絵カードを
集めて送ると、抽選で五十三次の絵が全部セットになった物(カードサイズは応募カード
と同じ)が当たるということをやっててもらったことがあるからです。
五十三の宿場の風景の他に、起点となる日本橋の風景と、終点となる京都三条大橋の
風景が入るので全部で55枚。

「五十三次」では、「庄野 白雨(しょうのはくう)」の強い雨の降ってる様子や「蒲原 
夜之雪(かんばらよるのゆき)」の雪の降り積もってる夜の風景のシンシンとした感じが
とてもいいです。
「御油 旅人留女(ごゆたびびととめおんな)」の旅人を自分の宿に誘う・・・のではなく
宿に引きずり込む様子がユーモラス。
実際にこういう風に強引な客引きをしたものなんでしょうか、だとしたらかなりコワイ。
「四日市 三重川(よっかいちみえかわ)」は突風に頭にかぶっていた笠をとばされた
男のようすと、風に揺れる柳の枝のようすが強い「動き」を感じます。

広重の「雪月花」は美しい三枚の絵で構成されてました。
「雪」の「木曽路之山川(きそじのやまかわ)」の雪景色の美しさ。
「月」の「武陽金沢八勝(ふようかなざわはっしょう)」の月夜の美。
「花」の「阿波鳴門之風景(あわなるとのふうけい)」の鳴門海峡の渦潮の美しさ。
何でこれが「花」なの?と思ったら、鳴門の渦潮は4月の頃がとりわけ美しいのだそうです。

もう一回観たくなる展覧会でした。
招待券を持っていたのに、行きそびれました。もったいない・・・。
posted by みどり at 01:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

キャラメルボックス公演「僕のポケットは星でいっぱい」

演劇集団キャラメルボックス公演「僕のポケットは星でいっぱい」 @シアターアプル
 作・演出:成井豊

6月10日(金)夜八時開演の公演を観に行ってます。
さすがに観てから一週間すぎてしまうと、印象が薄れてしまいました。
感想書くならやはり、せめて一週間以内に書いておかないといけないですね。

そんな状態ですが、観てきた感想です。
上演時間60分の「ハーフタイムシアター」です。
劇団創立20周年記念公演だそうで、再演の「広くてすてきな宇宙じゃないか」と
新作の「僕のポケットは星でいっぱい」の二本立て公演。

そもそも「ハーフタイムシアター」を始めたのは、映画を観るみたいに気軽に
お芝居を観に来てほしいということで、上演時間45分の短編を上演したのが
始まりだそうです。
初演の「広くて・・・」は土日は1日3回公演してたので、確かに気軽に見に行け
ました。
でもこの一日3公演と言うのは、出演者にとってかなりハードだったらしいです。

今年の「ハーフタイムシアター」はなぜか上演時間1時間。

「僕のポケットは星でいっぱい」は、「広くて・・・」に登場する柿本家の物語の
続編に当たる物語でちょうどシリーズになってる話しです。

最初に作られたハーフタイムシアターの「銀河旋律」が柿本家の若かりし頃の
お父さん、お母さんの出逢いの物語。

2作目のハーフタイムシアターの「広くてすてきな宇宙じゃないか」が
お母さんが亡くなった後の、柿本家の三兄弟のうち、次女クリコとアンドロイド
おばあちゃんの物語。

今回の3作目のハーフタイムシアターが柿本家三兄弟のうち、長男カシオの
物語。
お母さんが病気で、心配な少年カシオ(藤岡宏美)は助ける方法はないかと、
未来にやってくる。
そこでは、青年カシオ(大内厚雄)と成長した兄弟達が彼を待っているのでした。
母が亡くなってることを、少年カシオにどう伝えようと考えながら・・・。

1時間という短い時間の中で、しっかりとしたいい物語になってると思いました。
生ある物は、やがて「死」を迎えますがそれを当人も、周囲もどうけいれるか。
自分が死ぬ前に、自分の人生は有意義なものだった、と考える事ができるだろうか。
自分の人生を精一杯楽しく有意義な物にしたいし、もしも身近に死の近い人が
いるなら出きるだけ一緒にいてあげたいものだ・・・、とそんなことをふと思って
しまうそんな物語でした。

私にとっては今まで好きだった「広くて・・・」が今回は、かなりがっかりした
せいもあるのかこの「僕の・・・」はずっといいと感じてしまいました。
坂口理恵さんの演技が他の人より目立つくらいですが、それでも少なくともこちら
の出演者のほうが「広くて・・・」の出演者よりも演技がうまいようでした。


今回もシアターアプルの真上のある、新宿コマ劇場ではロックミュージカル
「WE WILL ROCK YOU」が上演中。やはりちょっと響いてました。
そのせいで、シアターアプル側がお詫びとして抽選で「WE WILL ROCK
 YOU」の6月公演へ(私が行ったこの日は)15組ご招待とのこと。
終演後、だめもとで申し込み用紙に希望日を書いて箱に入れてきました。

posted by みどり at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月19日

AGAPE store公演「仮装敵国」

AGAPE store(アガペーストア)#10 「仮装敵国」@東京・サンシャイン劇場
 構成・演出:G2  振付:井出茂大
 脚本:倉持裕、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、後藤ひろひと、他
 出演:松尾貴史、辺見えみり、八十田勇一、コング桑田、福田転球、久ケ沢徹

6月9日(木)観に行ってます。
7人の作家による短編演劇集。何となくお祭りのような感覚で今旬の作家のおいし
とこだけつまみ食い、と言う感じの公演でした。
とびきりこれがおもしろかった!と言うのがなかったのは持ち時間が少なかった
せいでしょうか。
期待した割には、平板に終わったような気がしました。

簡単に内容紹介と、感想です。

第1話「素晴らしい愛をもう一度」 作:長塚圭史
妻がテロに巻き込まれ死んでしまった。夫は妻の遺体を確認に遺体安置所に
行くが、なんと死んだはずの妻が起き出して何かと夫に文句を言い出す。

ふてくされる妻(辺見えみり)、とまどう夫(松尾貴史)、何かとうるさい医師
(春風亭昇太)の三人は見ていておもしろいです。
しかし、死んでるはずの妻の願いをかなえてやろうとする夫の「行為」は、見てると
かなりコワイです。
かなりブラックな味わいのある作品でした。

第2話「MEAT DOLL」 作:倉持裕
オーム真理教を、思い出させる怪しげなセミナー。
受講生達はすっかり洗脳状態になってるようす・・・・。

私的には、今回これが一番不快感がある話しでした。
性格改造とか、心を鍛えるとか、精神を危うくするようなセミナーは、ちまたに
実際たくさんあるので気をつけましょう。

第3話「潜入」 作:土田英生
敵の城に忍び込んだ七人の忍者。しかしこの中に敵のスパイがいるらしいことが
判明する。果たして忍者達は任務を遂行できるのか?

スパイは一人ではなかったと言うことで、すぐ先が見えてしまう。
バカバカしいけど単純におもしろい短編です。

第4話「危険がいっぱい」 作:千葉雅子
下品な清掃員二人の元に、やけに礼儀正しい新人がやってくる。

少し前に実際にあった原子力発電所・・・・だったかな、の不祥事を思い出しました。
日常生活の中にある、無気味な物を感じさせる小品。

第5話「ONE ARMED FORCES」 作:後藤ひろひと
どこかの戦場にて。一人の兵士が柱にしがみつきながら爆弾の落下をくいとめている。
そこへもう一人の兵士があらわるので、助かったと思ってると彼も片腕を負傷していた。
爆弾は落下寸前・・・・。

今回の短編集の中では、小品ながら一番おもしろいと思いました。

第6話「理想の部屋」 作:故林広志
近未来。世界中がシェルター内での生活を余儀なくされていた。
某国の地下シェルターでは総理を中心とした緊急会議が開かれていて・・・。

アイデアはおもしろいと思うけど、私にとっては今回の公演の中で一番印象の薄い
作品でした。

第7話「スポンサー」 作・ケラリーノ・サンドロヴィッチ
旅館の一室で別れ話をしてる男女。そこへ宿の女将が入ってくる。
と、みてるとこれはTVドラマの撮影現場。何度も取り直しをしてるうちにみんなの
イライラがつのってくる。

単純で、短編ながら、ケラ流の不条理感があるのはうまいと思いました。


演出のG2さん、昔は絶対自分の姿をパンフレットには載せないので
観客にとっては謎の人物だったのですが、今はちゃんとお顔が出てる。
何が彼をそうさせたのでしょう?ずいぶんながいこと気になっています

チラシのイラスト、ヘタに見えるのに妙に印象に残ります。
映画「エターナル・サンシャイン」のパンフレットにもこの方、五月女ケイ子さん
のイラストがのっていて、これも妙に印象的です。
女性っぽい名前だけど、この方本当に女性かな?
posted by みどり at 00:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月17日

映画「コンスタンティン」と原作コミック

ヘルブレイザー


このブログに設置したカウンターの数字が一万越えました。
来てくださったみなさま、ありがとうございます(^o^)
私も書くこと自体は嫌いではないのですが、ここまで続いたのは毎日観に来て
くださる方がいると思えばこそ、です

それと、カウンターの所につけた設置の日付が英語流に書くなら表記がたぶん
逆だった(23/09/2004ですよね)と今頃気が付きました。
まあ、わかりやすい日本語流にしてると言うことでいいかなと思ってます(^_^;


6月8日(水)に映画「コンスタンティン」をまた観てます。(丸の内TOEI2にて)
今日の本題は映画「コンスタンティン」と原作コミック「ヘルブレイザー
(Hellblazer)」についです。
映画版が気に入ったので原作コミックを読んでみたくなりました。
映画のパンフレットに原作コミックの紹介もあったのでこれを頼りにネット上の
お店Amazonをのぞいて「Hellblazer」で検索するとたくさん出てきました。

問題はまずはどれを選ぶかと言うことですが、パンフレットに書いてあった「映画版
にもっとも強い影響を与えたエピソード」らしい「 Dangerous Habits (危険な習慣)」と
ついでにもう一冊「 Original Sins 」の2冊を購入しました。
Amazonは輸入品でも購入しやすくて重宝してます。

私は英語が苦手なのでまずは「 Dangerous Habits (危険な習慣)」だけなんとか
読み通しました。と、いうか眺めました。
わからない単語はとばして辞書も引かないと言う乱暴な読み方です(^_^;
辞書引こうとするとそこで読む意欲までがストップしてしまうので、そのまま
進めてしまいました。
映画のパンフレットに簡単に内容の紹介があるのも助かりました。
なので、内容が完全にわかってるとはとても言えないのですが、せっかくなので
ちょっとだけご紹介します。
映画と原作のネタバレを含みますのでこれから映画を観る方、コミック版を読む
つもりの方はご注意ください。


<あらすじ>
ジョン・コンスタンティンは金髪、青い目の英国人。
彼には魔界からの侵入者を倒す超能力があった。
彼は今、末期の肺ガンになっていた。夢の中では以前地獄送りにした奴らも現れ、
コンスタンティンが来るのを待ちかまえてるらしい。
そんなところへ行くわけに行かない。
何とかしようと奔走するが天使ガブリエルにも「死ぬのは17歳の時から毎日30本
たばこを吸い続けたせいだ」と癒しを断られる。
コンスタンティンは訪れた病院で、やはりガンで入院中の老人と親しくなった。
話しをするうちこの老人は、自分にとって友人とも言える存在、と思うようになっていた。

いよいよ事態がよくならないとさとったコンスタンティンは二人の悪魔をダマして
魂の二重売りをする。
手首を切って自殺を図りそれによって悪魔を呼び出すが、二人の悪魔とそこに現れた
魔王の三人は互いにコンスタンティンがほしくてもめる。
あげくに、仕方なく彼を蘇らせることになってしまう。
健康になって蘇ったコンスタンティン。
気なるのは老人のこと。急いで病院へ駆けつけるが目の前で様態が悪化し
亡くなってしまう。

土砂降りの雨の中で泣き崩れるコンスタンティン・・・。
(END)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

トップの画像は、別々のページを組み合わせた物で見開きページではありません。

ストーリーはGarth Ennis、作画はWilliam Simpson、他3名

これ一作しか読んでいないので原作の感想を書くのも少々乱暴かと思いますが、
これもちょっと気になったことを書いておきます。
映画版の双子の姉妹の話は、こちらには出ていません。
別の原作からとられてるのかもしれないですね。

映画版はコンスタンティンにとってカッコイイ終わりかたになってますが、コミックでは老人との心の交流と、
彼は助かるのに身替わりのように老人は亡くなるという悲しい結末が皮肉な感じを残します。

ジョン・コンスタンティンが原作では金髪・青い瞳で、映画では黒髪・黒い瞳の
キアヌ・リーブスが演じるというのは原作ファンから観ると違和感ないのかなと
気になりました。映画から入った私から原作と見ると特に違和感はないのですが。

原作では英国人で物語の舞台も英国、映画ではアメリカ人になっていて舞台も
アメリカです。ちなみに原作はアメリカのコミックです。
ストーリーと作画は別々の人が担当するのが普通のようで、このシリーズだけで
複数のストーリー作家と、複数の作画担当者がいるようです。
日本とはかなりシステムが違うようです。

さらに、このコミックシリーズは買ってみてわかりましたが表紙のイラストの描き手と、
中身の描き手が違ってます。
表紙のイラストがかなりカッコイイので、購入してから中身を見てがっかりする方も
いるようです。
「Dangerous Habits」の表紙イラストはちょっと気持ち悪い髑髏(どくろ)のイラスト
ですが 「 Original Sins 」の方は、この絵だけ見てもかなりかっこよくて飾りたくなる
くらいです。中身の絵の方はレベルが落ちます。

コンスタンティンのスタイルですが、ワイシャツ・ネクタイが定番スタイルかと思ったら
この「Dangerous Habits 」の後半ではぶしょうひげに、セーター、スニーカー、丸い
レンズのサングラスに、よれよれコート。
末期ガンが進行してるというせいもあるのでしょう、かなりショボイ格好です。

映画版で登場するコンスタンティンの助手風のチャズも少しですが登場します。
映画を観たときは今回限りの使い捨てキャラクターのようだったので、てっきり
映画版オリジナル・キャラクターと思ってたので意外でした。
映画のチャズは少年の面影が残った青年でしたが、コミックの方はもう少し
年がいってる感じです。
タクシー運転手で、南米系か中東系の風貌をしてるところは同じでした。

原作版ガブリエルは、とてもハンサムで蝶ネクタイの正装したスタイルで登場。
映画と同じセリフ「死ぬのは17歳の時から毎日30本たばこを吸い続けたせいだ」
と言う文を見つけたときはうれしくなりました。
映画版の女性が演じている中性的ガブリエルは、これはこれで魅力があるなと
改めて思いました。

コミック版の後半で、コンスタンティンの目の前に現れる悪魔の登場のしかた・・・
足先から見えてくるのですが、これはまさに映画版そのまま!
いえ、映画が原作そのままなんですね。
映画を観た原作ファンならきっと喜んだのではないでしょうか。
映画ファンの私が原作見てもうれしくなりました。

もう一冊購入した「 Original Sins 」はまだパラパラと見た程度です。
「Dangerous Habits 」とは原作も、絵の描き手も違う方です。
内容は結構エログロみたいなので、18歳未満のお子ちゃまにはお勧めしません(^_^;)



posted by みどり at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月13日

ウィーン少年合唱団日本公演Aプロ

ウィーン少年合唱団


ウィーン少年合唱団2005年日本公演・Aプログラム@東京芸術劇場・大ホール
  指揮:ラウル・ゲーリンガー Raoul Gehringer
  〜最終6月19日(日)横浜・みなとみらいホール

6月7日(火)P席(1000円)にて、聴きに行ってます。
25人の少年達の歌声聞いてきました。
P席が1000円と格安なので、行かねば損だと思い行ってきました。
同然の事ながらいい席でないのは承知の上です。

サントリーホールだと、舞台後方の席で少年達を後ろから観る位置で、一般の
お客さんの席から見ると真っ正面にあるので、さらし者状態になる席です。
東京芸術劇場でのP席は、今回初めて。
舞台の真横に横一列になってる席で、舞台上の少年達を横から眺める席でした。
音楽を聴くには、やっぱりよくはなかったですが1000円ですもの文句は言いません。

美少年・・・ではなく「美声・少年達」の歌声はやはり美しいです。
指揮のラウル・ゲーリンガーさんがピアノ演奏もしての公演。
ゲーリンガーさんは少年達の歌の先生でもあり、今回の公演ではご自身が作曲され
た「サンクトゥスとベネディクトゥス」の合唱曲も聴かせてもらえました。
私はキリスト教のミサのことについてはほとんど知らないのですが、ミサで歌唱される
ものは順番にキリエ、グローリア、クレドと呼ばれ、その後で歌われるのが
「サンクトゥスとベネディクトゥス」で、「感謝の賛歌」の意味だそうです。
単純な感想ですが、やはりボーイソプラノとミサ曲はぴったりはまる感じがしました。

その他の曲はシューベルトのアベ・マリア、猫の鳴き声が楽しいロッシーニの
「猫のデュエット」、リチャード・ロジャースの「ドレミの歌」など。
アンコール曲は日本の「さくらさくら」とJ・シュトラウス2世の「ラデツキー行進曲」
でした。(こちらは本来Bプロで歌われる曲です)

少年達はコンサート活動のために4つのグループ、ハイドンコア、モーツァルトコア、
シューベルトコア、ブルックナーコアに分けられるそうで、今回日本に来てくれたのは
モーツァルトコアだそうです。

少年達は学校で普通の勉強は当然のこととして、音楽を勉強し、歌うほかに
自分で選んだ楽器の練習もするのだとか。
その練習の成果なのか、合唱に合わせてアコーデオンの演奏をじょうずに披露する
男の子もいました。

5月2日からはじまって日本各地を回る今回の公演は今週日曜日が最終。
約一ヶ月ちょっとの公演。
少年達も楽しんで日本を回ってくれてるといいなと思ってしまうのでした。

18日(土)の東京オペラシティコンサートホールでのBプログラムも行く予定です。





posted by みどり at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月12日

劇団山の手事情社公演「銀河鉄道の夜」

劇団山の手事情社公演「銀河鉄道の夜」@東京芸術劇場・小ホール
   原作:宮沢賢治   構成・演出:安田雅弘 

6月4日(土)観に行ってます。
原作そのままを普通に舞台化するとは、この劇団の場合考えられないので
どういうアレンジをするのか楽しみにしてました。

銀河ステーションを出発し、死者の魂を天上に運ぶ列車、銀河鉄道。
それに乗って旅する二人の少年、ジョバンニとカンパネルラ。
カンパネルラは、誤って川に落ちた結果、この列車に乗ることになります。
カンパネルラと仲がよかったジョバンニも、いつのまにかこの列車に乗っていて
二人の旅が続きます。
ジョバンニは、二人で一緒にどこまでも行かれそうな気がしましたがやがて
別れの時がやってきます。

今回の上演では、ジョバンニとカンパネルラを一人二役で内藤智恵子さんが
演じていました。
そしてナレーション(原作で言うとセリフ以外の文章部分)は山本芳郎さん。
舞台上ではほとんどこのお二人が出ずっぱり。
二人で舞台中央に立って、お互いを見つつナレーション役はそれだけを、
ジョバンニとカンパネルラ役はそれだけをやっているというスタイルでした。
ナレーションの山本さんはやはりうまい方だなと感じました。
一人二役の内藤さんより山本さんの方が印象に残るのですから。

で、この二人が演じてる合間に脇に作られた細い階段状のところでは
原作のジョバンニとカンパネルラが旅をはじめる前のシーンや、原作のラストの
方のシーンを原作の時間軸の流とは無関係に、入り込む。
そして他のメンバーのパントマイムとダンスを足して2で割ったような動きが
加わってゆきます。


舞台中央に立つ、ナレーションとジョバンニ・カンパネルラ。
銀河鉄道にのる二人の衣装が「赤」というか「朱色」。
私の感覚だったら絶対に「青」なのに。
「赤」「朱色」はおかしい・・・・とずっと思っているのはかなり居心地が悪い。
居心地が悪いのは「色」だけのせいではなくて、「色」がきっかけとなって今回の
公演スタイル(物語がいれこになってる形)も気になってきました。

そんな気持ちで見ていたら、後で登場してきた死んだ青年と男の子・女の子の
衣装が「青」。
どうもこちらと区別するため、「生」を感じさせる「赤」「朱色」にしたのかもしれません。

他の人にとってはささいなことかもしれませんが、私にとって今回の「居心地の悪さ」は
そうとうなものではじまって数十分で退場したくなるくらいでした。
私がそう感じた頃に前の方に座ってたのに席を立って戻ってこない方がいました。
ひょっとすると私と同じ気持ちだったのかも・・・。

私が原作を初めて読んだのは高校生の時でしたが、その時はこの話の意味するところ
が全くわかりませんでした。
列車が死者の魂を運んでるということにすら気が付かなかった気がします。
物語が理解(もちろん全部とはいえません)できたのはもう社会人になってからのこと。
物語の向こうに、悩み多き宮沢賢治という一人の人間がいるのがわかりようやく
「銀河鉄道の夜」の全貌が見えたようなきがしました。

原作がとってる童話風のスタイル、そして子供向けとはいいがたい奥深い内容を
もつ「銀河鉄道の夜」を舞台化するのはとても難しいのだと思います。
posted by みどり at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする