2005年03月21日

「現代英米児童文学評伝叢書7 J.R.R.トールキン」


「現代英米児童文学評伝叢書7 J.R.R.トールキン」
  著者:水井雅子    発行所:KTC中央出版
  2004年11月9日 初版発行  定価1600円+税

この本を最近読みました。
「指輪物語」の作者トールキン自身と、トールキンの他の作品についての
良い入門書になるものかな?と思って読み出しました。
結果はかなり疑問の多い本と感じました。

内容は下記のような構成になっています。

<T その生涯 人と作品>
はじめに
1,誕生から幼年時代
2,学校、少年時代
3,学生時代
4,大人の時代へ
5,学者への道
6,オックスフォード大学の言語学の教授として
7,円熟期、そして晩年

<U 作品小論>
 はじめに
1,「ホビットの冒険」
2,「指輪物語」
3,「ハム村の農夫ジャイルズの冒険」
4,トールキン訳 古英語詩「出エジプト記」
5,「木と木の葉」
6,「シルマリルの物語」

前半約60ページにわたって書かれているトールキンについての「その生涯 人と作品」
を読み出してすぐにあることに気がつきました。
ここに書かれているのはハンフリー・カーペンター著「J.R.R.トールキン 或る伝記」
の要約版でしかないこということに。
こういうものを書いて本にして出版していいのか、とまず疑問がわきました。
著者水野雅子とはいったい何者か、と思ったら現在金沢大学院の大学助教授。
この程度でいいなら私にだって書けます。素人のトールキンファンかと思いました。

作品小論については私自身は「出エジプト記」と「木と木の葉」を読んでいないので
コメントできませんが他の物については評論と言うより解説になっています。
本の目次でも「小論」としか書いてないからこの程度でよいのでしょう。

この本を読み終わって感じたのは、これを読むならハンフリー・カーペンターの
「J.R.R.トールキン 或る伝記」を読み、トールキンの著作に直接触れる
方がずっといいと言うことでした。

私は自分のブログで観た物、読んだ物をご紹介するのは他の方にもお勧めしたいから
こそ、なのですが今回は「お勧めしたくない物」としてこの本をご紹介しておきます。


posted by みどり at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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