2005年03月18日

マシュー・ボーン演出・振り付け「白鳥の湖」

マシュー・ボーン演出・振り付け「白鳥の湖」@渋谷・オーチャードホール
 演出・振り付け:マシュー・ボーン 美術:レズ・ラザーストン  
 音楽:ピョートル・チャイコフスキー 出演: 王子:首藤康之(しゅとうやすゆき)
 ザ・スワン/ストレンシャー:ジェイソン・パイパー  他
 〜3月12日まで。 地方公演後4月19日〜4月27日まで再び東京公演あり。 

先日松尾スズキ作の「蛇よ!」の記事を投稿したらとたんに複数のH系ブログに
トラックバックされてあきれかえりました。もちろんそんな物は削除します。
世の中慌て者が多いようです。

さて3月12日(土)観てきました。男性版「白鳥の湖」です。
去年の来日公演の時、気になりつつもチケット代の高さに行くことを躊躇。
後になって後悔したので今年の公演は行くことにしました。
一番安いB席でも8000円。決して安くはないです。3月中の公演は音楽が録音テープ
使用と言うことでこのお値段ですが、4月公演は東京フィルハーモニー交響楽団の
演奏、指揮・ブレット・モリスと言うことでさらにお高くなってます。

去年の公演ではすぐ完売になったという公演です。さぞや満席になってるだろうと
思ったら、私の3階B席はガラガラ。三分の一ぐらいしか埋まっていませんでした。

「白鳥の湖」といったら音楽はチャイコフスキー作曲のクラシック・バレエの名作です。
魔法使いに魔法をかけられたお姫様と彼女を救う王子様の物語。
姫と侍女達は魔法せいで夜は人間の姿、昼間は白鳥の姿に変わってしまうのでした。

今回のマシュー・ボーンの演出は、これを元にしつつ全く違う作品に作り替えた物です。
マシュー・ボーンのこの作品は本国イギリスでの上演からすでに10年立つそうです。
何が違うと言ったら、本来女性が演じる白鳥たちが全員男性なのです。
白鳥役の男性は可憐な白い衣装のチュチュの代わりに白い羽が付いたズボン・・・
というかステテコ(^_^;みたいな物を身につけてます。上半身はだかです。

当然物語もオリジナル版とはちがっていました。
<物語>
現代のとある王国。
母親である女王の愛情に飢えて育った王子様。どこかとてもひよわそう。
ある日、可愛いガールフレンドができるが母親に大反対される。母親にも冷たくされ
ガールフレンドを追って街の盛り場のクラブへ行ってしまう王子。
たちまちケンカに巻き込まれ外につまみ出される。
精神的にボロボロになった王子は夜の公演へ。そこで出会ったのは美しくたくましい
白鳥(ザ・スワン)。彼に魅了された王子はすっかり元気を取り戻すのでした。

宮殿で、舞踏会が開かれる。
王子はやって来た客の中にあの白鳥そっくりの男(ストレンジャー)を見つけ動揺する。
怪しげな魅力で女性達をたちまち虜にする男。ついには女王の関心まで引きつける。
それに気づいた王子は嫉妬と怒りで、とんでもない行動に出てしまうのでした。



男性が演じる白鳥に王子が魅せられる、と言う形なっているのでホモセクシャルな
妖しい雰囲気になっています。しかも王子様は前半ほとんど上下白の下着姿なので、
とっても情けないカッコになってます。ひ弱さが強調されてますね。
オリジナル版の白鳥は女性が演じますから優しげですが、マシュー・ボーン演出の
白鳥は優雅さよりもたくましさ・力強さと言った男性的魅力を強調しているようです。
白鳥たちの乱舞は妖しい魅力が一杯。女王の衣装は1950年代風で優雅な雰囲気も
醸し出しています。
妖しさと優雅さがバランス良く織り込まれたこの作品、摩訶不思議な世界に引き込まれ
そうでした。

オリジナルにある「四羽の白鳥の踊り」は、同じように四羽(四人)の男性白鳥が
登場して踊りますが、わざとドタドタ足音をたてて登場する姿は白鳥と言うより
ガチョウを思わせました。

初演から10年も立つので中には「白鳥の湖」といったらマシュー・ボーン版しか
知らない、観たことがないと言う人も出てきてるようです。
そういえば会場にも小さいお子さん連れてる人がいたけど、あの子の「白鳥」初体験
はマシュー・ボーン版なんだろうか・・・・。
お母さん、オリジナル版も観せてあげてね・・・・と言いたくなりました(^_^;

一度観たら癖になりそうな「白鳥の湖」でした。

<4月4日追記>
数年前にNHK BSで放送されたマシュー・ボーン版「白鳥の湖」の録画テープ
がやっとでてきました(^_^;

1996年、ロンドン・ロイヤリティ劇場収録版。ザ・スワンはアダム・クーパー!
彼が登場するだけで「おおおっ」という感じでした。すごい存在感です。
これはDVDで発売されてる物と同じ内容を放送したようです。
NHKはこの日マシュー・ボーン版の後につづけてロシア・キエフバレエの
オーソドックス版「白鳥の湖」を放送するという懲りようでした。
NHKのこういうところ好きです!でも最近はこういう素晴らしい放送のしかた
しなくなっているのが残念です。

2本ともビデオテープに録画してたのでDVDレコーダーにダビング。
1枚のDVD−Rに納め豪華2本立ての特別DVDをつくりました(^o^)


posted by みどり at 03:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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