2005年03月02日

「人形交差点パペットクロスロード」

平常

「人形交差点 パペットクロスロード」@六本木ストライプハウスギャラリー
   作・演出・出演・人形制作:平常(たいらじょう)

2月26日(土)観てきました。
私が今、一番応援したくなってる方です。応援といってもこうゆうふうに観に行った
感想を書くことしかできないのですが。
北海道出身。1981年生まれ、23歳のパペッティアー(人形劇俳優)。
自ら人形を制作し作・演出まで手がけ、一人で人形劇公演をしてる方です。

今回は「空間劇場六本木」と題して2月3日から2月27日までの約一ヶ月間、
東京・六本木ストライプハウスギャラリーを借り切って、平日は今まで制作してきた
人形の展示、土日はこれまで発表してきた人形劇作品の中から10作品のダイジェ
スト版を上演をしていました。
しかし、私としたことがダイレクトメールが来ていたのにみることを忘れてました。
気が付いたのがなんと25日の深夜。翌日の26日しか行かれない・・・・。
公演は各回20名限定とチラシに書いてあって、あわてましたが当日券はたぶん
でるだろうな・・・とにかくダメでもともと、とにかく当日は開演時間の1時間前には
行って様子を見てみよう、と出かけたのでした。
で、観てこれました。行って良かったです(^^)
(私は観に行かれなかったけど約一ヶ月かけて畳一畳分の大きさのベニヤ板23枚
に絵を描き、最終日27日はギャラリーの壁を一周するように並ぶこの絵の前で
公演をすることもしたそうです)


チラシに書いてあった予定では約120分と言うことでしたが、3時に始まって休憩
なしで終わったのはなんと6時。平さんの世界を、たっぷり見せてもらえました。
平さんは、幼稚園や小学校などあちこち地方を公演して回ってることが多いらしいです。
私なんかより、小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さんほうが平さんの
ことご存じの方、多そうな気がします。

今回のダイジェスト版10本もほとんどが、そういった子ども達の前で上演されて
きたものだそうで、観ていてほんとに楽しい。
人形を使わず、ご自分と手の演技だけで表現した宮沢賢治の「よかたの星」
はきれいでした。
その他「セロ引きゴーシュ」「シンデレラ」「ピノキオ」、自作のお話し「ジャンピング
ラビット!!」など。
平さんの良く通る声での歌や語りも、聞いていて気持ちがいいです。

最後に見せてくれた「ハンドラブ」はコール・ポーターの名曲「ソーイング・ラブ」に
のせて両方の腕だけで演じられた物。
親指と人差し指で輪を作り、他の指はパッと開いた感じにしてスッと上にのばす。
観客から見えるのは、こうやった左右の腕だけ。
これが曲に載せて動き回ると、なぜかちゃんと大人の男女に見え、優雅なラブ
ストーリィが展開されてゆくようにみえるのです。美しかったです。
平さん曰く、腕を見せるために、動くときも常に腰の高さは一定にキープしな
ければならないのでこの日見せてくれた中で(体勢的に)一番きついんだそうです。
今回の公演を観て、平さんのやってることを子ども達の前だけの物にしておくのは
もったいないとつくづく思いました。



23歳とはいっても、子供の頃から人前で演じると言うことをしてきたそうで
13歳の時には札幌の人形劇祭りで自作自演の一人芝居が奨励賞を受賞。
キャリアは長い方です。

私が平さんを初めて観たのは2004年1月、平さんの演出・美術・人形操作による
「毛皮のマリー 人形劇版」でした。原作は故・寺山修司作の戯曲「毛皮のマリー」
これは「18禁」といってもいいくらいの大人向けのお話しです。もともとは美輪明宏
さんにあてがきされたもので過去何度も再演されています。

これを人形劇版でやる、と言う偶然観たチラシが気になって観に行きました。
しかし人形劇で、しかも一人で「毛皮のマリー」を演じるなんてなんて無謀な・・・
やれるもんなら観てやろうじゃないの・・・・・と言うのが観に行く前の私の気持ち
でした。行ってびっくりしました。

この平さん、まずは自分が「美少年・欣也」役を演じつつ、「美少女」と「毛皮の
マリー」の人形を操作。立てかけた胴体だけのオブジェを「船乗り」役に見立てて
約2時間で「毛皮のマリー」を演じきってしまったのですから。
2004年いくつも演劇公演を観た中で、私にとっては一番の大当たり。
こんなことができる人、こんなことやってる人がいるというのは大発見でした。
この「毛皮のマリー 人形劇版」は平成16年度・全国優秀人形顕彰制度で銀賞
を受賞したそうです。

平さん、ご自分の芸と技術を伝え・保存したいという希望があるようで今年
11月26日には「人形劇神楽流 家元襲名披露公演」をするそうです。
もちろんこの家元は平さんが作ったもの。
平さん曰く「言ったモン勝ち」だそうで、全くそのとうり(^◇^;)
新宿・プーク人形劇場で泉鏡花原作の「天守物語」を神楽多聞の名前で出演
するそうです。楽しみです。


posted by みどり at 00:16| Comment(1) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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