2009年07月11日
「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」
「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」@上野の森美術館
5月20日〜7月15日まで
展覧会公式サイトはこちら。
7月10日(金)に観に行ってきました。
金曜日は午後8時まで開館してくれるのがうれしいです。
気になっていた展覧会、やっと行ってきました。
ネオテニー(neoteny)は今まで聞き慣れない言葉でしたが、「幼形成熟」という
意味があるそうです。
しかし「幼形成熟」と言われたって、コレも意味が分からない。
チラシを見ると「動物学や発達生物学で、幼いまま、性的に成熟する進化の過程をさす」のだそうです。
幼児性を持ったままその精神性を作品に反映させている、あるいは幼児性を意図的に作品に表現してる、
そんな作品の展示、と私は解釈しました。
(ひょっとするとずれてるかも・・・)
今回の展示は日本屈指の現代美術コレクターの高橋龍太郎さんのコレクションに
よるものだそうです。
これが一個人のコレクションとはちょっと信じがたいです。
(ちなみに高橋さんは精神科医だそうです)
会場に入ってすぐに目に付くのは鴻池朋子さんの「Knifer life」
無数の虫のような物が飛んでいる絵・・・と思ったら、虫に見えたの一本のナイフ。
飛び回る無数のナイフ・・・。
それしてその傍らに床にまるで池のような場所が。
ここに鴻池さんのアニメーション作品が映し出されています。今で池のでおこっていることを
のぞき込んでいるようです。
人間の足を持ったミツバチがナイフを持って、少女(少年?)の耳の中に入る
ことから少女はある夢を見る。
明確なストーリィは分かりませんが、その独特な雰囲気に見入ってしまいました。
岡田一太郎・三太郎さん(一人の名前か?)の屏風絵は、後から知りましたが
醤油画だそうで、茶色のインクか絵の具で描いてるのかと思ったら醤油?のようです。
「無題(尾形光琳)」となってますが、尾形光琳の有名な屏風絵を元にして描かれてますね。
この屏風の裏に、うっかり見落としそうになるけれど、草が生えてます(^◇^;)
この草は須田悦弘(すだよしひろ)さんの木の彫刻作品。
本物の草と見間違えそうです。
もう何年も前に、まもなく取り壊しになるというビルをそのまま使った展覧会で
須田さんの作品が建物のあちこちに展示されていました。
窓枠のひっそりと咲いている花だったりするので、作品とは思えず見過ごしそうでした。
探し出すのが大変で、出品リストを手にあちこち探したけれど
最後の一つがどうしても見つからない。
あるらしい場所まではわかったのに、いくら見回しても見つからない。
ついに根負け。
近くにいた係のお姉さんに教えてもらうと、おそるおそる声をかける。
さすがにその場所ずばりは教えずヒントだけくれて、やっと見つけました。
それは一枚の枯れ葉。
会場に置かれた透明なアクリルケースの募金箱。
その中に枯れ葉とお金が入っていたのですが、この枯れ葉の一枚が木の彫刻で
須田さんの作品だったのです。
あれは一体、何人の人が気づいたのでしょうか。
話がそれました。
映像作家、束芋(たばいも、女性)さんの「にっぽんのちっちゃい台所」は
やはりおもしろい。
障子の向こうに見えるは窓ではなく映像作品。
まるで浮世絵のような色彩で、表現されているのは現代日本の台所から見える
今の現代日本の風景。
ほぼ原寸大の襖で構成された作品「にっぽんの台所」のミニチュアだから
「ちっちゃい台所」というわけらしい。
一見愛らしい子どもの姿なのに目つきは鋭い少女を描く奈良美智さん。
おそらく今、世界で一番有名な日本人アーティストかもしれない村上隆さんの作品。
山口晃さんの緻密な風俗画もそのアイデアのおもしろさについ見入ってしまいます。
今回初めて知った池田学さんの作品「領域」「興亡史」はインクとペンで描かれたらしい。
その緻密さと、制作にかかったであろう膨大な時間を思うと感心するばかり。
「領域」は山と、水面下の景色を描いた物・・・と、思って少し下がってみると
これは一匹のカニではないですか。
「興亡史」は山の景色のように見えながら、まるでうごめいている一匹の巨大な
静物のようにも見える。
加藤泉さん、この方の作品はごめんなさい、私ダメでした。
以前はじめて原美術館で見たときもそうでしたが、今回もダメ。
絵画作品も木彫作品も観た瞬間、逃げ出したくなるくらい引いてしまう。
表現されているのは子どものようなのですが、私には死体か亡霊のように感じてしまう。
美術作品観てこんな風に感じることはまず無いのですが。
でも、それだけインパクトが大と言うことですね。
ついながながと書いてしまいました。
まもなく終了の展覧会ですが、お勧めです。
最初に見た鴻池さんの個展は、7月18日から東京ペラシティアートギャラリーで
開催されるそうなので、こちらも楽しみです。
詳細はこちらで。
今回の展覧会の半券を提示すると割引になるそうです(^^)
2009年07月10日
無声映画鑑賞会 「キルトとズボン」「二人の水兵」「ロイドのコック」「ロイドの用心無用」
無声映画鑑賞会
「キルトとズボン」「二人の水兵」「ロイドのコック」「ロイドの用心無用」@門仲天井ホール
6月24日(水)に観に行っています。
今回の上映会は1992年に100歳で亡くなったプロデューサー、ハル・ローチ
特集となっていました。
「キルトとズボン」 1927年作品 監督:クライド・ブルックマン
説明・弁士:桜井麻美
やせのスタン・ローレルとオデブのオリヴァー・ハーディ。
ローレル&ハーディの凸凹コンビの喜劇は数多く作られていて、私も何本かみています。
この二人、当時の日本では「極楽コンビ」と呼ばれたそうな。
ハーディが演じるのは町の名士ピートモンド。彼の元にイギリスから甥っ子フィリップ(ローレル)がやって来た。
フィリップは大人なのに美人をみるとすぐ後を追いかけてしまうし、彼のキルトのスカート姿は
周囲の注目を集め後をついてくる人がゾロゾロ。
こんなのが甥と思われたくないピートモンドは、彼にズボンをはかせようとしますがフィリップは逃げまくり
・・・というお話。
物語より、その場の状況で笑わせるドタバタコメディ。
ラスト、ただの水たまりに思えたところに、すっぽり落っこちてしまうと言うのが単純
だけど笑える。
無声映画時代だから、見てすぐ分かるギャグが基本みたいですね。
やること見せることが派手だなと思いました(^^)
「二人の水兵」 1928年作品 脚本・監督:レオ・マッケリー
説明・弁士:桜井麻美
ローレル&ハーディが水兵になって登場。
休暇で街に繰り出して、一騒動。
「キルトとズボン」に比べるとちょっとインパクトが薄い感じです。
「ロイドのコック」 1917年(大正6年) 監督:サム・テイラー
解説・弁士:桜井麻美
まん丸のロイドメガネ姿で一世を風靡したコメディアンのハロルド・ロイド。
当時のフィルムではメガネをかけてると光ってしまうから、俳優がメガネをかけるのは
NGだったけど、彼はレンズを外したメガネをかけたことでその姿がトレードマークに
なったそうです。
それもいかにもおかしな人ではなく、まじめな青年役で笑いをとった。
これはすごいと思います。
この作品は、彼がメガネのキャラクターを作り上げたばかりの頃らしいです。
そのせいか、お話はお目当ての女性とお近づきになりたくてレストランのウェイターに
なってしまうというドタバタ物。
お客さんの長い髭でお皿を拭いたり、うっかり客の頭に落とした生卵があると頭の
マッサージサービスをはじめてしまったり。
今見ても笑えます(^o^)
「ロイドの用心無用」 1923年(大正12年) 監督:サム・テイラー
説明・弁士:澤登翠
この作品は今までに何度も観てますが、それでもおもしろい。
何度でも鑑賞に堪えうるのは、物語がしっかりできてるから。
今回のお話も、街のデパートの生地売り場で働く青年がロイド。
故郷で待っている恋人には、街のデパートでどんどん出世してると嘘をついていたが、ある日突然、彼女が街にやってきたことからなんとかその場をごまかそう
とがんばるロイドですが・・・。
デパートの話題集めのために企画したイベントだったのに、なぜか自分がデパートの
外壁を登るはめに。
ほんとに登ってるからすごいです。体当たり演技。
澤登さんの活弁も青年ロイド、かわいい恋人と演じ分けが鮮やかでとても聞きやす
かったです。
「キルトとズボン」「二人の水兵」「ロイドのコック」「ロイドの用心無用」@門仲天井ホール
6月24日(水)に観に行っています。
今回の上映会は1992年に100歳で亡くなったプロデューサー、ハル・ローチ
特集となっていました。
「キルトとズボン」 1927年作品 監督:クライド・ブルックマン
説明・弁士:桜井麻美
やせのスタン・ローレルとオデブのオリヴァー・ハーディ。
ローレル&ハーディの凸凹コンビの喜劇は数多く作られていて、私も何本かみています。
この二人、当時の日本では「極楽コンビ」と呼ばれたそうな。
ハーディが演じるのは町の名士ピートモンド。彼の元にイギリスから甥っ子フィリップ(ローレル)がやって来た。
フィリップは大人なのに美人をみるとすぐ後を追いかけてしまうし、彼のキルトのスカート姿は
周囲の注目を集め後をついてくる人がゾロゾロ。
こんなのが甥と思われたくないピートモンドは、彼にズボンをはかせようとしますがフィリップは逃げまくり
・・・というお話。
物語より、その場の状況で笑わせるドタバタコメディ。
ラスト、ただの水たまりに思えたところに、すっぽり落っこちてしまうと言うのが単純
だけど笑える。
無声映画時代だから、見てすぐ分かるギャグが基本みたいですね。
やること見せることが派手だなと思いました(^^)
「二人の水兵」 1928年作品 脚本・監督:レオ・マッケリー
説明・弁士:桜井麻美
ローレル&ハーディが水兵になって登場。
休暇で街に繰り出して、一騒動。
「キルトとズボン」に比べるとちょっとインパクトが薄い感じです。
「ロイドのコック」 1917年(大正6年) 監督:サム・テイラー
解説・弁士:桜井麻美
まん丸のロイドメガネ姿で一世を風靡したコメディアンのハロルド・ロイド。
当時のフィルムではメガネをかけてると光ってしまうから、俳優がメガネをかけるのは
NGだったけど、彼はレンズを外したメガネをかけたことでその姿がトレードマークに
なったそうです。
それもいかにもおかしな人ではなく、まじめな青年役で笑いをとった。
これはすごいと思います。
この作品は、彼がメガネのキャラクターを作り上げたばかりの頃らしいです。
そのせいか、お話はお目当ての女性とお近づきになりたくてレストランのウェイターに
なってしまうというドタバタ物。
お客さんの長い髭でお皿を拭いたり、うっかり客の頭に落とした生卵があると頭の
マッサージサービスをはじめてしまったり。
今見ても笑えます(^o^)
「ロイドの用心無用」 1923年(大正12年) 監督:サム・テイラー
説明・弁士:澤登翠
この作品は今までに何度も観てますが、それでもおもしろい。
何度でも鑑賞に堪えうるのは、物語がしっかりできてるから。
今回のお話も、街のデパートの生地売り場で働く青年がロイド。
故郷で待っている恋人には、街のデパートでどんどん出世してると嘘をついていたが、ある日突然、彼女が街にやってきたことからなんとかその場をごまかそう
とがんばるロイドですが・・・。
デパートの話題集めのために企画したイベントだったのに、なぜか自分がデパートの
外壁を登るはめに。
ほんとに登ってるからすごいです。体当たり演技。
澤登さんの活弁も青年ロイド、かわいい恋人と演じ分けが鮮やかでとても聞きやす
かったです。
2009年07月09日
入谷の朝顔まつり
6日、東京入谷の朝顔まつり、仕事帰りに行ってきました。
毎年、7月6日〜8日まで開催されます。
露天で売られるたくさんの鉢植え朝顔。
このお二人の様子がとても絵になるなあと、勝手に撮影させていただきました。
鉢植え朝顔もいいけれど、私のお目当ては入谷鬼子母神様(真源寺)の
朝顔の造花付きお守り。
花の色はピンク、水色、紫の3色。
好きな色を選べます。
1本800円。
購入するとき、厄除けにカチカチとやってから渡してくれます。
すいません、あれなんて言うんでしょうね。時代劇でよくでてきますが。
今気がついたけれど、今までは何年も花は紙製だったのに、今年は布みたいなものに変わってます。
いいことありますように・・・。
2009年07月08日
六月大歌舞伎 夜の部
六月に観ていて書きそびれた分です。
六月大歌舞伎 夜の部@東京 歌舞伎座
「門出祝寿連獅子」「極付 幡随長兵衛」「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」
6月21日(日)に3階A席にて観に行っています。
当初は6月は歌舞伎は観に行かない予定だったのですが、
急に観たくなり、土日のどちらかでとれないかと、思ったらこの日だけ3階席に空席があったのでチケットを確保しました。
(他の席種は高いから私には縁がないことにしてます)
「門出祝寿連獅子(かどんでいおうことぶきれんじし)」
内容がどうのというより、注目は松本幸四郎さんの孫、市川染五郎さんの息子さんの
松本金太郎くんの初舞台というのが目玉。
正確には、去年の歌舞伎公演でほんのちょい役で舞台に登場してるのですが、
まだ芸名もなかったしあれは「初舞台」とは言わないらしい。
舞台の内容は、親子三代の獅子の精が現れて華やかに舞い遊ぶというもの。
親子三代の歌舞伎役者が、獅子の精の姿で登場してポーズを決めたところはやはり壮観でした。
「極付 幡随長兵衛(ばんずいちょうべい) 公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)」
幡随長兵衛という名前は良く聞くけれど、私は恥ずかしながらほとんど話をしりません。
町奴を率いる幡随長兵衛が敵対する相手の水野十左右衛門に討たれる、という事件があり、これを元にいろいろな舞台が作られたとか。
中村吉右衛門さん演じる幡随長兵衛と、片岡仁右衛門さん演じる水野十左右衛門
は初顔合わせだそうです。
確かにこの配役は、話を知らなくても興味がわきいてみてしまいました。
「梅雨小袖昔八丈 髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)」
髪結いを仕事にしている新三(松本幸四郎)。
一見普通の人に見えるけれど、実はとんでもない悪党というとこが楽しい公演。
なんというか今で言ったら繊細なヘアデザイナーが、悪党で・・・というところか。
繊細さと、大胆さのギャップがおもしろい、と感じます。
松本幸四郎さんのファンなので私は大満足の舞台でした(^^)
六月大歌舞伎 夜の部@東京 歌舞伎座
「門出祝寿連獅子」「極付 幡随長兵衛」「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」
6月21日(日)に3階A席にて観に行っています。
当初は6月は歌舞伎は観に行かない予定だったのですが、
急に観たくなり、土日のどちらかでとれないかと、思ったらこの日だけ3階席に空席があったのでチケットを確保しました。
(他の席種は高いから私には縁がないことにしてます)
「門出祝寿連獅子(かどんでいおうことぶきれんじし)」
内容がどうのというより、注目は松本幸四郎さんの孫、市川染五郎さんの息子さんの
松本金太郎くんの初舞台というのが目玉。
正確には、去年の歌舞伎公演でほんのちょい役で舞台に登場してるのですが、
まだ芸名もなかったしあれは「初舞台」とは言わないらしい。
舞台の内容は、親子三代の獅子の精が現れて華やかに舞い遊ぶというもの。
親子三代の歌舞伎役者が、獅子の精の姿で登場してポーズを決めたところはやはり壮観でした。
「極付 幡随長兵衛(ばんずいちょうべい) 公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)」
幡随長兵衛という名前は良く聞くけれど、私は恥ずかしながらほとんど話をしりません。
町奴を率いる幡随長兵衛が敵対する相手の水野十左右衛門に討たれる、という事件があり、これを元にいろいろな舞台が作られたとか。
中村吉右衛門さん演じる幡随長兵衛と、片岡仁右衛門さん演じる水野十左右衛門
は初顔合わせだそうです。
確かにこの配役は、話を知らなくても興味がわきいてみてしまいました。
「梅雨小袖昔八丈 髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)」
髪結いを仕事にしている新三(松本幸四郎)。
一見普通の人に見えるけれど、実はとんでもない悪党というとこが楽しい公演。
なんというか今で言ったら繊細なヘアデザイナーが、悪党で・・・というところか。
繊細さと、大胆さのギャップがおもしろい、と感じます。
松本幸四郎さんのファンなので私は大満足の舞台でした(^^)
2009年07月06日
澤登翠さんではありません。
こんな事を書くと「なんだお前は」と言われそうなのですが、時々私を澤登翠さんと間違えられた方が、
コメントやメールを下さるので念のためこの記事を書きました。
私「みどり」は無声映画弁士の澤登翠(さわとみどり)さんではありません。
私も映画は大好きだし、澤登さんが活弁をされる映画の上演会にも足を運ぶ、澤登さんのファンでもありますが。
澤登翠さんではありません。
コメントやメールを下さるので念のためこの記事を書きました。
私「みどり」は無声映画弁士の澤登翠(さわとみどり)さんではありません。
私も映画は大好きだし、澤登さんが活弁をされる映画の上演会にも足を運ぶ、澤登さんのファンでもありますが。
澤登翠さんではありません。
2009年07月05日
唐組公演「黒手帳に頬紅を」
唐組公演「黒手帳に頬紅を」@新宿花園神社 紅テント
作・演出・出演:唐十郎
出演:稲荷卓央、久保井研、鳥山昌克、辻孝彦、藤井由紀、赤松由美、他
6月13日(土)に観に行っています。
日がたってしまったのでかなり記憶が薄れてます。
観てきたという覚え書き程度になりますm(__)m
唐十郎さんの演劇は、独特の文法と展開があるのでそれが分からないと物語が
把握できなくなってきます。
恥ずかしながら私は毎回なかなか物語が全部は理解できていないのですが、唐さんの作り出す
世界の雰囲気は好きで毎回足を運んでしまいます。
今回の物語の舞台はおしるこ屋デカダン。
その店に居候しつつ似顔絵描きをしているのが泡之二郎(稲荷卓央)。
彼はすでに亡くなっている、老人・波原から似顔絵代金の代わりにと黒い手帳を渡されていた。
その黒手帳は以前炭鉱夫だった波原が、しかるべき所から失業手当が受けられる
事になっていた就労証明書。
二郎のかつての似顔絵描き仲間や、波原を探していた介護老人支援者、おしるこ屋
のある商店会の人々が入り乱れる。
今は亡き老人の一冊の黒手帳をめぐる、人々の物語。
やはり稲荷さんは存在感があります。
唐組の出演者の方々はどの方も個性的で好きです。
工務店の店長役の久保井研さん、この店長の婚約者として登場する藤井由紀さん。
デカダンの店員で今回は下着姿まで披露してしまった赤松由紀さんなど。
大鶴美仁音さんの少年役も、かわいくてどこかりりしいものがあっていいです。
いつも良く通る声の丸山厚人さんは別の劇団に出演のされるその準備のためか、
今回の公演では出演されてないのが残念。
ラスト、舞台の後ろが崩れ、外の景色がみえる・・・・はずですが私の位置からはみえない。
やはりコレがみえないと、唐組の公演を完全に観た感じがしないです。
見える位置を確保するのは入場整理番号を早めにとらないとならないので、けっこう難しいです。
2009年7月の鑑賞予定表
2009年7月の鑑賞予定表
冒頭の画像は庭で咲いている花です。
何度やってみてもうまく撮影できず、少しピントがぼけていてごめんなさい。
7月の予定表です。
すでに観てきたものもありますが、感想は後日書く予定です。
演劇については基本的にチケット入手分です。
映画、美術については観に行くときにチケットを買うのがほとんどなのであくまでも予定です。
ここに書いてない物を突然見に行くこともあります(^_^;
書いてあるのに諸事情で行かれない場合もあり思います(×_×)
<演劇>
かわせみ座公演「まほろばのこだま」@赤坂区民センター
人形劇団のかわせみ座。新作ではないのですが私は初めて観る作品なので
楽しみです。
「奇っ怪 小泉八雲から聞いた話」@シアタートラム
「イッセー尾形の一人芝居 わたしの大手町」
劇団四季「夢から醒めた夢」@四季劇場 秋
人形劇俳優平常(たいらじょう)公演「ミュージカル オズの魔法使い」@六行会ホール
自作の人形で人形劇公演を行っている平常さん。
今回は新作で、しかも一人でミュージカル。どんな世界を見せてくれるのか楽しみです。
演劇集団キャラメルボックス公演「風を継ぐ者」@池袋サンシャイン劇場
<音楽>
「パリ祭」@NHKホール
シャンソンコンサートです。
特にシャンソン好き、と言うわけではないのですがロック歌手のROLLYさんが
出演するというので、行ってみたくなりました。
すでに行ってきましたが感想は後日。
<映画>
「天使と悪魔」
一度観に行ってますが、もう一度観たいと思ってます。
<美術・展覧会>
ゴーギャン展@東京国立近代美術館
ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション@上野の森美術館
今月15日までの開催です。
「ムットーニワールドからくりシアター展」@八王子市夢美術館
7月5日まで
7月25日からは福井県の金津創作の森で「ムットーニシアター展」が
始まります。
今回の展覧会とは展示作品も変わるようです。
「奇想の王国 だまし絵展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
すでに観てきました。感想は後日
<その他>
東京入谷の朝顔祭りが、今年も6日より始まります。
詳しくはこちらで
放送大学の試験が今月後半から始まりますが、今回は私は受験は難しい
事になりそうです。
2009年07月03日
「万華鏡の視覚」
「万華鏡の視覚 オーストリアのティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより」@森美術館
4月4日〜7月5日まで
展覧会公式サイトはこちら
6月に観ておいて感想を書いてない物がまだまだあるのですがまもなく
会期終了なので先にご紹介しておきます。
6月29日(月)あわてて観に行ってきました。
はじめて名前を聞いたオーストリアのティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクション。
今回の展覧会は「観る」というより、体感する展覧会でした。
様々なスタイルで表現しているアーティストさんの作品を堪能できます。
チラシ紹介されているのは、カールスティン・フラーの「Y」は中に入れる作品。
上から見ると「Y」に型になってますが、輪が重なったようなトンネルになっていて
ここを通ると、電球の明かりがクルクルと回るように点滅をします。
通路の出入り口には鏡もあるから、
光の世界が増幅されてめまいがしそう。
おもしろいです。
何回でも歩いてみたいけど、他の方もまってるから退散。
ジム・ランピーさんの床にテープを張り巡らした作品は、うっかりすると作品と感じないかも?
今年前半にこの方の作品展を原美術館で観たばかりだったので、興味津々。
ジム・ランピーさんの作品の上に転がっている球体は鏡のように周囲の景色を
映し出すイェッペ・ハインさんの「映す球体」。
私がいちばんおもしろいと感じたのはロス・カルピンテロスさんの「凍結した瞬間」
ブロック製にみえる作品は、壁の一部がまるで銃で撃たれたかのように飛びちる、その瞬間が作品として再現されています。
よく映像ではこういう場面を観たことがあるけれど、これは「立体作品」として作られているから、作品の周囲を歩いていろんな角度から観ることができます。
「作品」だけど、まるで瞬間をとらえた映像の中を自分が入り込んでしまったようにも感じます。
作品名も作家名も忘れましたが、一つの部屋にいくつもミラーボールが下がってキラキラしてる。
光の流れ方が一定してるのでこの部屋にはいると光の流れに自分がグーッと押し流されるような感覚になります。
流されるままに流される方向をみると、窓の向こうの六本木の夜景に押し出されるような感覚になる。
これはちょっと、すごいかも。
サラ・ルーカスさんの「打ち負かされるウサギちゃん#3」は、イスに足のようなものと耳のようなものがついている。
座っていた人が溶解してイスと同化してしまったような不思議な感覚があります。
仕事しすぎてイスになってしまったのか?
ちょっと不気味な感じもします。
今度の日曜日まで開催中です。
2009年07月01日
「ムットーニワールド からくりシアター」展 ナイトツアー
「ムットーニワールド からくりシアター」展 ナイトツアー@八王子市夢美術館
展覧会は5月30日〜7月5日まで
6月28日(日)に行ってまいりました。
私は機知にとんだ文章が書けないのですが、以下ナイトツアーのようすだけでなく今回の展覧会について
今まで書きそびれたことを書き留めておきたいと思います。
今回の展覧会では金・土・日の午後2時と、4時に作家の武藤さんご本人が
作品解説をする上演会がありましたが、
それ以外に26日〜28日の3日間のみ
一般観覧が終了した午後7時半より、人数限定の「ナイトツアー」が行われました。
ハガキによる申込み後、抽選。
今回は各回、定員40名。3日間で120人の枠に、最終的に約420人の応募があったそうです。
うれしいことに運良く当選。
自分で言うのもなんですが、この手のくじ運だけはとても良いです。
(宝くじは全くダメですが)
ナイトツアーもいいけれど、せっかく遠くの八王子まで行くのですから昼間の上演会
から見ておきたい。
こちらは友人と行く予定だったのですが、友人より体の調子が悪くて行かれそうも
ないと、連絡が入り残念。
この友人も大のムットーニファンで、展覧会の時はいつも一緒に行っていたからです。
結局一人で八王子市夢美術館へ。
午後4時少し前に到着。
毎時55分頃から「インターメッツオ」が動き出すから、通常上演会では紹介されないコレを真っ先に
見ておきたい。
始まった4時の上演会では、お客さんが60人は集まっていたかと思います。
ずいぶん多いなと思ったけれど、
2時の回はもっと混んでいて、会場いっぱいに人が来ていたそうです。
それでも見やすい位置はだいたい分かっているので、自然に位置はキープ。
上演会は何度か参加したときと
同じ順番で作品紹介がありました。
会場ではムットーニ展ではよく会う、顔見知りの方々(ムットーニ展でしかおあいしたことがない)と数ヶ月ぶりに再会。
私どういうわけか、人の顔をなかなか覚えられずどの方も先方が私を見つけてくれてました。
(皆さん、ほんとにごめんなさい)
上演会後は、人が減るかと思ったけれどさすが会期後半のせいか混んだまま。
鑑賞者お一人様限定の「キネトスコープ」が見たかったけど、長蛇の列なので今回は
あきらめました。
「CALL」の女性が消えたりみえたり、移動したりする不思議な仕組みの謎解きがしたい。
この作品、箱の右側がふくらんでるからこちらに秘密があるのでしょう。
照明と、鏡と・・・あと何か。
しかし、こんな風に作品を見るのは邪道なのでしょうね。
そして展覧会では大作や新作ばかりに目がいってしまうけれど、小型作品にも注目したい。
なかでも「インタバルウイングズ」はかなりの注目作です。
なぜならこの作品2004年にロゴスギャラリーで発表されて以来、一度も展覧会に登場したことが無いからです。
2004年なら、私も見てるはずなのですが全く覚えがありませんでした。
小さな箱の小さな部屋に白い
ドレスの女性が一人。
ハスキーな女性の歌声と共に片手でコーヒーカップを持ち上げる、やがて天使が
歌うような曲に変わり、空中に浮かんだ女性の後ろに白い翼みえてくる。
翼が消え、曲も最初の曲に変わり、一瞬夢を見ていたような感じがしてきます。
とても上品な雰囲気のある作品です。
さて、私はこの後いったん美術館を出て軽く夕飯f(^―^;
ナイトツアーが終わってまっすぐ帰っても家にたどり着くのは午前0時頃になって
しまいますから。
前置きが長くなりました。やっとナイトツアー(7時半から9時まで)です。
(以下、作品についての感想は以前書いたこととダブります。ご了承下さい)
午後7時からの受付をすますと、小さな参加票のシールを服にぺたりと貼られました。
28日は黄緑色でしたが、日によって色が違っていたそうです。
ちなみに知り合いに聞いたら26日(金)はピンク色だったとか。
土曜日は・・・他の方に聞いたのに、忘れてしまいましたm(__)m
ナイトツアーの口上は「ワルツオンザシー」から始まりました。
通常上演会では、他の場所で動いている作品の音が交じってしまうけれどナイトツアーではそれがない。
経験してみると、やはり作品鑑賞するならこうでなくては、と感じました。
一つの作品にこちらも気持が集中できます。
集中すると音楽さえ、いつもよりテンポがゆっくりと聞こえてくるから不思議です。
暗闇に浮かび上がる少女を見ていると、この作品をはじめて見たようにも感じます。
海の上で歌を歌う少女の物語。
何度も見ているのに、なんだかとても新鮮でした。
「スピリットオブソング」
詩人と詩人が生み出した精霊の物語。
この展覧会が終わると、この作品は世田谷文学館の所蔵品になるそうで、
そうなると生の口上つきで作品鑑賞が
できるのは、今回の展覧会が最後か?
「ナイトエレメント」
この作品はとてもかわいい。
小さいピンク色の箱の中から三日月、ベンチで一人座って物思いにふける女性、ミラーボールが現れる。
私がこの作品でいちばん好きな瞬間は、後半いったん全部でた「夜の要素=ナイトエレメント」達が
ポーズを決めるかのようにいったん動きを止め、それからスッと下に消えてゆくところ。
「ナイトスコープ」
この作品の口上は昔と、現在では若干変化してます。
販売されていたDVDには昔の口上が録音されていましたが、完売したそうなのでここでご紹介しますと、
昔はフクロウは「獲物を見つけたのかうれしそうに声をあげた」だったのが今では武藤さんの
「ごあいさつしてごらん」の呼びかけに「ホー」と答える、というかわいいものになっています。
どっちがいいとはとてもいえませんが、私は昔の方がわりと好きです。
夜の番人のナイトスコーパーとフクロウが全部せり上がると、周りの暗闇にも星々の光が飛び回る楽しい作品です。
この後は、小さな油絵作品の展示がある場所で簡単に作品解説。
この絵の一枚一枚に物語がついているんだそうです。
そう聞いてしまったら、全部聞きたくなるのが人情ではないですか。
「ペドロアンジェリカ」は王様にも天使にもなりたかった男の物語。
「ビンセントベルーチ」は記憶を無くした男の物語。
今回聞けたのは2枚だけ。
全部の絵にキャプション付けてほしかったくらいですが、そうするとあの狭い通路で人がつまってしまうからダメか。
一部屋がそのまま作品になっている「ザダイヤリーオブウィングズ」へ移動。
この口上は、物語というよりほとんど詩。
少女は赤い風船が好きだけど、これが自らを縛っていることに気がつき手放すことで、自身も解放される
・・・と言うような内容。
最後に一冊の本が開き、本の中で翼が羽ばたく。
本そのものが翼に変わって空間を飛んでいます。
「インターメッツォ」
この作品に使用されている音楽は歌劇「カバレリアルスティカーナ」の第2幕への間奏曲で、世田谷文学館に
所蔵されている「アローンランデブー」に使われているのと同じ音楽。
この曲を聴くとどうしても「アローンランデブー」(船が爆発し、宇宙空間に投げ出され、流れ星なった
宇宙飛行士の物語)を思い出すけれど、武藤さんもこちらの口上がつい出てきそうになるらしい。
口上は過去と未来を行き来するヴィーナス・・・というような簡単な内容でした。
(正確な言葉は忘れてしまい、すみません)
もともとはこの作品は、このコーナーで他の作品が動くと30分で一回りできるようにしたかったけれど
約5分ほど時間あくので、その穴埋めとして何か光がきらきらするような物を、ということで作られたらしい。
つくるきっかけは穴埋めだったのかも知れませんが、できあがった作品はとても穴埋めとはおもえない
美しい大作になっています。
「ナイトアフターナイト」
もともとは2000年の秋に青山円形劇場で上演された遊機械全自動シアターの公演で舞台に設置するために作られた作品。
そのため他の作品に比べてやや大きくつくられているとか。確かに大きい。
私がはじめてムットーニ作品を観たのもこの公演でした。
左右に男性と女性が別々にいて、中央に二人の守護天使のような女性が歌う作品。
トニー・ハーパーの歌う「ナイトアフターナイト」という曲もこの作品で始めて知りました。
「グロリア マリアがきたりて」
怪しげなミサに現れる妖艶なヴィーナス。
キーボードやトランペットなどの音楽は総べて武藤さんの演奏だそうです。
聖と俗が混在するこの作品、好きです。
「カンターテドミノ」
ミサ曲と共にヴィーナスが飛翔する作品。
何度見ても光と影の演出が美しい荘厳な雰囲気に満ちた作品でやはりこれはムットーニ作品の代表作でしょう。
「サテライトキャバレー」
未来の世界で、昔を懐かしんで行われるショータイム、と言うのがこの作品のもつ物語らしい。
箱の中のステージがせり上がり、さらに横に世界が広がっていく様子が見ていてとても
気持ちがいいです。
ここで一通りナイトツアーは終了。
時間がまだ少しあるからと「インターメッツォ」に戻って、武藤さん「ヴィーナスごめんね」と
いいながらこの作品に「アローンランデブー」の口上を付けてくれました。
不思議と違和感がなかったです。
90分のナイトツアーはこれで終了でした。
(記憶の小部屋や、キネトスコープパーラーにある作品についてはコメント無しでした)
当初はいままでになく長いナイトツアーと、おもったのですが始まってみるとあっと言うまでした。
初日の26日のナイトツアーは武藤さんも熱が入っていたらしく9時過ぎてしまったとか。
金曜日に参加された方、幸運でしたね。
と、言ってはいけないか・・・f(^ー^;
(そのせいかこの日の武藤さんは、上演会の時間配分をずいぶんきにされてました)
この後は、武藤さんが品物を購入された方にサインをしてくれてました。
私も一緒に来られなかった友人の為に購入したポストカードセットにサインをして
いただきました。
このポストカード、ちょっと変わっていて蛇腹状になっています。
本来はこの蛇腹状で飾る物らしいです。
ポストカードとして使うには切り離す必要がありますが、ハサミを入れるのはもったいないですね。
ムットーニ作品を見てると私は無条件に幸せな気持ちになれます。
90分のナイトツアーはムットーニ作品を堪能できる文字道理、至福の時間でした。
2009年06月27日
ウィーン少年合唱団2009年日本公演 Bプログラム
ウィーン少年合唱団2009年日本公演 Bプログラム@東京オペラシティコンサートホール
6月13日(土)に2階C席で聴きに行っています。
澄んだボーイソブラノが美しいウィーン少年合唱団。
ほぼ毎年来日公演があるのはうれしいです。
今年も二ヶ月間で日本各地をまわっての日本ツアー。
毎年2プログラムの公演があるので、私もいつもは2回行っていたのですが今年は
1回、Bプログラムのみ足を運びました。
一番印象に残った曲はゲーラル・ヴァルト作曲の「ミサ・アポストリカ(使徒のミサ)」の「サンクトゥス」。
1988年にウィーン少年合唱団で初演されて以来、広く少年聖歌隊で歌われているそうです。
冒頭の不協和音が美しい。
前半はクラシックやミサ曲、後半は近年の音楽やポピュラーソング。
アンジェラ・アキさんの「手紙 拝啓十五の君へ」を日本語で歌ってくれました。
いいですね。
こういうのはきっと日本側でこれを歌ってほしい、と依頼するんでしょうねえ。
この曲はいいけれど、以前「ドラえもん」の歌をウィーン少年合唱団のコーラスで聞いた
ときはぞっとするくらいがっかりしました。
歌が悪いんじゃないけれど、受けをねらってこういう歌を彼らに歌わせないでほしいと感じました。
「ドラえもん」と「ウィーン少年合唱団」ぜんぜん合わないとおもいましたから。
メンバーの中に日本人の子がいるけれど、彼はどういう経緯で入団することになったんでしょう?
親がウィーン少年合唱団の大ファンでうちの子も・・・て、ことになったのか?
合唱団に入れたいが為にウィーンに留学させたとか?
人ごとながらこんなことに興味津々です。
終演後ロビーでグッズとは別に、ユニセフの募金として今回の日本公演メンバーの集合写真が販売されてました。
募金箱に募金を入れると写真が一枚もらえるのです。
金額は決まってないので私は200円。
見てたら10円玉数枚の人も・・・(^_^;)
まあ、気持ですからいくらでもいいんですけどね。

